カイ~魔法の使えない王子~

愛野進

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1『セイン』

1 第四章第三十四話「王様と王妃」

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 レンへと防御不能の一撃が迫る。レンはそれを避ける術を持ち合わせていなかった。
 と、その時レンとウルホズロのセインの間に赤黒い物体が飛び出してきた。
レン:
「っ!」
 そして、その赤黒い物体はそのまま黒い空間へと接触した。だが、そこで驚くべき事態が起こる。
 なんとその赤黒い物体は黒い空間に飲み込まれることなくぶつかり合っていたのだ。
ウルホズロ:
「なにっ!?」
 これにはウルホズロも驚きを隠せない。レンも目を見張っていたが、その赤黒い物体には見覚えがあった。
レン:
「あれは、コルンのセインか!」
 それは確かにコルンのセインだった。コルンが遠くからセインをレンとウルホズロのセインの間に伸ばして防いだのである。
コルン:
「ハァッ!」
 コルンが遠くからそのままセインを薙ぐ。ウルホズロのセインは弾かれウルホズロの手元に戻っていった。
 コルンとランはレンの元へ急行していた。だがその間にも二人は残り少ないダークネスに襲われている。
コルン:
「くそっ! 邪魔だな!」
 どうにか戦闘しながらレンの元へ向かうコルンだったが、そのコルンの背後に敵が一人転移した。そのことにコルンは気付いていない。
ラン:
「コルン、危ない!」
 ランが叫ぶが、コルンが気付いた時には敵の刃がコルンを死に至らしめようとしていた。
 だがその刃がコルンへ届く直前、突如雷の塊が凄まじい速度で横から突っ込み敵を吹き飛ばした。
コルン:
「これは……」
 コルンはその雷の塊に見覚えがあってジェガロの方へ視線を向ける。
 すると倒れ込むジェガロの巨体の周囲には人型の雷が複数漂っていた。
ジェガロ:
「【エレクトリック、マリオ……!】」
コルン:
「ジェガロ!」
 ジェガロは先程ウルホズロに与えられた傷で息も絶え絶えであった。
ジェガロ:
「【儂が、雑魚の相手を……する。じゃから……そやつは任せた】」
 ジェガロの視線の先にいるウルホズロを一瞥してからコルンとランは頷いた。
コルン:
「分かった、助かる!」
 そして駆け出し、コルン達は無事レンと合流することが出来た。
 その間、ウルホズロが再び攻撃を行うことはなかった。ウルホズロも気になっていたのだ。自身の能力が聞かないコルンのセインを。
 レンがウルホズロから目を逸らさずにコルンへ小声で話しかける。
レン:
「すまない、助かった。だが一体どうやってあの攻撃を防いだんだ?」
わざわざ声高らかにウルホズロへ教えてやる義理はないのである。コルンも小声で答えた。
コルン:
「それは一種の賭けでした。相手のセインの能力があの空間に触れるもの全てを飲み込んでしまうこと、そして私のセインの能力が触れたもの全てを能力など関係なく両断することです。私の想像ではあの空間すら両断できると思ったんですが、そうはいかないようです。ですが、相手もこのセインを飲み込むことは出来ませんでした。おそらく、私と奴のセインの能力の力は同等で、お互いの能力が通用しないのでしょう」
 コルンがウルホズロを見る。ウルホズロはコルンのセインを凝視していた。そして、何故かウルホズロの片耳の近くに小さく黒い穴があけられているのをコルンは見逃さなかった。
コルン:
「一種の矛盾なのではないでしょうか。お互いの能力が一歩も譲らなかったんです」
レン:
「つまり、あの攻撃を防御出来るのはコルンだけってことか」
コルン:
「そういうことですね、なので私は防御に専念して奴のセインを弾きます」
 その時、コルンへランが視線を向ける。ランはその視線だけでコルンの思惑を読み取った。
 ランは頷き、ランがレンへ誰にも聞こえないような声で耳打ちをした。
 耳打ちが終わり、レンが頷く。
レン:
「分かった。なら防御はコルンに任せて俺とランが奴を倒す」
コルン&ラン:
「分かりました」
 レン達が作戦会議をする中、ウルホズロは思わず頷いていた。
ウルホズロ:
「(そうか、おまえのそのセインは触れたもの全てを両断する能力なのか。触れたものに作用する俺とおまえのセインは互いに効かないということか……)」
