51 / 97
第10章 爆炎の四女と魔術師寄りの薬師
第3話 ギルドで出会う魔術師薬師
しおりを挟む
それはクリード殿下とクレアがこそこそ相談しながら去っていった翌日のことだった。
ラット退治を終えてギルドへ向かい、マーリックさんに初めての仕事の成功を祝われたわたしは、上階にある酒場に誘われた。
ギルドの周りを取り囲むような吹き抜け構造の2階は、軽食を片手にギルドメンバーの出入りを眺めるもよし、奥で仲間たちとの酒盛りに興じるもよし、討伐の作戦会議をするもよし。
仕事の前後に多くの人々が利用している。
そんなたまり場の一角、ギルドの一階を見通せる角の席にわたしたちは座っていた。
「受付係のお仕事は休憩ですか?」
「今日は早上がり!だからゆっっくり酒が飲めるわよー!」
マーリックさんは巷で幅広く流通している酒、ビールを勢いよく飲み干した。
しゅわしゅわと喉を潤す感覚がクセになるからと奢られたわたしは、不思議な感覚に驚きながら楽しんでいる。
「あなた、ビールに慣れてないなんていいところのお嬢さまかしら?」
「あははは……実はそうなんです。そもそもお酒もあんまり飲んだことがなくて」
「てことはあなたが探しているお姉さんも?」
「確かに生まれはそうなんですが……今は家を出て行ってしまって……」
話をあわせながら会話は弾む。
マーリックさんの快活な口調にわたしの口も軽くなってしまいそうだ。受付係として多くの猛者と初心者を相手にしてきたからこそなのだろう。
「まあまあ、それで魔術師としてギルドメンバーに?」
「ええ。わたしたち家族としては、お姉ちゃんが元気に過ごしているならそれでよかったんですが、少し状況が変わってしまって……」
「状況というと?」
「……なんて言ったらいいのか。わたしも家を出ることにしたんです」
「え?あなたが?こんなに若いのに?」
マーリックさんは目を丸くした。
「適齢期が過ぎてしまって、もう結婚は難しいって親に見放されてしまったのです。貴族社会では生きていけないので、わたしの生きる道のひとつとしてお姉ちゃんに相談したいんです……でも、なかなか見つからなくて」
「ああ……ああ……なんてこと!」
貴族の目線だとだいぶ行き遅れてるんだけど、一般国民からしたらまだまだ適齢期だもんね。
マーリックさんが可哀想な目でわたしを見る。
わたしも悲しい目でマーリックさんを見る。
嘘をついてごめん。まあ実際、幼少期は身体が弱くて同年代の交流もなく、縁談をもらえるほど親しい人もいない、適齢期も過ぎているのは事実。結婚に急ぐ気持ちもない。
「そのことでね、わたしも調べてみたのよ」
「え?お姉ちゃんについてですか?」
「ええ、元貴族で女性の魔術師。そもそも女性の魔術師ってだけで結構絞れたんだけど、元貴族の情報は話したがらない人が多いから難しくてねえ」
でもそれっぽい人なら見つけたのよ。とマーリックさんがにこりと微笑んだ。
「セロエ」
「!」
まさに探していた人その名前。
あまりにも簡単に見つかってしまったものだから、わたしはあっけにとられていた。
「当たったようね。あなたのお姉さんの名前♪」
「す、すごいです。どうしてこんな短期間に?」
「どうしても気になっていたのよ。あなたのような可愛らしい兎人族のような女の子に、ギルドの仕事をしながら人探しなんて過酷だもの」
「何てお礼を言ったらいいか……」
なんて優しいんだミリステア国民は!そう頭の中で叫んでしまう。
だけどここはギルド、対価なしに何かしてくれるとは思えない。
それこそ災害時は誰よりも早く手を貸しに行く集団だけれど、彼らも根っこは技術の商売人、利益は存続に重要。
