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童貞処女の1年生千夏
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桜の花咲く4月半ば。聖アベニール学園の応接室には、今日も特別なお客様が来ていた。
「今年の新入生は何名かね」
このお客さんの言う新入生とは、今年入学した全新入生のことではなく、特殊奨学制度を利用して入学してきた生徒のことである。
「今年の新入生は6名。うち3名が童貞処女です」
「なに、半分も童貞処女じゃないのか。最近の若者は乱れとる!」
今からその若者を犯そうとしている人間の発言とは思えないが、お客様は本気で憤慨していた。
「処女だけなら結構いるのですが、童貞で処女というのは年々減っております。そういった事情もございまして、実は、初物の値段が去年より上がっておりまして…」
「なに、また値上げしたのかね!」
「申し訳ございません。なにせ初物は一年の間でもこの時期しか味わえない、たった一度のチャンスですから」
「まあ、仕方ないな。初物とは言うなれば究極の贅沢。金をケチっていては楽しめない」
「さすが金井様。遊び方も風流でございますね。こちらが今年の初物、童貞処女3名のリストでございます」
「ふむ。どの子もなかなかかわいいね。泣き顔の映えそうな子がいいんだが…。君のオススメはどの子だい?」
「そうですねぇ。初々しさでいうと、この者が一番だと思います。性の知識も少ないようで、何をさせても恥ずかしがって、調教に苦労しております。これから先、手間がかかる子ですが、初物を楽しむという意味では良いのではないでしょうか。さらにこういう子ほど開花すると信じられないくらいの淫乱になったりいたしますから、今の初々しさを楽しんでおいていただければ、のちのちのギャップもお楽しみいただけるかと」
「君は本当に営業がうまいね。俄然この子を抱きたくなってきたよ。この子にしよう」
「ありがとうございます。金井様に今更このような説明をするのも失礼かもしれませんが、規則ですので申し上げます。この者は、なにぶんまだ調教をはじめたばかりの初物ですので、色々粗相があろうと思いますが、今回はどうか目をつぶっていただきたく、」
「分かってる分かってる。心配せんでも文句をつけたりしないから。早く準備してくれたまえ」
「かしこまりました。少々お待ちくださいませ」
しばらくして金井は別の部屋へと通される。そこには、床に三つ指ついて、深々とお辞儀している少年がいた。
「金井さま。千夏と申します。至らない点も多いかと思いますが、精一杯つとめさせていただきますので、よろしくお願いします」
緊張のあまり、震える声で千夏は挨拶した。
「千夏くん。顔を上げて、こちらに来なさい」
金井はベッドに腰掛けて、千夏を手招いた。
「はい」
千夏は金井の横にそっと座った。緊張で手が震え、恥ずかしいのか金井の顔もまともに見られないようだ。
「学校での調教は、もうはじまっているんだろ?」
「は、はい」
「どんなことを教えてもらっているんだい?」
「あ……」
千夏は顔を真っ赤にして口ごもった。しかし金井は助け舟を出さず、羞恥に打ち震える千夏をじっと観察している。
「今、勉強しているのは、……お客様に、興奮していただけるような、…い、いやらしい、自慰の仕方です」
「ほう、なるほど。じゃあ、勉強の成果を見せてもらおうかな。千夏くん。いやらしく服を脱いで、自慰をして見せなさい」
「えっ」
「どうしたんだい。お客様の言うことが聞けないの?」
「い、いえ。あ、あの、僕まだ全然うまくできなくて。先生にも怒られてばかりで」
「心配しなくても千夏くんがうまく出来るとは思ってないよ。実践がなによりの練習なんだからやってみなさい」
「……はい」
消え入りそうな声で答えて、千夏はブレザーをもたもたと脱ぐ。
「それじゃあ、ただ服を脱いでるだけだろ? もっと見せつけるように脱がなきゃ」
「はい」
千夏は震える手でゆっくりとシャツを脱いだ。
「うーん。あんまりエロくはないなあ。千夏くんにはまだ難しいかな」
「も、申し訳ありません」
千夏は心細さで縮こまっていた。
「まあ、いいさ。さ、次はパンツを脱ぎなさい」
千夏はパンツに手をかけたまま、目に涙をためて立ち尽くした。
「聞こえなかったかい。早く脱ぎたまえ」
少しイライラしてきた金井の声が低くなり、千夏は怯えた。
「すみません」
千夏はゆっくりとパンツを脱ぎ、恐る恐る金井の顔を伺う。
「ああ、千夏くんのおチンチンはとってもかわいらしいね。ポークビッツみたいだ」
千夏はかっと顔を赤らめた。
「あ……あ、ありがとうございます」
お客様に褒められたらお礼を言わなければならない。一番最初に習う、特殊奨学生の基本だが、あまりの屈辱と羞恥に、千夏はクラクラした。しかもこれから金井の目の前で自慰をしなければならないのだ。千夏は気が遠くなりそうだった。
千夏はゆっくりと金井の目の前の床に座り込み、大きく股を広げた。
「金井様。ぼくがおチンポ触って気持ちよくなるところ、見ていてください」
調教師に教えられた通りに挨拶して、千夏は小さな自分のペニスを握って上下に扱きだす。
「はっはっ、ん」
ギュッと目をつむって千夏は必死に自分の快感を追う。視界に金井が入ると羞恥と緊張でうまく勃起できないのだ。
