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同級生ユウキ 4
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秋月に連れて行かれた空教室にはすでに生徒が二人いて、ユウキを見てニヤニヤと笑った。
「この人たち、なに?」
イヤな予感しかしなかった。
「せっかくだからみんなで楽しもうと思って。そのほうがお前もうれしいだろ?」
ユウキは青ざめた。
「無理だよ。三人なんて」
「なにもったいぶってんの? 早くしなよ」
どすんと背中を押され、床に倒れこんだ。二人に体を押さえつけられて、ひざまずかされる。秋月がズボンをくつろげてペニスを取り出し、ひたひたとユウキの頬をたたいた。
「ほら。お口アーンして」
ユウキは観念した。暴れたって三人相手に勝てるわけがないし、これで藤堂くんの借金がチャラになるならやるしかない。
口をあけると秋月のペニスがぐっと喉奥まで差し込まれた。久しぶりに味わうアキラ以外のペニスの感触に、ぐっと胃がせり上がってくるのを必死でこらえ、舌を使って嘗め回した。
「っん、っぷ、ふぅ、ちゅっ」
早くイってくれ。そうすればそれだけ早く終われる。
先端を舐めるとユウキの頭を押さえる秋月の手にぐっと力がこもるのに気づいて、ユウキは先端を重点的に責めた。感じるところを舐めてやるから、もう早くイってくれ……! 口の中のモノの嵩が増すのが分かって、ユウキはさらに勢いよく先端を舐めしゃぶった。しかし、あとちょっとというところで、口の中のモノを引きずり出された。
「ふぁっ、あ?」
「ラクしようとすんじゃねーよ」
どうやらユウキの考えなどお見通しだったようだ。
「そんな簡単に終われると思うな。今日は僕たち三人でたーっぷりかわいがってやるから」
床に手を突かされて四つんばいになると、ローションをまとった手が後ろの穴に入れられる。
「うあっ、あっ」
昨日もたっぷりアキラに愛された粘膜は赤く腫れ上がり、指一本の刺激にもじんじんと熱を持った。
「すげえ、見てみろよ、こいつの穴。ぷっくり腫れ上がって、まさに淫乱のケツだな」
「っくぅ、ふっ」
「きゅんきゅん締めつけてきやがって。なんだ? 指だけじゃ足りねえのか?」
「あっ、んぅっ」
「聞いてんだよ、答えろ」
髪の毛をつかんでぐいっと顔を持ち上げられる。答えたくなかった。こんな奴らの言いなりになりたくない。でも、こいつらを満足させないと藤堂くんが困るんだ。
「あっ、足りないです。みなさんのおちんぽ、ください」
「うわ、サイテーこいつ」
「お望みどおりくれてやるよっ、ほら!」
秋月のペニスが狭い内壁を押し進んでくる。
「うあ、あああああ!」
「くっ、キツっ。もっとゆるめろ、コラ」
「あっ、ごめっなさっ」
ヤバイ。体が拒否している。
営業をやっていた頃から、いやな相手だと体がこわばって相手を喜ばせられないことがよくあった。営業成績が最下位だったのもそのせいだ。
「あっあっ」
必死で力を抜こうとするが、突っ込まれている痛みや嫌悪感が抜けず、パニックになりそうになる。
ダメだ! ちゃんとしないと。藤堂くんのためなんだから。
藤堂くん。彼のことを考えると少し落ち着いた。これをちゃんとやれば、きっとほめて貰える。帰ったらありがとうって言ってくれるだろう。そして、キスして、ハグして、抱いてもらえるはずだ。こんな奴に抱かれたことを、忘れるくらい、激しく。
「んあっ、うぅ」
アキラのことを考えていると、少し体から力が抜けた。とたんに、秋月のペニスが情け容赦ない激しい律動を始めた。
「かはっ、あっ」