王族だって金銭の安心感からは逃れられない。
「もしかしてお姉ちゃんを探す理由が他にもあったんですか?」
「あら、鋭いわね。別に悪い意味じゃないのよ、ちょっと頼みたいことがあってね」
首をかしげてみせると、マーリックさんは大したことないんだけどね、と詳細を教えてくれた。
「Bランク魔術師にお願いしたい依頼があるのだけれど、10人くらい必要だしひとりくらいAランクがいないと心許ないのよね……そこで、治癒もできるセロエに任せたいのよ」
「お姉ちゃんはそんなに貴重な人材なのですね」
「ええ、そうよ。……あら!ちょうど帰ってきたわ」
その声にわたしは勢いよく一階を見下ろした。
セロエはどこだろう、見回すと彼女はすぐに見つかった。
茶色の髪に青とも緑ともいえる瞳の色、サーシャ様と同じだけれど、髪の長さが全く違う。
女性にしては珍しい短い髪に腰辺りまでしかない短い茶色のローブ、長くて厚いブーツと魔術師というより剣士や弓士のような恰好。
肩を揺らして歩く姿は、サーシャ様どころか元貴族令嬢とは思えない豪胆さだった。
「セロエー!」
「……んあ?うわ、マーリックまた昼間っから酒飲んで……」
気だるげな低い声と共に顔がこちらを見上げてくる。意外とサーシャ様に似ている。もっと幼くしたような顔つきだ。
わたしとぱちりと目が合った。不思議な瞳が大きく見開かれる。
「あ……な……おまっ、まさか……」
それは突然だった。
ふわりと屋内とは思えない風が皮膚を撫でていく。
一瞬つぶっていた目を開くと、見下ろしていた姿が目の前に。
少しだけ漂う煙の臭い。
杖を顕現せずに浮遊してきたんだろう、身軽な彼女はわたしを至近距離で見つめてきた。
「まさかお前……メイシィか?」
「はい、お久しぶりです。お姉ちゃん」
嘘がバレてしまう。うまく話をあわせてほしい、と強く念じながら彼女を姉と呼ぶと、セロエ様はぱちくりと大きな瞳で瞬きをした。
「お、おおお、おおおおお……ひ、ひさしぶり」
……演技が下手である。意図が伝わっただけ良いとしよう。
「あー……最後に会ったのは幼少期だもんね。だいぶわたしの姿が変わったでしょ?」
「そ、そう、そうそうそう!随分でかくなったなあ!」
あ、そう呟いて彼女は浮いていた身体を二階の木板に任せると、後ろを振り返った。
こちらを見上げているパーティメンバーへ大声で依頼の後処理をお願いすると、今度はマーリックさんに振り返る。
「マーリック、ちょっと部屋貸してくんね?!」
「ええもちろん、奥の部屋のカードひっくり返しておいてね」
「おう!ありがと。じゃーいくぞ」
「はい!」
マーリックさんに一礼すると、彼女は嬉しそうに頷いた。
だけれどその表情を見れたのは一瞬だけ、礼から直る暇もなくわたしは腕を掴まれセロエ様に引っ張られていく。
女性とは思えない力強さだ。結構痛い。
足をもたつかせながらついていきつつ、彼女の素手が視界に入った。
傷跡だらけだ。それほど危険な日々を過ごしているのだろう。わたしが想像もつかないような日常が繰り広げられているに違いない。
奥の部屋とやらはあっという間に到着した。
ドアノブにはひもで吊るされた札がある。セロエ様がひっくり返すと『使用中』に変わった。
ぐいぐいと引っ張られて部屋の中に入れば、簡易的な机に椅子が4脚、ベッドのない宿屋みたいな質素な部屋だった。
魔力を感じ取る。セロエ様が片手で防音魔法をかけたみたいだ。
こんな簡単に展開してしまうなんてAランクの魔術師はすごい。
そう考えながらセロエ様に振り返ってみれば、ひどく眉間に皺が寄っていた。
「なーーーーーーーーんでお前がここにいるんだメイシィ?
