上 下
78 / 97
第12章 長女と天才と薬師の狭間

第6話 微笑みの裏の孤独

しおりを挟む
ホームシックとは、別の環境に置かれた人間が故郷や家族を想い、強い孤独感や異常な寂しさを感じてしまうことを言う。
治療法――なんて堅苦しい話ではないけれど、いかに生きる希望を持つかが改善への近道だ。


「こっちに来てから知ったんスけど、やっぱりユリリアンナ様は『郷愁病』だったんスね」
「有名な話なの?」
「そうらしいっス」


それから数日が経ち、わたしは楽晴《らくせい》さんに教えてもらって裏番と話ができる『裏処《うらところ》』にいた。
事前に自分の名前を記載した木の札を東門の門番に渡しておくことで、裏番本人への伝達だけでなく、商談を行う無数の部屋の一角を借りられるという。


「じゃあ、魔法が使えなくなったってのも本当?」
「うん。そうみたい」
「はあ……まあ、わからなくもないっスね」


かつて初めてセロエと会った時に話した木造の小屋に似た空間は、外から漏れる活気あふれた声を響かせている。
つまりこちらの声も外に漏れているだろうけれど、木を隠すなら森の中、都合がいいのかもしれない。

ケンは別れた時と同じ格好で、肩肘をついて気難しい表情をしている。


「もともと魔力が豊富な人はあんまり気にしないんで、逆に盲点なんスけど」
「うん」
「魔法ってイメージが大事じゃないっスか」
「そうだね」


ケンはそういって指先からちいさな炎を灯した。
少し薄暗い空間だからこそ、太陽の光にかき消されることなく陽炎《かげろう》が見える。


「魔法陣を使わない場合、イメージしないと魔力が集中しなくてうまく使えないっス。でも、魔力が豊富な人は意識しなくても魔力が集まりやすいから、あんまりイメージがなくても力でごり押しできちゃうんスよね」
「そうだね、魔法学の一般的な知識…………あ、そうか」


極国は魔法を嫌がる傾向が強い。
もともと魔法が堪能だったユリリアンナ様は、極国に馴染むために魔法を意識的に使わなくなったはず。

ミリステアの人々にとって魔法は生活になくてはならないもの。
夫である天帝の治世のため、後ろ盾のない息子のため、無理に我慢をし続けて、いつしかイメージも掴めなくなり、魔法の使い方も失っていった。
そうしてやがて、我慢で削りつづけた心は故郷への想いに耐えられなかったのかもしれない。


「……どうにか、できないかな」


思わずわたしは言葉を零していた。


「そうっス!俺もそう思います。
でもまあ……メイシィさんがどうこうするには、不利な気がするっス」
「……だよね……」


正直、わたしの立場ではあまりにも分が悪い。
故郷のミリステアから来て、数か月で帰国する身だし、見た目はミリステアらしい他種族国家そのものだし、何より共通話題がユーファステア侯爵家のことばかり。
何を話してもユリリアンナ様の想いを強めることしかない。

あまり話をしないようにしよう。
この話題は触れないようにしないと、郷愁病が悪化しかねない!




なの、だけれど……。



「ねえねえ、メイシィ。ローレンスは元気にしているの?」
「え、あ、はい。お元気です。今はラジアン王太子の側近として活躍なさってます」
「まあ!あのラジアンに?」


聞かれたら答えなきゃいけないじゃないか!
とわたしは頭の中で叫んだ。

ケンと別れて緑青宮に戻ったわたしは、すぐにユリリアンナ様のお部屋に呼ばれた。
お茶をしながら雑談していると、まさかの弟妹《きょうだい》の話を振られてしまった。

15年前で記憶が止まっているユリリアンナ様にとって、家族の近況は驚きの連続らしい。
初めて会った時とはうってかわって、大興奮のご様子だった。


「もともとは幼馴染のクリード殿下の側近になる予定だったそうですが、日ごろのトラブル対処能力が認められラジアン殿下ご自身に引き抜かれたと聞いています」
「ふふふ!それはそうねえ、だってあのクリードの暴走の後処理ばかりしてたら、嫌でも身につくでしょう。
でもラジアンについたとて、もっとめんどくさいトラブルに見舞われてるのでしょう?」
「さすがですねユリリアンナ様、おっしゃる通りです」


