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第4章 薬師と野次師に王子の困惑
第4話 王子様と王子様
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「謝罪しよう」
「えっ……」
少しの沈黙の後、ラジアン殿下は背をソファに預けながら言った。
ぴりりとした雰囲気がようやく和らいで、わたしは小さく息を漏らす。
恐る恐る殿下の顔を見上げれば、冷たい表情はいつのまにか影を潜めていた。
「答えづらい質問をしてしまっただろう?君の立場からしたら王族に見初められるなんて困ってしまうのが当たり前だよ~」
「お気遣いいただきありがとうございます」
「父上も僕もあまりやりすぎないようにって散々言ってるんだけど、侍従から聞く限りあまり改善できていないようだね。
でも、父上は君をとても評価していたよ」
「へ、陛下がですか?」
思いもよらない言葉だった。
『世界を守ってほしい』なんて壮大なことを言われてもうすぐ1年。
初めて謁見した日から一度も陛下とやりとりしておらず、望み通りの役に立てているのか不安があった。
こうしてはっきりと言葉をいただけると嬉しい半分、恐れ多い気持ちが半分だ。
「そうだよ、それにとても気に入っていた」
「嬉しいです……。わたしはクリード殿下の妖精を止めるどころか、起きてから抑えるので精一杯で申し訳なく思っておりました」
「なるほど、そこだね!」
パン、と乾いた音がだだっ広い部屋に響く。それはラジアン殿下の大きな手によるものだった。
薬師だけで毎年開催されている大人数のパーティにも使われるこの部屋は、違和感があるほど人の気配ひとつない。
「君は『抑えよう』と思うのだね」
「はい?」
「『封じる』でも『消す』でもない、そういうことだろう?」
「え、ええ」
魔法はヒトの中では得意な方だけど、そんな物騒なことをできるはずもないし、するつもりもない。発想さえない。
たどたどしくそう伝えれば、ぱああああ、とでもいいそうな笑顔が飛び込んでくる。
「父上が気に入ったのはこそか、なるほど、なるほどね~」
眩しくて目がチカチカする。
「実はね、多くの専門家がクリードに対していろんな方法で妖精の暴走を防げないか試してきたんだ。
その中には、妖精を封印したり殺すことだって入っていた」
「それはどういうことですか!?」
世界を構成する草木や海、いわゆる自然は多くの妖精によって成り立っている。
彼らがいなくなればありとあらゆる生命の息吹は失われ、やがて多くの種族の破滅に繋がるだろう。
大切にすべき妖精に何てことを……!
「必要だったんだ。これ以上犠牲者を増やすわけにはいかなかった」
「犠牲者……」
「わかっているんだ。クリードが自分の意思で妖精たちに悪さしているわけではない、人として持つ感情を抱いているだけ。それでも暴走に巻き込まれて多くの人々が怪我をしてきた」
死者がいないのが奇跡なくらいだよ。おそらくそれは妖精の意思だろうけれど。
ラジアン殿下は紅茶をひとくち飲み込むと、揺らいだ水面をじっと見つめている。
「僕もそのひとり、たまたま飛んできたカーテンで視界を封じられた時に椅子が飛んできてね~」
「お、お怪我はどのくらい深く……!?」
「みぞおちに痣くらいかな。その時はクリードは幼く、激しく動揺していてね~。
ミリシア・『ユーファステア』の到着が遅れたらもっと多くの負傷者が出ただろうね」
「ユーファステア……!」
ラジアン殿下の側近、ローレンス様と同じ苗字。
その名前を聞くのは久しぶりだ。
知らぬ者はいない、サフィアン様と同じ『妖精使い』として有名だったお方。
そして、ローレンス様が言っていた『祖母』その人だ。
「ミリシアは『妖精使い』サフィアンおばあさまの姉弟子にあたる人でね、優れた力でクリードの妖精たちをなだめ、共存してくために心血を注いでいた『教育係』だったんだ。
そうそう、兎人《とびと》族だったからきれいな白い髪に赤い瞳、君とそっくりだったね」
ラジアン殿下は懐かしむように目を細めた。この方もこの方でミリシア様と深いかかわりがあったのだろう。
思わず自分の肩から流れる白い髪に触れ、かつて同じものを持っていた偉大な方に思いをはせる。
「もし、クリード殿下がミリシア様をとても慕っていらっしゃったのであれば、わたしに目を留められたのはこの髪と目の色が原因だったかもしれません」
「そういえば、そうだったかもね。聞いている限りだときっかけにすぎなかったようだけど」
紅茶はぬるくなり始めていた。殿下の方は魔法で常に温まっているので心配はない、これは貴族の間柄でよくあるマナー。
今のわたしにはちょうどいい温度感だ。
「わたしは今、注目を浴びている存在ではあると思いますが」
紅茶を半分に減らしてもいまだに乾ききった口を開いた。
「もしわたしの存在がクリード殿下のお心を守れるなら、引き続きお役目を全うしたいと思います」
「クリードの心?」
「はい。今まで傷ついた人々の数だけ、殿下は心を傷つけてきたのではないでしょうか?