手紙に『メイシィという名の白髪《しらが》に赤目の薬師が会いたがってる』って聞いたけど??」
「はい、それはわたしですね。セロエ様」
「うっわ、やめろ様付けは。ついでに敬語もやめろ、浮くぞギルドで」
音を立てて勢いよく座るセロエ様……いや、セロエ。
椅子が短く悲鳴を上げると、彼女は顔を手で覆いながら天井を見上げた。
「ローレンス兄貴に会わないように面会を断ったってのに、最悪な形で本人きたじゃん」
最悪って……足で探さないといけなくなったんだから仕方ないのに。
苦笑いを返すしかないわたしに、セロエは参りましたとばかりに両手をあげた。
「へいへい、わかったよ。そんなにやる気があるなら、話をしようぜ」
ラット退治を終えてギルドへ向かい、マーリックさんに初めての仕事の成功を祝われたわたしは、上階にある酒場に誘われた。
ギルドの周りを取り囲むような吹き抜け構造の2階は、軽食を片手にギルドメンバーの出入りを眺めるもよし、奥で仲間たちとの酒盛りに興じるもよし、討伐の作戦会議をするもよし。
仕事の前後に多くの人々が利用している。
そんなたまり場の一角、ギルドの一階を見通せる角の席にわたしたちは座っていた。
「受付係のお仕事は休憩ですか?」
「今日は早上がり!だからゆっっくり酒が飲めるわよー!」
マーリックさんは巷で幅広く流通している酒、ビールを勢いよく飲み干した。
しゅわしゅわと喉を潤す感覚がクセになるからと奢られたわたしは、不思議な感覚に驚きながら楽しんでいる。
「あなた、ビールに慣れてないなんていいところのお嬢さまかしら?」
「あははは……実はそうなんです。そもそもお酒もあんまり飲んだことがなくて」
「てことはあなたが探しているお姉さんも?」
「確かに生まれはそうなんですが……今は家を出て行ってしまって……」
話をあわせながら会話は弾む。
マーリックさんの快活な口調にわたしの口も軽くなってしまいそうだ。受付係として多くの猛者と初心者を相手にしてきたからこそなのだろう。
「まあまあ、それで魔術師としてギルドメンバーに?」
「ええ。わたしたち家族としては、お姉ちゃんが元気に過ごしているならそれでよかったんですが、少し状況が変わってしまって……」
「状況というと?」
「……なんて言ったらいいのか。わたしも家を出ることにしたんです」
「え?あなたが?こんなに若いのに?」
マーリックさんは目を丸くした。
「適齢期が過ぎてしまって、もう結婚は難しいって親に見放されてしまったのです。貴族社会では生きていけないので、わたしの生きる道のひとつとしてお姉ちゃんに相談したいんです……でも、なかなか見つからなくて」
「ああ……ああ……なんてこと!」
貴族の目線だとだいぶ行き遅れてるんだけど、一般国民からしたらまだまだ適齢期だもんね。
マーリックさんが可哀想な目でわたしを見る。
わたしも悲しい目でマーリックさんを見る。
嘘をついてごめん。まあ実際、幼少期は身体が弱くて同年代の交流もなく、縁談をもらえるほど親しい人もいない、適齢期も過ぎているのは事実。結婚に急ぐ気持ちもない。
「そのことでね、わたしも調べてみたのよ」
「え?お姉ちゃんについてですか?」
「ええ、元貴族で女性の魔術師。そもそも女性の魔術師ってだけで結構絞れたんだけど、元貴族の情報は話したがらない人が多いから難しくてねえ」
でもそれっぽい人なら見つけたのよ。とマーリックさんがにこりと微笑んだ。
「セロエ」
「!」
まさに探していた人その名前。
あまりにも簡単に見つかってしまったものだから、わたしはあっけにとられていた。
「当たったようね。あなたのお姉さんの名前♪」
「す、すごいです。どうしてこんな短期間に?」
「どうしても気になっていたのよ。あなたのような可愛らしい兎人族のような女の子に、ギルドの仕事をしながら人探しなんて過酷だもの」
「何てお礼を言ったらいいか……」
なんて優しいんだミリステア国民は!そう頭の中で叫んでしまう。
だけどここはギルド、対価なしに何かしてくれるとは思えない。
それこそ災害時は誰よりも早く手を貸しに行く集団だけれど、彼らも根っこは技術の商売人、利益は存続に重要。
王族だって金銭の安心感からは逃れられない。
「もしかしてお姉ちゃんを探す理由が他にもあったんですか?」
「あら、鋭いわね。別に悪い意味じゃないのよ、ちょっと頼みたいことがあってね」
首をかしげてみせると、マーリックさんは大したことないんだけどね、と詳細を教えてくれた。
「Bランク魔術師にお願いしたい依頼があるのだけれど、10人くらい必要だしひとりくらいAランクがいないと心許ないのよね……そこで、治癒もできるセロエに任せたいのよ」
「お姉ちゃんはそんなに貴重な人材なのですね」
