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仮面編
依頼人
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「コンチハ!先生!」
玄関先の少女が、相変わらずの元気な声で挨拶をかけてきた。栗色のロングヘアが日差しの反射でより明るく見える。
―正直会いたくない相手だ。こいつは自称俺の助手。実際のところはその辺の暇な女子大生でアカリという。(なぜか苗字は教えてくれない)
とにかく明るい性格、容姿もまあ可愛い方だろう。普通の男なら、こういう娘が来てくれるのを羨ましがるんだろう。
ただ、彼女には一つ(俺にとってだが)致命的なマイナスポイントがある。こいつは決まって面倒ごとを持ち込んでくるのだ。
どうもこいつは探偵という仕事をヒーローか何かと勘違いしてるらしく、やれ凶悪事件の手がかりを見つけた、やれ暴力団のアジトを見つけただのいって依頼を持ち込んでくる。正直何度死にかけたかわからん。
「お客さん連れて来たよ!先生!」
無邪気な声で言ってくれる。それが頭痛のタネだっつうのに。
「ああ、分かった。わかったから、とりあえず中に入れ。それとそのお客さんってのは?どこだ?」
「こっち、こっち!」
お~い、とアカリが手招きすると、若い男がおずおずとやってきた。見た所20代前半か。どこか頼りなげで節目がち。引きこもり…というのが第一印象だった。
とりあえず二人を中に入れて事務所内で話すことにした。
机を挟んで俺の正面にアカリ。隣に暗い男が座っている。
「それで?依頼内容は?」
「あの…その…。」
男はもごもごと口ごもる。…ああ、イライラする。
「ハーイ。身元調査だよ。先生。」
なかなか答えない男に変わってアカリが応えた。
「身元調査か…。お前にしてはまともな依頼じゃないか。」
まあ、警察にいった方が早い、というのはこの際置いておこう。秘密組織とドンパチするよりマシだ。
「それで?誰の身元調査なんだ?」
「この人」
アカリが隣の男を指差す。
――ん?
「ええと?だから誰の身元調査をするんだ?」
「だーかーらー、この人だってば。」
アカリがしきりに隣を指差す。
ええと…つまり…。
「こいつの家を探してくれってことか?」
「そ、そうです…。」
じっと黙り込んでいた男がやっと口を開いた。
「どんな仕事かと思えば、いい年して迷子になった男の身元調査かよ…。」
俺はため息をついた。まあ、それでもこいつが持ち込んだ仕事にしてはましな方なんだが。
「じゃ、とりあえず依頼料を…。」
「いや、それが、あの…。」
また男がもごもご言ってる。見かねたアカリが答える。
「ああ、それがこの人お金持ってないみたいなの。記憶喪失らしくて。」
き、記憶喪失!?今サラッととんでもないことを言わなかったか?
「ちょっとまて。まず依頼料が払えないんじゃ、仕事は受けんぜ。それに記憶喪失の男の素性なんてどう調べろってんだ。」
「え?でも、先生の『力』があれば楽勝じゃない?」
「む…。」
正直なところ自信がない。今まで記憶喪失の客なんて扱った事がないからだ。
『力』というのはさっきヤクザの男にやった能力だ。俺は人間の一部に触れて質問を投げかける事で、その質問に関する記憶を探ることができる。だがもちろん条件がある。
まず、生きている人間の体に触れなければならないこと。死んだ人間や、物に触れても何も効果はない。
また記憶を探ると言っても、視覚、つまり映像による情報に限る。音や匂いまでは分からない。あんまり万能な力じゃないってことだ。
「やっぱりダメだね。記憶がないってことは自分の銀行口座も分からないってことだろ?今そいつが十分な手持ちを持ってるとも思えん。悪いが依頼は受けられないね。」
「大丈夫。私が立て替えとくから。ハイ。」
…千円。
「おいおい。これじゃ全然足りねーぞ。」
「そうなの?じゃあハイ。」
…五千円。
「…おい。」
「いいでしょ!困ってる人が目の前にいるんだよ!助けなきゃ!」
…困った。こうなるとこいつは絶対に引き下がらない。この前もこんな感じで3時間粘られてこっちが根負けしたっけ。…しかしこの面倒な上に報酬が六千円のクソ依頼は何としても回避せねば。
「あのなぁ。捜査には色々と金がいるんだよ。こっちもそんなに余裕はないんだ。今日の晩飯も食べられるかどうか…。」
「嘘つき。さっき秋山さんが出てくのみたよ。報酬もらったでしょ。」
ーギクリ。バッチリ見られてたか。
「…はぁ。わかった。とりあえず前金の依頼料として預かっとく。ただし記憶が戻ったら所定の依頼料いただくからな。」
「やった!先生、やっぱり優しいー!」
…やれやれ。俺の休日プランが…。
「さてと、じゃあ始めようかね。」
「あの…なんかすみません。」
申し訳なさげに男が謝ってきた。こいつ、意外といいやつなんじゃないか?