わたしがあの方と妖精に寄りそうことで人々もお心も守れるなら、そうしたいと思うのです」
「……その通りだ。ミリシアが亡くなった1年間は酷かったな。うん、実に惜しいね君は」
「?」
何のことかと首をかしげると、ラジアン殿下は前のめりの体勢でわたしを見つめてきた。
さらりと流れる金色の髪にすこしどきどきする、外見というより何を言われるのかという緊張が大きいせいだ。
「君が名のある貴族の子だったら、すぐにでも後押ししたのに。とても可愛がったのに、とても」
「そ、そうですか」
緊張が恐怖に負けた。
可愛がるって、何。
怖すぎる。目の前の人物が今まで国内で行ってきた数々の無茶……傍若無人……真実の噂が脳裏をよぎっていく。
この方に深くかかわるのはよそう。もともとそう考えていたけれど決心に変わった。
沼みたいな人だ。恐ろしすぎる。
こんなときに誰か来てくれないだろうか。
この場を取り仕切れてラジアン殿下にも意見ができて……つまり、この方に対抗できるすべを持つような……。
そう、クリード殿下のような。
バタン
「失礼します、兄上」
「おや、もう来たのかい」
え、兄弟そろって怖……。
「えっ……」
少しの沈黙の後、ラジアン殿下は背をソファに預けながら言った。
ぴりりとした雰囲気がようやく和らいで、わたしは小さく息を漏らす。
恐る恐る殿下の顔を見上げれば、冷たい表情はいつのまにか影を潜めていた。
「答えづらい質問をしてしまっただろう?君の立場からしたら王族に見初められるなんて困ってしまうのが当たり前だよ~」
「お気遣いいただきありがとうございます」
「父上も僕もあまりやりすぎないようにって散々言ってるんだけど、侍従から聞く限りあまり改善できていないようだね。
でも、父上は君をとても評価していたよ」
「へ、陛下がですか?」
思いもよらない言葉だった。
『世界を守ってほしい』なんて壮大なことを言われてもうすぐ1年。
初めて謁見した日から一度も陛下とやりとりしておらず、望み通りの役に立てているのか不安があった。
こうしてはっきりと言葉をいただけると嬉しい半分、恐れ多い気持ちが半分だ。
「そうだよ、それにとても気に入っていた」
「嬉しいです……。わたしはクリード殿下の妖精を止めるどころか、起きてから抑えるので精一杯で申し訳なく思っておりました」
「なるほど、そこだね!」
パン、と乾いた音がだだっ広い部屋に響く。それはラジアン殿下の大きな手によるものだった。
薬師だけで毎年開催されている大人数のパーティにも使われるこの部屋は、違和感があるほど人の気配ひとつない。
「君は『抑えよう』と思うのだね」
「はい?」
「『封じる』でも『消す』でもない、そういうことだろう?」
「え、ええ」
魔法はヒトの中では得意な方だけど、そんな物騒なことをできるはずもないし、するつもりもない。発想さえない。
たどたどしくそう伝えれば、ぱああああ、とでもいいそうな笑顔が飛び込んでくる。
「父上が気に入ったのはこそか、なるほど、なるほどね~」
眩しくて目がチカチカする。
「実はね、多くの専門家がクリードに対していろんな方法で妖精の暴走を防げないか試してきたんだ。
その中には、妖精を封印したり殺すことだって入っていた」
「それはどういうことですか!?」
世界を構成する草木や海、いわゆる自然は多くの妖精によって成り立っている。
彼らがいなくなればありとあらゆる生命の息吹は失われ、やがて多くの種族の破滅に繋がるだろう。
大切にすべき妖精に何てことを……!
「必要だったんだ。これ以上犠牲者を増やすわけにはいかなかった」
「犠牲者……」
「わかっているんだ。クリードが自分の意思で妖精たちに悪さしているわけではない、人として持つ感情を抱いているだけ。それでも暴走に巻き込まれて多くの人々が怪我をしてきた」
死者がいないのが奇跡なくらいだよ。おそらくそれは妖精の意思だろうけれど。
ラジアン殿下は紅茶をひとくち飲み込むと、揺らいだ水面をじっと見つめている。
「僕もそのひとり、たまたま飛んできたカーテンで視界を封じられた時に椅子が飛んできてね~」
「お、お怪我はどのくらい深く……!?」
「みぞおちに痣くらいかな。その時はクリードは幼く、激しく動揺していてね~。
ミリシア・『ユーファステア』の到着が遅れたらもっと多くの負傷者が出ただろうね」
「ユーファステア……!」
ラジアン殿下の側近、ローレンス様と同じ苗字。
その名前を聞くのは久しぶりだ。
知らぬ者はいない、サフィアン様と同じ『妖精使い』として有名だったお方。
そして、ローレンス様が言っていた『祖母』その人だ。
「ミリシアは『妖精使い』サフィアンおばあさまの姉弟子にあたる人でね、優れた力でクリードの妖精たちをなだめ、共存してくために心血を注いでいた『教育係』だったんだ。
そうそう、兎人《とびと》族だったからきれいな白い髪に赤い瞳、君とそっくりだったね」
ラジアン殿下は懐かしむように目を細めた。この方もこの方でミリシア様と深いかかわりがあったのだろう。
思わず自分の肩から流れる白い髪に触れ、かつて同じものを持っていた偉大な方に思いをはせる。
「もし、クリード殿下がミリシア様をとても慕っていらっしゃったのであれば、わたしに目を留められたのはこの髪と目の色が原因だったかもしれません」
「そういえば、そうだったかもね。聞いている限りだときっかけにすぎなかったようだけど」
紅茶はぬるくなり始めていた。殿下の方は魔法で常に温まっているので心配はない、これは貴族の間柄でよくあるマナー。
今のわたしにはちょうどいい温度感だ。
「わたしは今、注目を浴びている存在ではあると思いますが」
紅茶を半分に減らしてもいまだに乾ききった口を開いた。
「もしわたしの存在がクリード殿下のお心を守れるなら、引き続きお役目を全うしたいと思います」
「クリードの心?」
「はい。今まで傷ついた人々の数だけ、殿下は心を傷つけてきたのではないでしょうか?
わたしがあの方と妖精に寄りそうことで人々もお心も守れるなら、そうしたいと思うのです」
「……その通りだ。ミリシアが亡くなった1年間は酷かったな。うん、実に惜しいね君は」
「?」
何のことかと首をかしげると、ラジアン殿下は前のめりの体勢でわたしを見つめてきた。
さらりと流れる金色の髪にすこしどきどきする、外見というより何を言われるのかという緊張が大きいせいだ。
「君が名のある貴族の子だったら、すぐにでも後押ししたのに。とても可愛がったのに、とても」
「そ、そうですか」
緊張が恐怖に負けた。
可愛がるって、何。
怖すぎる。目の前の人物が今まで国内で行ってきた数々の無茶……傍若無人……真実の噂が脳裏をよぎっていく。
この方に深くかかわるのはよそう。もともとそう考えていたけれど決心に変わった。
沼みたいな人だ。恐ろしすぎる。
こんなときに誰か来てくれないだろうか。
この場を取り仕切れてラジアン殿下にも意見ができて……つまり、この方に対抗できるすべを持つような……。
そう、クリード殿下のような。
バタン
「失礼します、兄上」
「おや、もう来たのかい」
え、兄弟そろって怖……。
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