1 / 1
☆
しおりを挟む
二百年に一度、魔王は誕生する。
そして聖剣が生まれ、勇者が選ばれる。
繰り返される歴史、人々は魔王の誕生を、勇者の選抜を受け入れていた。
魔王が倒されるとき、勇者も同時に死する。それはまるで人身御供のよう。
しかし、人々はそのことに疑問も持たず日々暮らしを営んでいた。
「何?!魔王誕生?それは本当か?」
魔王が誕生する場所は、いつも同じではない。
しかし誕生の際に起きる事情は同じだった。
大量の魔物が溢れ出てるとき、魔王は生まれる。
「それは通常の異常発生ではないのか?」
「いえ、すでに一つの村が壊滅しております。その中心には黒い塊があったと証言もとれております」
「勇者タケルが魔王を倒してから、まだ十年だぞ。そんな周期で起きるわけがない。聖剣の話もまだ聞こえてこないのだぞ」
「しかし」
「ええい、私の目で確かめるのみ。場所を申せ」
「はっつ」
そうして第二師団長は偵察連隊、騎兵連隊、歩兵連隊、魔術師連隊、後方支援連隊で構成される彼の師団を率いて赴いた。
「ま、魔王だ」
第二師団長の最後の言葉はそれで、すぐにほかの師団へ伝えられた。
王宮魔術師によって聖剣が探されたが、発見することはできず。
勇者不在のまま、将軍は魔王討伐の作戦を取る。
聖剣があれば、その聖なる光によって魔物の動きは鈍り、魔王の元へたどり着くことは容易だった。魔王を倒せば、魔物は凶悪さを失い、数も大幅に減る。魔王がいる限り、魔物は何度も生まれるのだ。だからこそ、魔王討伐軍は魔王を倒そうと試みた。
しかし、魔物が魔王の前に立ちふさがり、その切先が魔王に届く事はなかった。
魔王軍の勢いは止まる事なく、次々に村が街が飲み込まれて行った。
「ええい!なんとかせぬか」
王は王宮で吠えたてる。
しかし、聖剣もなく勇者もおらず、兵士たちは次々に倒れていき、ついに国民に徴兵をかけるまでになった。
「トモ。絶対に帰ってくるんだよ」
「あったりまえだ!俺は親父とは違う!」
コットリ村でとうとう少年まで魔王討伐軍に加えられるようになった。
それまで徴兵外だった、十四歳以上の少年たちが、騎士たちに連れられ、村を出ていく。
「お前の親父が魔王討伐をしくじったから、俺たちまで」
「なんだと!俺の親父はしくじってなんかねぇ!」
同じ村の出身で一つ年上のミキオに父親のことをなじられ、トモはかっとして彼に殴りかかる。
トモの父親タケルは、勇者だった。
十年前に魔王を滅ぼし、己も命を失った尊い勇者。
当時、トモは父親の功績を讃えられ、村でも特別扱いだった。それは魔王が現れるまで続いた。
魔王が現れ、人間側が苦戦し始めると、トモの父、勇者を貶めるような輩を現れた。コットリ村でも、徐々にその風潮が高まり、トモ母子は白い目で見られるようになった。
「これこれ、少年。殴ると何事だ。そんな力は魔物に対して使え」
全身を甲冑で包む騎士の一人がトモを諌める。その声は女性特有の高い声だった。
「ふん。トモは魔物味方なのさ。勇者だった親父さんと同じでさ」
「まだ言うのか!」
鼻から血を出しながら、ミキオはトモを笑う。
再び殴ろうとしたところで、甲冑の女性騎士が間に入った。
「貴様、勇者タケル様を愚弄する気か?かの方は、命を捨てて魔王を倒したのだぞ!」
女性騎士の剣幕にミキオは押されたのだが、後ろから別の少年が口を挟む。
「ですけど、魔王は現れましたよね?わずか十年で。それは倒していなかったってことではないのですか?」
その少年の言葉に、トモは動きを止める。
それは、魔王が復活したと聞いてから、ずっと考えていたことだった。亡くなった父は力強く、喧嘩も村で一番だったが、心優しい男だった。
勇者に選ばれたのもその優しい心根のためだと村人たちが噂するほどだった。
父が魔王を倒して、亡くなったと聞き、トモはそれが事実だと受け入れることができなかった。わずか四歳だったせいもある。物心がつき、魔王伝説を理解してからはその事実を受けいれられるようになった。
しかし、父が亡くなってから十年で魔王復活。
本当に父が魔王を倒したのか、そんな戯言をいう輩は片っ端から殴ってきたが、そう冷静に指摘されるとトモはただ聞くしかできなかった。
「タケル様が倒した魔王と今回の魔王の違う個体だ。それ以上タケル様を愚弄するつもりなら、私にも考えがある」
女騎士とトモは面識がない。
しかし、彼女は勇者タケルに難癖をつける少年たちを睨みつけ、そう言った。
「カルラ。やめておけ。子供相手に」
「しかし、勇者を愚弄したのだぞ」
