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5『冥々たる紅の運命』

5 第四章第四十九話「クラーケンと紅き心臓 後編 《吸命ヴァイア》」

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 雨はどんどん激しくなり、波も揺れが激しくなっていく。

 闇の中の明かりは残骸を燃やす炎しかなく、その僅かな光に照らされて黒ローブが闇から現れていた。

「さてさて、一体どんな形で作用するか。こればっかりは俺も分からないからな」

 レゾンの手元に突如出現する怪しく光る紅い物体。それは一定間隔で鼓動している。

 まるで心臓みたいだ。

 それを手に、レゾンはゆっくりとザドの傍で死んでいる彼女達の元へ。

「っ」

 咄嗟にザドはその間へ身体を割り込ませた。

 ヤバい。こいつは、ヤバい……! 

 ザドの本能が危険信号を出していた。先程からあたりに充満している死の気配。既に何人もの人の死を体感しているけれど。

 その全てが、目の前の人物から溢れているように思えてならなかった。

「おい、ガキンチョ。俺はどちらかを生き返らせてやるって言ってるんだ。良いんだな、そいつらが死んだまんまで」

 それでも、レゾンの出してくる提案は縋りたくなるほど魅力的で。

「……本当に、生き返るのか?」

「勿論だ! さぁ、どちらを生き返らせてほしい?」

 レゾンの言葉に合わせるように、紅い心臓の輝きが増していく。

 どちらか一方を生き返らせることができる。普段なら絶対に信じない言葉。でも、今だけは信じたくてたまらない言葉。

 なら、ザドはどちらを選べばいいのだろう。どちらも、どちらもザドにとって大切な存在で、そこに優劣なんて存在しない。

 でも、大切な存在だからこそ。彼女達のことを理解しているからこそ、母親がなんて言うか分かるような気がした。

 レイラならきっとこう言うだろう。

 頼んだぞ、お兄ちゃん……!

「エルを、妹を、生き返らせてくれ……!」

 祈るようにザドがレゾンを見つめる。フードで顔は良く見えないけれど、レゾンはニヤッと笑った気がした。

「任せておけ!」

 元気よく答えると、レゾンはエルの元に膝をつき、その手に持った紅い心臓を彼女の胸に当てる。

 すると、不思議なことに赤い心臓がエルの身体の中へと取り込まれていく。エルの身体が紅く光りを放ち、宙に浮かび上がった。



「《吸命ヴァイア》」

 

「え?」

 その時、紅く輝く彼女を見ながら、レゾンが呟く。

「あの《冥具》の名前だ。あれは元々魂を吸収して保管しておく機能を持っているわけだが、如何せんまだ生物に応用したことはない」

「何を、言って……」

 冥具? 命を吸収?

