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4『理想のその先へ』

4 第二章第十七話「それでも進んでいく」

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ヴァリウスの埋葬は帰還後密かに行われた。国民への認知度はなく、彼自身大々的なそれを望んではいないように思えたからだった。

重要なのは、どれだけの人数に送られるかではない。

どれだけの想いに送られるのか。

あのヴァリウスの性格だ。生半可な想いを送った所で届きはしないだろう。そもそも中途半端はかえって失礼に値する。

ゆえに彼の死を悼むのは、彼が人生の一部になっていた者のみ。その喪失に心を抉るような痛みを覚えた者のみだった。

そのような条件下ではあったが、沢山の者が追悼したのは間違いない。

レイデンフォートの面々、エリス達、フィールス王国の者達、そして天界のシェーンやアグレシア。

どれも、ヴァリウスに助けられながら前へ進んできた者達だ。急な連絡にも関わらず、沢山の者が来てくれたのだった。

ヴァリウスは自分の存在意義に悩んでいた。悩んだ上でカイの為の存在しているのだと気付いた。けれど、決してそれだけではなかった。

ヴァリウスがいなければ紡がれない未来があった。多くの人の未来が変わっていた。

彼に届いているだろうか。

 

追悼してくれている全ての者の想いが、彼にとっての存在意義だった。

 

ヴァリウスの遺体は、天地谷にあるジェガロの墓の横に埋葬された。

天地谷に眠る二つの命。密かに世界を支え続けた英雄達の命。

その命の輝きは失われてしまったけれど。

触れた全ての者に、輝きは伝播していく。

ヴァリウスを埋葬した翌日、カイは一人で天地谷を訪れていた。今のカイの力を使えば、どれだけ遠くにいようと容易く訪れることが出来る。

「……」

言葉なく、カイは二つの墓の前に座り込んだ。柔らかい風が靡き、まるで心を撫でるようだ。

ずっと目を閉じたまま、カイはそこから動かない。

何を想ってそこにいるのか。

抉られて出来た心の穴に、何を埋めるのか。

残された者達は、どうすればいいのか。

そんなの、決まっている。

「……よし」

やがてカイは目を開けて、その場に立ち上がった。

「また来るよ」

持ってきていた花束を、それぞれに置きカイは一瞬でその場を去った。

無慈悲にも世界は前へ進んでいく。

何を失おうとも、だ。

けれど、失うということは必然同じだけ沢山のものを与えられていたことに他ならない。

与えられていたからこそ失うのだ。

そして、失ったものはもう帰ってこない。

なら、与えられたものもそうなのか。

何も残らないというのか。

それを手放すか、大切に抱きしめるか。

二択のようで一択の問い。

心に空いた穴を埋めるものは、もうとっくに用意してもらっている。空いた穴と同じ大きさの心を与えられている。

世界に置いていかれないように、進む力を託されている。

ならばどうする。

やはり、答えも一択。

無慈悲な世界でも、カイは進んでいく覚悟を決めた。

 

 

※※※※※

 

 

レイデンフォート城では、現在四名が意識なくベッドに身を委ねていた。

一人目はゼノ。ベグリフとの戦闘によって瀕死の状態にまで追い込まれていた。帰還後すぐに治療が開始されたものの、何故か魔法を使ってなお傷の回復が遅い。元来人が持つ怪我を治癒する力が衰退しているかのようだった。回復魔法は、基本的にそれを促進させている面が強い。そのため、衰退してしまっている治癒力では、ゆっくりとしか回復しないのである。

長い治療を終え、何とか一命を取り留めるものの、ゼノが目を覚ますことはない。脈拍も少なく、いつのまにか止まっていてもおかしくない。それほどゼノの身体は衰弱していた。

それがベグリフの振るっていた冥界の剣ハドラによるものなのかは分からない。

ただ、当然その状況をセラが冷静に受け止めることは出来ず、ゼノが帰ってきてからというもの、セラはゼノの眠る部屋に籠るようになってしまった。

二人目はシロ、ゼノ同様ベグリフとの戦闘によるものだ。こちらも重症ではあったが、ゼノ程ではなく、安定した状態。可愛らしい寝息まで立てているくらいだった。いずれ目を覚ますだろう。

三人目はダリル。魔魂の儀式によって悪魔化していた彼はカイとの戦闘で正気に戻るが、その後悪魔族の力をベグリフに奪われ、同時に攻撃されて昏倒。とはいえ、状況はシロに似たもので、いずれ目を覚ますと思われる。

