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マメ柴のシバ
良い子悪い子。
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は?なんだって?
「え、態としてたの?」
多分、多少険しい顔になっていたのだろう。
シバは部屋の隅に移動すると、こちらを伺うようにしながらコクリと頷いた。
瞬間、どっと疲れが襲ってきた感覚がして、深いため息が出た。
やっぱりか、と思ったのだ。
常々、いちいち振る舞いが大袈裟過ぎるとは思っていた。
「もちろん怒ってないよ。本当にごめんね。私が良くなかったんだよね。」
そこはもう反省してるので、出来れば追撃しないで頂けると…
「違うの。」
シバはプルプルと首を振る。
「コウがね、言ったの。悪い子にしてれば、学校を出なくていいから、ずっとみつるといられるよって。学校にいれば、コウにも会えるからって。」
シバの説明に、どういうことかしばし考える。
まあ何だ、良くわからないが兄は多分獣人が通う学校の教師か何かで、シバは生徒なのだろう。
それで、卒業したら就職しなきゃいけないので、それが嫌だから落第するようにしていたと。
コウというシバの友人は、どうやら下級生らしい。
シバに卒業して欲しくなくて駄々をこねたのかもしれない。
そういえばみつるも、直接学校とは言わなかったがそんな感じの説明していた。全く、あいつの話はいつも要領を得ない。
おかげで何か変な仕事なんじゃないかと邪推してしまったじゃないか。
何にせよ、シバは卒業が嫌で態と駄犬、じゃなくて駄獣人の振る舞いをしていたようだ。
さゆりは全く関係がなかった。
案外長谷川の言うことが正しかったようである。
「そうだったんだ。もう良いの?」
働きたくないという気持ち、良くわかる。
何故今になってやめたのか不思議だ。
だから、つい聞いてしまった。
やっぱり駄獣人に戻ります、と言われても困るが。
「うん。シバもハチみたいに人の役に立つ獣人になりたいの。ハチね、えりかのご飯作ったり、お風呂に入れたり、隣で寝たりかっこいいの!」
シバは頬を紅潮させながら明るい顔で話している。
その様子は可愛い。
可愛いけど。うん。ちょっとどっから突っ込んで良いかわからないぞ。
どうしようかな。
とにかく、何か盛大な勘違いでシバが心を入れ替えたことだけは分かった。
あとは何というか、聞かなかったことにしよう。
多分、えりかにとっては知られたくないプライベートのはずだ。
一つ言えることは、やっぱりあの2人に私は助けられたのだ。
形はどうあれ。
それでいいじゃん。もう。
「さゆり。」
気が付けばシバはすぐ目の前にいて、こちらを見ていた。
「悪い子にしててごめんなさい。」
申し訳なさそうに眉をハの字にしている。
うちの子なんて良い子なの!?
と思って顔中ぐりぐり撫で回しておいた。
「え、態としてたの?」
多分、多少険しい顔になっていたのだろう。
シバは部屋の隅に移動すると、こちらを伺うようにしながらコクリと頷いた。
瞬間、どっと疲れが襲ってきた感覚がして、深いため息が出た。
やっぱりか、と思ったのだ。
常々、いちいち振る舞いが大袈裟過ぎるとは思っていた。
「もちろん怒ってないよ。本当にごめんね。私が良くなかったんだよね。」
そこはもう反省してるので、出来れば追撃しないで頂けると…
「違うの。」
シバはプルプルと首を振る。
「コウがね、言ったの。悪い子にしてれば、学校を出なくていいから、ずっとみつるといられるよって。学校にいれば、コウにも会えるからって。」
シバの説明に、どういうことかしばし考える。
まあ何だ、良くわからないが兄は多分獣人が通う学校の教師か何かで、シバは生徒なのだろう。
それで、卒業したら就職しなきゃいけないので、それが嫌だから落第するようにしていたと。
コウというシバの友人は、どうやら下級生らしい。
シバに卒業して欲しくなくて駄々をこねたのかもしれない。
そういえばみつるも、直接学校とは言わなかったがそんな感じの説明していた。全く、あいつの話はいつも要領を得ない。
おかげで何か変な仕事なんじゃないかと邪推してしまったじゃないか。
何にせよ、シバは卒業が嫌で態と駄犬、じゃなくて駄獣人の振る舞いをしていたようだ。
さゆりは全く関係がなかった。
案外長谷川の言うことが正しかったようである。
「そうだったんだ。もう良いの?」
働きたくないという気持ち、良くわかる。
何故今になってやめたのか不思議だ。
だから、つい聞いてしまった。
やっぱり駄獣人に戻ります、と言われても困るが。
「うん。シバもハチみたいに人の役に立つ獣人になりたいの。ハチね、えりかのご飯作ったり、お風呂に入れたり、隣で寝たりかっこいいの!」
シバは頬を紅潮させながら明るい顔で話している。
その様子は可愛い。
可愛いけど。うん。ちょっとどっから突っ込んで良いかわからないぞ。
どうしようかな。
とにかく、何か盛大な勘違いでシバが心を入れ替えたことだけは分かった。
あとは何というか、聞かなかったことにしよう。
多分、えりかにとっては知られたくないプライベートのはずだ。
一つ言えることは、やっぱりあの2人に私は助けられたのだ。
形はどうあれ。
それでいいじゃん。もう。
「さゆり。」
気が付けばシバはすぐ目の前にいて、こちらを見ていた。
「悪い子にしててごめんなさい。」
申し訳なさそうに眉をハの字にしている。
うちの子なんて良い子なの!?
と思って顔中ぐりぐり撫で回しておいた。
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