149 / 188
離愁編
血戦!マモン 突入!
しおりを挟む
診療所での一件から日が明け、俺と秋山は高松の言っていたT市工業地域の「ブラックバンク」近くに来ていた。周辺にはヤクザ、チンピラが集まり、物々しい雰囲気をかもしだしている。ただならぬ様子に、通行人も何事かと目を向けるが、ゴロツキに睨まれた途端に目を逸らし、そそくさと逃げ去っていく。
「……なんか、今にも戦争でもおっぱじめそうな感じだな。」
「ああ……。」
「ブラックバンク」にはヤクザが数十名は集まっていた。ヤクザが大勢集まる、というのは分かっていた事なんだが、いざ実際に目の前にしてみるとやはり圧倒されるものがある。
……と、ヤクザの人だかりをかきわけて誰かがこっちにやってくる。なんだなんだなんだ⁉︎
「よう!探偵さんじゃねえか。あんた、本当に来たんだなぁ。」
山田組若頭、高松だった。
「どうした?ガタガタ震えて。本番前にブルってんのか?」
「ち、違うわい!武者震いだ!武者震い!」
「……そんな声を張り上げて否定すると余計にびびってる風に見えるぞ。西馬。」
……言われてみれば秋山の言う通りか。
「ところで……あの嬢ちゃんたちはどうした?」
高松は辺りを見回して尋ねて来た。アカリと須田の事を言ってるんだろうか?
「ああ。助手の二人はお留守番だ。あいつらは調査専門で、危ない役は俺と秋山が請け負ってんだ。」
……まあその他色んな理由もあるわけだが。
「そっちこそ、あの住吉とかいう男はどうしたんだよ?」
「住吉か?一緒には来てねえよ。あいつはそもそも違う組の若頭だからな。……でももしかしたら、別行動で来るかもな。」
「どうして?」
「あいつ、陳の爺さんを本当に慕ってるからよ。あの爺さんの息子がここにいると知ったら、一人でもやってくるぜ。多分。」
そう言って高松はまたカカカ…!と、この男独特の笑い方でいたずらっぽく笑った。
「……あんたはずいぶんと余裕なんだな。」
「あん?」
「いや、この状況でこれほどリラックスしてるなんて、やっぱヤクザの若頭だと怖いものなしなんだろうなと思ってさ。」
俺の言葉を聞くと、高松はまたカカカと笑った。
「バカ言っちゃいけねえ。死ぬかも知んねえ殴りこみだ。怖くないわけねえだろ。」
「…え?でもあんた笑ってるじゃないか。」
「俺は若頭だぜ?言ってみりゃ今日の殴りこみのリーダーだ。そいつがビビってるのが下のやつらにも伝わったら、全員の士気が下がっちまう。そうだろ?」
……まあ、確かに。
「それに……実を言うと俺は組で一番ヘタレって言われるくらいのビビリだったんだ。喧嘩なんかでもヤバくなったらいの一番に逃げ出したしな。」
「へえ……。」……なんか意外。
「当然仲間内からはバカにされ笑われた。だけど陳の爺さんだけはそんな俺を笑わなかった。『命あっての物種だ。引き際をわきまえてる、ってのはおめえの一つの才能だ。』ってな。……そんなこと言ってくれる人はそん時はあの爺さんだけだったな……。」
「陳さん……。」
「それから俺はその後も何やかやで生き残ってきた。そんな内に下につくもんも出来てきた。そしたら俺は、今度はそいつらも生かすことを考えるようになった。下の奴らを一人も死なさず修羅場を何度もくぐり抜けるうちに俺についてくる奴がどんどん増えていって……気づいたら組ん中で一番でかい派閥になってやがった。そんでその派閥を率いてることを買われて若頭に任命された、ってわけよ。」
「なるほどねえ……。」
高松の身の上を聞いていると、高松の背後からヤクザの一人が近づいてきた。
「兄貴。突入準備、整いやした。」
「おっ……。そうか。」
部下からの報告を聞いた高松は、さっきまでニヤついていた唇をキュッと結び、眉間に皺を寄せる。ここに来て初めて見せる真剣な表情だ。
「……よし。突入するぞ。連中を集めろ。」
「へいっ!」
