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1章白の英雄誕生
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「雄牙、どこに向かってるの?」
「スラム街の方に向かってるかな、そこを越えたら、何もない平原があるらしいからそこへ向かってる。」
「そうなの、怖いな…。」
「大丈夫、僕がついてるから…。」
二人はスラム街の方に向けて森の中に入っていた。
(ゼロ、この森に敵はいるか?)
(いるね、だが大丈夫だ、お前でも倒せるチンピラだ。)
(そうか…。)
(それと左の胸ポケットに魔導書入れてある、使う時にだけ大きくなる。使える魔法はサイレント…。魔法を無効化できる、覚えておけ。)
(わかった…。)
雄牙は剣を抜くことなく、華麗に蹴りや拳を入れ、チンピラ達を倒した。
「なんだ、こいつ…。星ゼロの能無しじゃなかったのかよ…。」
「何故、それを知っている!」
「雄牙、彼らは…。」
「たぶん、キングナイツに雇われていたってところかな…。」
(いや、こいつらは噂を聞いたんだろうよ、星ゼロを捕らえて引き渡せば高価な金がもらえるって)
(そうか、用心しないとね…。)
「シホ、大丈夫だった?」
「うん…。」
「じゃあ、行こうか。」
二人は森を進んで行った。
森の出口が近づくと何かただならぬ気配を感じた。
「シホ、待って!」
「えっ!」
「何か来る!」
地面から巨大な植物の化け物が現れた。
(こいつはデビルフラワーか、だが…。)
(だが、何?)
(何でもない…。お前だけ何とかしろ、良いな?)
(わかった…。)
(毒液に気を付けろ。)
「シホ、僕に引っ付け!」
「引っ付く?くっつけば良いの?」
「ああ…。」
シホは雄牙に抱きついた。
雄牙は化け花の触手を斬っていったが、分裂をしていた。
「きりがない、どうすれば…。」
化け花は毒液を吐き始めた。
「シホ、しっかり捕まってて!」
「うん…。」
雄牙は宙を飛び回っていたが、毒液で地面に足場が無くなった。
「しまった!」
「エア…。」
雄牙は宙に浮いた。
「シホ、魔法を使えるのか?」
「うん…。これで何とかして…。」
「ああ、これで足場に囚われることなく戦える。」
「かわしてるだけじゃダメだよ、どうしよう?」
「この剣が大きくなれば…。」
剣が赤く光り始めた。
「これは…。」
(やれ、雄牙!)
「くらえ!」
剣が大きくなり、化け花を斬り捨てた。
「やった、雄牙!」
「ああ…。」
「その剣不思議ね…。まるで必要なものを剣が判断したみたいね。」
「そうかもね、早く森を抜けよう。」
二人は森の出口を目指した。
「スラム街の方に向かってるかな、そこを越えたら、何もない平原があるらしいからそこへ向かってる。」
「そうなの、怖いな…。」
「大丈夫、僕がついてるから…。」
二人はスラム街の方に向けて森の中に入っていた。
(ゼロ、この森に敵はいるか?)
(いるね、だが大丈夫だ、お前でも倒せるチンピラだ。)
(そうか…。)
(それと左の胸ポケットに魔導書入れてある、使う時にだけ大きくなる。使える魔法はサイレント…。魔法を無効化できる、覚えておけ。)
(わかった…。)
雄牙は剣を抜くことなく、華麗に蹴りや拳を入れ、チンピラ達を倒した。
「なんだ、こいつ…。星ゼロの能無しじゃなかったのかよ…。」
「何故、それを知っている!」
「雄牙、彼らは…。」
「たぶん、キングナイツに雇われていたってところかな…。」
(いや、こいつらは噂を聞いたんだろうよ、星ゼロを捕らえて引き渡せば高価な金がもらえるって)
(そうか、用心しないとね…。)
「シホ、大丈夫だった?」
「うん…。」
「じゃあ、行こうか。」
二人は森を進んで行った。
森の出口が近づくと何かただならぬ気配を感じた。
「シホ、待って!」
「えっ!」
「何か来る!」
地面から巨大な植物の化け物が現れた。
(こいつはデビルフラワーか、だが…。)
(だが、何?)
(何でもない…。お前だけ何とかしろ、良いな?)
(わかった…。)
(毒液に気を付けろ。)
「シホ、僕に引っ付け!」
「引っ付く?くっつけば良いの?」
「ああ…。」
シホは雄牙に抱きついた。
雄牙は化け花の触手を斬っていったが、分裂をしていた。
「きりがない、どうすれば…。」
化け花は毒液を吐き始めた。
「シホ、しっかり捕まってて!」
「うん…。」
雄牙は宙を飛び回っていたが、毒液で地面に足場が無くなった。
「しまった!」
「エア…。」
雄牙は宙に浮いた。
「シホ、魔法を使えるのか?」
「うん…。これで何とかして…。」
「ああ、これで足場に囚われることなく戦える。」
「かわしてるだけじゃダメだよ、どうしよう?」
「この剣が大きくなれば…。」
剣が赤く光り始めた。
「これは…。」
(やれ、雄牙!)
「くらえ!」
剣が大きくなり、化け花を斬り捨てた。
「やった、雄牙!」
「ああ…。」
「その剣不思議ね…。まるで必要なものを剣が判断したみたいね。」
「そうかもね、早く森を抜けよう。」
二人は森の出口を目指した。
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