「いや構わねえよ。どうせあんたも、こいつに無理やり連れてこられたクチだろ?」
「はあ…。」
どうやら図星らしい。男は恥ずかしげにあたまを掻いている。
「とりあえず手を出してくれ。そんで俺がいくつか質問するから、あんたはそれに答えるだけでいい。」
おずおずと男が両手を前に出す。…白くて細長い指だ。おれはその手を掴み、目を閉じる。
「んじゃ、質問するぞ。まずあんたの名前を教えてくれ。」
「…分かりません。」
…反応なし。…真っ暗闇だ。
「住所はどうだ?」
「すみません。それもちょっと…。」
…やはり反応はなし。
「どう?先生。何かわかった?」
アカリの声だ。
「…いや、やっぱり何も見えない。」
「そう…。」
やはり、記憶喪失ってのは厄介だ。手がかりがまったく掴めない。何か覚えていることがわかればいいんだが…。
それからも思いつくことを色々聞いてみた。家族のこと、出身地、血液型から星座まで。しかし、いずれも反応はない。
「…ちょっと休憩させてくんないか?さすがに疲れた…。」
「わ、分かりました…。」
目を開けるともう部屋に西日が差し込んでいた。
「まあ、座って待ってな。コーヒーでも淹れてくらぁ。」
「あ、どうも…。」
「はーい!私、淹れるの手伝う!」
アカリが手を挙げて言うが…、これだけは任せられない。
「絶っっ対ダメ。」
「ケチ!なんでなんで?!」
「俺のとこのコーヒーは特別なんだ。」
そう言いながら自慢のコーヒーマシンを引っ張り出した。昔ながらのサイフォン式だ。
「え…何それ?コーヒーの機械?」
「その通り。サイフォン式のコーヒーマシンだ。喫茶店で扱ってるのと同じ味、香りが楽しめるんだ。」
そう言いながら、沸かした湯をコーヒーマシンのフラスコに入れる。
「そこらの安物のコーヒーメーカーじゃ出せない、最高のコーヒーの深み、苦み。さらに極め付けは今回使う豆。最高級の豆として知られるブルーマウンテン…。」
「先生って変なとこ凝り性だよね。」
ぐぬぬ…。小娘にはこのロマンがわからんか。
「まあともかく、このコーヒーマシンは取り扱いに慣れがいるし、安物でもないんだ。壊されちゃかなわん。」
「何よ。使い方さえ教えてくれたら私だって…!」
「ダーメ。おとなしく座って待ってな。」
実はコーヒーを淹れてる作業自体が好きってのは内緒。
「お待ちどおさん。」
カップを1つづつ、それぞれの前に置いた。俺と依頼人にはコーヒー、アカリはコーヒーがダメなので紅茶を淹れた。
「あとはお好みで。」
そう言ってコーヒーミルクと砂糖も置いておく。アカリは早速ミルクを入れている。俺はブラック。うちのコーヒータイムのいつもの流れだ。
「…いただきます。」
男はコーヒーにミルクを1つ、砂糖をスプーン4杯入れた。かなり甘党のようだ。
「でもどうしよう。手がかりがないんじゃ、身元の探しようがないよね。」
「そうだな…。いっそのこと専門家に診てもらうか。」
「専門家?」
「知り合いに医者がいてね。そいつを診てもらおう。」
「へー。医者の知り合いなんていたんだ。」
「ヤブだけどな。」
ブフっとアカリが噴き出した。
「…ちょっと大丈夫なの?」
「安心しろ。腕は確かだ。」
「でもヤブなんでしょ。」
「大丈夫だって。俺も何度も診てもらってんだ。」
「本当に大丈夫かなぁ…。」
紅茶をすすりながら、アカリが疑いの目をこちらに向ける。
「ここを出てすぐだ。行くか?」
「は…はい。」
依頼人が頷いた。こっちはOKなようだ。
「よし。そうと決まれば、ちょいと出かけますか。」
そう言って、残りのコーヒーを一気に飲み干した。
玄関先の少女が、相変わらずの元気な声で挨拶をかけてきた。栗色のロングヘアが日差しの反射でより明るく見える。
―正直会いたくない相手だ。こいつは自称俺の助手。実際のところはその辺の暇な女子大生でアカリという。(なぜか苗字は教えてくれない)
とにかく明るい性格、容姿もまあ可愛い方だろう。普通の男なら、こういう娘が来てくれるのを羨ましがるんだろう。
ただ、彼女には一つ(俺にとってだが)致命的なマイナスポイントがある。こいつは決まって面倒ごとを持ち込んでくるのだ。