「千夏くん。さっきから自分だけ気持ちよくなってるけど、それじゃあ意味ないよね。お客様を興奮させないと」
「あっ、あっ、ごめんなさい。ど、どうしたらいいか、分からなくて」
「教えてもらってないの?」
「い、いやらしいこととかを言って、興奮していただけって言われました。で、でも僕、あ、恥ずかしくて、それに、おチンポ触ってると、頭が真っ白になって、何言ったらいいか、わかんな、あっ」
「しょうがない子だな。自分のおチンポがどういうふうになってるか説明してご覧」
「あ、僕のおチンポ、だんだん大きくなって、芯が硬くなってきてます。先っぽも、剥き出しになってますっ」
「そうだね。千夏くんの可愛いおチンチンが大きくなってるのちゃんと見えてるよ。千夏くんはいつもそうやってオチンチンイジってるんだね」
「や、いやぁ!」
「おや、おチンチンがまたおっきくなったね。恥ずかしいところ見られて興奮しちゃった?」
「ち、違います!」
「違わないでしょう? 千夏くんのオチンチンはうれしそうに震えてるよ? もうイっちゃいそうだね」
「はっ、はっ、んあっ」
千夏のペニスはガチガチに張りつめ、あともう一歩で射精しそうだった。
「あっ、も、もうっ、イクっ、イっちゃいます!」
「ダメだよ」
金井はそう言って、千夏の勃起したペニスの根元を思い切り握り締めた。
「いぎっ」
「ダメでしょ、千夏くん。一人で気持ちよくなっちゃ。千夏くんが気持ちよくなるのは、お客様のぼくが満足してからだよ」
「あっ、あっい、イキたい、イキたいです」
泣きながら千夏は懇願する。
「そう? じゃあ、早く僕を気持ちよくさせなきゃね」
そう言って、金井はローションを手に取り、温めはじめた。
「千夏くんはまだ、後ろの使い方は教えてもらってないんだよね?」
「……は、はい」
千夏は怯えながらそう答えた。特奨生は通常、デビュー前に挿入を含めたSEXの実技指導を受けるが、童貞処女の千夏は指導を受けていない。
先輩たちから聞いた、初めての時はすごく痛いという噂しか千夏は知らず、その行為には恐怖しか持っていなかった。
「千夏くん。四つん這いになって、お尻をこちらに向けなさい」
「……はい」
恐る恐る言われたとおりの体勢をとって、千夏は耐えるようにぎゅっと目を閉じた。この学園に入った時から覚悟していたことではあるが、ついに自分は綺麗な体ではなくなるのだと思うと、知らず涙があふれてきた。ローションまみれの金井の指が、千夏のアナルに押し入ってくる。
「うぅ」
感じる異物感に思わず千夏がうめく。
「すごい締めつけだね。さすがに処女は違うな」
金井が呟くように言う。一本だけいれた指をゆるゆると輪を描くように動かし、少しずつ拡げていく。
「ああ、きれいなピンク色だ。かわいいね、千夏くん」
「あっくぅっ」
慣れないところを暴かれる感覚に、千夏は浅く息をして必死に嫌悪感を耐える。
「千夏くん。もっと力を抜きなさい」
「は、はい…」
一生懸命力を抜く努力をする。金井はローションを注ぎ足して、2本目の指を滑り込ませた。たったそれだけのことで、千夏の後ろの穴はメリメリを音を立てて広げられるような激痛に襲われた。
「あっ、あぅ、い、いたい!」
「千夏くん、お客様のしてくださったことを『痛い』なんて言っちゃいけないよ? 習わなかったかい?」
「あっ、ごめんなさっ」
「お客様に何かしてもらったら『ありがとうございます』か『うれしいです』でしょ? ほら、ちゃんと言い直しなさい」
「金井様の、指を2本もお尻にいただいて、ひくっ、う、うれしいです」
口では必死でそう言ったが、痛いものは痛い。先程まで張り詰めていたペニスも、すっかり萎えてしまっている。金井はそんな千夏の様子を満足げに観察していた。
「そうかい、うれしいかい。じゃあ、もっと味あわせてあげないとね」
そう言って、金井は激しく指を抜き差しさせた。
「あっ、は、はげしいっ、うんっあっ、あっ」
「少し馴染んできたね」
中を乱暴に突き上げられて、千夏は込み上げてくる吐き気と痛みに必死で堪えていた。
「まだ少しきついけれど、たっぷりローションも注いだから」
「えっ」
金井は千夏を再び仰向けにベッドに寝かせて足をM字型に開かせると、大きく勃起した自身を取り出し、狭い入口に押し当てた。
「千夏くん。『僕の処女マンコに金井様のおチンチンぶち込んでください』て言ってごらん」
「やっムリっ」
「何を言ってる。お客様の言うことは絶対なんだよ。言いなさい」
「ひぅっ許してください」
「全く! そんなことではこれから先やっていけないぞ! 学校を退学になってもいいのか!」
「あっやっ」
そうだ。特奨生として頑張って勉強もしてお金も稼いで、弟たちを学校に行かせてあげるんだ。
「あっ、金井様。ぼ、僕の、処女マンコに、金井様のおチンチン、ぶち込んでください」
自分が穢れてしまったことを実感して、千夏は涙をこぼした。泣きながら懇願するかわいそうな千夏の姿に、金井のペニスはさらに張り詰める。
「いい子だ。望み通りにしてあげるよ」
千夏の表情をじっくりと観察しながら、ことさらゆっくりとペニスを挿入する。
「ああああっ、あっいたっ」
「こらっ、また痛いって言った!」
金井は軽く千夏の頬を打った。
「あうっ、あっ、金井様のおチンポ、う、うれしいっあうっ」
「まだ入口しか入ってないよ。中までずっぽり嵌めてあげるからね」
「あ、ありがとうございます…ひぅっ」
「ほら、存分に味わえ!」