「すげえ締めつけっ」
内臓を突き上げられるような暴力的なセックスに体が悲鳴を上げる。
「はぅっ、も、許してっ」
「なに言ってんだ。まだ始まったばかりだろ!」
秋月はユウキに分からせるように、大きく腰をグラインドさせた。
「あ、ああぁあ!」
秋月の先端が偶然ユウキの前立腺を押しつぶし、ユウキはその刺激に大きく体をのけぞらせた。
「ん? ここか?」
「あ、そこっ、やぁ! おかしくっなるぅ!」
「はは! 中めっちゃうねってる。なんだこの淫乱。そんなに僕のちんぽおいしい?」
「いやぁ! あ!」
「聞いてんだろ、答えろ!」
「あん!」
ばしっと尻を叩かれて、ユウキは屈辱に歯噛みした。
「あ、秋月くんの、おちんちん、おいしいです」
「ハハッ、なに言ってんのコイツ」
「サイテー」
「男に犯されてちんぽおっ勃ててまじキモいんですけど」
悔しくて涙がにじんだ。
「ほら、お前だけ気持ちよくなってねえで、オレにもご奉仕しろ」
ほかの生徒がユウキの口にペニスを突っ込んだ。
「歯ァ立てんなよ」
「あ、ずりぃな! しょうがねえ、オレは下前のお手手で気持ちよくしてもらおうかな」
右手を取られて、もう一人の生徒のペニスを握らされる。
「んふぅっ、ちゅっ、ちゅむっ、あぐぅっ、うっ」
舌を使って奉仕しようとするが、後ろから秋月に突き上げられるたびに前の口でも喉奥までペニスを飲み込んでしまい、ユウキは喉を開いているだけで精一杯だった。
「おら。きもちいいだろ」
「ひゃうっ、うぐっ、んんっ」
前立腺を重点的に攻められ、快感を引きずり出されて、ユウキは半狂乱だった。
「くっ、そろそろイクぞ」
「あがっ、ぐっ」
秋月の腰の動きが激しさを増す。同時にユウキの前の口を使っている生徒もユウキの頭を押さえつけ、激しく律動を開始した。
「ほらっ、たっぷり味わえ!!」
「んぐっ、あっ……うぷ」
前にも後ろにもたっぷりと中だしされて、やっと二人はユウキの中から出て行った。
「ごっごほっ」
喉に絡みつく精液に噎せ返った。
「あーあ。せっかく飲ましてやったのに、こぼしやがって」
「ちゃんと飲まなきゃダメでしょう?」
「ご、ごめっなさい」
「ありゃ、後ろにあげたヤツもあふれてきてんじゃん」
「あー、しょうがないな。オレが栓してやるよ、これで」
さっきユウキに突っ込めなかった生徒が自分のペニスを指差して言う。
「やっさしーな、お前。下前よかったなあ。しっかり栓してもらえ」
「い、いや……」
ユウキは怯えてふるふると首を振った。秋月にひどくされて、ユウキのアナルはひりひりと痛みを訴えていた。このまま続けられたら、本当に壊されてしまいそうで怖い。
「も、ゆるして」
「なに言ってんだ。今日は俺たち全員が満足するまで終わらないの」
そういうと二人がかりでユウキの体を持ち上げ、座っている生徒の前へ連れて行く。ペニスの先端がユウキの入り口に合うよう調整され、彼の上に腰をおろすようにペニスを飲み込まされた。
「いや! いやー! もっ、壊れちゃうっ、あああ!」
赤く腫れ上がった粘膜を押し開いていく硬い塊に、ユウキは泣き叫んだ。
「嫌がってるワリにはちんぽびんびんだけど」
ピンっと指ではじかれて、ユウキはあっと短く声を上げた。特奨生として調教されたユウキは、心でどんなに拒否していても、前立腺をこすりあげられれば快感を得てしまう。
「ほら、自分で腰を振れ」
「うっ」
ユウキは唇をかみしめてイヤだと首を振った。
「なに一人前に拒否してんだよ? いいの? 僕、お前のご主人様にお前が全然使えなかったから、やっぱ金返してくれって言いに行くけど」
「あっ、だ、だめ。ごめっなさい。ちゃんと、するから」
