コトノハ

hyui

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寄り道

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歩き続けるのは疲れるから

ちょっと腰を下ろしに寄り道を

木陰のベンチを見つけたら

ゴロリ寝転び一休み



頬を撫でる風が心地いい

木々の葉が揺れる音が耳をくすぶる

体を包む空間はゆりかごへと変わり

やがて私は寝息を立てる



「行かなきゃいけないところがあるだろう?」

わかってる でももう少し

「いつまでも休んでられないぞ」

それもわかってる わかっているんだ



どれほど時間が経ったのか

私はようやく腰を上げる

もういい加減にいかなくちゃ

起きあがろうとベンチの磁力から

無理やり私を引き剥がす



さようなら 寄り道

まるでそこが目的地かのように錯覚させる

それは居心地が良く とても楽しい

だけどそこは目的地じゃない

寄り道 なんて邪悪な空間

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