それまでの間、メリルはずっと彼の傍についているつもりのようだった。

そして、最後の四人目。

ミーアは、涙で顔をくしゃくしゃにしたまま、彼女が寝そべるベッドの脇に顔を埋めていた。

「どうして、どうしてなの……!? これから漸く戦い以外の楽しいことを見つけようって、一緒に探そうって思ってたのに……!」

どれだけ言葉を吐いても、何も変わらない。分かっているのに、言葉も涙も際限なく溢れていく。

顔を上げたミーアの先で、シーナはゆっくりと死に近づいていた。

シーナはベグリフとの戦闘によって心臓を潰された。いくら悪魔族とはいえ、心臓を破壊されては生きていられない。

潰された直後にメアが訪れ、咄嗟に時を止めたことによってその命がすぐに失われることはなかった。

が、所詮時を止めているだけ。延命のようで残酷な仕打ち。

メアが魔法を解いてしまえば、シーナは直後に死んでしまうだろう。

それが分かっていて、レイデンフォート城へ戻って来たメアは魔法を解いた。時を止めている以上、治療も出来ない。そもそも心臓自体存在しないのだ。治療なんて話ではないし、解いた直後に、治療する間もなくシーナは死ぬ。

打つ手はなかった。それなのに時を止めておくのは拷問のようだとメアは思った。

だから魔法を解いたわけだが。

結果としてシーナは死ぬことがなかった。メアの魔法が解かれた直後、失われていたはずの心臓部に彼女の魔力が集まり硬質化したのだ。そしてそれは、心臓の代わりを成していたのである。

彼女の何がそうさせたのかは分からない。けれど、それでも無意識下で彼女の身体は命を繋いだ。その間に、心臓部周りの怪我を治療することに成功し、とりあえずは何とか一命を取り留めることが出来た。

しかし、いつまでも硬質化出来るわけではない。シーナの魔力が尽きる瞬間、魔力で作られた疑似的な心臓も消えて無くなる。

そして、完全に失われた臓器を復活させる手立てもない。仮に復活させることが出来るとしてもにはシーナの疑似的な心臓が邪魔になるし、かといってそれが消えてしまえば一瞬でシーナは死んでしまう。