ずずっと千夏の中を押し開いて、金井のペニスが奥まで入り込んだ。
「ああぅぁああ!」
絶叫に近い悲鳴を上げて、千夏は苦悶した。
「僕のおチンポが全部千夏くんの中に入ったよ」
「う、うれしい…ありがとう…ございます」
すすり泣きながら、千夏が答えた。
「さすがの締め付けだが、このままでは動けないよ。千夏くん。オマンコを緩めなさい」
「あ、あう、はっ、はい」
しかし千夏にはどうやったら力を抜けるのか分からず、ただひたすらに痛みに耐えるだけだった。
「まったく、手間のかかる」
「ご、ごめんなさい」
金井は千夏の小さく震えるペニスを握ると、優しく上下に扱きはじめた。
「…あ、あ、んぅ」
「そうそう、その調子で力を抜きなさい」
少し緩んだ千夏の中を確認して、金井は少しずつ腰を動かしはじめる。
「あ、あん、いやぁ! 動かないでえ!」
「お客様のやることに、嫌って言っちゃダメだろ。何回言ったらわかるんだ」
「あ、ごめんなさっ」
「言っても千夏くんは治らないからね。ちょっと酷くするよ」
そう言って、金井は千夏の尻たぶを両手で掴むと、左右にぐっと割り開き、結合部を丸出しにすると、ペニスをギリギリまで引き抜いた。
「こうすると、千夏くんが僕を飲み込んでいるところがよく見えるんだよ。ほら、粘膜がめくれてピンク色した千夏くんの中が丸見えだ。そして、このまま腰を動かすと、奥の奥までズッポリ挿入出来るんだ…よっ」
金井は千夏の尻に腰を叩きつける勢いで一気に挿入する。
「やぁああああ!」
「やぁじゃないでしょ! お客様がおチンチンを下さってるんだぞ。言うことがあるだろう!」
パンパンと腰を打ち付けながら、金井が言う。
「あ、あう、うれしい、うれしいですぅ! あん、金井様のおチンポ、おっきくて、あ、激しいの、う、うれしぃ」
「そうかそうか。どうだ、初めてのおチンポの味は」
「お、おいし…ですっ、ああっ」
千夏は泣きながら必死で言葉を紡いだ。
「はぁっ、やっぱり初物は違うな。よし、中で出すぞ、千夏くん」
さらに激しく腰を振りたくって、金井は射精した。
金井が帰った後も、千夏は放心したようにベッドに寝そべったまま、宙を見つめていた。
しばらくして、ひとりの男が部屋に入ってきた。ドアの開く音に千夏はハッとし、身を起こそうとする。
「そのままで構わないよ」
「先生……」
入ってきたのは、千夏のSEX実技担当教師の佐々木だった。
「お疲れ様。よく頑張ったね」
お客様に抵抗したり、痛いと言ったり、行為自体もうまくできた自信のない千夏は、思いがけない佐々木のねぎらいのことばに、とっさに返事が出来なかった。佐々木の指導はいつもとても厳しく、褒められたことなど一度もなかったのだから、千夏の戸惑いも当然だろう。しかし佐々木の声はあくまでも優しく、そっと千夏のそばに寄り添った佐々木は、ポンポンと優しく頭を撫ぜた。
「中出しされてしまったからね。掻き出してあげよう。このままだとお腹を壊してしまうから」
「い、いや……」
中を貫かれた時の恐怖が蘇り、思わず千夏は拒否した。
「怖がらなくても大丈夫。痛くしないから。君はリラックスして寝てればいいよ」
優しい声音に、千夏の恐怖は溶けていく。しかし、お尻を探られることに対する恥ずかしさはどうしようもなく千夏を苦しめた。
佐々木の指が優しく穴の周囲をくすぐり、千夏の穴が少し緩んだところでつっぷりと指を差し入れた。
「中が傷ついてないか調べるから、少し我慢するんだよ。出来る?」
「は、はい」
佐々木の指がゆっくりと輪を描くように千夏の中を探りはじめる。
「だいぶひどくされたみたいだね。腫れぼったくなってる」
千夏は何と答えていいか分からず、真っ赤になって俯いた。佐々木はしばらく中を探ったあと、ゆっくりした動きで奥に放たれた精液を掻き出しはじめた。痛みはなかったが、自分の中を他人の指がうごめいている感覚が気持ち悪くて、必死に耐えていた。
ところが、佐々木の指がある一点をかすめたとき、ずんと痺れるような快感があって、千夏は息を詰めた。千夏の様子に気づいた佐々木は、その場所を何度もかき回した。
「あっ、ん、はっ」
「感じてるのか?」
思わず漏らした嬌声を佐々木に聞きとがめられて、千夏は必死で声を抑えた。
「恥ずかしがらなくていいよ。気持ちいい時は、素直に気持ちいいって言いなさい」
あくまでも優しく言われたその言葉に、千夏の気持ちが和らいだ。
「き、気持ちいいですっ」
「いい子だ。もっと気持ちよくしてあげよう」
そう言って、佐々木は指の数を一気に三本に増やして千夏の中に突き入れ、前立腺を刺激しながら中で指をバラバラに動かして千夏を翻弄しはじめた。
「っん、っあ、ああ、や、は、あー! や!」
予測のつかない大胆な動きに千夏は息も絶え絶えだ。思わず目の前の佐々木の腕にしがみついて、つよすぎる刺激に涙を浮かべた。
「そうやっていじらしく耐える姿は、とてもかわいいよ、千夏」
耳元で優しく囁かれて、千夏の体がビクンと震えた。
「ひっ、あっ、あう」
前立腺を擦られるのはものすごい快感だが、それだけでは射精にいたらなくて、千夏は苦しくなってきた。
「さっきはイカせてもらったのか?」
「いえ、いってません」
佐々木の直接的な問いかけに、千夏はささやき声で答える。
「そうか」
そういうと、佐々木は千夏の後ろに指を入れたまま、立ち上がった千夏のペニスをぺろりと舐めた。
「やぁ、せんせっ、うそっ」