そう言って、ヤクザの男は翻って人だかりの中へと駆けていった。
その背中を見送りながら、高松はタバコに火をつけ、俺たちに話しかけて来た。
「突入前に、あんたらにこれを渡しとく。ブラックバンクの中の見取り図だ。」
「あ…どうも。」
「言っとくが、俺たちはあんたらを守るつもりもないし義理もねえ。着いてくんのは勝手だが、てめえらの身はてめえらで守れ。いいな。」
高松が俺と秋山にピシャリと言い放つ。言われるまでもない。もとよりそのつもりだ。……が、改めて言われると、やはり背筋の伸びる思いがする。
「……ああ。大丈夫。心配無用だ。」
精一杯の覚悟を乗せて、俺は高松の檄に答えた。俺の覚悟が届いたのか、高松はしばらく俺を一瞥した後ニヤリと笑い、突入を待つヤクザの人だかりへと悠々と歩き出していった。
「……さて、お前ら突入前にもう一度確認する。今回の殴りこみの目的と流れだ。」
高松がその場にいるヤクザ連中に向けて何やらしゃべっている。こうしてみると軍服でも着せたらさながら一将軍といった雰囲気だ。周りのヤクザたちも一斉に高松の話を聞いている。
「今回の俺たちの目的は組の資金の奪還、及びその所在の確認だ。目的を達成したらすぐに引き上げる。くれぐれもそこを勘違いすんな。殺しに来たんじゃないからな。特に黒服を着ている警備の連中には気をつけろ。組長の話じゃバケモンみたいな強さらしいからな。出くわしたら逃げるか、複数人で確実に仕留めろ。ただ深追いはするな。」
……黒服の警備。「ルシフェル」の連中の事だ。やはり裏の世界でもその存在は知られていたらしい。
「次に今回の殴りこみの流れだ。まずここにいるメンバーを三隊にわけ、正面、右側、左側の三方向から突入する。相手の迎え撃つ戦力を分散させるためと、俺たちの退路を確保するためだ。まず正面からの部隊は俺を先頭に、右側の部隊は外村、左側の部隊は英二を先頭にして動け。先頭に立つ二人は自分の取巻きを部隊にしろ。」
「「へいっ‼︎兄貴‼︎」」
「突入した後は各々二階のコンピュータルームを目指す。金融取引のデータが全て詰まった部屋だ。そこから組の預け入れた資金のデータから金を引き出した後退却する。……ここまで聞きたいことはあるか?」
「「ありやせんっっ‼︎」」
「……よし。じゃあ最後だが、絶対に無理はすんな。敵わないと思ったらすぐに逃げろ。命あっての物種、なんだからな。」
「「へいっ‼︎」」
「よし……。散れぇっ‼︎‼︎‼︎」
高松の号令と共に、ヤクザの集団が怒号と共に動き始めた。……この間、わずか1分。
ヤクザとは思えない(いや俺が知らないだけかもしれないが)見事な統率と戦略である。ブラックバンクへと向かうヤクザたちを、俺はしばし呆然と見つめていた。
「おい。西馬。何やってんだ。俺たちも行くぞ。」
隣にいた秋山も走り出した。……そうだ。俺だってここに目的があって来たんだ。
陳さんの息子、成龍氏を連れ帰らなければ……。
先を走る秋山に追いつくように、俺もまた走り出したのだった。
「……なんか、今にも戦争でもおっぱじめそうな感じだな。」
「ああ……。」
「ブラックバンク」にはヤクザが数十名は集まっていた。ヤクザが大勢集まる、というのは分かっていた事なんだが、いざ実際に目の前にしてみるとやはり圧倒されるものがある。
……と、ヤクザの人だかりをかきわけて誰かがこっちにやってくる。なんだなんだなんだ⁉︎
「よう!探偵さんじゃねえか。あんた、本当に来たんだなぁ。」
山田組若頭、高松だった。
「どうした?ガタガタ震えて。本番前にブルってんのか?」
「ち、違うわい!武者震いだ!武者震い!」
「……そんな声を張り上げて否定すると余計にびびってる風に見えるぞ。西馬。」
……言われてみれば秋山の言う通りか。
「ところで……あの嬢ちゃんたちはどうした?」
高松は辺りを見回して尋ねて来た。アカリと須田の事を言ってるんだろうか?