 ウルホズロは片耳の近くにほんの小さな黒い穴を開けており、そこからレン達の会話が聞こえてきていた。レン達の近くにも同じように気づかれないよう小さく黒い穴を開けており、こっそり盗み聞いていたのだ。
 チャクラム型のセインを両人差し指で回しながらウルホズロはレン達を睨みつけた。
ウルホズロ:
「まぁ要は、おまえを先にやればいいんだろう!」
 言葉と同時にウルホズロがコルンの背後へ距離を取って転移する。そしてコルンめがけて片方のセインを投げた。セインが球状に黒い空間を展開しながらコルンへと迫る。
 だが、コルンも最早転移に後れを取る事はない。コルンは振り向きざまにセインを左から右へ薙ぎ、それを受け止めた。甲高い音が鳴り響き続ける。
 その間にレンとランがウルホズロへと疾走する。
 それを視界にとらえていたウルホズロは、レン達へもう片方のセインを投げた。
 だが一つなら避けることも可能であった。レンは右に避けて躱し、ランは跳躍してその上を飛び越えた。
レン:
「貴様の弱点は手元からセインが無くなった瞬間だ!」
 レンがランよりも先にウルホズロへと居合斬りを放とうとする。
 だが、ウルホズロは笑みを浮かべていた。
レン:
「っ!」
 直後、レンは悪寒を感じ慌てて後ろを振り向いた。
 すると、レンとランへ先程投げられたセインがレンの背後へと迫っていたのだった。
レン:
「くっ!」
 咄嗟に上空へ飛んで回避するレンだったが、そのレンへウルホズロが戻ってきたセインを掴んでそのまま投げつける。
 レンは空中にいるため避けられない。万事休すかと思われたが、その時コルンが防いで受け止めていたウルホズロのセインを力任せにもう片方のセインへと吹き飛ばした。ウルホズロのセイン同士がぶつかり合い動きを止める。
 その間にレンは着地し、今度はランが正面からウルホズロへと斬撃を繰り出す。
 ウルホズロはセインが手元になかったため、黒い魔力で剣を生成しそれを受け止めた。
 鍔迫り合う二人であったが、その時空中でぶつかり合っていたウルホズロのセインが戻り始めようとする。
 それに気付いたウルホズロがニヤリと笑みを浮かべるが、ウルホズロの思惑通りにはいかなかった。
コルン:
「今だ!」
 コルンがそう叫ぶと同時にランが突如剣を引いて屈んだ。
ウルホズロ:
「なにっ」
 突然のことにウルホズロが体勢を崩す。そして気づけばウルホズロの首は宙を舞っていた。
 ウルホズロが目を見張る。ウルホズロの首は突如視界に現れたコルンとそのセインによって刎ねられていたのだ。
 コルンは鍔迫り合いをしているランの背後に隠れ、ランが屈むと同時にセインを薙ぎながら伸ばし、遠くにいるにも関わらず一瞬で首を刎ねていた。
 ウルホズロの首が地面に鈍い音を立てて落ち、直後に胴体も血を噴きながら傾げて倒れた。
 やがてウルホズロのセインが光の泡となって消えていく。それはウルホズロの絶命を意味していた。
 コルンがはぁ、と息を吐き出す。その周囲にレンとランが集まった。
レン:
「うまく行ったな」
コルン:
「はい、何とかですが」
ラン:
「コルンの作戦のお陰だな」
コルン:
「いいや、レン様もランもいてくれてこそだった」
 そう言ってコルンが微笑を浮かべる。
 コルンの作戦とはつまりウルホズロにコルンが防御役だと思い込ませるというものだった。
 コルンは話し合いの時、ウルホズロが片耳近くに開けていた黒い穴に気付いていた。そして同時にウルホズロが盗み聞いているというある可能性が生まれたのだ。そして、その可能性を信じてコルンはそれを利用しようと考えた。相手が盗み聞いているのが分かっているのならば、それを逆に使ってやろうと。
 そしてコルンは自分が防御に専念すると言った。そしてランとアイコンタクトで作戦を伝える。フィールス王国出身の長年寄り添ってきた夫婦はアイコンタクトだけで思考を交わすことが出来るのだ。
 そしてそれをレンに伝えてもらい、レンが最後に役割を話す。ウルホズロは盗み聞きの中で三度コルンが防御役だということを聞いた。よってウルホズロにはコルンは防御役だ、という意識が生まれた。そして実際に一度コルンが防ぐことでより防御役のイメージが強くなり、コルンの攻撃に対する意識が薄まる。
 そして最後にコルンが攻撃に転じ、ウルホズロは不意を突かれてコルンの作戦通り両断されたのである。だがそれはランがあのタイミングで避けない限りウルホズロに避けられていた可能性がある。つまりはランとコルンの息の合ったコンビネーションだった。