「お前の先走り、おいしいよ。もっと舐めていい?」
「やっ、いやぁ!」
佐々木はうっとりと千夏のペニスを見つめながら、口に含んだ。全体に唾液をまぶしてから、今度は先端の鈴口を舌先でチロチロと舐め回して、絶妙な刺激を与えた。その間にも後ろに入れた指をゆっくりと大きく円を描くように動かし続けている。
「あ、や、あん」
快感に悶える千夏を上目遣いで観察しながら、今度は口をすぼめてペニスをものすごい勢いで啜りながら激しく頭を上下に動かす。
「あっ、だめ、せんせっ、も、やめて、へんに、おかしくなっちゃう!」
千夏のその声を聞いて、佐々木はさらに激しく頭を振り動かし、後ろに入れた指は前立腺を正確に押しつぶし、捏ね回し始めた。
「ああ、やぁああ、イっちゃう! もう、イっちゃうよぉ!」
グポグポと間抜けな音を響かせながら、佐々木は千夏のペニスから口を離さない。やがて千夏はひときわ大きく震えて、佐々木の口内に白濁を散らした。
「あ、ごめんなさい先生! 僕…」
佐々木は千夏の放った白濁を全て飲み込んで、ゆっくりと体を起こし、千夏の中から指を引き抜いた。ずっと後ろをいじられていた千夏は、信じられないことに後ろに何も入っていないことに喪失感を覚えた。
「最初のセックスがつらいと、しばらくその思いが尾を引いて、営業活動に苦労するんだ」
優しく髪を梳かれながらそんなことを言われて、千夏は思わず戦慄した。
「ツライだろうが、今俺に抱かれておいて、気持ちいいセックスを体験しておいたほうがのちのち楽だと思う。どうする? 無理にとは言わないが、俺はアイツと違って優しく抱くと約束するよ」
千夏は迷った。さっきのような思いをするのはもうたくさんだったし、疲れきっているのでもう休みたかった。でも、さっき佐々木の指で中をいじられたときの快感は今まで感じたことのないようなもので、それを思い出しただけでおしりの穴がムズムズするようなもどかしい思いに苛まれていた。
「それに……実は俺、本当は、お前が入学してきてからずっと、お前のことを抱きたいと思ってた」
思いがけない佐々木の言葉に、千夏は目を見張った。
「いつも一生懸命で、健気で、お前のこと可愛いと思ってたよ。だから、抱かせてくれるなら、俺は、その、すごく、うれしい……」
恥ずかしそうに目を伏せる佐々木の姿に千夏はキュンと胸が高鳴った。不思議と抱かれることへの恐怖が霧散していく。
「あの、僕も、先生になら、抱かれたいです」
「本当に? ありがとう」
佐々木は嬉しそうにそう言うと、千夏にそっと口づけた。佐々木は器用に片手でシャツのボタンを外し、ベルトもはずして、あっという間に服を脱いだ。服の下から立派な男の体格が現れて、千夏は思わず見とれた。しかしその中心で芯を持って勃ちあがる黒々としてグロテスクなペニスを見て千夏はひるんだ。佐々木は千夏の不安を察して優しく頭を撫でた。
「痛かったらすぐ言うんだよ」
「はい」
躊躇ったあと、千夏は殊勝にうなずく。
佐々木は千夏の脚を持ち上げると、ゆっくりと挿入した。一度ペニスを受け入れ、その後佐々木に十分解されたはずのそこも、佐々木の質量には耐え切れずめりめりと引き裂かれるような痛みが千夏を襲った。
「あああっ!」
「痛い? 大丈夫?」
額に汗を浮かべて、心配そうに千夏を見つめる佐々木を目の前にして、千夏は痛いとは言えなかった。必死で首を横に振り、痛くないと伝える。
「奥まで入れるよ」
「は、はい」
ズズッと狭い内壁を押し入ってくる痛みに、千夏は佐々木の背中に無意識に爪を立てて耐えた。
「千夏、全部入ったよ。わかる? 今、千夏と俺と、一つになってる」
愛おしそうに千夏の目を見てそう言う佐々木を見て、千夏は感動を覚えた。僕、今先生とひとつになってるんだ…。
「あ、うれしいっ、うれしいです、せんせっ」
「動くよ」
そう言って、佐々木は腰を振りはじめる。
「え、うそっ、あ、あぁ!」
「あっ、きもちいっ、千夏の中、すごいイイ!」
切ない表情で必死に腰を振る佐々木を見ていると、だんだん千夏は痛みが麻痺してきて、擦られる度ごとに快感が増していった。
「あっ、せんせいっ」
「貴也って呼んで」
「たったかやさんっ」
「千夏っ、好きだよ千夏!」
千夏は幸せを感じて、じわっと涙を浮かべた。
「あっ、僕も、好きです、貴也さんっ!」
千夏は必死に言い募って、佐々木にすがりついた。
堕ちたな。
佐々木は冷静にそう判断した。
処女を奪われて、精神的に弱っているところに優しくしてやれば、大抵の特奨生は堕ちる。教師に恋愛感情を抱かせておくと客と面倒な関係になりにくいし、教師に褒めてもらおうと必死で働く。これは割とポピュラーな特奨生の管理方法だ。
「ちなつっ、これから、俺がいっぱい仕込んで、お前を、学園トップの特奨生にしてやるからな!」
ガンガン腰を打ち付けながら佐々木が言った言葉に嘘はない。ただしそれは千夏のためでなく佐々木自身のため。担当する生徒がトップになれば、当然担当教師の評価も上がる。
「あっ、あんっ、たかやさんっ、うっうれしいっ」
いっぱい他の男に抱かせると宣言したようなものなのに、新しい恋に盲目になっている千夏は全てをいいように解釈する。全ては自分が愛されているがためなのだと。
「っ出すぞ」
アザのつくほど強く千夏の腰を掴み、中にたっぷりの精液を注ぎ込む。
「あ、あう、出てる、熱いの、出てる……」
恍惚とした表情で言う千夏の頭を撫でて、佐々木は言った。