 全然レゾンの言っている意味が理解できない。なのに、どうしてだろう。

 動かなかった身体が宙に浮かんでいる。そして紅い輝きと共に聞こえてくる鼓動。あれだけ処置したのに動かなかったはずの心臓が動いている確かな音が聞こえてくる。

 なのに、生き返るはずのエルを見ていると、無性に不安が募っていく。

「何故これまで応用してこなかった分かるか? 一つの身体に一つの魂。これが世の摂理だからだ。器に対して許容を越えた魂なんて、暴走する未来しか見えないだろう?」

 言下、エルの桃色の髪が燃えるような紅髪に変わっていく。そして、手足の爪はまるで獣のように鋭く尖り始め。

「《が、ガアアアアアアアアアっ》」

 彼女の可愛い声とは似ても似つかない、獰猛な咆哮が聞こえてきた。

 目の前に、変わり果てた妹の姿があった。

「さて、妹は生き返らせてやったぞ」

 生き返ったとレゾンは言うけれど、明らかにエルの様子がおかしい。

「お、おい! 何か様子が変だぞ!」

「様子なんて、生き返ったことに比べたら大したことないだろう?」

「……!」

 本当に何てことないだろうと言わんばかりに、レゾンが肩をすくめる。

 やはり、あの時の本能に従っておけば良かったんだ。

 確かにエルは生き返った。



 化け物として。



「《ガアア!》」

 途端、エルは宙を強く蹴り出して、あらぬ方向へと飛び出していく。遊具施設の壁を壊し、そのまま荒れた海上へと飛び出していった。

「エル!」

 急いでザドも後を追い、屋内から飛び出して外へ出る。相変わらず悲惨な光景が続くが、その中を紅く光る彼女が、あまりの膂力ゆえに宙を駆けて向かっていく。



 赤黒い表皮を持つ海獣の元へと。



「そうか。魂の強大なものを真っ先に狙う。まさに獣の本能というものだな。まぁ、今の《ヴァイア》が《海禍レオスケイサ》に勝てるとも思わないがな」

 余裕を持った足取りでレゾンがザドの後ろへ来る。だが、ザドは最早レゾンのことなど一切忘れたように、海獣へと向かっていくエルのことしか見えていなかった。

 真っすぐにエルは赤黒い海獣《海禍レオスケイサ》の元へと駆けていく。紅い光が闇の中を貫き、海上を両断していた。

「《ガアアアアアア!》」

 エルの存在に気づいた《海禍レオスケイサ》はその赤黒い触手を一本エルへと向かわせる。一気に海面から飛び出し、彼女めがけて振り下ろした。

 だが、直後にその触手は動きを止める。エルの両手がその触手を受け止めていたのだ。

「《ガアアアアアア!》」

 そのまま、エルは勢いよく棘状の皮膚へと噛り付いた。噛み砕けるはずのない皮膚を、鋭利な牙が容易く貫き、そのまま一気に魂を吸い上げていく。

「《グオオオオン!!》」

 初めて、《海禍レオスケイサ》が悲鳴に似た咆哮を上げる。触手と繋がっているからこそ、《海禍レオスケイサ》本体からエルへと魂が吸い上げられているのだ。

 だが、《海禍レオスケイサ》もただでは吸われない。残りの触手で、吸われている触手に絡みつき、力を集結し、そのまま勢いよくエルを海面に叩きつけた。

 凄まじい水しぶきが上がる。ザドからは一気にエルも《海禍レオスケイサ》も見えなくなってしまった。

 すると、幾ばくかして水しぶきから吹き飛ぶようにエルが飛び出し、そのまま遊覧船イカロスの残骸に勢いよく叩きつけられた。

「エル!」

 エルが叩きつけられたのは、ザドがいる残骸とは別の場所だった。ザドは急いでその残骸へと足を向ける。途中荒波と化した海を死ぬ気で泳ぎ、別の残骸を足場にしながら、痛み出す身体を必死に押さえつけて妹の元へと。

 今のあの状態が何なのか、ザドにはまるで見当がつかない。

 でも、化け物になってしまったって、あれは俺の妹なんだ。

 これ以上、傷つけさせるわけにはいかない!

「はぁ、はぁ……!」

 何とかエルのいる残骸に辿り着くことができたザドは妹の姿を探す。

 そして、ザドは見つけた。



 血だらけで壁にもたれかかるセドと、だらだらと涎を垂らして見つめるエルの二人を。



「っ、親父!」

「ザ、ド……無事、だったか」

 無事だったかと語るセドの方が到底無事ではない。

 セドの両腕は肘から先が無くなっていた。そこからとめどなく溢れていく血。既にセドの周囲には血だまりのようなものができており、死がすぐ隣に佇んでいるのがザドでも分かった。

「嘘、だろ……」

 ザドが両膝をついて崩れ落ちる。

 八歳の彼は既に限界だった。

 大好きだった母と妹を失い、生き返った妹は化け物となってしまった。

 そして今、父親すらもその生を全うしようとしている。嫌いだった。嫌いだったけれど、それでも確かにザドを構成する一部だった。

 いや、三人はその全てだった。それが今全て失われようとしているのである。

「ググググググガアアアアアア……」

 だが、弱った唸り声に俯いていた顔が上がる。《海禍レオスケイサ》との僅かな攻防で、エルの身体のあちこちに傷ができていた。本来、あの速度で叩きつけられておいて、その程度の傷で済んでいるのがおかしい話ではあるのだが。

 確かにエルは今、弱っているのだ。

 だからだろう、エルが本能的に傍に居たセドの。

 魂を狙っているのは。

 エルの眼からしても、セドは最早動けるようには見えない。これほどまでに容易い狩りはないのである。

 だらだらとだらしなく涎を垂らしながら、ゆっくりとエルがセドへと向かおうとしていく。

「っ、エル、駄目だ……!」

 間に割って入るため、痛む身体を動かそうとするザド。しかし、視界の先でセドがない腕を上げて制止しているのが見えた。

「いい、んだ……」

「っ、なんでだ!?」

「分かってる、はずだ。……俺は、もう永く、ない」

「っ……!」

 言下、セドが大量の血を吐く。その身体は今にも失血死しそうなほどだ。

 それでも、セドならと思っていたザドの希望を、セドが言葉を以てして打ち砕く。

「エルに、何が起きているか、俺には、分からないが……死にかけの俺の血肉が、魂が、少しでもエルの為に使われるなら、本望、だろ……」

「親父っ……」

 違う、違うんだ親父。俺はあんたにも死んでほしくないし、それに、エルに人を殺してほしくないんだ。父親なんて、もってのほかだろ……!