ジェガロ:
「【どうやら、終わったようじゃの……】」
 戦いを終えたレン達の元へジェガロがのしのしと地面を揺らしながら歩いてきた。
レン:
「ああ、無事にな。他の敵は?」
ジェガロ:
「【それも無事片付けた。もう雑魚はいないじゃろ】」
 そう言うジェガロの足元や背後にはダークネスの死体がたくさん積み重なっていた。
 それを確認してレンが頷く。
レン:
「よし。ならあいつらの手助けに行こうか。ジェガロ、傷の方はどうだ」
ジェガロ:
「【治している途中じゃ。じゃが……】」
 話しながらジェガロが人の姿になる。
ジェガロ:
「動けないこともない」
レン:
「ならば、行こう」
コルン&ラン:
「はい!」
 そしてレン達がリア城へと足を向けた時、突如城の一階から雷が溢れ出し、さらにはリア城周辺に生えている森が炎に包まれた。
 その光景にレン達は立ち止まり、そして無意識の内に笑みを浮かべた。
レン:
「あれはエリスとダリルか。どうやら心配はなさそうだな」
ジェガロ:
「じゃが、あの様子じゃと一階は崩れるのぅ。地下の捕虜達は大丈夫か?」
 ジェガロの言葉にレン達は顔色を変える。
レン:
「確かに一階が埋まれば救出が出来ない! 早く―――」
 と、その時だった。
 突如地面が大きく振動し始めたのである。
レン:
「何だっ!?」
 そして、やがてレン達の目の前の地面が隆起し、そして大きい穴を開けて砕け散った。
 その中からは、たくさんの女性を風の絨毯に乗せたエイラがゆっくりと上昇してきた。
レン:
「エイラ!」
エイラ:
「崩れると思って掘り進んできたはいいですが、この人数は辛いです、辛すぎですよ……!」
 エイラが息絶え絶えになりながら地上に絨毯を下ろす。重量を完全にオーバーしていたのだった。
 レン達がすぐに駆け寄ると、絨毯から下りた女性達がレンを見て歓喜の声を上げた。
女性1:
「レン様!」
女性2:
「レン様だわ!」
女性3:
「レン様が助けに来てくださったのね!」
 女性達が一気にレンを取り囲む。
レン:
「ま、待て! 落ち着け!」
 あまりの勢いにレンもタジタジであった。
 すると、そのレンへと男性の声がかけられる。
???:
「……レン、なのか?」
 その声にレンは聞き覚えがあった。当然だ、生まれてからずっと聞いてきたのだから。
レン:
「父上!」
 それはルーシェン・フィールス、このフィールス王国の王だった。ガタイのいい体のあちこちに痣を作りながらもその顔は元気に満ち溢れていた。
ルーシェン:
「レン、無事だったか!」
 そうして抱きつこうとするルーシェン。だが、レンは抱きつくことなくその胸倉を掴んだ。
ルーシェン:
「な、何だ!? 何をするのだ、レン!」
レン:
「父上、メリルの件、後でしっかり聞かせてもらうぞ、どうかそのおつもりで」
ルーシェン:
「メ、メリル!?」
 メリルという単語に一瞬動揺を見せたルーシェンだが、すぐに勢いよくレンへ尋ねた。
ルーシェン:
「メリルだと!? レン、メリルは無事なのか!?」
 その食いつきように驚きながらもレンが答える。
レン:
「ああ、無事だ。今メリルは城の中で戦っている」
ルーシェン:
「メリルがっ!?」
 ルーシェンはリア城へ振り向くと、途端に駆け始めた。レンが速攻で止めに入る。
レン:
「何をしようとしている!」
ルーシェン:
「メリルを助けに行かなければ!」
 羽交い締めにされながらも抵抗するルーシェンへ、エイラが声をかけた。
エイラ:
「ルーシェン様、ご安心を。現在メリル様には素晴らしいナイトがついていますので、間違っても死んだりしません」
ルーシェン:
「しかしだな、エイラ殿! ……ナイト? ナイトだと!? エイラ殿、ナイトとはいわゆる夫のことではないだろうな!」
エイラ:
「それは……どうでしょう?」
 エイラが意味深な笑みを浮かべる。その笑みにルーシェンは不安を掻き立てられた。
ルーシェン:
「っ、メ、メリルー!」
レン:
「だから、行くなって言ってるだろ!」
 再び暴れ始めるルーシェン。それをエイラは笑顔で見ていた。
 そのエイラへコルンが話しかける。
コルン:
「エイラさんは王様とお知り合いなのですか? 初対面には見えませんでしたが……」
エイラ:
「ええ、そうですね。ルーシェン様とも、シャル様とも旧知の仲とでも言っておきましょうか」