「ああ。助手の二人はお留守番だ。あいつらは調査専門で、危ない役は俺と秋山が請け負ってんだ。」
……まあその他色んな理由もあるわけだが。
「そっちこそ、あの住吉とかいう男はどうしたんだよ?」
「住吉か?一緒には来てねえよ。あいつはそもそも違う組の若頭だからな。……でももしかしたら、別行動で来るかもな。」
「どうして?」
「あいつ、陳の爺さんを本当に慕ってるからよ。あの爺さんの息子がここにいると知ったら、一人でもやってくるぜ。多分。」
そう言って高松はまたカカカ…!と、この男独特の笑い方でいたずらっぽく笑った。
「……あんたはずいぶんと余裕なんだな。」
「あん?」
「いや、この状況でこれほどリラックスしてるなんて、やっぱヤクザの若頭だと怖いものなしなんだろうなと思ってさ。」
俺の言葉を聞くと、高松はまたカカカと笑った。
「バカ言っちゃいけねえ。死ぬかも知んねえ殴りこみだ。怖くないわけねえだろ。」
「…え?でもあんた笑ってるじゃないか。」
「俺は若頭だぜ?言ってみりゃ今日の殴りこみのリーダーだ。そいつがビビってるのが下のやつらにも伝わったら、全員の士気が下がっちまう。そうだろ?」
……まあ、確かに。
「それに……実を言うと俺は組で一番ヘタレって言われるくらいのビビリだったんだ。喧嘩なんかでもヤバくなったらいの一番に逃げ出したしな。」
「へえ……。」……なんか意外。
「当然仲間内からはバカにされ笑われた。だけど陳の爺さんだけはそんな俺を笑わなかった。『命あっての物種だ。引き際をわきまえてる、ってのはおめえの一つの才能だ。』ってな。……そんなこと言ってくれる人はそん時はあの爺さんだけだったな……。」
「陳さん……。」
「それから俺はその後も何やかやで生き残ってきた。そんな内に下につくもんも出来てきた。そしたら俺は、今度はそいつらも生かすことを考えるようになった。下の奴らを一人も死なさず修羅場を何度もくぐり抜けるうちに俺についてくる奴がどんどん増えていって……気づいたら組ん中で一番でかい派閥になってやがった。そんでその派閥を率いてることを買われて若頭に任命された、ってわけよ。」
「なるほどねえ……。」
高松の身の上を聞いていると、高松の背後からヤクザの一人が近づいてきた。
「兄貴。突入準備、整いやした。」
「おっ……。そうか。」
部下からの報告を聞いた高松は、さっきまでニヤついていた唇をキュッと結び、眉間に皺を寄せる。ここに来て初めて見せる真剣な表情だ。
「……よし。突入するぞ。連中を集めろ。」
「へいっ!」
そう言って、ヤクザの男は翻って人だかりの中へと駆けていった。
その背中を見送りながら、高松はタバコに火をつけ、俺たちに話しかけて来た。
「突入前に、あんたらにこれを渡しとく。ブラックバンクの中の見取り図だ。」
「あ…どうも。」
「言っとくが、俺たちはあんたらを守るつもりもないし義理もねえ。着いてくんのは勝手だが、てめえらの身はてめえらで守れ。いいな。」
高松が俺と秋山にピシャリと言い放つ。言われるまでもない。もとよりそのつもりだ。……が、改めて言われると、やはり背筋の伸びる思いがする。
「……ああ。大丈夫。心配無用だ。」
精一杯の覚悟を乗せて、俺は高松の檄に答えた。俺の覚悟が届いたのか、高松はしばらく俺を一瞥した後ニヤリと笑い、突入を待つヤクザの人だかりへと悠々と歩き出していった。
「……さて、お前ら突入前にもう一度確認する。今回の殴りこみの目的と流れだ。」
高松がその場にいるヤクザ連中に向けて何やらしゃべっている。こうしてみると軍服でも着せたらさながら一将軍といった雰囲気だ。周りのヤクザたちも一斉に高松の話を聞いている。
「今回の俺たちの目的は組の資金の奪還、及びその所在の確認だ。目的を達成したらすぐに引き上げる。くれぐれもそこを勘違いすんな。殺しに来たんじゃないからな。特に黒服を着ている警備の連中には気をつけろ。組長の話じゃバケモンみたいな強さらしいからな。出くわしたら逃げるか、複数人で確実に仕留めろ。ただ深追いはするな。」