ユウキは目に涙を溜めながら腰を動かした。
「あっ、はぁんっ、くっ」
抉るたびに腫れ上がった粘膜が鋭い痛みとじんじんとした快感を訴える。
「きもちいいか?」
「っはぁ、きもちい、です」
「そうだよな、ここもこんなビンビンだし」
「はぁぁ! や、あう!」
秋月はユウキのペニスを握りこみ、先端をくじり出す。
「やあっ、も、ダメぇっ! ひゃうっ、あああっ」
前からも後ろからも与えられる快感に、ユウキの思考がぐずぐずに溶け出す。もう、この快感を追いかけることしか頭になかった。ユウキは激しく腰を動かす。
「あっ、も、腰とまんなっ、イっちゃう! イっちゃうぅぅ!」
ガクガクと腰を振り立て、ユウキが上り詰めようとしたそのとき、教室の扉がガラガラっと勢いよく開いた。
「藤堂くん?」
そこにたっていたのはアキラだった。
「うそ……」
他人に犯されてよがっている姿を見られたユウキは、ショックに固まった。
「なにやってんだ」
アキラは聞いたこともないような低い声で聞いた。
「あ、いやこれは」
なぜか秋月が焦りはじめる。
「違うんだよ、藤堂くん。コイツが誘ってきたんだ! 僕たちはほんとにイヤだったんだけど、どうしてもハメてほしいって、下前が!」
「え……」
秋月がなにを言い出したのか、一瞬分からなくてユウキは絶句した。
「うそだ……」
だまされたんだ。やっとユウキは気づいた。藤堂くんは秋月にお金なんて借りてない。全部秋月の作り事だったんだ。オレ、嵌められたんだ!
「ちがう、ちがうよ、藤堂くん!」
必死でユウキは弁解しようとした。
「だまれ!」
アキラに怒鳴られて、ユウキは息を呑んだ。アキラはものすごい顔でユウキをにらんでいた。
「お前、ハメてもらえりゃ、誰でもいいんだろ」
「そんなこと、ない!」
「うるさい!」
窓ガラスがびりびり震えるほどの大音声だった。
「しばらく顔も見たくない! お前なんか知るか!」
ガンっと教室の扉を蹴りつけて、アキラは出て行った。
「この人たち、なに?」
イヤな予感しかしなかった。
「せっかくだからみんなで楽しもうと思って。そのほうがお前もうれしいだろ?」
ユウキは青ざめた。
「無理だよ。三人なんて」
「なにもったいぶってんの? 早くしなよ」
どすんと背中を押され、床に倒れこんだ。二人に体を押さえつけられて、ひざまずかされる。秋月がズボンをくつろげてペニスを取り出し、ひたひたとユウキの頬をたたいた。
「ほら。お口アーンして」
ユウキは観念した。暴れたって三人相手に勝てるわけがないし、これで藤堂くんの借金がチャラになるならやるしかない。
口をあけると秋月のペニスがぐっと喉奥まで差し込まれた。久しぶりに味わうアキラ以外のペニスの感触に、ぐっと胃がせり上がってくるのを必死でこらえ、舌を使って嘗め回した。
「っん、っぷ、ふぅ、ちゅっ」
早くイってくれ。そうすればそれだけ早く終われる。
先端を舐めるとユウキの頭を押さえる秋月の手にぐっと力がこもるのに気づいて、ユウキは先端を重点的に責めた。感じるところを舐めてやるから、もう早くイってくれ……! 口の中のモノの嵩が増すのが分かって、ユウキはさらに勢いよく先端を舐めしゃぶった。しかし、あとちょっとというところで、口の中のモノを引きずり出された。
「ふぁっ、あ?」
「ラクしようとすんじゃねーよ」
どうやらユウキの考えなどお見通しだったようだ。
「そんな簡単に終われると思うな。今日は僕たち三人でたーっぷりかわいがってやるから」
床に手を突かされて四つんばいになると、ローションをまとった手が後ろの穴に入れられる。
「うあっ、あっ」
昨日もたっぷりアキラに愛された粘膜は赤く腫れ上がり、指一本の刺激にもじんじんと熱を持った。