 事実、エイラと王様王妃が知り合い同士だったため、捕まっていた女性達はエイラへの警戒を解いたのだった。
 するとエイラの隣に白髪の女性が並んだ。
???:
「そうですね、エイラさんには毎度助けてもらってばかりです」
コルン:
「っ、シャル様!」
 王妃シャルはエイラへと微笑んだ。イデアに大変似ているがどこか違う。全体的に大人びていているのだ。
 シャルはルーシェンの元まで向かい声をかけた。
シャル:
「こら、ルーシェン」
ルーシェン:
「うっ、シャル……」
 途端、ルーシェンがバツの悪そうな顔をする。メリルの話をシャルの前でするのはルーシェンもはばかられるのだ。
 シャルが一度ルーシェンへ冷たい視線を向けると、ルーシェンがしゅんとおとなしくなった。
 それに頷いてからシャルがレンへと微笑みかける。
シャル:
「レン、無事でよかった」
レン:
「母上こそ、本当に無事でよかった」
 ルーシェンに向けるものとは違う、温かい眼差しをレンがシャルへと向ける。
シャル:
「あなたはこの国の英雄ね」
 シャルがそうレンへ笑いかけるが、レンはそれを聞いて複雑な顔を浮かべた。
レン:
「……いいや、母上。俺は英雄なんかじゃない。だって……」
 レンがリア城へと目を向ける。
レン:
「この国の命運を懸けた戦いを他の者に、この国とは関係ない者に任せてしまっているのだから」
エイラ:
「それを聞くと、カイ様は怒りそうですね。関係なくないって」
 エイラがレンへと微笑む。
シャル:
「カイ、とは誰ですか?」
 シャルがエイラへと尋ねる。するとエイラが無意識の内に笑みで答えていた。
エイラ:
「カイ様ですか? そうですね、幼稚でお馬鹿で弄りがいのあるゼノの息子ですよ」
シャル:
「あら、ゼノさんの!」
エイラ:
「それでいて、イデア様の夫に当たります」
 そう言った瞬間だった。シャルもルーシェンも動きを止め、さらには周りにいた女性達も動きを止めた。
 ルーシェンがおそるおそる尋ねる。
ルーシェン:
「……今、なんて?」
エイラ:
「ですから、あなたの娘であるイデア様の夫が、ゼノの息子のカイ様だと申し上げているのです」
ルーシェン&シャル:
「えええええええええええ!?」
 ルーシェンとシャルが驚きを露わにする。
シャル:
「なんて偶然なんでしょう! まさかイデアがゼノさんの息子と結婚なさるなんて……!」
ルーシェン:
「イデアが、結婚しただと……!? お父さん、そんなの認めないぞ!」
 その後の二人の反応は真逆であった。
シャル:
「あら、ルーシェン。ゼノさんの息子ですよ? 絶対いい人ですよ」
ルーシェン:
「ぐぬぬぬぬ、そこは否定できないかもしれないが挨拶も無しに夫だなんて私は許さん! おい、そのカイとやらはどこだ!」
 興奮状態のルーシェンがエイラへと詰め寄る。エイラは余裕な表情で後退しながら告げた。
エイラ:
「カイ様は今、リア城で戦っています」
ルーシェン:
「なにっ!?」
 再びルーシェンが城へと視線を戻す。レンは拳を握りしめながら口を開いた。
レン:
「そうだ、俺はこの国の命運をそのカイに託したんだ。そして、イデアの奪還も」
ルーシェン:
「奪還だと!? イデアがどうしたんだ!」
エイラ:
「イデア様は敵に捕らえられてしまったんです。そのイデア様を助けるために、この国を解放するために今カイ様は戦っているはずです」
 全員がリア城を見上げる。
 シャルはルーシェンの肩へと手を置いた。
シャル:
「信じて待ちましょう」
ルーシェン:
「シャル……」
シャル:
「ゼノさんの息子ですし、何よりあの堅物なレンが託した方ですもの。大丈夫、きっと全て取り返してくれるわ」
ルーシェン:
「……分かった」
 その二人のやりとりをエイラは複雑な気持ちで聞いていた。
エイラ:
「(ですが、全てを奪ったのはライナス様です。ゼノの息子が全てを奪い、そしてゼノの息子がその奪われた全てを取り返そうとしている……。まるでただの兄弟喧嘩じゃないですか)」
 エイラはゼノを、カイを想い少し心を痛めながら、リア城を見上げた。
エイラ:
「(だから、早くこのくだらない兄弟喧嘩を終わらせてください、カイ様……!)」
 ただただ、そう強く願わずにはいられなかった。
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