まさに、八方塞がりだった。

シーナの魔力が尽きるのはおよそ三日後。もう、それを待つだけだった。

眠るシーナの顔はあまりに青白く、もう死んでいるかのようで。

あんなに元気でうるさい彼女の変わり果てた姿が、ミーアの心を引き裂いていた。

「何でなのよぉ……」

何でと尋ねても、誰も答えない。たとえ誰かがいたとしても、誰も答えられないだろう。

ミーアも分かっている。意味のない問答。

それでも、知りたくて言葉が出てしまうのだ。

どうしてシーナがこんな目に遭わなければいけないの。

ギュッと、ミーアは両手でそれを握りしめた。

それは、シーナへあげた青い宝石のついたネックレスだった。今はチェーンも外れ、炎に焦がされ黒ずんだ青い宝石になってしまっている。

シーナを治療した後、その手に握られていることをメアが気付いたのだ。それだけは放すまいと、力強く握りしめられていたのだという。

それが、どれだけミーアの心を揺さぶったことか。

戦いにしか興味のないシーナが、失わないように握りしめてくれていた。自分のあげたプレゼントを大切にしてくれていた。

それはシーナが、ミーアを大切に思ってくれていた証明に他ならなかった。

だからこそ、余計にミーアは悲しくて仕方がない。

これからもっと仲良くなっていくはずで。素敵な未来が待っているはずで。

その全てを奪われてしまったのだから。

受け止められない。受け止められるわけがない。

ミーアの心は、前に進むことを放棄していた。

その時、コンコンとノックする音が聞こえてくる。

「入るぞ」

特にこちらの了承を得るわけでもなく、誰かが入ってくる。

ミーアは声で誰なのか分かった。生まれてからずっと聞いてきた声だ。

でも、今は顔を見たくなくて再びベッドに顔を埋めた。

入って来た彼は、ゆっくりと扉を閉め、ミーアの横へと移動した。

そのまま言葉なく、シーナを見つめる。彼は立ち尽くし、横にしゃがみ込んでいるミーアへ一瞥することなく。

やがて、

「いつまで、そうしているつもりだよ」

と言った。

その言葉は、ミーアを怒らせるには充分だった。

ミーアは顔を上げ、彼を。

カイを強く睨んだ。

「何で、何でそんなこと言うのっ!」

泣き叫ぶような彼女の怒号が、部屋中に響き渡る。

一度爆発した感情は、抑えることが出来なかった。

「お兄ちゃんは悲しくないの!? 辛くないの!?」

もはや悲鳴のような声。だが、カイはそちらへ視線を向けることはない。

「だからって、ずっと泣き叫んでいて何の意味があるんだよ」

「意味がなきゃ駄目なの!? 意味なんて分かんないよ! 悲しいから泣くんだよ! 辛いから泣くんだよ! それが私達人間でしょ!? 意味なんて、分かるわけないよ!!」

分かるわけない。この世の全てに意味があるのなら、シーナがこんな目に遭う意味は何だと言うの。

それでも、カイは否定する。

「意味が分からないのは、ミーア。お前がまだ泣いてるだけだからだよ。悲しくて辛くて、だから泣いて叫んで。そして、それを乗り越えて立ち上がる。その時に初めて悲しみや涙に意味が生まれるんだ。それが人間だよ。……お前は、もう立ち上がらないつもりか」

カイの言っている意味も何となく分かる。

分かるけれど。

そんな簡単に言うな。

当たり前みたいに言うな。

そんなこと、言われなくたって……!

ミーアは、そして力限り叫んだ。

「私は、お兄ちゃんみたいに簡単に前を向けないんだよっ!!!」

目をギュッと瞑り、全ての力を込めてカイへぶつける。絶対、この部屋の外にも聞こえてしまっているだろう。構うものか。

簡単に言ってのけてしまうお兄ちゃんなんか、私は――!

その時、カイはこの部屋に来て初めてミーアの方を向いた。

ミーアは目を見開く。

 

カイは、泣き笑いのようなどこか寂しそうな笑みを浮かべていた。

 