「すげえ、見てみろよ、こいつの穴。ぷっくり腫れ上がって、まさに淫乱のケツだな」
「っくぅ、ふっ」
「きゅんきゅん締めつけてきやがって。なんだ? 指だけじゃ足りねえのか?」
「あっ、んぅっ」
「聞いてんだよ、答えろ」
髪の毛をつかんでぐいっと顔を持ち上げられる。答えたくなかった。こんな奴らの言いなりになりたくない。でも、こいつらを満足させないと藤堂くんが困るんだ。
「あっ、足りないです。みなさんのおちんぽ、ください」
「うわ、サイテーこいつ」
「お望みどおりくれてやるよっ、ほら!」
秋月のペニスが狭い内壁を押し進んでくる。
「うあ、あああああ!」
「くっ、キツっ。もっとゆるめろ、コラ」
「あっ、ごめっなさっ」
ヤバイ。体が拒否している。
営業をやっていた頃から、いやな相手だと体がこわばって相手を喜ばせられないことがよくあった。営業成績が最下位だったのもそのせいだ。
「あっあっ」
必死で力を抜こうとするが、突っ込まれている痛みや嫌悪感が抜けず、パニックになりそうになる。
ダメだ! ちゃんとしないと。藤堂くんのためなんだから。
藤堂くん。彼のことを考えると少し落ち着いた。これをちゃんとやれば、きっとほめて貰える。帰ったらありがとうって言ってくれるだろう。そして、キスして、ハグして、抱いてもらえるはずだ。こんな奴に抱かれたことを、忘れるくらい、激しく。
「んあっ、うぅ」
アキラのことを考えていると、少し体から力が抜けた。とたんに、秋月のペニスが情け容赦ない激しい律動を始めた。
「かはっ、あっ」
「すげえ締めつけっ」
内臓を突き上げられるような暴力的なセックスに体が悲鳴を上げる。
「はぅっ、も、許してっ」
「なに言ってんだ。まだ始まったばかりだろ!」
秋月はユウキに分からせるように、大きく腰をグラインドさせた。
「あ、ああぁあ!」
秋月の先端が偶然ユウキの前立腺を押しつぶし、ユウキはその刺激に大きく体をのけぞらせた。
「ん? ここか?」
「あ、そこっ、やぁ! おかしくっなるぅ!」
「はは! 中めっちゃうねってる。なんだこの淫乱。そんなに僕のちんぽおいしい?」
「いやぁ! あ!」
「聞いてんだろ、答えろ!」
「あん!」
ばしっと尻を叩かれて、ユウキは屈辱に歯噛みした。
「あ、秋月くんの、おちんちん、おいしいです」
「ハハッ、なに言ってんのコイツ」
「サイテー」
「男に犯されてちんぽおっ勃ててまじキモいんですけど」
悔しくて涙がにじんだ。
「ほら、お前だけ気持ちよくなってねえで、オレにもご奉仕しろ」
ほかの生徒がユウキの口にペニスを突っ込んだ。
「歯ァ立てんなよ」
「あ、ずりぃな! しょうがねえ、オレは下前のお手手で気持ちよくしてもらおうかな」
右手を取られて、もう一人の生徒のペニスを握らされる。
「んふぅっ、ちゅっ、ちゅむっ、あぐぅっ、うっ」
舌を使って奉仕しようとするが、後ろから秋月に突き上げられるたびに前の口でも喉奥までペニスを飲み込んでしまい、ユウキは喉を開いているだけで精一杯だった。
「おら。きもちいいだろ」
「ひゃうっ、うぐっ、んんっ」
前立腺を重点的に攻められ、快感を引きずり出されて、ユウキは半狂乱だった。
「くっ、そろそろイクぞ」
「あがっ、ぐっ」
秋月の腰の動きが激しさを増す。同時にユウキの前の口を使っている生徒もユウキの頭を押さえつけ、激しく律動を開始した。
「ほらっ、たっぷり味わえ!!」
「んぐっ、あっ……うぷ」
前にも後ろにもたっぷりと中だしされて、やっと二人はユウキの中から出て行った。
「ごっごほっ」
喉に絡みつく精液に噎せ返った。
「あーあ。せっかく飲ましてやったのに、こぼしやがって」