「それはそうだが、子どもらの気持ちもわかってやれ。父や兄だけではなく、つい自らも軍に駆り出されたのだぞ。ストレスはたまるだろう?」
ポンポンと別の騎士が女騎士の肩を軽く叩く。それを嫌そうに振り払って女騎士はトモたちから離れた。
⭐︎
「うわああ」
「お前たちは逃げろ!」
「子どもたちを逃げすぞ!」
集めた少年たちは訓練をした後に、兵士として魔王討伐軍に加えられる予定だった。
しかし、訓練所がある王都にたどり着く前に、トモたちは魔物に襲われた。
騎士たちは少年の前に立ち、逃がそうとしたが、魔物たちの狙いは少年たちだった。
「……俺を狙ってる?」
トモが気が付くのは早かった。
少年たちは散り散りになって逃げようとした。魔物たちは他の少年たちではなく、トモを追ってきた。
「な、なんで?」
「おい、魔物はトモを狙ってるぞ!」
「トモから離れろ!」
気が付いたのは彼だけではなく、少年たちもだ。
初めては戸惑っていた騎士たちだが、やはり己の命が惜しい、トモは勇者の子だ。女騎士以外は勇者に対して複雑な思いを抱いているものが多く、多くの人がトモから離れた。
「畜生!」
どうして自分が狙われいるか、彼にはわからなかった。
勇者である父は前の魔王を倒した。
その恨みとも考えられる。
トモは少し喧嘩が強いが普通の少年である。
そのまま魔物に倒されると思ったが、トモを庇うものがいた。
それはあの女騎士だった。
「私はタケル様に救われた。それならその子どもである君を救うのは恩返しだ!」
女騎士は必死に戦うが、なんせ敵が多い。
「おい、リリィ。やめろよ。そんなガキほっとけ!」
「できるわけがない!」
数時間前、女騎士リリィの肩をたたいた騎士が叫ぶ。
しかし彼女は怒声で返した。
「くそう!」
騎士はリリィに加勢し、トモをかばう形になる。
他の騎士たちも同様に助けに入り、傷ついていく。
「俺が、俺が死ねばいいんだ!やめてよ!」
勇者であった父のことが大好きだった。
しかしおそらく父のせいで魔王が早く復活してしまったのだろう。
トモはそう悟り、走り出す。
「俺をころせぇえ!」
引き留める女騎士リリィを振り切り、彼は魔物の前に立った。
すると、魔物の動きが止まった。
黒い塊がずるずると重い体を引きずって、彼の前に立つ。
「と、トモ」
「なんで、俺の名を」
「俺を殺せ。そしてこの悲惨な歴史を終わらせるんだ」
黒い塊の中から、トモの父であるタケルの顔が現れた。
「どういうことだ?!」
「魔王は倒されるわけではない。勇者に寄生して200年眠るだけだ。ずっとこれは繰り返されてきた。しかし、俺は終わらせたかった。俺が魔物を押さえる。だから、俺ごと、魔王を殺せ!」
「お、おやじ!」
十年ぶりに会った父は記憶のままだった。
苦痛に顔を歪め、トモを見ている。
「聖剣はここだ」
タケルは黒い塊の中から、剣を引き出して、トモに渡す。
「タケル様!」
「リリィ殿。トモを守ってくれてありがとう。さあ、トモ、殺せ。俺が抑えられてるのはほんの少しの時間だ。今やらなければ、俺は魔王と一体化して、世界を壊す」
「おやじ!母さん、母さんが会いたがっていたのに」
「すまん。母さんには話すな。俺は魔王を倒して死んだ勇者だ」
「おやじ!」
「さあ、やれ!」
トモは剣を握る。
すると聖剣は光を取り戻し、乳白色に輝く。
「おやじ!」
トモは泣きながら、剣で黒い塊を刺した。
「よ、よくやった」
タケルはそう言うと笑う。
そして黒い塊は灰に代わっていき、風に吹かれて飛んで行った。
集まった魔物たちも同様に空気に溶けるように灰になる。残骸は風に運ばれて空に舞い上がる。
その日、魔王は討伐され、世界に平和が戻った。
事実は伏せられ、勇者の子が聖剣を使い魔王を討伐したと記録に残された。
聖剣は、タケル、黒い塊が灰に変わったとき、一緒に消えてしまった。
もう世界に二度と魔王も、勇者も現れることはない。
人々の幸せのために、勇者はずっと犠牲になってきた。
それを知っているのは、最後の戦いに参加した少数の騎士と少年たちだった。
(おしまい)
そして聖剣が生まれ、勇者が選ばれる。
繰り返される歴史、人々は魔王の誕生を、勇者の選抜を受け入れていた。
魔王が倒されるとき、勇者も同時に死する。それはまるで人身御供のよう。
しかし、人々はそのことに疑問も持たず日々暮らしを営んでいた。
「何?!魔王誕生?それは本当か?」
魔王が誕生する場所は、いつも同じではない。
しかし誕生の際に起きる事情は同じだった。
大量の魔物が溢れ出てるとき、魔王は生まれる。