「ええ、そうよ。……あら!ちょうど帰ってきたわ」
その声にわたしは勢いよく一階を見下ろした。
セロエはどこだろう、見回すと彼女はすぐに見つかった。
茶色の髪に青とも緑ともいえる瞳の色、サーシャ様と同じだけれど、髪の長さが全く違う。
女性にしては珍しい短い髪に腰辺りまでしかない短い茶色のローブ、長くて厚いブーツと魔術師というより剣士や弓士のような恰好。
肩を揺らして歩く姿は、サーシャ様どころか元貴族令嬢とは思えない豪胆さだった。
「セロエー!」
「……んあ?うわ、マーリックまた昼間っから酒飲んで……」
気だるげな低い声と共に顔がこちらを見上げてくる。意外とサーシャ様に似ている。もっと幼くしたような顔つきだ。
わたしとぱちりと目が合った。不思議な瞳が大きく見開かれる。
「あ……な……おまっ、まさか……」
それは突然だった。
ふわりと屋内とは思えない風が皮膚を撫でていく。
一瞬つぶっていた目を開くと、見下ろしていた姿が目の前に。
少しだけ漂う煙の臭い。
杖を顕現せずに浮遊してきたんだろう、身軽な彼女はわたしを至近距離で見つめてきた。
「まさかお前……メイシィか?」
「はい、お久しぶりです。お姉ちゃん」
嘘がバレてしまう。うまく話をあわせてほしい、と強く念じながら彼女を姉と呼ぶと、セロエ様はぱちくりと大きな瞳で瞬きをした。
「お、おおお、おおおおお……ひ、ひさしぶり」
……演技が下手である。意図が伝わっただけ良いとしよう。
「あー……最後に会ったのは幼少期だもんね。だいぶわたしの姿が変わったでしょ?」
「そ、そう、そうそうそう!随分でかくなったなあ!」
あ、そう呟いて彼女は浮いていた身体を二階の木板に任せると、後ろを振り返った。
こちらを見上げているパーティメンバーへ大声で依頼の後処理をお願いすると、今度はマーリックさんに振り返る。
「マーリック、ちょっと部屋貸してくんね?!」
「ええもちろん、奥の部屋のカードひっくり返しておいてね」
「おう!ありがと。じゃーいくぞ」
「はい!」
マーリックさんに一礼すると、彼女は嬉しそうに頷いた。
だけれどその表情を見れたのは一瞬だけ、礼から直る暇もなくわたしは腕を掴まれセロエ様に引っ張られていく。
女性とは思えない力強さだ。結構痛い。
足をもたつかせながらついていきつつ、彼女の素手が視界に入った。
傷跡だらけだ。それほど危険な日々を過ごしているのだろう。わたしが想像もつかないような日常が繰り広げられているに違いない。
奥の部屋とやらはあっという間に到着した。
ドアノブにはひもで吊るされた札がある。セロエ様がひっくり返すと『使用中』に変わった。
ぐいぐいと引っ張られて部屋の中に入れば、簡易的な机に椅子が4脚、ベッドのない宿屋みたいな質素な部屋だった。
魔力を感じ取る。セロエ様が片手で防音魔法をかけたみたいだ。
こんな簡単に展開してしまうなんてAランクの魔術師はすごい。
そう考えながらセロエ様に振り返ってみれば、ひどく眉間に皺が寄っていた。
「なーーーーーーーーんでお前がここにいるんだメイシィ?
手紙に『メイシィという名の白髪《しらが》に赤目の薬師が会いたがってる』って聞いたけど??」
「はい、それはわたしですね。セロエ様」
「うっわ、やめろ様付けは。ついでに敬語もやめろ、浮くぞギルドで」
音を立てて勢いよく座るセロエ様……いや、セロエ。
椅子が短く悲鳴を上げると、彼女は顔を手で覆いながら天井を見上げた。
「ローレンス兄貴に会わないように面会を断ったってのに、最悪な形で本人きたじゃん」
最悪って……足で探さないといけなくなったんだから仕方ないのに。
苦笑いを返すしかないわたしに、セロエは参りましたとばかりに両手をあげた。
「へいへい、わかったよ。そんなにやる気があるなら、話をしようぜ」
2
お気に入りに追加
103
あなたにおすすめの小説
荒唐無稽なプレゼンター ~何処でも誰にでもプレゼントできるというクズ能力で異世界を救います~
もるもる(๑˙ϖ˙๑ )
ファンタジー
俺はある日、道端で転がっている赤い服を着た小汚いジジイを拾った。
どうやら相棒と愛車に見放されて、国に帰れなくなって行き倒れていたらしい。
仕方ないので一晩だけ面倒を見てやった次の日の朝に、金はないが御礼をやると言われて、妙な呪いを両手に埋め込まれると、俺は異世界に飛ばされた。
俺の触れているものを何処でも誰にでもプレゼントできるというクズ能力と共に。
【完結】そんなに怖いなら近付かないで下さいませ! と口にした後、隣国の王子様に執着されまして
Rohdea
恋愛
────この自慢の髪が凶器のようで怖いですって!? それなら、近付かないで下さいませ!!