「ちゃんと飲まなきゃダメでしょう?」
「ご、ごめっなさい」
「ありゃ、後ろにあげたヤツもあふれてきてんじゃん」
「あー、しょうがないな。オレが栓してやるよ、これで」
さっきユウキに突っ込めなかった生徒が自分のペニスを指差して言う。
「やっさしーな、お前。下前よかったなあ。しっかり栓してもらえ」
「い、いや……」
ユウキは怯えてふるふると首を振った。秋月にひどくされて、ユウキのアナルはひりひりと痛みを訴えていた。このまま続けられたら、本当に壊されてしまいそうで怖い。
「も、ゆるして」
「なに言ってんだ。今日は俺たち全員が満足するまで終わらないの」
そういうと二人がかりでユウキの体を持ち上げ、座っている生徒の前へ連れて行く。ペニスの先端がユウキの入り口に合うよう調整され、彼の上に腰をおろすようにペニスを飲み込まされた。
「いや! いやー! もっ、壊れちゃうっ、あああ!」
赤く腫れ上がった粘膜を押し開いていく硬い塊に、ユウキは泣き叫んだ。
「嫌がってるワリにはちんぽびんびんだけど」
ピンっと指ではじかれて、ユウキはあっと短く声を上げた。特奨生として調教されたユウキは、心でどんなに拒否していても、前立腺をこすりあげられれば快感を得てしまう。
「ほら、自分で腰を振れ」
「うっ」
ユウキは唇をかみしめてイヤだと首を振った。
「なに一人前に拒否してんだよ? いいの? 僕、お前のご主人様にお前が全然使えなかったから、やっぱ金返してくれって言いに行くけど」
「あっ、だ、だめ。ごめっなさい。ちゃんと、するから」
ユウキは目に涙を溜めながら腰を動かした。
「あっ、はぁんっ、くっ」
抉るたびに腫れ上がった粘膜が鋭い痛みとじんじんとした快感を訴える。
「きもちいいか?」
「っはぁ、きもちい、です」
「そうだよな、ここもこんなビンビンだし」
「はぁぁ! や、あう!」
秋月はユウキのペニスを握りこみ、先端をくじり出す。
「やあっ、も、ダメぇっ! ひゃうっ、あああっ」
前からも後ろからも与えられる快感に、ユウキの思考がぐずぐずに溶け出す。もう、この快感を追いかけることしか頭になかった。ユウキは激しく腰を動かす。
「あっ、も、腰とまんなっ、イっちゃう! イっちゃうぅぅ!」
ガクガクと腰を振り立て、ユウキが上り詰めようとしたそのとき、教室の扉がガラガラっと勢いよく開いた。
「藤堂くん?」
そこにたっていたのはアキラだった。
「うそ……」
他人に犯されてよがっている姿を見られたユウキは、ショックに固まった。
「なにやってんだ」
アキラは聞いたこともないような低い声で聞いた。
「あ、いやこれは」
なぜか秋月が焦りはじめる。
「違うんだよ、藤堂くん。コイツが誘ってきたんだ! 僕たちはほんとにイヤだったんだけど、どうしてもハメてほしいって、下前が!」
「え……」
秋月がなにを言い出したのか、一瞬分からなくてユウキは絶句した。
「うそだ……」
だまされたんだ。やっとユウキは気づいた。藤堂くんは秋月にお金なんて借りてない。全部秋月の作り事だったんだ。オレ、嵌められたんだ!
「ちがう、ちがうよ、藤堂くん!」
必死でユウキは弁解しようとした。
「だまれ!」
アキラに怒鳴られて、ユウキは息を呑んだ。アキラはものすごい顔でユウキをにらんでいた。
「お前、ハメてもらえりゃ、誰でもいいんだろ」
「そんなこと、ない!」
「うるさい!」
窓ガラスがびりびり震えるほどの大音声だった。
「しばらく顔も見たくない! お前なんか知るか!」
ガンっと教室の扉を蹴りつけて、アキラは出て行った。
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