「これで、千夏は俺のもんだ」
千夏は幸せそうに笑うと、こくんとうなずいて、意識を失った。
「今年の新入生は何名かね」
このお客さんの言う新入生とは、今年入学した全新入生のことではなく、特殊奨学制度を利用して入学してきた生徒のことである。
「今年の新入生は6名。うち3名が童貞処女です」
「なに、半分も童貞処女じゃないのか。最近の若者は乱れとる!」
今からその若者を犯そうとしている人間の発言とは思えないが、お客様は本気で憤慨していた。
「処女だけなら結構いるのですが、童貞で処女というのは年々減っております。そういった事情もございまして、実は、初物の値段が去年より上がっておりまして…」
「なに、また値上げしたのかね!」
「申し訳ございません。なにせ初物は一年の間でもこの時期しか味わえない、たった一度のチャンスですから」
「まあ、仕方ないな。初物とは言うなれば究極の贅沢。金をケチっていては楽しめない」
「さすが金井様。遊び方も風流でございますね。こちらが今年の初物、童貞処女3名のリストでございます」
「ふむ。どの子もなかなかかわいいね。泣き顔の映えそうな子がいいんだが…。君のオススメはどの子だい?」
「そうですねぇ。初々しさでいうと、この者が一番だと思います。性の知識も少ないようで、何をさせても恥ずかしがって、調教に苦労しております。これから先、手間がかかる子ですが、初物を楽しむという意味では良いのではないでしょうか。さらにこういう子ほど開花すると信じられないくらいの淫乱になったりいたしますから、今の初々しさを楽しんでおいていただければ、のちのちのギャップもお楽しみいただけるかと」
「君は本当に営業がうまいね。俄然この子を抱きたくなってきたよ。この子にしよう」
「ありがとうございます。金井様に今更このような説明をするのも失礼かもしれませんが、規則ですので申し上げます。この者は、なにぶんまだ調教をはじめたばかりの初物ですので、色々粗相があろうと思いますが、今回はどうか目をつぶっていただきたく、」
「分かってる分かってる。心配せんでも文句をつけたりしないから。早く準備してくれたまえ」
「かしこまりました。少々お待ちくださいませ」
しばらくして金井は別の部屋へと通される。そこには、床に三つ指ついて、深々とお辞儀している少年がいた。
「金井さま。千夏と申します。至らない点も多いかと思いますが、精一杯つとめさせていただきますので、よろしくお願いします」
緊張のあまり、震える声で千夏は挨拶した。
「千夏くん。顔を上げて、こちらに来なさい」
金井はベッドに腰掛けて、千夏を手招いた。
「はい」
千夏は金井の横にそっと座った。緊張で手が震え、恥ずかしいのか金井の顔もまともに見られないようだ。
「学校での調教は、もうはじまっているんだろ?」
「は、はい」
「どんなことを教えてもらっているんだい?」
「あ……」
千夏は顔を真っ赤にして口ごもった。しかし金井は助け舟を出さず、羞恥に打ち震える千夏をじっと観察している。
「今、勉強しているのは、……お客様に、興奮していただけるような、…い、いやらしい、自慰の仕方です」
「ほう、なるほど。じゃあ、勉強の成果を見せてもらおうかな。千夏くん。いやらしく服を脱いで、自慰をして見せなさい」
「えっ」
「どうしたんだい。お客様の言うことが聞けないの?」
「い、いえ。あ、あの、僕まだ全然うまくできなくて。先生にも怒られてばかりで」
「心配しなくても千夏くんがうまく出来るとは思ってないよ。実践がなによりの練習なんだからやってみなさい」
「……はい」
消え入りそうな声で答えて、千夏はブレザーをもたもたと脱ぐ。
「それじゃあ、ただ服を脱いでるだけだろ? もっと見せつけるように脱がなきゃ」
「はい」
千夏は震える手でゆっくりとシャツを脱いだ。
「うーん。あんまりエロくはないなあ。千夏くんにはまだ難しいかな」
「も、申し訳ありません」
千夏は心細さで縮こまっていた。
「まあ、いいさ。さ、次はパンツを脱ぎなさい」
千夏はパンツに手をかけたまま、目に涙をためて立ち尽くした。
「聞こえなかったかい。早く脱ぎたまえ」
少しイライラしてきた金井の声が低くなり、千夏は怯えた。
「すみません」
千夏はゆっくりとパンツを脱ぎ、恐る恐る金井の顔を伺う。
「ああ、千夏くんのおチンチンはとってもかわいらしいね。ポークビッツみたいだ」
千夏はかっと顔を赤らめた。
「あ……あ、ありがとうございます」
お客様に褒められたらお礼を言わなければならない。一番最初に習う、特殊奨学生の基本だが、あまりの屈辱と羞恥に、千夏はクラクラした。しかもこれから金井の目の前で自慰をしなければならないのだ。千夏は気が遠くなりそうだった。
千夏はゆっくりと金井の目の前の床に座り込み、大きく股を広げた。
「金井様。ぼくがおチンポ触って気持ちよくなるところ、見ていてください」
調教師に教えられた通りに挨拶して、千夏は小さな自分のペニスを握って上下に扱きだす。
「はっはっ、ん」
ギュッと目をつむって千夏は必死に自分の快感を追う。視界に金井が入ると羞恥と緊張でうまく勃起できないのだ。
「千夏くん。さっきから自分だけ気持ちよくなってるけど、それじゃあ意味ないよね。お客様を興奮させないと」
「あっ、あっ、ごめんなさい。ど、どうしたらいいか、分からなくて」
「教えてもらってないの?」
「い、いやらしいこととかを言って、興奮していただけって言われました。で、でも僕、あ、恥ずかしくて、それに、おチンポ触ってると、頭が真っ白になって、何言ったらいいか、わかんな、あっ」
「しょうがない子だな。自分のおチンポがどういうふうになってるか説明してご覧」
「あ、僕のおチンポ、だんだん大きくなって、芯が硬くなってきてます。先っぽも、剥き出しになってますっ」
「そうだね。千夏くんの可愛いおチンチンが大きくなってるのちゃんと見えてるよ。千夏くんはいつもそうやってオチンチンイジってるんだね」
「や、いやぁ!」
「おや、おチンチンがまたおっきくなったね。恥ずかしいところ見られて興奮しちゃった?」
「ち、違います!」
「違わないでしょう? 千夏くんのオチンチンはうれしそうに震えてるよ? もうイっちゃいそうだね」
「はっ、はっ、んあっ」
千夏のペニスはガチガチに張りつめ、あともう一歩で射精しそうだった。
「あっ、も、もうっ、イクっ、イっちゃいます!」
「ダメだよ」
金井はそう言って、千夏の勃起したペニスの根元を思い切り握り締めた。
「いぎっ」
「ダメでしょ、千夏くん。一人で気持ちよくなっちゃ。千夏くんが気持ちよくなるのは、お客様のぼくが満足してからだよ」
「あっ、あっい、イキたい、イキたいです」
泣きながら千夏は懇願する。
「そう? じゃあ、早く僕を気持ちよくさせなきゃね」
そう言って、金井はローションを手に取り、温めはじめた。
「千夏くんはまだ、後ろの使い方は教えてもらってないんだよね?」
「……は、はい」
千夏は怯えながらそう答えた。特奨生は通常、デビュー前に挿入を含めたSEXの実技指導を受けるが、童貞処女の千夏は指導を受けていない。
先輩たちから聞いた、初めての時はすごく痛いという噂しか千夏は知らず、その行為には恐怖しか持っていなかった。
「千夏くん。四つん這いになって、お尻をこちらに向けなさい」
「……はい」
恐る恐る言われたとおりの体勢をとって、千夏は耐えるようにぎゅっと目を閉じた。この学園に入った時から覚悟していたことではあるが、ついに自分は綺麗な体ではなくなるのだと思うと、知らず涙があふれてきた。ローションまみれの金井の指が、千夏のアナルに押し入ってくる。
「うぅ」
感じる異物感に思わず千夏がうめく。
「すごい締めつけだね。さすがに処女は違うな」
金井が呟くように言う。一本だけいれた指をゆるゆると輪を描くように動かし、少しずつ拡げていく。
「ああ、きれいなピンク色だ。かわいいね、千夏くん」
「あっくぅっ」
慣れないところを暴かれる感覚に、千夏は浅く息をして必死に嫌悪感を耐える。
「千夏くん。もっと力を抜きなさい」
「は、はい…」
一生懸命力を抜く努力をする。金井はローションを注ぎ足して、2本目の指を滑り込ませた。たったそれだけのことで、千夏の後ろの穴はメリメリを音を立てて広げられるような激痛に襲われた。
「あっ、あぅ、い、いたい!」
「千夏くん、お客様のしてくださったことを『痛い』なんて言っちゃいけないよ? 習わなかったかい?」
「あっ、ごめんなさっ」
「お客様に何かしてもらったら『ありがとうございます』か『うれしいです』でしょ? ほら、ちゃんと言い直しなさい」
「金井様の、指を2本もお尻にいただいて、ひくっ、う、うれしいです」
口では必死でそう言ったが、痛いものは痛い。先程まで張り詰めていたペニスも、すっかり萎えてしまっている。金井はそんな千夏の様子を満足げに観察していた。
「そうかい、うれしいかい。じゃあ、もっと味あわせてあげないとね」
そう言って、金井は激しく指を抜き差しさせた。
「あっ、は、はげしいっ、うんっあっ、あっ」
「少し馴染んできたね」
中を乱暴に突き上げられて、千夏は込み上げてくる吐き気と痛みに必死で堪えていた。
「まだ少しきついけれど、たっぷりローションも注いだから」
「えっ」
金井は千夏を再び仰向けにベッドに寝かせて足をM字型に開かせると、大きく勃起した自身を取り出し、狭い入口に押し当てた。
「千夏くん。『僕の処女マンコに金井様のおチンチンぶち込んでください』て言ってごらん」
「やっムリっ」
「何を言ってる。お客様の言うことは絶対なんだよ。言いなさい」
「ひぅっ許してください」
「全く! そんなことではこれから先やっていけないぞ! 学校を退学になってもいいのか!」
「あっやっ」
そうだ。特奨生として頑張って勉強もしてお金も稼いで、弟たちを学校に行かせてあげるんだ。
「あっ、金井様。ぼ、僕の、処女マンコに、金井様のおチンチン、ぶち込んでください」
自分が穢れてしまったことを実感して、千夏は涙をこぼした。泣きながら懇願するかわいそうな千夏の姿に、金井のペニスはさらに張り詰める。
「いい子だ。望み通りにしてあげるよ」
千夏の表情をじっくりと観察しながら、ことさらゆっくりとペニスを挿入する。
「ああああっ、あっいたっ」
「こらっ、また痛いって言った!」
金井は軽く千夏の頬を打った。
「あうっ、あっ、金井様のおチンポ、う、うれしいっあうっ」
「まだ入口しか入ってないよ。中までずっぽり嵌めてあげるからね」
「あ、ありがとうございます…ひぅっ」
「ほら、存分に味わえ!」
ずずっと千夏の中を押し開いて、金井のペニスが奥まで入り込んだ。
「ああぅぁああ!」
絶叫に近い悲鳴を上げて、千夏は苦悶した。
「僕のおチンポが全部千夏くんの中に入ったよ」
「う、うれしい…ありがとう…ございます」
すすり泣きながら、千夏が答えた。
「さすがの締め付けだが、このままでは動けないよ。千夏くん。オマンコを緩めなさい」
「あ、あう、はっ、はい」
しかし千夏にはどうやったら力を抜けるのか分からず、ただひたすらに痛みに耐えるだけだった。
「まったく、手間のかかる」
「ご、ごめんなさい」
金井は千夏の小さく震えるペニスを握ると、優しく上下に扱きはじめた。
「…あ、あ、んぅ」
「そうそう、その調子で力を抜きなさい」
少し緩んだ千夏の中を確認して、金井は少しずつ腰を動かしはじめる。
「あ、あん、いやぁ! 動かないでえ!」
「お客様のやることに、嫌って言っちゃダメだろ。何回言ったらわかるんだ」
「あ、ごめんなさっ」
「言っても千夏くんは治らないからね。ちょっと酷くするよ」
そう言って、金井は千夏の尻たぶを両手で掴むと、左右にぐっと割り開き、結合部を丸出しにすると、ペニスをギリギリまで引き抜いた。
「こうすると、千夏くんが僕を飲み込んでいるところがよく見えるんだよ。ほら、粘膜がめくれてピンク色した千夏くんの中が丸見えだ。そして、このまま腰を動かすと、奥の奥までズッポリ挿入出来るんだ…よっ」
金井は千夏の尻に腰を叩きつける勢いで一気に挿入する。
「やぁああああ!」
「やぁじゃないでしょ! お客様がおチンチンを下さってるんだぞ。言うことがあるだろう!」
パンパンと腰を打ち付けながら、金井が言う。
「あ、あう、うれしい、うれしいですぅ! あん、金井様のおチンポ、おっきくて、あ、激しいの、う、うれしぃ」
「そうかそうか。どうだ、初めてのおチンポの味は」
「お、おいし…ですっ、ああっ」
千夏は泣きながら必死で言葉を紡いだ。
「はぁっ、やっぱり初物は違うな。よし、中で出すぞ、千夏くん」
さらに激しく腰を振りたくって、金井は射精した。
金井が帰った後も、千夏は放心したようにベッドに寝そべったまま、宙を見つめていた。
しばらくして、ひとりの男が部屋に入ってきた。ドアの開く音に千夏はハッとし、身を起こそうとする。
「そのままで構わないよ」
「先生……」
入ってきたのは、千夏のSEX実技担当教師の佐々木だった。
「お疲れ様。よく頑張ったね」
お客様に抵抗したり、痛いと言ったり、行為自体もうまくできた自信のない千夏は、思いがけない佐々木のねぎらいのことばに、とっさに返事が出来なかった。佐々木の指導はいつもとても厳しく、褒められたことなど一度もなかったのだから、千夏の戸惑いも当然だろう。しかし佐々木の声はあくまでも優しく、そっと千夏のそばに寄り添った佐々木は、ポンポンと優しく頭を撫ぜた。
「中出しされてしまったからね。掻き出してあげよう。このままだとお腹を壊してしまうから」
「い、いや……」
中を貫かれた時の恐怖が蘇り、思わず千夏は拒否した。
「怖がらなくても大丈夫。痛くしないから。君はリラックスして寝てればいいよ」
優しい声音に、千夏の恐怖は溶けていく。しかし、お尻を探られることに対する恥ずかしさはどうしようもなく千夏を苦しめた。
佐々木の指が優しく穴の周囲をくすぐり、千夏の穴が少し緩んだところでつっぷりと指を差し入れた。
「中が傷ついてないか調べるから、少し我慢するんだよ。出来る?」
「は、はい」
佐々木の指がゆっくりと輪を描くように千夏の中を探りはじめる。
「だいぶひどくされたみたいだね。腫れぼったくなってる」
千夏は何と答えていいか分からず、真っ赤になって俯いた。佐々木はしばらく中を探ったあと、ゆっくりした動きで奥に放たれた精液を掻き出しはじめた。痛みはなかったが、自分の中を他人の指がうごめいている感覚が気持ち悪くて、必死に耐えていた。
ところが、佐々木の指がある一点をかすめたとき、ずんと痺れるような快感があって、千夏は息を詰めた。千夏の様子に気づいた佐々木は、その場所を何度もかき回した。
「あっ、ん、はっ」
「感じてるのか?」
思わず漏らした嬌声を佐々木に聞きとがめられて、千夏は必死で声を抑えた。
「恥ずかしがらなくていいよ。気持ちいい時は、素直に気持ちいいって言いなさい」
あくまでも優しく言われたその言葉に、千夏の気持ちが和らいだ。
「き、気持ちいいですっ」
「いい子だ。もっと気持ちよくしてあげよう」
そう言って、佐々木は指の数を一気に三本に増やして千夏の中に突き入れ、前立腺を刺激しながら中で指をバラバラに動かして千夏を翻弄しはじめた。
「っん、っあ、ああ、や、は、あー! や!」
予測のつかない大胆な動きに千夏は息も絶え絶えだ。思わず目の前の佐々木の腕にしがみついて、つよすぎる刺激に涙を浮かべた。
「そうやっていじらしく耐える姿は、とてもかわいいよ、千夏」
耳元で優しく囁かれて、千夏の体がビクンと震えた。
「ひっ、あっ、あう」
前立腺を擦られるのはものすごい快感だが、それだけでは射精にいたらなくて、千夏は苦しくなってきた。
「さっきはイカせてもらったのか?」
「いえ、いってません」
佐々木の直接的な問いかけに、千夏はささやき声で答える。
「そうか」
そういうと、佐々木は千夏の後ろに指を入れたまま、立ち上がった千夏のペニスをぺろりと舐めた。
「やぁ、せんせっ、うそっ」
「お前の先走り、おいしいよ。もっと舐めていい?」
「やっ、いやぁ!」
佐々木はうっとりと千夏のペニスを見つめながら、口に含んだ。全体に唾液をまぶしてから、今度は先端の鈴口を舌先でチロチロと舐め回して、絶妙な刺激を与えた。その間にも後ろに入れた指をゆっくりと大きく円を描くように動かし続けている。
