人生の意義:推し

Prologue

4

「宮鷹、進路調査届出してないのおまえだけだぞ！」

あ。翌日先生に声を掛けられるまで忘れていた。どうしよう。行きたい高校はある。でも私にはふさわしくない。人生2度目なこともあって成績は悪くない。前世では中学生でりょうくんに出会い、高校生で彼に貢ぐことを決心したため、給料の良い仕事に就くためにひたすら勉強をしたのだ。さすがに中学生の勉強で転ぶことはない。

「お前行きたい高校ないのか？」

何と答えようか迷っていたら、目の前に一つの封筒が置かれた。驚いたのはその封筒に印字されている校章だった。やんごとなきお方が創設されたこともあり、桐紋をもじったようなそれ。

「お前の成績なら推薦状がだせるが、どうだ？」
「でも、とても学費なんて払えません。」
「特待生制度があるんだよ。」
「え？」

・内申点
・成績
・勉学以外の表彰
・課外活動
・小論文
・面接