幼い頃から自分は王太子妃になるとばかり信じて生きてきた
凶器のような縦ロールが特徴の侯爵令嬢のミュゼット。
(別名ドリル令嬢)
しかし、婚約者に選ばれたのは昔からライバル視していた別の令嬢!
悔しさにその令嬢に絡んでみるも空振りばかり……
何故か自分と同じ様に王太子妃の座を狙うピンク頭の男爵令嬢といがみ合う毎日を経て分かった事は、
王太子殿下は婚約者を溺愛していて、自分の入る余地はどこにも無いという事だけだった。
そして、ピンク頭が何やら処分を受けて目の前から去った後、
自分に残ったのは、凶器と称されるこの縦ロール頭だけ。
そんな傷心のドリル令嬢、ミュゼットの前に現れたのはなんと……
留学生の隣国の王子様!?
でも、何故か構ってくるこの王子、どうも自国に“ゆるふわ頭”の婚約者がいる様子……?
今度はドリル令嬢 VS ゆるふわ令嬢の戦いが勃発──!?
※そんなに~シリーズ(勝手に命名)の3作目になります。
リクエストがありました、
『そんなに好きならもっと早く言って下さい! 今更、遅いです! と口にした後、婚約者から逃げてみまして』
に出てきて縦ロールを振り回していたドリル令嬢、ミュゼットの話です。
2022.3.3 タグ追加
趣味を極めて自由に生きろ! ただし、神々は愛し子に異世界改革をお望みです
紫南
ファンタジー
魔法が衰退し、魔導具の補助なしに扱うことが出来なくなった世界。
公爵家の第二子として生まれたフィルズは、幼い頃から断片的に前世の記憶を夢で見ていた。
そのため、精神的にも早熟で、正妻とフィルズの母である第二夫人との折り合いの悪さに辟易する毎日。
ストレス解消のため、趣味だったパズル、プラモなどなど、細かい工作がしたいと、密かな不満が募っていく。
そこで、変身セットで身分を隠して活動開始。
自立心が高く、早々に冒険者の身分を手に入れ、コソコソと独自の魔導具を開発して、日々の暮らしに便利さを追加していく。
そんな中、この世界の神々から使命を与えられてーーー?
口は悪いが、見た目は母親似の美少女!?
ハイスペックな少年が世界を変えていく!
異世界改革ファンタジー!
息抜きに始めた作品です。
みなさんも息抜きにどうぞ◎
肩肘張らずに気楽に楽しんでほしい作品です!
旦那様に離婚を突きつけられて身を引きましたが妊娠していました。
ゆらゆらぎ
恋愛
ある日、平民出身である侯爵夫人カトリーナは辺境へ行って二ヶ月間会っていない夫、ランドロフから執事を通して離縁届を突きつけられる。元の身分の差を考え気持ちを残しながらも大人しく身を引いたカトリーナ。
実家に戻り、兄の隣国行きについていくことになったが隣国アスファルタ王国に向かう旅の途中、急激に体調を崩したカトリーナは医師の診察を受けることに。
婚約解消して次期辺境伯に嫁いでみた
cyaru
恋愛
一目惚れで婚約を申し込まれたキュレット伯爵家のソシャリー。
お相手はボラツク侯爵家の次期当主ケイン。眉目秀麗でこれまで数多くの縁談が女性側から持ち込まれてきたがケインは女性には興味がないようで18歳になっても婚約者は今までいなかった。
婚約をした時は良かったのだが、問題は1か月に起きた。
過去にボラツク侯爵家から放逐された侯爵の妹が亡くなった。放っておけばいいのに侯爵は簡素な葬儀も行ったのだが、亡くなった妹の娘が牧師と共にやってきた。若い頃の妹にそっくりな娘はロザリア。
ボラツク侯爵家はロザリアを引き取り面倒を見ることを決定した。
婚約の時にはなかったがロザリアが独り立ちできる状態までが期間。
明らかにソシャリーが嫁げば、ロザリアがもれなくついてくる。
「マジか…」ソシャリーは心から遠慮したいと願う。
そして婚約者同士の距離を縮め、お互いの考えを語り合う場が月に数回設けられるようになったが、全てにもれなくロザリアがついてくる。
茶会に観劇、誕生日の贈り物もロザリアに買ったものを譲ってあげると謎の善意を押し売り。夜会もケインがエスコートしダンスを踊るのはロザリア。
幾度となく抗議を受け、ケインは考えを改めると誓ってくれたが本当に考えを改めたのか。改めていれば婚約は継続、そうでなければ解消だがソシャリーも年齢的に次を決めておかないと家のお荷物になってしまう。
「こちらは嫁いでくれるならそれに越したことはない」と父が用意をしてくれたのは「自分の責任なので面倒を見ている子の数は35」という次期辺境伯だった?!