そうして、ミーアは自分の発言の過ちに気付いた。

簡単なわけがなかった。簡単にカイが前を向いたわけがなかった。

ヴァリウスを失って。目の前で失って。何も出来なくて。そして今、カイが魔界にて連れてきたシーナも死のうとしていて。

その全てを簡単に乗り越えたわけ、ない。

お兄ちゃんはそんな人じゃない事くらい、私は知っているはずだ。

私以上に悲しんで、苦しんで。それでも、前に進むことを決めたに決まっている。

簡単だなんて。言っちゃいけなかった。

過ちに気付き、後悔が襲うもミーアは言葉が出ない。

「あ、わ、私……」

そんな彼女の頭をカイは優しく撫でた。何も気にしていないと言わんばかりに、微笑みながら。

「シーナはまだ生きようとしている。生きたいと必死に叫んでるんだよ。それなのに、お前はただ泣き叫ぶだけか? シーナの想いは伝わらないのか?」

「シーナの、想い……」

ゆっくりと手を離し、カイはミーア達に背を向けた。

そして、告げる。

「シーナは、きっとお前なら救ってくれるって思ってる。だから、心臓を失ってもまだ抗ってるんじゃないのか。お前が救ってくれるまでさ」

やがて扉を開き、

「もう一回言うぞ。お前は、もう立ち上がらないつもりか」

そう言って、カイはその場を後にした。

シーナが、私に救われるのを待っている……。

事実そうなのか分からないけれど。

シーナが生きようとしている、それだけは確かなものに見えた。だからこそ、魔力が心臓の代わりになったのだ。

俯いてばかりで、そのことにも気づかず私はただ泣き叫んでいただけだった。

カイの言う通り、その行為には何の意味があったのだろう。

すると、カイと入れ違いのようにセラが部屋に入って来た。

「お母さん……」

「ミーア、もしかしてカイに励まされでもした?」

そう言いながら、セラがミーアの横へ。カイとは違って、セラはミーアの傍にしゃがみ込んでいた。

ミーアは気付いた。セラの瞳が赤い。目の周りも腫れているように見える。

ゼノも今、一命こそ取り留めてはいるが、予断を許さない状況だった。セラもそれが辛くて悲しくて、泣いていたのだろう。

セラの問いに、

「励ましというより、怒られた」

とミーアは言葉を返した。ただ、それが優しさであったのは間違いない。

セラにもそれは伝わっているようで、優しく微笑んでいる。

「実はね、私もなの」

「え、お母さんも?」

カイがセラに怒る図が想像できない。逆なら容易いのだが。

驚いているミーアへ、セラが話す。

「お父さんがあんな状況で私も悲しんでたの。そしたらね、カイが入ってきて、「いつまでも親父に頼ってるわけにもいかないよな。働かせすぎたのは俺達だ。そのせいでこうなっている。……もう、充分親父は頑張ってくれた。だから、親父が眼ぇ覚ました時に、もう全部が終わってるくらいで初めてこれまでの分恩が返せると思うんだ。母さんも、その為にやることがあるだろ?」だって。知らない間にカイも成長していたんだと思ったわ。どれだけ辛くても前へ進むことをやめない。やっぱりお父さんの息子ね」

親父は、ここで立ち止まっている母さんの姿を見たくないはずだよ。親父はきっと、明るく元気で、真っすぐに進んでいく母さんだから魅かれたんだ。

最後にそう言って、カイは去っていった。

決してカイはセラの過去を見てきたわけではない。ただゼノ達から言葉で聞いただけだ。それなのに、確信しているかのようにそう告げていた。

その言葉に、初めてセラは周りを見る余裕が出来た。そして、ミーアの元を訪れたのである。

「……お兄ちゃん、強いね」

ミーアがぼそりと呟く。

カイは本当に強い。その心が折れることはない。魔力が無かったあの頃から、どれだけ国民から非難を浴びようと挫けることはなかった。

すると、セラは笑った。

「そうね。でも、最初からカイは強かったわけじゃないわ」

「え?」

セラの言葉に、ミーアが首を傾げる。

ミーアが物心ついた頃には、カイは既に今のような性格だったと思う。

「泣き虫で、自信も何もなくて、打たれ弱くて。お兄ちゃん二人にいじめられていたからかしらね。とにかく今とは全然違ったんだから」

「じゃあ、どうしてお兄ちゃんは強くなれたの?」

何が、カイを強くしたと言うのだろう。

その問いに、セラはミーアの頭を撫でた。

 

「あなたが生まれたからよ」

 

「……私?」

思いがけない答えに、ミーアは止まった。

私が、お兄ちゃんが強くなった理由。

意味が分からなくて、思考も整理がつかない。

一瞬誰かと言い間違えたかと思ったけれど、セラは言い直さない。

「あなたが生まれると分かってから、カイは強くあろうとしたの。自分がお兄ちゃんになることが嬉しかったのね。護る存在が出来ると知って、カイは簡単には泣かなくなったし、独学で剣術まで覚えようとしていたのよ」

初めて聞く話に、ミーアは驚きを隠せない。そんなの、お兄ちゃんは今まで言わなかったし、そんな素振りも見せなかった。

「結局、ミーアの方が魔力を持っていたから、護る存在どころじゃなくなっちゃったけれど、それでも以前カイはあなたのお兄ちゃんとして強くあろうとした。お兄ちゃんとして、導いてあげようとしたわ」

ゆっくりと、セラがシーナへ視線を向ける。まだどうにか胸が上下しているが、いずれ止まってしまう。

「それは、今でも変わらないのよ。貴方がいるから、カイはずっとお兄ちゃんなの。お兄ちゃんでいる限り、カイはきっと誰よりも強いはずよ」

ミーアがいる限り、カイは強い。

それが何だか嬉しくて。

それでいて。

「何か、悔しい」

ミーアにとってカイはたまに頼りになるし、真っすぐに走って行ける凄い人であると同時に、だらしなく、ふざけてばっかりで、どうしようもない兄。

そんなカイが、ずっとミーアを護るために強くなろうとしていただなんて。

余計なお世話だよ、馬鹿兄。

認めさせてやる。

もう導かれなくたって。

私は一人前なんだと言ってやるんだ。

ミーアはそう言うと、

 

立ち上がった。

 

彼女の瞳に、悲しみや苦しみはもう映らない。

漸く、涙に意味を与えられる時が来た。

「絶対シーナを助けて、お兄ちゃんを驚かせてやる!」

泣き叫んでいたあの時間、想いの全てが。

シーナを救う原動力へと変わる。

それらを全て糧に。

微笑むセラに見守られながら。

今彼女は一歩、前に進み出した。
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