どうもこいつは探偵という仕事をヒーローか何かと勘違いしてるらしく、やれ凶悪事件の手がかりを見つけた、やれ暴力団のアジトを見つけただのいって依頼を持ち込んでくる。正直何度死にかけたかわからん。
「お客さん連れて来たよ!先生!」
無邪気な声で言ってくれる。それが頭痛のタネだっつうのに。
「ああ、分かった。わかったから、とりあえず中に入れ。それとそのお客さんってのは?どこだ?」
「こっち、こっち!」
お~い、とアカリが手招きすると、若い男がおずおずとやってきた。見た所20代前半か。どこか頼りなげで節目がち。引きこもり…というのが第一印象だった。
とりあえず二人を中に入れて事務所内で話すことにした。
机を挟んで俺の正面にアカリ。隣に暗い男が座っている。
「それで?依頼内容は?」
「あの…その…。」
男はもごもごと口ごもる。…ああ、イライラする。
「ハーイ。身元調査だよ。先生。」
なかなか答えない男に変わってアカリが応えた。
「身元調査か…。お前にしてはまともな依頼じゃないか。」
まあ、警察にいった方が早い、というのはこの際置いておこう。秘密組織とドンパチするよりマシだ。
「それで?誰の身元調査なんだ?」
「この人」
アカリが隣の男を指差す。
――ん?
「ええと?だから誰の身元調査をするんだ?」
「だーかーらー、この人だってば。」
アカリがしきりに隣を指差す。
ええと…つまり…。
「こいつの家を探してくれってことか?」
「そ、そうです…。」
じっと黙り込んでいた男がやっと口を開いた。
「どんな仕事かと思えば、いい年して迷子になった男の身元調査かよ…。」
俺はため息をついた。まあ、それでもこいつが持ち込んだ仕事にしてはましな方なんだが。
「じゃ、とりあえず依頼料を…。」
「いや、それが、あの…。」
また男がもごもご言ってる。見かねたアカリが答える。
「ああ、それがこの人お金持ってないみたいなの。記憶喪失らしくて。」
き、記憶喪失!?今サラッととんでもないことを言わなかったか?
「ちょっとまて。まず依頼料が払えないんじゃ、仕事は受けんぜ。それに記憶喪失の男の素性なんてどう調べろってんだ。」
「え?でも、先生の『力』があれば楽勝じゃない?」
「む…。」
正直なところ自信がない。今まで記憶喪失の客なんて扱った事がないからだ。
『力』というのはさっきヤクザの男にやった能力だ。俺は人間の一部に触れて質問を投げかける事で、その質問に関する記憶を探ることができる。だがもちろん条件がある。
まず、生きている人間の体に触れなければならないこと。死んだ人間や、物に触れても何も効果はない。
また記憶を探ると言っても、視覚、つまり映像による情報に限る。音や匂いまでは分からない。あんまり万能な力じゃないってことだ。
「やっぱりダメだね。記憶がないってことは自分の銀行口座も分からないってことだろ?今そいつが十分な手持ちを持ってるとも思えん。悪いが依頼は受けられないね。」
「大丈夫。私が立て替えとくから。ハイ。」
…千円。
「おいおい。これじゃ全然足りねーぞ。」
「そうなの?じゃあハイ。」
…五千円。
「…おい。」
「いいでしょ!困ってる人が目の前にいるんだよ!助けなきゃ!」
…困った。こうなるとこいつは絶対に引き下がらない。この前もこんな感じで3時間粘られてこっちが根負けしたっけ。…しかしこの面倒な上に報酬が六千円のクソ依頼は何としても回避せねば。
「あのなぁ。捜査には色々と金がいるんだよ。こっちもそんなに余裕はないんだ。今日の晩飯も食べられるかどうか…。」
「嘘つき。さっき秋山さんが出てくのみたよ。報酬もらったでしょ。」
ーギクリ。バッチリ見られてたか。
「…はぁ。わかった。とりあえず前金の依頼料として預かっとく。ただし記憶が戻ったら所定の依頼料いただくからな。」
「やった!先生、やっぱり優しいー!」
…やれやれ。俺の休日プランが…。
「さてと、じゃあ始めようかね。」
「あの…なんかすみません。」
申し訳なさげに男が謝ってきた。こいつ、意外といいやつなんじゃないか?
「いや構わねえよ。どうせあんたも、こいつに無理やり連れてこられたクチだろ?」
「はあ…。」
どうやら図星らしい。男は恥ずかしげにあたまを掻いている。
「とりあえず手を出してくれ。そんで俺がいくつか質問するから、あんたはそれに答えるだけでいい。」
おずおずと男が両手を前に出す。…白くて細長い指だ。おれはその手を掴み、目を閉じる。
「んじゃ、質問するぞ。まずあんたの名前を教えてくれ。」
「…分かりません。」
…反応なし。…真っ暗闇だ。
「住所はどうだ?」
「すみません。それもちょっと…。」
…やはり反応はなし。
「どう?先生。何かわかった?」
アカリの声だ。
「…いや、やっぱり何も見えない。」
「そう…。」
やはり、記憶喪失ってのは厄介だ。手がかりがまったく掴めない。何か覚えていることがわかればいいんだが…。
それからも思いつくことを色々聞いてみた。家族のこと、出身地、血液型から星座まで。しかし、いずれも反応はない。
「…ちょっと休憩させてくんないか?さすがに疲れた…。」
「わ、分かりました…。」
目を開けるともう部屋に西日が差し込んでいた。
「まあ、座って待ってな。コーヒーでも淹れてくらぁ。」
「あ、どうも…。」
「はーい!私、淹れるの手伝う!」
アカリが手を挙げて言うが…、これだけは任せられない。
「絶っっ対ダメ。」
「ケチ!なんでなんで?!」
「俺のとこのコーヒーは特別なんだ。」
そう言いながら自慢のコーヒーマシンを引っ張り出した。昔ながらのサイフォン式だ。
「え…何それ?コーヒーの機械?」
「その通り。サイフォン式のコーヒーマシンだ。喫茶店で扱ってるのと同じ味、香りが楽しめるんだ。」
そう言いながら、沸かした湯をコーヒーマシンのフラスコに入れる。
「そこらの安物のコーヒーメーカーじゃ出せない、最高のコーヒーの深み、苦み。さらに極め付けは今回使う豆。最高級の豆として知られるブルーマウンテン…。」
「先生って変なとこ凝り性だよね。」
ぐぬぬ…。小娘にはこのロマンがわからんか。
「まあともかく、このコーヒーマシンは取り扱いに慣れがいるし、安物でもないんだ。壊されちゃかなわん。」
「何よ。使い方さえ教えてくれたら私だって…!」
「ダーメ。おとなしく座って待ってな。」
実はコーヒーを淹れてる作業自体が好きってのは内緒。
「お待ちどおさん。」
カップを1つづつ、それぞれの前に置いた。俺と依頼人にはコーヒー、アカリはコーヒーがダメなので紅茶を淹れた。
「あとはお好みで。」
そう言ってコーヒーミルクと砂糖も置いておく。アカリは早速ミルクを入れている。俺はブラック。うちのコーヒータイムのいつもの流れだ。
「…いただきます。」
男はコーヒーにミルクを1つ、砂糖をスプーン4杯入れた。かなり甘党のようだ。
「でもどうしよう。手がかりがないんじゃ、身元の探しようがないよね。」
「そうだな…。いっそのこと専門家に診てもらうか。」
「専門家?」
「知り合いに医者がいてね。そいつを診てもらおう。」
「へー。医者の知り合いなんていたんだ。」
「ヤブだけどな。」
ブフっとアカリが噴き出した。
「…ちょっと大丈夫なの?」
「安心しろ。腕は確かだ。」
「でもヤブなんでしょ。」
「大丈夫だって。俺も何度も診てもらってんだ。」
「本当に大丈夫かなぁ…。」
紅茶をすすりながら、アカリが疑いの目をこちらに向ける。
「ここを出てすぐだ。行くか?」
「は…はい。」
依頼人が頷いた。こっちはOKなようだ。
「よし。そうと決まれば、ちょいと出かけますか。」
そう言って、残りのコーヒーを一気に飲み干した。
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