コトノハ

hyui

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松の木

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辛い時、悲しい時、挫けそうな時

私はいつも松の木を眺めていた




冬の厳しい寒さの中

今にも折れそうな細い枝を

必死に上へ上へと伸ばして

その木はじっと耐えていた




青く茂っていた葉も全て散らして

それでもなお

その木はただただ耐えていた



どれだけ辛い寒風が吹こうと

どれだけ葉を散らそうと

春にはまたその枝を

青々と茂らせる

 

そんな事を

何年

何十年

続けてきたんだろう



物言わぬ松は私にその姿で語る

今は辛くとも大丈夫

辛く苦しく長い冬も

明ければ必ず春となる

きっと  きっと

春は来る
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