疾走する玉座

十三不塔

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第四章 遡航

悪魔を憐れむ歌

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 船内にただならぬ緊張が走った。
 倉庫を飛び出たルードウィンが遊戯室に飛び込むと、とっくにウルスラと数名の船員が待ち構えていた。遊戯室はその広さから会議室としても使われるのだが、偏愛する玩具たちが隅に除けられるとルードウィンは少し寂しい気持ちになる。

「状況を」
「機関部の故障ではなさそうです。船外に人を出して確認中ですが、外的な原因によるものと思われます」

 ウルスラがきびきびと答える。

「外か」

 遊戯室は居住モジュールの中央に位置するために窓がなかったが、すでに陽は落ちて宇宙の暗黒がそのまま浸み込むような高高度の夜が訪れる刻限だった。

 そしてまた振動が走った。
 悲鳴を上げる者はいなかったが、恐怖と無縁でいられる者もまたいなかった。飛行船は技術的にも未完成でいくどか事故も起こしている。水素ガスは引火による爆発の危険性があることも確かだ。

 気象士たちは、近傍にあった超巨大積乱雲《スーパーセル》の影響を否定した。

「では何が起きた。隕石にでも当たったか。そんな万が一の不運がこの船に?!」

 そこへ遅れてのっそりとヴェローナがやってくる。
「やっばいの乗っかってんじゃん、この船」
「どういうことだ?」

 ルードウィンやウルスラの脳裏をよぎったのは伝説の竜であった。しかし、ヴェローナの口ぶりに垣間見えるおぞましさは竜のイメージとはそぐわなかった。

「たぶん――」

 ヴェローナの小さな口が語頭を発しかけた時だった。恐ろしい悲鳴があがった。
 命綱ひとつで船外に出ていた船員たち戻ってきたのだ。

 ――死体となって。

「あ、悪魔が……」
 息を引き取る寸前に、そう囁いたという船員は、みるみる間に四肢がねじくれ、干からびたあげく無残な姿となって絶命した。残る数人もふた目と見られぬ死体となって戻ってきた。

「命綱を……ロープを引き上げた時にはもうほとんどがこんな感じで」
 嗚咽を漏らすのは、このむごたらしい死体の誰かと仲の良かった船員なのだろう。

 ただでさえ不安定で保証のない空の旅なのに、その上、このような怪事が降り掛かってきたのでは、パニックになるのも不思議ではない。

「バカな、そんなものが――」

 あるはずがない、とは言えずにルードウィンは口ごもった。理性をよりどころに突拍子もない空想を振り払ってみても、ヴェローナの歯に衣着せぬ物言いに打ち砕かれる。

「デーモン。アレは存在するよ。わたしらの住んでる肥溜めとは別の肥溜めから来たやつらをそう呼ぶならね」

 運び込まれた変死体を醒めた眼差しで眺め渡してヴェローナは続けた。

「渦潮や積乱雲が天然の魔法陣《ゲート》となることはある。それに加えて、この船は莫大な呪力を運んでるときてる。やつらにとっては涎が出るほどのご馳走ってわけ。死体の具合を見るに高濃度の瘴気――黒の摂化力《ゾーナム》――を浴びてる。なかなかの大物が受肉してこの船にとりついたみたい」

 水素ガスと混合した大量の呪力が名状しがたいモノを呼び寄せ、いまウィースガム号は窮地に陥っているというわけだ。現状を確認しても打開策どころか現実逃避の種さえ思いつかない。

「どうしたらいい」

 思わずすがるような口ぶりになりそうなのを必死に抑制する。異界の来襲に対応できるのは同じく異能の存在であるヴェローナだけだ。

 たまりかねたようにウルスラは言った。
「あなたの有用性を証明しなさい」
「命令形?」

(有用性だと? 故郷のやつらと同じことを。敵を皆殺しにした後、わたしを腫れものみたいに扱ったあいつら。わたしの左手を殺しの手に変えたくせに、それが血に塗れると恐ろしくなったんだ)

「だってこの船が墜ちたらあなただって……」
「這いつくばって頼めば? そしたらわたしが始末してやってもいいよ」

 青ざめたルードウィンが口を挟んだ。

「できるのか?」
「五分五分よりちょっと悪いかな。敵がどんなもんかわかんないし、相も変わらず呪弾も限られてる。それに下手すっとドンっでしょ!?」
「ああ、誤って気嚢にライフルで穴をあければ、引火の恐れもある。そうなれば悪魔もろとも大爆発だ」
「やつは船からガスを吸い出そうとしてる。呪力をたらふく食べたら自分の世界に帰る気だ。いや、その前に食後の運動ぐらいはするかもね。小さな街のひとつやふたつ皆殺しにするかもしれない」