「あ、や、あん」
快感に悶える千夏を上目遣いで観察しながら、今度は口をすぼめてペニスをものすごい勢いで啜りながら激しく頭を上下に動かす。
「あっ、だめ、せんせっ、も、やめて、へんに、おかしくなっちゃう!」
千夏のその声を聞いて、佐々木はさらに激しく頭を振り動かし、後ろに入れた指は前立腺を正確に押しつぶし、捏ね回し始めた。
「ああ、やぁああ、イっちゃう! もう、イっちゃうよぉ!」
グポグポと間抜けな音を響かせながら、佐々木は千夏のペニスから口を離さない。やがて千夏はひときわ大きく震えて、佐々木の口内に白濁を散らした。
「あ、ごめんなさい先生! 僕…」
佐々木は千夏の放った白濁を全て飲み込んで、ゆっくりと体を起こし、千夏の中から指を引き抜いた。ずっと後ろをいじられていた千夏は、信じられないことに後ろに何も入っていないことに喪失感を覚えた。
「最初のセックスがつらいと、しばらくその思いが尾を引いて、営業活動に苦労するんだ」
優しく髪を梳かれながらそんなことを言われて、千夏は思わず戦慄した。
「ツライだろうが、今俺に抱かれておいて、気持ちいいセックスを体験しておいたほうがのちのち楽だと思う。どうする? 無理にとは言わないが、俺はアイツと違って優しく抱くと約束するよ」
千夏は迷った。さっきのような思いをするのはもうたくさんだったし、疲れきっているのでもう休みたかった。でも、さっき佐々木の指で中をいじられたときの快感は今まで感じたことのないようなもので、それを思い出しただけでおしりの穴がムズムズするようなもどかしい思いに苛まれていた。
「それに……実は俺、本当は、お前が入学してきてからずっと、お前のことを抱きたいと思ってた」
思いがけない佐々木の言葉に、千夏は目を見張った。
「いつも一生懸命で、健気で、お前のこと可愛いと思ってたよ。だから、抱かせてくれるなら、俺は、その、すごく、うれしい……」
恥ずかしそうに目を伏せる佐々木の姿に千夏はキュンと胸が高鳴った。不思議と抱かれることへの恐怖が霧散していく。
「あの、僕も、先生になら、抱かれたいです」
「本当に? ありがとう」
佐々木は嬉しそうにそう言うと、千夏にそっと口づけた。佐々木は器用に片手でシャツのボタンを外し、ベルトもはずして、あっという間に服を脱いだ。服の下から立派な男の体格が現れて、千夏は思わず見とれた。しかしその中心で芯を持って勃ちあがる黒々としてグロテスクなペニスを見て千夏はひるんだ。佐々木は千夏の不安を察して優しく頭を撫でた。
「痛かったらすぐ言うんだよ」
「はい」
躊躇ったあと、千夏は殊勝にうなずく。
佐々木は千夏の脚を持ち上げると、ゆっくりと挿入した。一度ペニスを受け入れ、その後佐々木に十分解されたはずのそこも、佐々木の質量には耐え切れずめりめりと引き裂かれるような痛みが千夏を襲った。
「あああっ!」
「痛い? 大丈夫?」
額に汗を浮かべて、心配そうに千夏を見つめる佐々木を目の前にして、千夏は痛いとは言えなかった。必死で首を横に振り、痛くないと伝える。
「奥まで入れるよ」
「は、はい」
ズズッと狭い内壁を押し入ってくる痛みに、千夏は佐々木の背中に無意識に爪を立てて耐えた。
「千夏、全部入ったよ。わかる? 今、千夏と俺と、一つになってる」
愛おしそうに千夏の目を見てそう言う佐々木を見て、千夏は感動を覚えた。僕、今先生とひとつになってるんだ…。
「あ、うれしいっ、うれしいです、せんせっ」
「動くよ」
そう言って、佐々木は腰を振りはじめる。
「え、うそっ、あ、あぁ!」
「あっ、きもちいっ、千夏の中、すごいイイ!」
切ない表情で必死に腰を振る佐々木を見ていると、だんだん千夏は痛みが麻痺してきて、擦られる度ごとに快感が増していった。
「あっ、せんせいっ」
「貴也って呼んで」
「たったかやさんっ」
「千夏っ、好きだよ千夏!」
千夏は幸せを感じて、じわっと涙を浮かべた。
「あっ、僕も、好きです、貴也さんっ!」
千夏は必死に言い募って、佐々木にすがりついた。
堕ちたな。
佐々木は冷静にそう判断した。
処女を奪われて、精神的に弱っているところに優しくしてやれば、大抵の特奨生は堕ちる。教師に恋愛感情を抱かせておくと客と面倒な関係になりにくいし、教師に褒めてもらおうと必死で働く。これは割とポピュラーな特奨生の管理方法だ。
「ちなつっ、これから、俺がいっぱい仕込んで、お前を、学園トップの特奨生にしてやるからな!」
ガンガン腰を打ち付けながら佐々木が言った言葉に嘘はない。ただしそれは千夏のためでなく佐々木自身のため。担当する生徒がトップになれば、当然担当教師の評価も上がる。
「あっ、あんっ、たかやさんっ、うっうれしいっ」
いっぱい他の男に抱かせると宣言したようなものなのに、新しい恋に盲目になっている千夏は全てをいいように解釈する。全ては自分が愛されているがためなのだと。
「っ出すぞ」
アザのつくほど強く千夏の腰を掴み、中にたっぷりの精液を注ぎ込む。
「あ、あう、出てる、熱いの、出てる……」
恍惚とした表情で言う千夏の頭を撫でて、佐々木は言った。
「これで、千夏は俺のもんだ」
千夏は幸せそうに笑うと、こくんとうなずいて、意識を失った。
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