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屋敷の中は…。
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私は屋敷のピアノルームに気がつくと立っていた。
「えっ!どうして、ここにいるの?」
「言ったでしょ、あなたはもう呪われてるって…。」
「じゃあ、何でサチさん、あなたもここにいるの?」
「私も既に呪われてるのよ。私がここに来たのは、あなたをこっちに引き込むためよ。」
「ふざけないで、誰が呪いなんて信じるものですか!」
「はい、これ…。」とカバンからアルバムを渡された。
「これ、私の卒業アルバム…。どうして?」
「これは私のよ…。あなたは忘れているのよ、あなた自身をね…。」
「私は染矢みかん、私は私よ。」
「そうね、あなたはあなたね…。けど、アルバムをみてもそう言えるかしら。」とあるページを開いた。
「私じゃない…。私は誰なの?」
「知りたい?」
「教えて…。」
サチが近づき、みかんのおでこを触ると、みかんはその場に座り込んだ。
これは高校生の時の私…。
なんで、ここにいるの?隣にいるのは誰なの、私はなんであの人達を覚えていないの?
どうして?
私を呼んでる君は誰?
どうして、みんな倒れて行くの?
「…。後ろ…。」
「えっ!」
後ろを振り返ると血塗れの女がいきなり私の首を絞めてきた。
そして、意識が戻った。
「思い出した?もう見えるでしょ?」
「えっ!」
サチさんの後ろに例の女が立っていた。
みかんの表情から血の気がひき、顔が青ざめていった。
例の女はサチさんの前に歩み出た。
「さよなら…。」の後に聞こえない声で誰かの名前を呼ぶと例の女がサチさんを突き飛ばし、窓が割れる音と一緒に下へと落下していった。
私の叫び声と一緒に例の女は手を振りかざした。
「えっ!どうして、ここにいるの?」
「言ったでしょ、あなたはもう呪われてるって…。」
「じゃあ、何でサチさん、あなたもここにいるの?」
「私も既に呪われてるのよ。私がここに来たのは、あなたをこっちに引き込むためよ。」
「ふざけないで、誰が呪いなんて信じるものですか!」
「はい、これ…。」とカバンからアルバムを渡された。
「これ、私の卒業アルバム…。どうして?」
「これは私のよ…。あなたは忘れているのよ、あなた自身をね…。」
「私は染矢みかん、私は私よ。」
「そうね、あなたはあなたね…。けど、アルバムをみてもそう言えるかしら。」とあるページを開いた。
「私じゃない…。私は誰なの?」
「知りたい?」
「教えて…。」
サチが近づき、みかんのおでこを触ると、みかんはその場に座り込んだ。
これは高校生の時の私…。
なんで、ここにいるの?隣にいるのは誰なの、私はなんであの人達を覚えていないの?
どうして?
私を呼んでる君は誰?
どうして、みんな倒れて行くの?
「…。後ろ…。」
「えっ!」
後ろを振り返ると血塗れの女がいきなり私の首を絞めてきた。
そして、意識が戻った。
「思い出した?もう見えるでしょ?」
「えっ!」
サチさんの後ろに例の女が立っていた。
みかんの表情から血の気がひき、顔が青ざめていった。
例の女はサチさんの前に歩み出た。
「さよなら…。」の後に聞こえない声で誰かの名前を呼ぶと例の女がサチさんを突き飛ばし、窓が割れる音と一緒に下へと落下していった。
私の叫び声と一緒に例の女は手を振りかざした。
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