 ウルスラがとうとうヴェローナの肩を掴んで揺すぶった。

「触らないで」

(どうせこいつらもヤバイやまを乗り越えたら手の平を返す)

 ヴェローナはウルスラの亜麻色の手を振り払う。軍人だろうとこの手は汚れていないと思う。生命の根を力ずくで引き抜いたことがない。

「――お願いします、から。どうか……助けて」

 ウルスラの悲痛な懇願を嘲り笑うヴェローナこそがいっそ悪魔じみていた。ししし、とくぐもった声を漏らし「じゃあ」と言う。懐から取り出した小瓶の中から淡く光る苔状のペーストを取り出して死体の額に塗り付ける。そしてブツブツと呪文を唱えれば、

「きゃああああ!」

 おぞましい光景がそこに展開される。死体の指先が、ピクリと動いたかと思えば、やがて痙攣したように全身をわななかせ、やがて自らの死を知らぬかのようにねじくれた四肢で立ち上がろうとしたのだった。

「よ、蘇った――」

 ゆくりなくウルスラだけでなく船員たちのすべてが後ずさる。こらえきれず嘔吐する者、失神する者が相次いだ。誰よりも遠くに逃げたのは何を隠そうルードウィンだった。

「取り乱すなって。猿ぐつわをかませな。こいつらは屍食鬼《グール》になった。天然ものとは違うけど、使い勝手はいい。もう一度船外に出すんだ。囮にする」
「なんてことをっ!」

 大粒の涙がウルスラのその眼には溜まっていた。声を発せずとも、死者の尊厳を踏みにじる行いだと全身で抗議している。

「尊厳ってので、この窮地を凌げるの? それともあんたが生餌になる?」

 ――恐い、恐い、恐いよ。

 滑稽さを通り越してあけっぴろげなほど惨めにルードウィンは震えた。

 持ち前の知略も策謀も通用しない根源的恐怖。悪魔、屍食鬼、そして死神。異界と化したこの空の高みにおいて、ルードウィンの……いや普通の人間の介在する余地などあるのだろうか。

「ルードウィン、なんだよ、そのザマは。一皮剥けばあんたもそんなもんか。ダセェ。あんたらが信じてきた理性なんてな、吹けば飛ぶのさ。いいかい」
 と揺れの続く船内でヴェローナが卓上の盤を指して講釈する。

「盤の外にも世界は広がってる。ボードの上ではいくら連戦連勝でもゲームのルールに無頓着な外の連中には手も足も出ないのさ。たとえあんたが表だけでなく、謀略駆け巡る裏の世界まで知り尽くしてたとしても、こっちは知らないだろう。闇の領域はね」

「……ヴェローナ」なんたることかルードウィンのズボンには黒い染みが広がりつつあった。宮廷でも戦場でも熾烈な戦いを勝ち残ってきたルードウィンだったが、ここで為される戦いはこれまでとは別物だ。

「さぁ、さっさと屍食鬼どもを縄でくくって外に放り出して。次はわたしが行く。あんたらは布団かぶって震えてろ。こんな夜は嵐が過ぎるのを怯えて待つしかない」

× × ×

 高度4000ヒスローの夜に月が掛かる。

 少女は、一本のロープに命を預けて、ジェラルミンの外壁に溶接された169段の梯子を這いあがった。飛行船はしだいに高度を下げているとはいえ、空気はいまだ薄く、そして冷え切っている。大人たちは自分らの命運を少女の細腕に押し付け、と絶望していられる。ライフルの重みだけが彼女の安らぎだった。金属と炸薬と殺意。それだけが彼女の胸を温める篝火だった。

 感じる。別のモノの息遣いを。

(とんでもない瘴気、こりゃマトモな人間なら持たないね)

 ましてや、その姿を肉眼で拝んだのなら、気の弱いものであれば発狂するだろう。悪魔とは、人間の魂と引き換えに願望を叶えるそんな殊勝な在り様をしていない。等価交換を持ち掛ける理知的な存在でもない。

 無秩序で不可解――そして言うなれば醜悪なまでに壮麗だった。

(見つけたぞ)

 飛行船のピーナッツ型のエンベロープを登り切ったそこに――ソレはいた。

 黒々としたシルエットが、ジェラルミンの膜材を破ったその裂溝に頭を突っ込んでいる。まるで人の内臓を貪り喰らう虎狼のようだった。

 ヴェローナに、ついぞ感じたことのない感情、すなわち恐怖が走る。

「ルードウィン、あいつのビビりようってば、ケッサクだった」

(でも、これは無理もない。これはダメなやつだわ)

 悪魔《デーモン》。至高神へ反逆した者たちの成れ果て。
 人に数倍する体躯には雷光をまとった翼と角が、そして脇からは蟹のような鋏が突き出しており、脹脛からは無数の触手がなびく。脊椎動物の持つ対称性にも無頓着だ。かといってキマイラのような継ぎ接ぎのデタラメさでもない。いかなる進化の過程がそのフォルムを生み出したのか、まさしく邪な神が戯れに産み出したとしか思えぬ異貌。