 ただ、自分が間に入ることでできることなんて限られていた。エルを止められるわけでも、セドを生かすことができるわけでもない。

 両拳を強く握りしめる。悔しさと絶望と、何もかもをギュッと握りしめる。

「ザド、王都リバディの……スウェルを訪ねろ。俺の子だと分かれば、アイツなら、お前達を助けてくれるはずだ」

 絶望の中、セドの言葉が脳を嫌でも動かしていく。

 スウェルと言えば、王都リバディの女王じゃないか。どうして、そんな人とセドが知り合いなのだろうか。

 いや、そもそも俺の子だと分かればって。

 俺達は。

 アンタは一体。

 そうこうしている間に、エルがセドの目の前に辿り着く。その瞳は真っ赤に輝いていて、以前の面影は何一つない。

 けれど、雨のせいだろうか。

 その瞳から、確かに雫が流れているように見えた。

 そう、何かがエルの中で揺らめいて、躊躇しているように見えた。すぐにエルはセドを襲わないのだ。思い出せばそうだ。弱っているからとはいえ、先程の突撃速度を見れば、すぐにでもセドに攻撃しそうなものだが、ゆっくりと近づいて行ったのは、彼女が。

 エル本人が抵抗している証なんじゃないだろうか。

 まだ、エルは正気に戻れる。

 ザドの中に淡く生まれる希望。セドを糧にしたからと言って、エルが正気に戻るとは限らない。だから、呼びかけるんだ。エルに。

 ザドの目の前でセドは両腕を上げて、エルを促す。

「いいぞ、エル。お前になら、殺されてもいい。だから、生きろ。生きるんだ」

「ぐぐ、ガガア……!」

「駄目だ、エル! このままじゃお前は人殺しになっちまう!」

 叫ぶようにザドが伝えるが、やがて抱きしめられるようにエルはセドの上に乗った。そして、大切な我が子をギュッとセドは抱きしめる。肘から先が無くても、抱きしめ続ける。

 何かに抵抗していたエルも、無抵抗なセドの首筋に誘われるように顔を下げていき。

「やめろ! やめろおおおおおおおおおおお!」



 そして、ザドの目の前でエルはその牙をセドの首筋に突き立てた。



 同時に、ザド達のいる残骸の目の前に赤黒い触手が姿を見せた。今度こそ残骸ごとエルを沈めようとしているのだろう。

 だが、ザドの視線は触手ではなくセドとエルの方にしか向いていなかった。

「ぐ、ああ、……ザド、頼ん、だぞ……」

 エルに魂を吸われ、確実に死へと導かれていくセド。だが、満足そうに微笑んでいた。

 瞬間、ザドを包む青い防壁。そして赤黒い何かが視界に現れたかと思うと全身に強い衝撃が走り、気づけばザドは意識を手放していた。





※※※※※





 そこから先は、あっという間だった。あの荒波を越え、ザドは四列島の一つに打ち上げられていた。ザドがあそこで溺れ死ななかったのは、セドが最期に守ってくれたお陰なのかもしれない。

 全身傷だらけで倒れ伏していたザドだったが、運良く老夫婦に助けられ、厄介になることができた。

 最初の頃のザドは絶望に心を蝕まれており、救われている身でありながら、何一つ話すことはなかった。目の前で家族を失った事実が、ずっとザドの中で延々と繰り返されるのである。

 それでも、拾ってくれた家庭は優しかった。老夫婦は何も聞かず、でもザドが泣いている時は背中をさすり、腹が減った時には何時だろうとご飯を作ってくれた。

 そうして心身共にだんだんと回復していった頃、ようやくザドはこれまでの出来事を老夫婦に話すことができた。

 そして、話の中で気づくのだ。

 俺みたいに、エルもどこかで生きているのではないか。

 それが人の状態か、化け物の状態か分からない。それでも、妹が確かに生きているかもしれない。

 ザドの中に生まれる希望。

 それからザドは、まず王都ディスペラードに戻るため、費用を溜め始めた。老夫婦にばかり頼っていられない。幼いながらたくさんの仕事をしていき、その隙間時間で身体の鍛錬も始めた。もしエルが暴走状態だった場合、止められる強さが必要だった。

 そうこうして七年が経過した。十五歳になったザドは、ようやく費用も揃い、老夫婦とも別れ、王都ディスペラードのセインツ魔法学園へと転入した。



 老夫婦の姓を借り、ザド・リダルトとして。



 ザドが帰って最初に行ったのは、王都リバディにいる女王スウェルとコンタクトを取ることだった。

 今わの際で、セドが言っていた言葉。どれだけ信じていいか分からないけれど、あのタイミングで適当なことを言う人じゃない。

 とはいえ、スウェルをどこまで信用していいか、ザド自身が決めかねていた。最初から一部始終を全て伝えたっていいが、もしエルが化け物のまままだ生きていたとしたら、討伐対象になってしまう可能性だってあった。

 だから、これまでの八年間で至っていた推測を、尋ねてみることにした。



 セドとは偽名であり、センドリル・ディスペラード本人だったのではないか、ということ。



 地位が高く、センドリルという男に詳しく、あれほどまでの魔力を有しており、そして女王スウェルとも知己の仲だとすれば。

 何より、先王センドリル・ディスペラードはあの事件「クラーケンの悪夢」に偶然乗り合わせていて、そこで死亡したとされていた。

 いまいちスウェルを信用しきれなくて、偽名と偽の住所を書いて手紙を送ると、律儀にも返してくれたようで、ザドの推測が間違っていないことが証明された。



 ザドは、センドリル・ディスペラードの隠し子であり、エルもまたそうだった。



 それが分かったからといって、ザドはそのことを公表するつもりは毛頭なかった。王族という地位はザドにとって厄介でしかない。エルを自由に探すこともできず、何より王都ディスペラードに入って半年後に起きた第二次聖戦の影響で、現在王都に王族はいない。ごたごたに巻き込まれてしまうのは必定だった。

 別に偉くなりたいわけではない。ザドはただ、妹にもう一度会いたいだけなのだ。

 セインツ魔法学園に在学しながら、ザドはエルの目撃情報を集めようとするも、一切集まらなかった。そもそもとして、そのような化け物を見たことがないらしい。

 それは、あれからエルが正気に戻った可能性を表していた。

 勿論、あのまま海獣に倒されて死んでしまった可能性もあるが、ザドはその可能性を頭から抹消していた。

 そして一年が経過し、セインツ魔法学園の小学部に新入生が入ってくる。

 ザドは驚愕した。



 エルに瓜二つの少女が入ってきていた。



 名は、シャーロット・アンバイン。どうやら幼い頃に養子としてアンバイン家に引き取られたらしい。

 確信した。名前が違くても分かる。あれはエルだと。その瞬間、涙が溢れて仕方がなかった。確かにエルは生きていたのだ。

 人として、ずっと生きていてくれていたのだ。

 だが、代わりにエルは《クラーケンの悪夢》以前の記憶を有してはいなかった。



 つまり、今のエルは、シャーロットはザドのことを知らない。



 それを知った時、ザドはそれでいいんじゃないかと思ってしまったのだ。

 シャーロットは級友たちと楽しそうに笑っている。もし、シャーロットが過去を知ってしまえば、あの笑顔は陰ることになるだろう。そんなことを望んでいるわけではない。

 俺と関わってしまえば、シャーロットはエルだった頃を思い出してしまうかもしれないし、兄妹だったことが露呈し、さらに王族の血を引いているとバレてしまえば、シャーロットの生活は危ぶまれてしまう。

 だから、直接関わらないようにしながら、それでもずっとシャーロットのことを見守ることにしたのだった。

 だが、そんな日常も長くは続かなかった。

 ザドが高等部二年、そしてシャーロットが中等部二年に上がった頃。



 アイツが、やってきたのだ。



「久しぶりだなぁ、少年」

 夕暮れ時の寮の自室に突如現れたのはレゾンだった。

 エルを生き返らせてくれた張本人。

 エルをおかしくした張本人。

 すぐに手元に魔力で出来た刀を生成して構えるが、向こうは戦う気はないようで。

「おっと、恩人に刃を向けるとは! それに、お前が戦うべきは俺じゃないな」

「どういう意味だ!」

 戦闘態勢のままのザドに、笑いながらレゾンは言う。

「また、お前の妹は暴れ始めるぞ」

「……!」

「足りなくなってきたのさ、あの時《海禍レオスケイサ》から得た膨大な魂が。このままじゃ無差別に人を襲い、殺し、魂を好きなだけ吸いつくすことになるだろう」

 嘘だ、と言えないものが目の前の男にはあった。エルを生き返らせたのはレゾンであり、暴走を理解しているのもレゾンなのだ。

 相変わらず表情の見えないフードの中で、確かにレゾンが冷笑を浮かべる。



「さぁ、兄貴。妹の為に、人を殺す覚悟はあるか?」



 その時、思い返されたセドの、センドリルの言葉。

 人生は常に選択の連続だ。いずれお前も重大な決断を迫られる時が来るだろう。そんな時、ブレない自分を持っていろ。他を犠牲にしてでも、この一つだけは譲らないぞという確かな存在を胸に抱いているんだ。

 何故その言葉が思い出されたのか。きっと既にザドの中での答えは決まっていた。

 何を犠牲にしてでも、救いたい存在があるのだから。

 たとえそれで、自分が人殺しになったとしても。

 今度こそ、この手で。



 そして、ザドは魂をかけた戦いに足を踏み入れた。
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