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第2章
新しい仲間
しおりを挟む「ミゼル! どうしてここにいるの?」
「それが……、俺にもよく分からなくて。僕は鉱山で工夫になるはずだったんだけど、今日になってお前は王宮付になったから王宮に行けって言われたんだ」
「ミゼルは俺付きの奴隷にした」
「アンソニー様?」
アンソニーは、ミゼルに抱きついているアイルを引き剥がして、自分の隣に立たせた。
「俺が皇太子になって、侍従たちも忙しくなったからな。ちょうど雑用をする奴隷が必要だったんだ」
「じゃ、じゃあ、ミゼルはずっと、ここにいるってことですか?」
「そうだ」
アイルは両腕をぶわっと振り上げると、喜びを爆発させ、もう一度ミゼルに抱きつこうとしたが、アンソニーに肩を掴まれてかなわなかった。
「ミゼル、聞いた? ミゼルはずっと、ここに居ていいんだって!」
「あ、ああ……」
ミゼルは、未だ信じられなくてうわの空で返事した。
「分かっているのか? 今日から俺がお前の主人だと言ったんだ。挨拶くらいしろ」
アンソニーはミゼルを威圧的に見下ろして言った。ミゼルは慌てて頭を下げて、挨拶をした。
「ミゼルと申します。どうぞよろしくお願いします」
アイルは慌てた。
「ミゼル。違うよ。王族の人に奴隷が挨拶する時は、地面に這いつくばって拝礼するんだ」
「え?」
ミゼルは王族や貴族付の奴隷になる教育を受けていなかったから、王宮のしきたりを知らない。
「ふん。まあいい。多少の無礼は許してやる。だが、いいか。絶対にアイルに手を出すな。アイルと関係を持ったら、お前にありとあらゆる苦痛を与えて殺すし、アイルは一生監禁生活を送ることになる」
「ふぇっ!?」
アイルはびっくりしてアンソニーの顔を見た。ミゼルも慌てて言った。
「そ、そんなことは、絶対起こりません! だって、俺とアイルとは友達だから……、そういう対象じゃないんで!」
「そ、そうですよ、アンソニー様。僕とミゼルが、そんな、せ、セックスするなんて……」
「ふん、どうかな」
アンソニーはそう言うと、アイルを抱き寄せて尻を撫でた。
「あっ、アンソニー様?」
アンソニーは無言のままアイルの首筋を舐め、アイルの尻のあわいをゆっくりとなぞり、穴の上でぐっと指を食い込ませた。
「んあっ!」
アイルはびくびくっと震えた。
「アイル。服を脱げ」
「え!?」
アイルは思わず聞き返し、そっとミゼルの顔をうかがった。
「何をしている。早くしろ」
「……」
普段のアイルなら、アンソニーに命令されればすぐにも裸になる。でも、幼いころから親しかったミゼルの前で、性的なことをするのはなんだかとても恥ずかしく感じるのだった。
「アイル!」
「はっ、はい!」
アンソニーに再度言われて、アイルはもたもたと服を脱ぎはじめた。アンソニーはアイルの後ろにぴったりとくっつくと、アイルが持ち上げた上着の裾から手を入れ、乳首をくりくりとこねはじめた。
「はっ、あぁっ、アンソニー様っ」
「いいから、早く脱げ」
グリィ!
「んひぃ! ひゃ、ひゃい……! ごめんなさい……!」
アンソニーに思いっきり乳首をひねられて、アイルは嬌声を上げながら、やっとの思いで上着を脱いだ。
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