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第1章
第二試験
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性奴隷は高貴な人の性処理の道具だから、みだらな性質も必要ではある。しかし、それ以上に大切なのは、主人に命じられない限りどんなに誘惑されても頑として拒絶する主人への貞節、忠誠心の方だろう。二つ目の試験、「忠誠度調査」はそれを測る試験だ。奴隷は性感を高める媚薬を飲まされた上で、手練手管にたけた調教師たちの群れに投げ込まれる。そして彼らにどんなに誘惑されても上の口にも、下の口にもペニスの挿入を許さずに、制限時間まで耐えきれるかを調査するのだ。
「お前の忠誠心を疑ってはいないが、調教師は手ごわいから気を付けるんだぞ」
心配そうに言うアンソニーに、アイルは力強く「大丈夫です!」と答えた。実際、アイルには自信があった。アンソニーの命令なく他の男に抱かれたことはないし、抱かれたいと思ったこともない。媚薬を飲んでも耐えられるよう訓練も受けてきた。
(媚薬飲むとどうしてもアンソニー様におねだりしてしまってたけど、あれは相手がアンソニー様だからだもんね……!)
今度の試験は絶対大丈夫! アイルは意気揚々と試験場所へと向かった。
試験官に媚薬の入ったコップを渡され、最後の一滴まで飲み干すのをじっと観察される。
(うえっ。なんかいつも飲まされている媚薬より味が濃い……。量も多いし)
喉通りの悪い液体を苦労しながら飲み干すと、次の部屋へ通された。そこには五人の男がすでにいて、アイルを待っていた。
「第三王子アンソニー殿下付きの奴隷、アイルです。よ、よろしくお願いします」
アイルが頭を下げて挨拶すると、みな笑顔で「やあ、今日はよろしく」と挨拶してくれた。
よかった。みんないい人そうだ。
「アイルくんはまだ、アンソニー殿下付きになって半年なんだってね」
「は、はい……」
ここに座りなさい、と席を勧められて、普通に会話がはじまり、アイルは戸惑った。どんなにエッチなことをされるのかと身構えていたのに、肩透かしを食らった気分だ。
「たった半年なのに、性的魅力試験でトップをとったのか! すごいな! 君を調教した調教師は誰だね」
「いえ、僕は買われてから試験まで時間が無かったので、調教師は付けずに直接アンソニー様に調教していただきました」
奴隷を買う貴族たちの好みは様々だ。従順な子が好きな人もいれば、ちょっと生意気なのが好みだという人もいる。だから奴隷は買われるまではまっさらな状態で、買われてから主人の好みに合わせて調整するのが調教師の仕事だ。しかしアイルの場合は特殊で、ともかく何よりもこの皇太子選抜試験に出られるレベルになることが優先だったから、アンソニーの趣味嗜好は全く無視して、試験項目の実技を詰め込みながらアンソニーへの忠誠心を養うために、アンソニーが手ずから調教を行ったのだった。
「なんだって、アンソニー殿下が直接?」
「なんてことだ。奴隷の調教までこのレベルでお出来になるのか。さすがアンソニー殿下は優秀な方だ」
「そうなんです! アンソニー様はとっても素晴らしい方なんです!」
アンソニー王子が褒められて、アイルはうれしかった。思わず興奮して、力強く答えた瞬間、めまいが起きた。
「あ、あれ?」
「おや、媚薬が効いてきたかな」
「試験で使う薬は少し強力だから、クラっと来るときがあるんだ。ちょっと横になった方がいいね」
アイルは優しく背中を押され、用意されていた寝台に寝かされた。それはとても大きな寝台で、大人の男が5、6人乗っても余裕がある。寝転がったアイルの横に乗りあがってきた調教師が、アイルのシャツに手をかけた。
「このまま寝たら息苦しいから、シャツを脱がしてあげようね」
「は……、はい。ありがとうございます」
実際、アイルはだんだん息が上がってきていたのでありがたかった。はぁっ、はぁっ、と大きく上下する胸をはだけられて、そっと手を当てられる。
「あっ」
「苦しそうだね……。大丈夫かい?」
「は、はい……」
さわさわと、なだめるように胸全体をゆっくりと撫でられる。すると、調教師の手がアイルのぽっちりとした乳首に引っかかって、アイルは思わず声を上げた。
「あっ、ん、んう……」
ちょっと触られただけなのに痺れるような快感を得て、アイルは思わず身じろいだ。
「薬が効いてきて辛いよな。ラクにしてあげるからね」
そう言って、他の調教師が、アイルのズボンに手を掛けた。
「あっ! ま、待って、ダメ!」
「大丈夫だよ。君がねだらない限り挿入はしない。そういうルールだからね。ただこのままじゃ窮屈だろうから、脱がしてあげるだけだよ」
必死に抵抗しようとするアイルを優しく宥めすかしながら、調教師はアイルの下半身をあらわにした。
「ああ、もう勃ってるね……」
ちょん、と亀頭を軽くつつかれただけで、アイルのペニスからは先走りがクププッと湧き出てきた。
「あっ、あふっ、やぁ!」
「ほら、これで窮屈じゃなくなっただろう。じゃあ、これでしばらく休んでなさい」
そう言って、調教師たちはいっせいにアイルの体から手を引いた。
「お前の忠誠心を疑ってはいないが、調教師は手ごわいから気を付けるんだぞ」
心配そうに言うアンソニーに、アイルは力強く「大丈夫です!」と答えた。実際、アイルには自信があった。アンソニーの命令なく他の男に抱かれたことはないし、抱かれたいと思ったこともない。媚薬を飲んでも耐えられるよう訓練も受けてきた。
(媚薬飲むとどうしてもアンソニー様におねだりしてしまってたけど、あれは相手がアンソニー様だからだもんね……!)
今度の試験は絶対大丈夫! アイルは意気揚々と試験場所へと向かった。
試験官に媚薬の入ったコップを渡され、最後の一滴まで飲み干すのをじっと観察される。
(うえっ。なんかいつも飲まされている媚薬より味が濃い……。量も多いし)
喉通りの悪い液体を苦労しながら飲み干すと、次の部屋へ通された。そこには五人の男がすでにいて、アイルを待っていた。
「第三王子アンソニー殿下付きの奴隷、アイルです。よ、よろしくお願いします」
アイルが頭を下げて挨拶すると、みな笑顔で「やあ、今日はよろしく」と挨拶してくれた。
よかった。みんないい人そうだ。
「アイルくんはまだ、アンソニー殿下付きになって半年なんだってね」
「は、はい……」
ここに座りなさい、と席を勧められて、普通に会話がはじまり、アイルは戸惑った。どんなにエッチなことをされるのかと身構えていたのに、肩透かしを食らった気分だ。
「たった半年なのに、性的魅力試験でトップをとったのか! すごいな! 君を調教した調教師は誰だね」
「いえ、僕は買われてから試験まで時間が無かったので、調教師は付けずに直接アンソニー様に調教していただきました」
奴隷を買う貴族たちの好みは様々だ。従順な子が好きな人もいれば、ちょっと生意気なのが好みだという人もいる。だから奴隷は買われるまではまっさらな状態で、買われてから主人の好みに合わせて調整するのが調教師の仕事だ。しかしアイルの場合は特殊で、ともかく何よりもこの皇太子選抜試験に出られるレベルになることが優先だったから、アンソニーの趣味嗜好は全く無視して、試験項目の実技を詰め込みながらアンソニーへの忠誠心を養うために、アンソニーが手ずから調教を行ったのだった。
「なんだって、アンソニー殿下が直接?」
「なんてことだ。奴隷の調教までこのレベルでお出来になるのか。さすがアンソニー殿下は優秀な方だ」
「そうなんです! アンソニー様はとっても素晴らしい方なんです!」
アンソニー王子が褒められて、アイルはうれしかった。思わず興奮して、力強く答えた瞬間、めまいが起きた。
「あ、あれ?」
「おや、媚薬が効いてきたかな」
「試験で使う薬は少し強力だから、クラっと来るときがあるんだ。ちょっと横になった方がいいね」
アイルは優しく背中を押され、用意されていた寝台に寝かされた。それはとても大きな寝台で、大人の男が5、6人乗っても余裕がある。寝転がったアイルの横に乗りあがってきた調教師が、アイルのシャツに手をかけた。
「このまま寝たら息苦しいから、シャツを脱がしてあげようね」
「は……、はい。ありがとうございます」
実際、アイルはだんだん息が上がってきていたのでありがたかった。はぁっ、はぁっ、と大きく上下する胸をはだけられて、そっと手を当てられる。
「あっ」
「苦しそうだね……。大丈夫かい?」
「は、はい……」
さわさわと、なだめるように胸全体をゆっくりと撫でられる。すると、調教師の手がアイルのぽっちりとした乳首に引っかかって、アイルは思わず声を上げた。
「あっ、ん、んう……」
ちょっと触られただけなのに痺れるような快感を得て、アイルは思わず身じろいだ。
「薬が効いてきて辛いよな。ラクにしてあげるからね」
そう言って、他の調教師が、アイルのズボンに手を掛けた。
「あっ! ま、待って、ダメ!」
「大丈夫だよ。君がねだらない限り挿入はしない。そういうルールだからね。ただこのままじゃ窮屈だろうから、脱がしてあげるだけだよ」
必死に抵抗しようとするアイルを優しく宥めすかしながら、調教師はアイルの下半身をあらわにした。
「ああ、もう勃ってるね……」
ちょん、と亀頭を軽くつつかれただけで、アイルのペニスからは先走りがクププッと湧き出てきた。
「あっ、あふっ、やぁ!」
「ほら、これで窮屈じゃなくなっただろう。じゃあ、これでしばらく休んでなさい」
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