……黒服の警備。「ルシフェル」の連中の事だ。やはり裏の世界でもその存在は知られていたらしい。
「次に今回の殴りこみの流れだ。まずここにいるメンバーを三隊にわけ、正面、右側、左側の三方向から突入する。相手の迎え撃つ戦力を分散させるためと、俺たちの退路を確保するためだ。まず正面からの部隊は俺を先頭に、右側の部隊は外村、左側の部隊は英二を先頭にして動け。先頭に立つ二人は自分の取巻きを部隊にしろ。」
「「へいっ‼︎兄貴‼︎」」
「突入した後は各々二階のコンピュータルームを目指す。金融取引のデータが全て詰まった部屋だ。そこから組の預け入れた資金のデータから金を引き出した後退却する。……ここまで聞きたいことはあるか?」
「「ありやせんっっ‼︎」」
「……よし。じゃあ最後だが、絶対に無理はすんな。敵わないと思ったらすぐに逃げろ。命あっての物種、なんだからな。」
「「へいっ‼︎」」
「よし……。散れぇっ‼︎‼︎‼︎」
高松の号令と共に、ヤクザの集団が怒号と共に動き始めた。……この間、わずか1分。
ヤクザとは思えない(いや俺が知らないだけかもしれないが)見事な統率と戦略である。ブラックバンクへと向かうヤクザたちを、俺はしばし呆然と見つめていた。
「おい。西馬。何やってんだ。俺たちも行くぞ。」
隣にいた秋山も走り出した。……そうだ。俺だってここに目的があって来たんだ。
陳さんの息子、成龍氏を連れ帰らなければ……。
先を走る秋山に追いつくように、俺もまた走り出したのだった。
0
お気に入りに追加
15
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
赤い部屋
山根利広
ホラー
YouTubeの動画広告の中に、「決してスキップしてはいけない」広告があるという。
真っ赤な背景に「あなたは好きですか?」と書かれたその広告をスキップすると、死ぬと言われている。
東京都内のある高校でも、「赤い部屋」の噂がひとり歩きしていた。
そんな中、2年生の天根凛花は「赤い部屋」の内容が自分のみた夢の内容そっくりであることに気づく。
が、クラスメイトの黒河内莉子は、噂話を一蹴し、誰かの作り話だと言う。
だが、「呪い」は実在した。
「赤い部屋」の手によって残酷な死に方をする犠牲者が、続々現れる。
凛花と莉子は、死の連鎖に歯止めをかけるため、「解決策」を見出そうとする。
そんな中、凛花のスマートフォンにも「あなたは好きですか?」という広告が表示されてしまう。
「赤い部屋」から逃れる方法はあるのか?
誰がこの「呪い」を生み出したのか?
そして彼らはなぜ、呪われたのか?
徐々に明かされる「赤い部屋」の真相。
その先にふたりが見たものは——。
スキルが【アイテムボックス】だけってどうなのよ?
山ノ内虎之助
ファンタジー
高校生宮原幸也は転生者である。
2度目の人生を目立たぬよう生きてきた幸也だが、ある日クラスメイト15人と一緒に異世界に転移されてしまう。
異世界で与えられたスキルは【アイテムボックス】のみ。
唯一のスキルを創意工夫しながら異世界を生き抜いていく。

伏線回収の夏
影山姫子
ミステリー
ある年の夏。俺は15年ぶりにT県N市にある古い屋敷を訪れた。大学時代のクラスメイトだった岡滝利奈の招きだった。屋敷で不審な事件が頻発しているのだという。かつての同級生の事故死。密室から消えた犯人。アトリエにナイフで刻まれた無数のX。利奈はそのなぞを、ミステリー作家であるこの俺に推理してほしいというのだ。俺、利奈、桐山優也、十文字省吾、新山亜沙美、須藤真利亜の6人は大学時代、この屋敷でともに芸術の創作に打ち込んだ仲間だった。6人の中に犯人はいるのか? 脳裏によみがえる青春時代の熱気、裏切り、そして別れ。懐かしくも苦い思い出をたどりながら事件の真相に近づく俺に、衝撃のラストが待ち受けていた。
《あなたはすべての伏線を回収することができますか?》
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる