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頭に血が上ると冷静じゃなくなる
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あれから何時間がたっただろうか。
明るかった空は暗くなり、手足は痺れてまともに動かず。視界と意識はぼんやりとする。
3人は俺が倒れ込んだのに満足したのか、笑いながら去っていった。
「もう、こんな、時間か……」
足を引っ張りながら路地裏から時計台を見てみると午後8時を指していた。
路地裏に入る前は4時ぐらいだったはずだけどな……。
途方に暮れた俺は目を閉じて壁にもたれかかる。
「カルさん大丈夫ー!?」
するとふわふわしたのが特徴的で聞き覚えのある声が近づいてくる。
少しぐらい頭を冷やさせてくれよ。
「大丈夫です先生」
「そんなわけないでしょー!?とにかく治療魔法かけるね!」
そう言いながらライム先生は治療魔法をかけてくれる。
その治療魔法の効果は絶大で、痺れや痛みどころかぼんやりしていた意識も回復していく。
俺に魔法が使えたら治療魔法も自分でやるんだけどな。
そんな劣等感を覚えながら俺は作りの笑顔で先生にお礼を言う。
「ありがとうございます。ではこれで失礼しますね」
「ダメよ。先生として1人で返す訳には行きません」
壁から離れて帰ろうとする俺を引き止めて「それに」と話を続ける。
「それに腫れや痛みは治ってると思うけど、皮膚の変色は治ってないのよ。そのことをハイロちゃんに説明しますから一緒に帰りましょ?」
笑顔を俺に向けてそんなことを言ってくる先生。だけど俺は首を横に振って先生の提案を拒む。
「ほんとに大丈夫ですから。治していただいてありがとうございます」
「無理しなくても──」
「──無理してないので帰ります」
俺はしつこく着いてこようとしていた先生を無表情で突き放す。
すると先生は手を空気に伸ばしたままその場に立ち尽くしてしまった。
そんな先生を俺は振り返ることも無く歩き出した。
「はぁ」
先生から数歩離れて俺はため息を吐く。
先生には悪い事をしてしまったな。
優しくしてくれたのに突き放してしまった。
でも今だけは1人になりたかった。
どうにかしてこのイライラを止めないと彩羽に心配をかけてしまうから。
今家に直行したら確実にこのイライラは収まらない。だから俺は先生を突き放して遠回りをして帰るのを選択した。
家に帰る途中、何度も何度も自分を落ち着かせるように自問自答を繰り返して家の前でやっと隠せるぐらいまでは収まってくれた。
俺は「ふぅー」と息を吐いてドアを開く。
「ただいま」
するとちょうどお風呂から出て服を着替え終えたのか、風呂場からタオルを被った彩羽が出てくる。
「おかえり」
彩羽は俺の目を見てそう言ってくれるが……何故か睨んでいた。
俺はドアをゆっくり閉めて彩羽を睨み返しながら口を開く。
「……なに」
「なんでこんな時間まで女子と遊んでたの」
「は?」
今彩羽はなんて言ったんだ?
女と遊んでたのかって聞いたのか?
「すまん、もう1回言ってくれ」
「なんでこんな時間まで女子と遊んでたのかって聞いてるの」
こいつ真面目に言ってるのか?
心配させないように遠回りして時間をかけて帰ってきたというのに、二言目の言葉が俺を疑う言葉なのか?
そんな言葉を言われた俺は隠せていた表情が見るうちに崩れていき、笑顔が歪んでしまう。
「彩羽それ真面目に言ってるのか?」
「そうだけどなに。言い訳でもするつもり?」
「心配の言葉よりも先に俺を疑うんだな、お前は」
もしかしたらこの時の彩羽は冗談で言ったのかもしれない。
俺の作った笑顔を見抜いて冗談を言ったのかもしれない。
だけど冷静な判断ができない今な俺にはそんな意図は読み取れなかった。
だからだろう、つい強い言葉を返してしまった。
そんな俺の言葉に反応して彩羽も強い言葉を返してくる。
「あなたこそ私のことをしっかり見て心配したらどうなのよ!」
「あーその首筋のことか?綺麗にキスの痕が残ってるじゃねーか」
靴を脱ぎベッドの横に荷物を置きに行きながらそう言うと慌てて首筋を抑える彩羽が見えた。
どうせお前が男と遊んでたから俺をそういう風に仕立てたかったんだろ。
「こ、これは違う!て言うかなんで最初にキスマークが思い浮かぶわけ!?抓られたとか引っ張られたとかそういう心配は出てこないの?」
「そこだけしか赤いとこが見つからんのだぞ?首筋だけ抓られることなんてないだろ。言い訳するならもっとまともなの考えてこいよ」
その俺の言葉で完全に火がついたのか彩羽は頭に被っていたタオルを俺に投げつけながら怒声をあびせてくる。
「あなたこそひとつも傷がないのにどこを心配すればいいってのよ!女子と遊んできたのにどうやって心配すればいいのよ!」
「お前物を人に投げたらダメって教わらなかったか?ガキみたいな行動はもう遅いぞ」
「人の質問も聞けないあなたよりかは大人ですが?あなたこそもう遅いんじゃない?」
「言ったところでどうせ聞かないだろ」
「そうやって逃げるんだ。言いたいことは素直に言うって決めたくせに浮気のことは黙ってるんだ」
その言葉で俺の怒りは頂点に達してしまい、投げつけられたタオルを拾い上げ勢いよく彩羽に投付ける。
「お前が喧嘩したくないからって決めたんだろ!それを勝手に俺になすりつけんな!」
「提案したのはあなたでしょ!」
「意見を出したのはお前だろ!」
そう言い俺は風呂場のドアノブを握る。
「1回頭冷やせ!」
「あなたこそ冷やしたらどうなのよ!」
「もういい勝手にしろ!」
「言われなくても勝手にします!さっさと入りなさいよ!」
そう言いながら俺の背中を押して風呂場にねじ込もうとする。
そんな彩羽のお腹を押して俺から突き放す。
「翔のわからず屋!!」
「自己中な彩羽のせいだろ!!」
──ドン!
その言葉を最後に勢いよく扉をしめる。
明るかった空は暗くなり、手足は痺れてまともに動かず。視界と意識はぼんやりとする。
3人は俺が倒れ込んだのに満足したのか、笑いながら去っていった。
「もう、こんな、時間か……」
足を引っ張りながら路地裏から時計台を見てみると午後8時を指していた。
路地裏に入る前は4時ぐらいだったはずだけどな……。
途方に暮れた俺は目を閉じて壁にもたれかかる。
「カルさん大丈夫ー!?」
するとふわふわしたのが特徴的で聞き覚えのある声が近づいてくる。
少しぐらい頭を冷やさせてくれよ。
「大丈夫です先生」
「そんなわけないでしょー!?とにかく治療魔法かけるね!」
そう言いながらライム先生は治療魔法をかけてくれる。
その治療魔法の効果は絶大で、痺れや痛みどころかぼんやりしていた意識も回復していく。
俺に魔法が使えたら治療魔法も自分でやるんだけどな。
そんな劣等感を覚えながら俺は作りの笑顔で先生にお礼を言う。
「ありがとうございます。ではこれで失礼しますね」
「ダメよ。先生として1人で返す訳には行きません」
壁から離れて帰ろうとする俺を引き止めて「それに」と話を続ける。
「それに腫れや痛みは治ってると思うけど、皮膚の変色は治ってないのよ。そのことをハイロちゃんに説明しますから一緒に帰りましょ?」
笑顔を俺に向けてそんなことを言ってくる先生。だけど俺は首を横に振って先生の提案を拒む。
「ほんとに大丈夫ですから。治していただいてありがとうございます」
「無理しなくても──」
「──無理してないので帰ります」
俺はしつこく着いてこようとしていた先生を無表情で突き放す。
すると先生は手を空気に伸ばしたままその場に立ち尽くしてしまった。
そんな先生を俺は振り返ることも無く歩き出した。
「はぁ」
先生から数歩離れて俺はため息を吐く。
先生には悪い事をしてしまったな。
優しくしてくれたのに突き放してしまった。
でも今だけは1人になりたかった。
どうにかしてこのイライラを止めないと彩羽に心配をかけてしまうから。
今家に直行したら確実にこのイライラは収まらない。だから俺は先生を突き放して遠回りをして帰るのを選択した。
家に帰る途中、何度も何度も自分を落ち着かせるように自問自答を繰り返して家の前でやっと隠せるぐらいまでは収まってくれた。
俺は「ふぅー」と息を吐いてドアを開く。
「ただいま」
するとちょうどお風呂から出て服を着替え終えたのか、風呂場からタオルを被った彩羽が出てくる。
「おかえり」
彩羽は俺の目を見てそう言ってくれるが……何故か睨んでいた。
俺はドアをゆっくり閉めて彩羽を睨み返しながら口を開く。
「……なに」
「なんでこんな時間まで女子と遊んでたの」
「は?」
今彩羽はなんて言ったんだ?
女と遊んでたのかって聞いたのか?
「すまん、もう1回言ってくれ」
「なんでこんな時間まで女子と遊んでたのかって聞いてるの」
こいつ真面目に言ってるのか?
心配させないように遠回りして時間をかけて帰ってきたというのに、二言目の言葉が俺を疑う言葉なのか?
そんな言葉を言われた俺は隠せていた表情が見るうちに崩れていき、笑顔が歪んでしまう。
「彩羽それ真面目に言ってるのか?」
「そうだけどなに。言い訳でもするつもり?」
「心配の言葉よりも先に俺を疑うんだな、お前は」
もしかしたらこの時の彩羽は冗談で言ったのかもしれない。
俺の作った笑顔を見抜いて冗談を言ったのかもしれない。
だけど冷静な判断ができない今な俺にはそんな意図は読み取れなかった。
だからだろう、つい強い言葉を返してしまった。
そんな俺の言葉に反応して彩羽も強い言葉を返してくる。
「あなたこそ私のことをしっかり見て心配したらどうなのよ!」
「あーその首筋のことか?綺麗にキスの痕が残ってるじゃねーか」
靴を脱ぎベッドの横に荷物を置きに行きながらそう言うと慌てて首筋を抑える彩羽が見えた。
どうせお前が男と遊んでたから俺をそういう風に仕立てたかったんだろ。
「こ、これは違う!て言うかなんで最初にキスマークが思い浮かぶわけ!?抓られたとか引っ張られたとかそういう心配は出てこないの?」
「そこだけしか赤いとこが見つからんのだぞ?首筋だけ抓られることなんてないだろ。言い訳するならもっとまともなの考えてこいよ」
その俺の言葉で完全に火がついたのか彩羽は頭に被っていたタオルを俺に投げつけながら怒声をあびせてくる。
「あなたこそひとつも傷がないのにどこを心配すればいいってのよ!女子と遊んできたのにどうやって心配すればいいのよ!」
「お前物を人に投げたらダメって教わらなかったか?ガキみたいな行動はもう遅いぞ」
「人の質問も聞けないあなたよりかは大人ですが?あなたこそもう遅いんじゃない?」
「言ったところでどうせ聞かないだろ」
「そうやって逃げるんだ。言いたいことは素直に言うって決めたくせに浮気のことは黙ってるんだ」
その言葉で俺の怒りは頂点に達してしまい、投げつけられたタオルを拾い上げ勢いよく彩羽に投付ける。
「お前が喧嘩したくないからって決めたんだろ!それを勝手に俺になすりつけんな!」
「提案したのはあなたでしょ!」
「意見を出したのはお前だろ!」
そう言い俺は風呂場のドアノブを握る。
「1回頭冷やせ!」
「あなたこそ冷やしたらどうなのよ!」
「もういい勝手にしろ!」
「言われなくても勝手にします!さっさと入りなさいよ!」
そう言いながら俺の背中を押して風呂場にねじ込もうとする。
そんな彩羽のお腹を押して俺から突き放す。
「翔のわからず屋!!」
「自己中な彩羽のせいだろ!!」
──ドン!
その言葉を最後に勢いよく扉をしめる。
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