サーシャ様が以前おっしゃっていた、アーリア妃殿下との大喧嘩でユーファステア侯爵家の建物を壊した話をすると、腹を抱える勢いで笑われた。



―――――――――――――――



この話は翌日になっても続けられた。

時は正午、ここは緑青宮の敷地内、家と家を繋ぐ屋外の廊下を伝ってとある人物にお会いするために移動しているところだった。


「ローレンスはぶっきらぼうでお仕事一筋の残念な子だけれど、見た目は良いし私たちの誰よりも心配性で世話焼きで、可愛い子なの。私はメリアーシェの次に大好きよ。

頑張っているのね。今までそうだと信じてきたけれど、いざ話を聞くと嬉しくて仕方がないわ」


わたしはユリリアンナ様の意外な反応に驚いていた。
故郷の話をされれば望郷の想いが強まり、より寂しさを感じるのが自然だけれど、この方にとっては弟妹《きょうだい》たちの活躍は良い意味に捉えるらしい。


「それで、サーシャは元気にしているの?あの子はカナリスと結婚して第二王子の妃として頑張っているのでしょう?」
「あ、いや、それが……」
「……え?違うの?」


ここで嘘をついても何の得もないだろうし。とわたしは正直に打ち明けることにした。
カナリス殿下の病死、そしてその後のサーシャ様の想いについて。



――――――――――――――――



「まあまあどういうこと!?」
「申し訳ありません!楽晴さん!」


とある人物への訪問は中断となってしまった。
理由は、目の前のユリリアンナ様にある。


「わあああああああ!」


お昼の準備で席を外していた楽晴さんが見たものは、緑青宮の自室でわたしの膝に顔をうずめて大泣きしているユリリアンナ様だった。


「どうして!どうしてそんなことになってしまったのサーシャ……!あんなに幸せそうだったじゃない!!うっ……うううっ……」
「あらあらまあまあ、大変なことになっているわねぇ……ふふ……」
「私はその場にいられたら……!!全力で抱きしめてずうっと一緒にいたのに……!わああああ!」
「久しぶりに見ましたねぇ、緑青皇子《ろくしょうこうし》様が生まれた時とそっくり……ふふ」


まさかユリリアンナ様がこんなに感情豊かな方だとは思わなかった。
ここまではっきり表に出されると、一周回ってつい場が和んでしまいそう。
楽晴さん、ちょっと笑ってる。


「あれから5年は立ちましたが、サーシャ様はユーファステア侯爵家で良い日々を過ごしていらっしゃいますよ?どうやら幼馴染だった方と良い感じだとか」
「なんですってええええええパルガル伯爵ねまーだ諦めてなかったのかしらあんの執着男おおおお……」
「ええええ」


がばっと急に起き上がるユリリアンナ様。眉間に盛大な皺を寄せてこぶしを固めている。
誰なんだパルガル伯爵、そしてなんでそんなに確執があるのか。とっても気になる。


「ともかくサーシャ様は今とてもお元気に過ごされていますから、どうか悲しまないでください、ユリリアンナ様」
「ぐすっ……そうね、サーシャはとても強い子だもの。一途で恥ずかしがり屋さんでついついいじり倒したくなる可愛い子……」


楽晴さんがお茶を飲ませて数分、ようやくユリリアンナ様は落ち着いてくださった。


「それで、次はええと……セロエのことを聞こうかしら」
「セロエ様は魔術師になりました」
「まあ!流石セロエ、魔力量は家族でいちばんだもの」
「ただ、ユーファステア侯爵家を出奔して今はギルドで稼ぎながら世界中を旅していらっしゃるそうです」
「……」


ユリリアンナ様が下を向いたまま固まった。
表情は伺えない。怒るの?泣くの?それとも戸惑ってるの?
何かわからないかと楽晴様を伺うけれど、同じように困った顔をしていた。


「セロエ……なんっっっっっって可愛い子!好き!!」
「えええ」
「もともと荒っぽい子だったから貴族のしがらみなんか気にしない道に進んでほしかったの~!はあ……自分で選んでくれたのね、ふふ、嬉しい。
私が嫁に行く前にカロリーナ妃殿下と共謀してお父様とお母様、ついでにローレンスに脅……説得しておいたかいがあったわ!うふふ!」


驚いた。ユリリアンナ様がユーファステア侯爵家を出たころ、セロエはまだ学校に通っていたし出奔の話もなかったはず。
一番に気がついて一番確実な説得ルートを辿っていらっしゃる。きっとセロエも知らないだろうな。

どうやら緑青妃はとても家族思いで暖かい方のようだ。


「で、ナタリーは?」
「ナタリー様はパスカ龍王国の辺境伯家に嫁ぎました。ラブロマンスの題材としてとても有名な方で、つい数か月前に男の子を出産されました」
「まあ!あのぽけっとしたり大暴れしたり気まぐれなあの子が竜人族と!?」


流石長女、言いたい放題。間違ってないだけに何も言えない。
そういえば、とわたしは今更大事なことを思い出しておしゃべりが止まらないユリリアンナ様に声をかけた。


「ミリステアからナタリー様が題材になった本をお持ちしました。ご覧になりますか?」
「ええ!!ぜひ!!」
「それではプレゼントいたしますね」


元気の良い声だ。これでユーファステア侯爵家の弟妹たちの話はしただろうか。
あと何か忘れたことはないかな……と思案していると、ふいに膝にぽとりと重いものが落とされる。
装飾を外して髪型の崩れた頭だった。まさかの膝枕再び。


「あの、ユリリアンナ様?」
「メリアーシェ、最後に会ったのは……いや、私が家を出る日は具合が悪くてお別れもできなかった」
「……」
「ずっと心配だったの。ミリシアおばあさまは『、心配することないわ』っておっしゃって亡くなったから、信じていたけれど」
「ユリリアンナ様……。確か、メリアーシェが一番好きとおっしゃっていましたね」
「ええ、そうよ」


ユリリアンナ様は膝に頭を預けたまま、上を向いてわたしの顔を見た。
緑青色の瞳はわずかに潤んでいて、幸せそうな表情を浮かべている。


「病と闘って辛いはずなのに、話せる日はずっと笑いかけてくれたの。お母様が泣いていても、セロエが治してってお医者様にぐずっていたときも、ずっと。
私たち家族ってみんな自由でしょう?だからお互いに干渉することが少なくていつもどこか他人行儀。
でも、あの子のことだけは同じ想いだった。その1点だけでわたしたちは『家族』でいられた」
「そう、ですか……」


ユリリアンナ様はわたしの顔を見つめていた。でも本当に見つめているのは、きっとその向こうの大切な弟妹たちなのだと思う。

自分で決めた結婚だけれど、相当後ろ髪をひかれた旅立ちだったのだろうな。
ここは『手紙の届かない国』
もう二度と会えずその後を知ることすら叶わない弟と妹たちを想うあまり、郷愁病のきっかけになってしまったのかもしれない。


「あの子たちが頑張って生きているなら、私も、立ち止まってばかりはいられない……そう、よね」


ユリリアンナ様がそう呟いたその時だった。
ばたんと勢いよく開く扉。顔を上げれば廊下の向こうまで景色が目に入り、勝手に開いたのかと驚いてしまう。


「おかあさま!!」


下を向くと、黒髪に母親と同じ瞳を持った男の子が立っていた。
少し着崩れた服で、扉を開いた両腕をそのままに仁王立ちしてこちらを見ている。

慌てたように飛び起きたユリリアンナ様は、大きな声を発しながら走り出した。


「青蘭《セイラン》!!よく来たわね~!」
「おかあさま……?えっと、来ないから僕が来たよ!」
「ひゃあああ可愛い子!ぎゅってしましょうね~~!」
「ぐえ!」


明らかにテンションが高すぎる母に押しつぶされそうな息子。
緑青皇子《ろくしょうこうし》とはこの方なのだと、呆然とした頭の隅で考えていた。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

荒唐無稽なプレゼンター ~何処でも誰にでもプレゼントできるというクズ能力で異世界を救います~

もるもる(๑˙ϖ˙๑ )
ファンタジー
 俺はある日、道端で転がっている赤い服を着た小汚いジジイを拾った。 どうやら相棒と愛車に見放されて、国に帰れなくなって行き倒れていたらしい。  仕方ないので一晩だけ面倒を見てやった次の日の朝に、金はないが御礼をやると言われて、妙な呪いを両手に埋め込まれると、俺は異世界に飛ばされた。  俺の触れているものを何処でも誰にでもプレゼントできるというクズ能力と共に。

【完結】そんなに怖いなら近付かないで下さいませ! と口にした後、隣国の王子様に執着されまして

Rohdea
恋愛
────この自慢の髪が凶器のようで怖いですって!? それなら、近付かないで下さいませ!! 幼い頃から自分は王太子妃になるとばかり信じて生きてきた 凶器のような縦ロールが特徴の侯爵令嬢のミュゼット。 (別名ドリル令嬢) しかし、婚約者に選ばれたのは昔からライバル視していた別の令嬢! 悔しさにその令嬢に絡んでみるも空振りばかり…… 何故か自分と同じ様に王太子妃の座を狙うピンク頭の男爵令嬢といがみ合う毎日を経て分かった事は、 王太子殿下は婚約者を溺愛していて、自分の入る余地はどこにも無いという事だけだった。 そして、ピンク頭が何やら処分を受けて目の前から去った後、 自分に残ったのは、凶器と称されるこの縦ロール頭だけ。 そんな傷心のドリル令嬢、ミュゼットの前に現れたのはなんと…… 留学生の隣国の王子様!? でも、何故か構ってくるこの王子、どうも自国に“ゆるふわ頭”の婚約者がいる様子……? 今度はドリル令嬢 VS ゆるふわ令嬢の戦いが勃発──!? ※そんなに~シリーズ(勝手に命名)の3作目になります。 リクエストがありました、 『そんなに好きならもっと早く言って下さい! 今更、遅いです! と口にした後、婚約者から逃げてみまして』 に出てきて縦ロールを振り回していたドリル令嬢、ミュゼットの話です。 2022.3.3 タグ追加

趣味を極めて自由に生きろ! ただし、神々は愛し子に異世界改革をお望みです

紫南
ファンタジー
魔法が衰退し、魔導具の補助なしに扱うことが出来なくなった世界。 公爵家の第二子として生まれたフィルズは、幼い頃から断片的に前世の記憶を夢で見ていた。 そのため、精神的にも早熟で、正妻とフィルズの母である第二夫人との折り合いの悪さに辟易する毎日。 ストレス解消のため、趣味だったパズル、プラモなどなど、細かい工作がしたいと、密かな不満が募っていく。 そこで、変身セットで身分を隠して活動開始。 自立心が高く、早々に冒険者の身分を手に入れ、コソコソと独自の魔導具を開発して、日々の暮らしに便利さを追加していく。 そんな中、この世界の神々から使命を与えられてーーー? 口は悪いが、見た目は母親似の美少女!? ハイスペックな少年が世界を変えていく! 異世界改革ファンタジー! 息抜きに始めた作品です。 みなさんも息抜きにどうぞ◎ 肩肘張らずに気楽に楽しんでほしい作品です!

旦那様に離婚を突きつけられて身を引きましたが妊娠していました。

ゆらゆらぎ
恋愛
ある日、平民出身である侯爵夫人カトリーナは辺境へ行って二ヶ月間会っていない夫、ランドロフから執事を通して離縁届を突きつけられる。元の身分の差を考え気持ちを残しながらも大人しく身を引いたカトリーナ。 実家に戻り、兄の隣国行きについていくことになったが隣国アスファルタ王国に向かう旅の途中、急激に体調を崩したカトリーナは医師の診察を受けることに。

婚約解消して次期辺境伯に嫁いでみた

cyaru
恋愛
一目惚れで婚約を申し込まれたキュレット伯爵家のソシャリー。 お相手はボラツク侯爵家の次期当主ケイン。眉目秀麗でこれまで数多くの縁談が女性側から持ち込まれてきたがケインは女性には興味がないようで18歳になっても婚約者は今までいなかった。 婚約をした時は良かったのだが、問題は1か月に起きた。 過去にボラツク侯爵家から放逐された侯爵の妹が亡くなった。放っておけばいいのに侯爵は簡素な葬儀も行ったのだが、亡くなった妹の娘が牧師と共にやってきた。若い頃の妹にそっくりな娘はロザリア。 ボラツク侯爵家はロザリアを引き取り面倒を見ることを決定した。 婚約の時にはなかったがロザリアが独り立ちできる状態までが期間。 明らかにソシャリーが嫁げば、ロザリアがもれなくついてくる。 「マジか…」ソシャリーは心から遠慮したいと願う。 そして婚約者同士の距離を縮め、お互いの考えを語り合う場が月に数回設けられるようになったが、全てにもれなくロザリアがついてくる。 茶会に観劇、誕生日の贈り物もロザリアに買ったものを譲ってあげると謎の善意を押し売り。夜会もケインがエスコートしダンスを踊るのはロザリア。 幾度となく抗議を受け、ケインは考えを改めると誓ってくれたが本当に考えを改めたのか。改めていれば婚約は継続、そうでなければ解消だがソシャリーも年齢的に次を決めておかないと家のお荷物になってしまう。 「こちらは嫁いでくれるならそれに越したことはない」と父が用意をしてくれたのは「自分の責任なので面倒を見ている子の数は35」という次期辺境伯だった?! ★↑例の如く恐ろしく省略してます。 ★9月14日投稿開始、完結は9月16日です。 ★コメントの返信は遅いです。 ★タグが勝手すぎる!と思う方。ごめんなさい。検索してもヒットしないよう工夫してます。 ♡注意事項~この話を読む前に~♡ ※異世界を舞台にした創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。【妄想史であり世界史ではない】事をご理解ください。登場人物、場所全て架空です。 ※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義なのでリアルな世界の常識と混同されないようお願いします。 ※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。 ※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります) ※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。 ※話の基幹、伏線に関わる文言についてのご指摘は申し訳ないですが受けられません

縦ロールをやめたら愛されました。

えんどう
恋愛
 縦ロールは令嬢の命!!と頑なにその髪型を守ってきた公爵令嬢のシャルロット。 「お前を愛することはない。これは政略結婚だ、余計なものを求めてくれるな」 ──そう言っていた婚約者が結婚して縦ロールをやめた途端に急に甘ったるい視線を向けて愛を囁くようになったのは何故? これは私の友人がゴスロリやめて清楚系に走った途端にモテ始めた話に基づくような基づかないような。 追記:3.21 忙しさに落ち着きが見えそうなのでゆっくり更新再開します。需要があるかわかりませんが1人でも続きを待ってくれる人がいらっしゃるかもしれないので…。

今日で都合の良い嫁は辞めます!後は家族で仲良くしてください!

ユウ
恋愛
三年前、夫の願いにより義両親との同居を求められた私はは悩みながらも同意した。 苦労すると周りから止められながらも受け入れたけれど、待っていたのは我慢を強いられる日々だった。 それでもなんとななれ始めたのだが、 目下の悩みは子供がなかなか授からない事だった。 そんなある日、義姉が里帰りをするようになり、生活は一変した。 義姉は子供を私に預け、育児を丸投げをするようになった。 仕事と家事と育児すべてをこなすのが困難になった夫に助けを求めるも。 「子供一人ぐらい楽勝だろ」 夫はリサに残酷な事を言葉を投げ。 「家族なんだから助けてあげないと」 「家族なんだから助けあうべきだ」 夫のみならず、義両親までもリサの味方をすることなく行動はエスカレートする。 「仕事を少し休んでくれる?娘が旅行にいきたいそうだから」 「あの子は大変なんだ」 「母親ならできて当然よ」 シンパシー家は私が黙っていることをいいことに育児をすべて丸投げさせ、義姉を大事にするあまり家族の団欒から外され、我慢できなくなり夫と口論となる。 その末に。 「母性がなさすぎるよ!家族なんだから協力すべきだろ」 この言葉でもう無理だと思った私は決断をした。

主人公の幼馴染みの俺だが、俺自身は振られまくる

希望
ライト文芸
俺は一条理普通のオタク高校生だ。俺はいたってモブだが、俺の幼馴染みは違う。いわゆる主人公だ。あいつはイケメンでもなく普通の顔なのにやたらと美少女にモテる。それにトラブルに巻き込まれやすい。それを俺は一緒になって解決してるのに、あいつばっかしモテるのだ。 なぜだ!俺だってあいつとそんなに変わらないだろ。神様は不条理だ。なんであいつばっかしモテテ俺がモテないんだ。まぁいいやつではあるんだけど。 「ごめんなさい私近江くんが好きなの。もしかしたら勘違いさせちゃったかもしれないけどそいうことだからこれからは勘違いしない方がいいよ」   そう言って桃井先輩は体育館裏を去っていった。なんであいつばかり好かれるんだ。俺が好きになる相手は皆義孝が好きなのだ。ちなみに俺が振られのは10回連続だ。そして彼女はできたことはない。つまり振られたことしかないってことだ。そして大体が義孝の好感度を上げるためについでに俺にも話しかけてる感じだ。そのたんびに勘違いして振られている。 オタクだったら、美少女に優しくされたら好かれてるかもしれないと願望を抱くものだろ? そうやって振られてきたから、これからと振られるんだろうな。 これ差俺が振られ続けて、事件などを主人公である義孝と解決していって、ある女子に好かれて彼女が出きるまでのラブコメである

処理中です...