(吐き気がする。こいつは違う)

 冒涜という言葉をヴェローナは思いつかなかった。しかして、それは冒涜だった。この地上の命ある存在すべてへの。

 命綱を断ち切り、ここから身を投げてしまいたい、そんな衝動が疼く。それとも銃弾を足元のガス塊に撃ち込んですべてを爆発させてやりたい。破滅へとひた走りたくなる欲求を懸命に抑えつける。

 それほどに少女が向き合っている相手は醜悪でおぞましく、どこまでも背徳的だった。 

(やべぇやべぇやべぇ! 五分五分って言ったけど、生き残ったら訂正だわ。こりゃまず勝てない)

 ヴェローナによって仮初の命を与えられた三体の屍食鬼たちも、別のルートでエンベロープを這いあがってきた。これほどの冷気と空気の薄さで動けるのは、やはり人間ではない。ヴェローナは準備運動代わりに首をコキコキと鳴らした。

「さぁて、おっぱじめますか」

 屍食鬼たちを同時にコントロールすることもできたが、それをすれば、呪力の著しい消費と集中力の拡散を招く。やつらは自動操縦《オート》にしておいてなりゆきまかせで隙を見つけるしかない。膜材の破れ目からは水素ガスが漏れ続けている。気嚢は内部でいくつかの部分にセパレートされているから、一部が破損してもすべてのガスが抜けるということはなかったが――。

(やつが内部に潜り込んで食い荒らしたらアウトだ)

 一匹の屍食鬼が悪魔に襲い掛かっていく。
 が、無謀ともいえる特攻はすぐさま収束した。足からすだれのようにたなびく触手にからめとられかと思うと、「メキャリ」と臀部に開いた口腔に飲み込まれたのだ。

 屍食鬼などまるで意に介さぬ悠然たる佇まい。
 悪魔のうちでも相当の大物を引き当ててしまったと嫌でも理解できた。己を鼓舞するためにヴェローナは不敵な笑みを無理に作ってみる。乾いた唇を舌で潤し、ライフルを構えた。冷気は引き金にかかった指先の動きを制限する。突風で銃身がブレるのを、深層筋で絶妙に補正しつつ――凶悪なまでの殺意を塗りこめて初弾を放った。

 ――パッ!

 と、蝙蝠のような被膜ある左の翼が円く散った。

 そうして悪魔はようやく裂溝から顔を上げる。
 赤く爛れたような眼には、尾を引く光芒が纏わりついている。憎悪とも好奇ともつかぬ感情が点滅する。悪魔がヴェローナの方を振り向くのと、引き金を引くのが同時だった。

 パン、パンッ――!

 とめどない恐怖が残弾のほとんどを吐き出させた。が、すべてではない。手動装填では遅すぎる。悪魔の外皮に弾かれた呪弾は上方に流れたから膜材を傷つけることはなかった。

 ついで左手から屍食鬼が飛び掛かるが、悪魔は鱗に覆われた腕で、それを無造作に振り払った。エンベロープから滑り落ちていく屍食鬼に恐怖の色はなかったが、彼らを船に結び付けている命綱がのたうち、比喩ではない本物の蛇となって、ヴェローナの足元をさらおうとする。

「ちぃっ!」

 縄跳びをするようにヴェローナは小さく跳躍して、うわばみを飛び越えると、放たれた矢のように前進した。物体を事もなく変成させるのは悪魔の本源的な力だったが、そんな厄介な能力をこれ以上披瀝させる前に決着をつけるべきだった。

(デタラメ過ぎるし!)

 疾駆しながら次弾を装填する。自動操縦《オート》を切って、最後の屍食鬼を滑らかに誘導する。特攻させるのではない。周囲をぐるぐると回るようにして命綱で絡めとるのだ。一方、ヴェローナは直線的に行動する。

 残弾は6発。

 膝をついて銃を構えるが、殺しの手である左手がひくひくと痙攣しており、そのうえ氷点下の引き金は指の皮膚を吸い付ける。無理に剥がせば皮膚が破れるが、引き金を引く微妙な感覚は手袋の中からでは望めない。

 ためらいは隙となり、隙は死穢の先触れとなる。

 ――と、スコープの中から敵の姿は消えていた。

(上か?)

 頭上にホバリングする悪魔の右手には三体目の屍食鬼が鷲掴みにされていた。ぶんっと投げつけられるそばから、それは赤珊瑚と燐灰石の混合物に変成し、ヴェローナを圧死させかける。

 ジェラルミンの膜材は陥没するが、破れはしない。すんでのところで躱すヴェローナだったが、すべてはモタついている。

(遅い、遅い、遅すぎ。外からじゃ無理、内側からじゃないと……やつを射抜けない)

 外皮の硬さは確認済みだ。
 悪魔に接近し、身体のどこかに開口部が生じたところに呪弾を撃ち込む、それしかなかった。三条の雷光がギザギザに放たれる。そのひとつがヴェローナに直撃し、ライフルを取り落としてしまう。エンベロープの傾斜に沿って銃は滑り落ちていくが、まるで犬のようにヴェローナはそれを口で噛み留めた。かじかんだ両手の握力は信用できなかったからだ。

 ――ドンっと踏み鳴らした悪魔の足元から紫の波が広がっていく。
 それはシダ植物と軟体動物の中間のごとき生ける絨毯となり、ヴェローナを飲み込もうとする。銃弾を撃ち込んで膜材ごと貫通させてしまえば爆発は必至だ。

 さりとて無抵抗で棒立ちでいれば――? 
 いや、それでいいとヴェローナは思った。

(さぁ、連れていけ、おまえの側へ、内へ、つまりは世界の外へ!)

 紫の絨毯から伸びた無数の蛸足がヴェローナを絡めとった。
 ライフルだけは離さない。動け、動けと両手を叱咤し、引かれるまま悪魔に接近した。少女を丸飲みにしようと、肉を突き破って肋骨が開けば、それは忌まわしい口腔となる。その真っ赤な内側に心臓はない。ヴェローナは紫の縛めを食い破り、引きちぎり、ようやく確保した最小限の自由度の中で銃弾を放った。

 残り5発。悪魔の胸から背中に突き抜けた銃弾は虚空に流れたが、一発だけが膜材をかすめた。火花が散るが内側には届かない。悪魔のまとう雷光がガスに引火しないのは、あれが異界のプラズマだからだろうか。

(危なかった)

 ――残弾4発

 苦悶する悪魔の咆哮に耳を塞ぐこともできず、ヴェローナは脳髄を掻きまわされるような不快な音圧に耐えながらエンベローブからずり落ちていく。

 ――3発。

 ――2

 悪魔の突き抜けた背中に傷口の花が咲いた。この花もまたレトリックではない。赤く大振りの南国の花がじっさいに咲いたのだ。芳香までが本物だ。

(勝てるの?)

 ――1

 死神と悪魔は二人きりだった。

 惑星の生命の網ウェブ・オブ・ライフから孤絶した凍てつく高度に異形の二つの生命体が対峙する。

 ヴェローナはジェラルミンの膜材に腰のナイフを差し込みながら、落下を食い止めた。これもまた引火を誘発しかねない危険な賭けだ。いや賭けでない行為など何もない。紫の絨毯はヴェローナの四肢にからみつくだけでなく、急速に侵入していった。左手はすでに彼女のものではなかった。

「ハァハァっ」

 びょうびょうと風が唸る。

 残り一発。勝てる見込みがどこにある? 悪魔を屠ろうとした身の程知らずな自分を呪いたくなる。

(左手じゃ……殺意じゃ奴は殺せない)

 外と内から弾を喰らわせてもダメージを受けた様子はない。現状は絶対絶命というのも愚かな窮地であり、確定した死をどれだけ引き延ばすかという選択だけがヴェローナには残されている。

(もうダメだ。これでオシマイっと。完全に終了)

 そうして完全に自らの死を受け入れたヴェローナの取った行動は――彼女自身も驚くことに――悪魔を憐れむことだった。涙が頬を伝うのを感じた。その涙は足元の金属で凍りつき、大地に浸み込むことはないだろう。

 ヴェローナは泣き笑いの顔で佇む。

(悪魔か。あんなに歪んでる。あんなにも……あんなにも、ひとりぼっちで自分を含めた丸ごとを呪ってる。きっとわたしにちょっぴり似てる)

 幼い頃矯正された殺しの左ではなく、うまれつきの利き手でライフルを構えてみる。そうすることがふさわしいと思えたのだ。癒しの右手。ナドアの伝承ではそれは殺しにふさわしくない手だった。しかし、それでよかった。呪弾には殺意ではなく、なけなしの祝福を込めよう。

(祝福か、それってどんな意味?)

 存在するはずのない鳥の羽ばたきが鼓膜を揺らす。星々が囁く、くぐもった言葉がある気がする。もどかしい。手間をかけてそれを聞き取る時間はない。プラズマと瘴気を背負って哀しい悪魔が迫ってくるからだ。

 引き金を引く、そうすれば、ようやく真っすぐな軌道で恋文を届けられる。そんな気がした。相手の反応はどうであっても構わない。そう、いまは引き金を引く時間だった。

 ――ヴェローナは最後の弾丸を放った。
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