★↑例の如く恐ろしく省略してます。
★9月14日投稿開始、完結は9月16日です。
★コメントの返信は遅いです。
★タグが勝手すぎる!と思う方。ごめんなさい。検索してもヒットしないよう工夫してます。
♡注意事項~この話を読む前に~♡
※異世界を舞台にした創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。【妄想史であり世界史ではない】事をご理解ください。登場人物、場所全て架空です。
※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義なのでリアルな世界の常識と混同されないようお願いします。
※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。
※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
※話の基幹、伏線に関わる文言についてのご指摘は申し訳ないですが受けられません
縦ロールをやめたら愛されました。
えんどう
恋愛
縦ロールは令嬢の命!!と頑なにその髪型を守ってきた公爵令嬢のシャルロット。
「お前を愛することはない。これは政略結婚だ、余計なものを求めてくれるな」
──そう言っていた婚約者が結婚して縦ロールをやめた途端に急に甘ったるい視線を向けて愛を囁くようになったのは何故?
これは私の友人がゴスロリやめて清楚系に走った途端にモテ始めた話に基づくような基づかないような。
追記:3.21
忙しさに落ち着きが見えそうなのでゆっくり更新再開します。需要があるかわかりませんが1人でも続きを待ってくれる人がいらっしゃるかもしれないので…。
今日で都合の良い嫁は辞めます!後は家族で仲良くしてください!
ユウ
恋愛
三年前、夫の願いにより義両親との同居を求められた私はは悩みながらも同意した。
苦労すると周りから止められながらも受け入れたけれど、待っていたのは我慢を強いられる日々だった。
それでもなんとななれ始めたのだが、
目下の悩みは子供がなかなか授からない事だった。
そんなある日、義姉が里帰りをするようになり、生活は一変した。
義姉は子供を私に預け、育児を丸投げをするようになった。
仕事と家事と育児すべてをこなすのが困難になった夫に助けを求めるも。
「子供一人ぐらい楽勝だろ」
夫はリサに残酷な事を言葉を投げ。
「家族なんだから助けてあげないと」
「家族なんだから助けあうべきだ」
夫のみならず、義両親までもリサの味方をすることなく行動はエスカレートする。
「仕事を少し休んでくれる?娘が旅行にいきたいそうだから」
「あの子は大変なんだ」
「母親ならできて当然よ」
シンパシー家は私が黙っていることをいいことに育児をすべて丸投げさせ、義姉を大事にするあまり家族の団欒から外され、我慢できなくなり夫と口論となる。
その末に。
「母性がなさすぎるよ!家族なんだから協力すべきだろ」
この言葉でもう無理だと思った私は決断をした。
主人公の幼馴染みの俺だが、俺自身は振られまくる
希望
ライト文芸
俺は一条理普通のオタク高校生だ。俺はいたってモブだが、俺の幼馴染みは違う。いわゆる主人公だ。あいつはイケメンでもなく普通の顔なのにやたらと美少女にモテる。それにトラブルに巻き込まれやすい。それを俺は一緒になって解決してるのに、あいつばっかしモテるのだ。
なぜだ!俺だってあいつとそんなに変わらないだろ。神様は不条理だ。なんであいつばっかしモテテ俺がモテないんだ。まぁいいやつではあるんだけど。
「ごめんなさい私近江くんが好きなの。もしかしたら勘違いさせちゃったかもしれないけどそいうことだからこれからは勘違いしない方がいいよ」
そう言って桃井先輩は体育館裏を去っていった。なんであいつばかり好かれるんだ。俺が好きになる相手は皆義孝が好きなのだ。ちなみに俺が振られのは10回連続だ。そして彼女はできたことはない。つまり振られたことしかないってことだ。そして大体が義孝の好感度を上げるためについでに俺にも話しかけてる感じだ。そのたんびに勘違いして振られている。
オタクだったら、美少女に優しくされたら好かれてるかもしれないと願望を抱くものだろ?
そうやって振られてきたから、これからと振られるんだろうな。
これ差俺が振られ続けて、事件などを主人公である義孝と解決していって、ある女子に好かれて彼女が出きるまでのラブコメである
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる