疾走する玉座

十三不塔

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第四章 遡航

あい♡のり

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 進路の異常に真っ先に気付くのは、いつだってラトナーカルだった。

 キッキッキィと器用に前方を指差すと、全身を使ったジェスチャーで、誰かが倒れていることを伝える。やがて、ダークグレーのローブに包まれた人の形が視認できるようになる。パッと見たところ荷台から転げ落ちた商品が顧みられることなく、放置されていった風情だったが、接近するにつれて、それが人間だとウェスたちにも判別できた。

「行き倒れか、二度目だな。今回はちょっかい出さないって手もあるぞ」

 砂漠に埋もれていた彫師のダーシュワイを拾ったことは記憶に新しい。
 スタンは、ウェスとラトナを牽制するように睨みを利かせた。好奇心だけで生きているようなウェスに、獣のくせに警戒心の足りないラトナーカル、彼らに流されてしまえば、余計な荷物をしょい込むことになりかねない。重荷ならいいが、命取りの脅威を迎え入れるのは喜ばしいことではない。このローブの女が――それは少女のシルエットだった――誰だろうとスタンは心を鬼にして見捨てるつもりだった。

 造化の妙を感じ入らせるような奇岩の荒野が途切れ、ぽつぽつと背の高い広葉樹と下生えが目立つようになった頃だった。午後のふんだんな陽光を浴びてひた走る光走船をそのまま通過させてもよかったが、身軽な猿が飛び降りたのだから仕方がない。

「ラトナ、生きてるっぽい?」

 竜猿ラトナーカルは慎重にローブをめくると、とんぼ返りを打ち、こちらに景気のいい合図をよこす。

「よし、ラトナ、担いで乗せろ」
「大丈夫か? 行き倒れを装った追剥ぎかもしれないぜ」

 警戒を怠らないスタンを嘲るようにラトナーカルは無防備に女を引っ担いだが、不審な様子は見られない。むしろ得体の知れない猿に担ぎ上げられて声も上げないのが、怪しいといえば怪しいが、そんな余裕もないほど衰弱しているとも考えられる。着実に成長したラトナは細身の女なら軽々と抱き上げられるほど大きくなっていた。

「ああ、イカした武器もってるな。ライフルか」
「ラトナそいつも取り上げろ……おい、こっち向けるなよ! このバカ猿が!」

 ――キッキィ。

 調子に乗ったラトナにスタンは怒鳴り散らすが効果はない。船に横たわる少女は無防備に半開きにした口から唾液を光らせ、「食べ物を……食べ食べ食べ」とまっすぐに空腹をアピールすると虚ろな眼差しを巡らせる。この少女が扱うには大きすぎる得物だな、とスタンは禍々しい銃を眺めて思う。

「よし、クローパのおばちゃんにもらった岩苔を食わせてやろう」
 すると少女はフルフルを首を振った。

「岩苔嫌い」
「贅沢言うな。弱ってても食べやすいようにラトナが噛み砕いて離乳食みたいにしてやるから」

 陶器のように白かった少女の顔がさっと青ざめた。

「ダメ、お腹減ってるのに吐いちゃうよ。……内蔵出るよ」
「ったくしょーがねえな」
 とウェスは干し芋を取り出した。糖度も高くエネルギー補給にはぴったりの代物だろう。ほら、ゆっくり飲み込めよ、と革袋の水と交互に口元に近づけてやる。

 少女は何度かむせながらも、与えられた食糧をあらかた摂取し、ようやくひと心地ついたのか、
「ふぁあ、生き返ったぁ!」と背伸びをした。
「そらよかったが、おまえ、なんであんなところで伸びてたんだ?」
 幾分かの警戒心を残した態度でスタンは訊ねた。

「ええと、雇い主とこの先で合流する予定だったんだけど、ご飯がなくなって力尽きてたわけ。乗ってた馬を潰して食べようとしたんだけど、馬もわたしを食べようとしてて、とうとう取っ組み合いになったんだけど、結局、馬はわたしのふくらはぎを、わたしは馬のトサカを奪って痛み分けってところだよ」
「ダラダラした長尺の嘘はやめろ。あとトサカじゃなくてたてがみじゃねーの」
「うん、要するにそういうことなのね」
 なぜか少女はひどく深みのある表情を作って呟いた。

(おいおい)
 話が通じない、とスタンは遅まきながら悟った。

 衰弱による意識の混濁も疑われたが、これは天然と見てまず間違いないだろう。話が通じないといえば、ラトナはもちろんウェスも勝るとも劣らない、そこへ来て――新たに奇天烈なキャラクターを乗っける積載量《ゆとり》は光走船にも俺にもない、とスタンは悲憤慷慨する。

「なんだ、一瞬マジかと思った。馬ってそんなんしがちだもん。な、スタン」
 とウェス。

「しがちじゃねえよ」
「わたしはヴェローナ。あなたがスタンね」

 ヴェローナと名乗った少女は、ラトナーカルと握手を交わす。

「スタンは俺だ。わざとやってるだろう」
「ボクはウェス・ターナー。玉座を追っかけて旅してる」
「――疾走する玉座」
「知ってんだ?」
「有名だもんよ、興味ないけど」

 興味あるのは、こっち、とヴェローナは光走船とラトナーカルをまじまじと見つめる。

「広く世界を旅してきたけど、こんなの初めて」
 ヴェローナは、深い感銘を隠さない。
 
 バンダナでまとめた灰色の髪の生え際から薄く汗がにじみ、鳶色の瞳がチラチラと揺れた。

「猿のくせして鱗あんじゃん。それに硬いのね。わたしの呪弾も通らないかも」
「呪弾?」ウェスが片方の眉を吊り上げる。
「ううん、なんでもないよ」
「どこまで行くんだ?」
 スタンが訊くと、ヴェローナは口元を曲げて、うーんと首を傾げた。

「古代都市ロドニーの外れにある平滑道路だね。広い場所ならどこでいいんだけど、合図したらさ、拾ってくれるはずだから」
「だったら乗せてってやるよ」
 不承不承といった感じでスタンは言った。

 一度乗せた少女を蹴り出すほど、不人情にはなり切れなかったが、この少女のどこかに言い知れぬ薄ら寒さを感じるのも確かだったのだ。鉄の長物を携えていることだけじゃない。タガの外れた人間に慣れっこのスタンであっても等閑視できない壊れ方というものがある。

「なぁ、ヴェローナ、詮索するようで悪いんだが、おまえは誰に雇われ、何をさせられるんだ? 運賃の代わりだと思って答えてくれないか。旅は道連れ世は情け。互いの素性をポツポツと語りながら――」
「詮索は野暮だよ。うら若き乙女の一人旅。鼻息が荒くなるのはわかるけど、がっつくのはみっともないよ」
「それはそうだ。でもな、俺はこいつらの保護者みたいなものでさ、ヤバいものから遠ざけるのが役目なんだ」
「わたしがヤバいかって? そしてヤバいものは乗せらんないって? だったら――さよならだね」

 ヴェローナは、ためらいなく飛び降りようとした。

 それをラトナーカルが空中で引き戻した。最高速には程遠いとはいえ、生身で飛び降りて無事で済む速度ではない。迷いのない即断にスタンもウェスも言葉を失う。

「危ないだろ!」スタンが怒鳴った。
降りてくれと言うだけだよ」

 キッと口を結んでヴェローナが呟く、その怒った顔そのものは可愛らしくもあったものの、背後から立ち上る尋常でない殺気にラトナーカルはすくみ上った。

 それは禍々しさを通り越して、純粋に研ぎ澄まされた機能美のようなものだ。鋭利な刃の疑いようのない切れ味を子供ですら知っているのと似ている。

「わ、わかった。追及はよそう」とスタンが引き下がった時、すかさずウェスが屈託なくこう言った。

「どんだけ殺したの?」

 あっけらかんとした詰問にヴェローナの応えは遅れた。

(まったくこいつだけは……)

 スタンは苦り切った表情になる。ウェスは混じりっけのない好奇心で少女を対峙する。繰り返す言葉に呵責の色はない。

「殺したんでしょ??」

 善悪に拘泥しないウェスのこれは危うい部分であった。レイゼルの犬を攻撃したことでジヴを咎めたくせに人を殺めることに頓着していない。少なくとも自分にとって愛着のない誰かの死であれば、なんとも思っていないのだった。竜紋《サーペイン》の作用で他者との共感力が増しているスタンには、そんなウェスの感性がときに薄気味悪く見える。

 ウェスに毒気を抜かれたのか、ヴェローナはつらつらと答えた。あたかも見上げた星空に知っている星座を数え上げるように。

「わたしはね………数えきれないくらい殺して殺して殺して殺してる」
「おいっ!」

(もうやめろ、余計な蓋を開くな)

 それは好奇心で踏み込んでいい領域とは思えなかった。スタンはこの少女を拾うのにためらいを感じた自分を褒めてやりたかった反面、捨て置けなかった半端な甘さを叱ってやりたかった。

「――ホントはね、通りかかった優しい人たちを皆殺しにして馬なりなんなり足を奪ってやろうと思ったんだけど、このお猿さんが珍しくて、そんな気も失せちゃったんだ」

 無駄のない所作でヴェローナはライフルを構えた。銃口はウェスの額を狙っていた。

「やめろ!」スタンが叫ぶ。

「わたしは凶手ヴェローナ・リジュイー。ウェスしゃがんで」

 ウェスが言われるままに身をかがめるのと銃声はほぼ同時だった。スタンの背後で人馬の倒れる音がした。

「灼熱の血盟団、頭が死んでまた元の群盗に戻ったってわけだね」

 気付くと、スタンたちの光走船は五つの騎馬に囲まれていた。ここで通りかかる行商の積み荷でも狙っていたのだろう。手慣れた稼業を河岸を変えて続けようとしただけの小悪党だったが、その腕には血盟団の証である腕章が未練がましくはためいていた。

「止まれ!」
「おら、ガキども、おとなしくしろ!」
「抵抗しなけりゃ命だけは――」

 威嚇を口にし終える前に男は馬から転げ落ち、大地に沈んだ。威勢よく馬を駆る他の男たちは呆気に取られた。

「呪弾どころか、炸薬もいらない。ほら、という意念だけでも敵を穿てるんだってことを見せてあげる」

 そこからはじまったのは静かな殺戮というべきものだった。にわかに陽が翳るとすべては死者たちの遊戯のように見えた。それは美しい影絵の劇だ。

 ヴェローナは狙いを定め、ただ引き金を引いているだけのように見えた。それなのに敵が次々と倒れていく。

「――やべぇ、なんで死神がこんなとこにいるんだよぉ!」
「待って、やめてくれ。俺たちが悪かった! 降参だ!」

「死神って呼び名はキライ。花も恥じらう女の子に死神って……傷つくよね」

 一瞬で形勢が決まり、野盗たちは馬上ながらひれ伏すような仕草で謝罪をするが、ヴェローナはまるで眼に入っていないように手を止めない。

 背筋が凍るほど単純――それでいて流麗な殺戮の挙措。

 野盗の最後のひとりが命乞いを試みる。

「お願いだ、あんただと知ってたら――」

 ――カチッ!

 質の悪い冗談のように男は外傷のないまま身をのけ反らせ落馬し、そして土煙とともに視界の向こうに小さくなっていく。

 ナドアの民が眉をひそめて言う、黒の摂化力《ゾーナム》というものの真髄がここにあった。

「もうよせ」思い出したようにスタンが抑止する。

「言われなくても敵は全滅しちゃってる」
 そっとライフルを船底に横たえると、ヴェローナはコクンと頷いた。

 緊張の糸が切れたスタンが生唾を飲み込んでから口を開く。

「礼なら――」
「いらない。自分の身を守っただけ。ほら見てみ、ロドニーだよ」

 入り組んだ稜線と見えるものは山ではない。それは巨大な建築物が描く、暗いシルエットだった。並外れた科学力がそれを生み出し、その住民が離散した後も風も水も都市を大地から削り取ることはできなかった。

 ――そして、ロドニー中心部は遠いにしろ、外縁部にある平滑道路はまさに眼と鼻の先だった。

「噂通りなら、平らですっごく長い道路があるんだって。古名をヒスロー。ボクたちが使う長さの単位ヒスローは、ここの地名から取られてたんだってさ」

 ロー。
 スロー。
 エスロー。
 ヒスロー。

 百倍ずつに大きくなっていく長さの単位、その最大級がヒスローだった。地平線まで続くような長い道路、この長大さ褒めそやして、初代王ハゼムは、シェストラ王国の公用単位として採用したという。

「そして」とウェスは眼を輝かせた。「ここにはね、たくさんの空を飛ぶ乗り物が飛び立ったり、また降り立ったりしたんだってさ」

「すげえな」さきほどの虐殺から一転、古代のロマンへとふいに心を切り替えられるウェスの神経の図太さに感心しながらもスタンは圧倒された。

 どこまでも続く真っすぐで硬い道。
 このような硬い素材をここまで平滑に成形したのはものすごい技術だ。その上を走る光走船の振動が格段に少なくなったことでスタンは実感する。

「ここはヒスロー。古代都市ロドニーの空の玄関」

 ――キッキッキキキキィ!
 竜猿が雲の間に何かを見つけて向けて咆哮した。

「なんだ、もう来てたのか。曳光弾で知らせる必要もないか」
 ヴェローナが物足りなさそうに言った。

 見上げるそこには、曇天をくり抜いて異形の銀色が浮遊していた。伝説の海獣ウィースガムのシンボルが気嚢に描かれたそれは――。

「飛行船だぁぁ!」
 拳を振り上げ、ウェスがラトナに負けじと叫んだ。

 奇抜さを好んだイルムーサが実権を握っていた時代より開発を進めていたというシェストラ王国の科学の粋。涙滴状《ティアドロップ》のフォルムをまとったメタルクラッド飛行船ウィースガム号。

「迎えに来るってアレのことか?」
 スタンは魂を抜かれたように虚脱している。

「そだよ。ありがと。もう行くね。死にかけた時のご飯だったから一生恩に着るよ」
「礼はいいから、乗せてくれよ、乗せてくれよ!」
 ウェスが駄々をこねる。さしものウェスも、高い塔に係留された飛行船には、悪魔の中指のごとく気軽に乗り移るわけにもいかない。

 ヴェローナはウェスたちの船における短い滞在を惜しむようにラトナーカルの顎を撫でた。

「ごめん、それはできないんだよぉ。でも、代わりにあんたらが誰か殺したくなったら殺してあげるし、あんたらを殺さなきゃいけなくなったら一回だけ見逃してあげる。それで勘弁して!」
「さらっと恐ろしいこと言うぜ。なぁ、あれにゃ誰が乗ってんだ?」
 心底ゾッとしながらスタンは問う。

「ルードウィンとかいう偉い人。なんでもあいつも玉座探してるらしいよ。負けないでね! じゃ、バイバイ!」

 そう言って手を振ると、ヴェローナは空を圧する銀の巨獣へ歩み去っていった。
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