「それは通常の異常発生ではないのか?」
「いえ、すでに一つの村が壊滅しております。その中心には黒い塊があったと証言もとれております」
「勇者タケルが魔王を倒してから、まだ十年だぞ。そんな周期で起きるわけがない。聖剣の話もまだ聞こえてこないのだぞ」
「しかし」
「ええい、私の目で確かめるのみ。場所を申せ」
「はっつ」
そうして第二師団長は偵察連隊、騎兵連隊、歩兵連隊、魔術師連隊、後方支援連隊で構成される彼の師団を率いて赴いた。
「ま、魔王だ」
第二師団長の最後の言葉はそれで、すぐにほかの師団へ伝えられた。
王宮魔術師によって聖剣が探されたが、発見することはできず。
勇者不在のまま、将軍は魔王討伐の作戦を取る。
聖剣があれば、その聖なる光によって魔物の動きは鈍り、魔王の元へたどり着くことは容易だった。魔王を倒せば、魔物は凶悪さを失い、数も大幅に減る。魔王がいる限り、魔物は何度も生まれるのだ。だからこそ、魔王討伐軍は魔王を倒そうと試みた。
しかし、魔物が魔王の前に立ちふさがり、その切先が魔王に届く事はなかった。
魔王軍の勢いは止まる事なく、次々に村が街が飲み込まれて行った。
「ええい!なんとかせぬか」
王は王宮で吠えたてる。
しかし、聖剣もなく勇者もおらず、兵士たちは次々に倒れていき、ついに国民に徴兵をかけるまでになった。
「トモ。絶対に帰ってくるんだよ」
「あったりまえだ!俺は親父とは違う!」
コットリ村でとうとう少年まで魔王討伐軍に加えられるようになった。
それまで徴兵外だった、十四歳以上の少年たちが、騎士たちに連れられ、村を出ていく。
「お前の親父が魔王討伐をしくじったから、俺たちまで」
「なんだと!俺の親父はしくじってなんかねぇ!」
同じ村の出身で一つ年上のミキオに父親のことをなじられ、トモはかっとして彼に殴りかかる。
トモの父親タケルは、勇者だった。
十年前に魔王を滅ぼし、己も命を失った尊い勇者。
当時、トモは父親の功績を讃えられ、村でも特別扱いだった。それは魔王が現れるまで続いた。
魔王が現れ、人間側が苦戦し始めると、トモの父、勇者を貶めるような輩を現れた。コットリ村でも、徐々にその風潮が高まり、トモ母子は白い目で見られるようになった。
「これこれ、少年。殴ると何事だ。そんな力は魔物に対して使え」
全身を甲冑で包む騎士の一人がトモを諌める。その声は女性特有の高い声だった。
「ふん。トモは魔物味方なのさ。勇者だった親父さんと同じでさ」
「まだ言うのか!」
鼻から血を出しながら、ミキオはトモを笑う。
再び殴ろうとしたところで、甲冑の女性騎士が間に入った。
「貴様、勇者タケル様を愚弄する気か?かの方は、命を捨てて魔王を倒したのだぞ!」
女性騎士の剣幕にミキオは押されたのだが、後ろから別の少年が口を挟む。
「ですけど、魔王は現れましたよね?わずか十年で。それは倒していなかったってことではないのですか?」
その少年の言葉に、トモは動きを止める。
それは、魔王が復活したと聞いてから、ずっと考えていたことだった。亡くなった父は力強く、喧嘩も村で一番だったが、心優しい男だった。
勇者に選ばれたのもその優しい心根のためだと村人たちが噂するほどだった。
父が魔王を倒して、亡くなったと聞き、トモはそれが事実だと受け入れることができなかった。わずか四歳だったせいもある。物心がつき、魔王伝説を理解してからはその事実を受けいれられるようになった。
しかし、父が亡くなってから十年で魔王復活。
本当に父が魔王を倒したのか、そんな戯言をいう輩は片っ端から殴ってきたが、そう冷静に指摘されるとトモはただ聞くしかできなかった。
「タケル様が倒した魔王と今回の魔王の違う個体だ。それ以上タケル様を愚弄するつもりなら、私にも考えがある」
女騎士とトモは面識がない。
しかし、彼女は勇者タケルに難癖をつける少年たちを睨みつけ、そう言った。
「カルラ。やめておけ。子供相手に」
「しかし、勇者を愚弄したのだぞ」
「それはそうだが、子どもらの気持ちもわかってやれ。父や兄だけではなく、つい自らも軍に駆り出されたのだぞ。ストレスはたまるだろう?」
ポンポンと別の騎士が女騎士の肩を軽く叩く。それを嫌そうに振り払って女騎士はトモたちから離れた。
⭐︎
「うわああ」
「お前たちは逃げろ!」
「子どもたちを逃げすぞ!」
集めた少年たちは訓練をした後に、兵士として魔王討伐軍に加えられる予定だった。
しかし、訓練所がある王都にたどり着く前に、トモたちは魔物に襲われた。
騎士たちは少年の前に立ち、逃がそうとしたが、魔物たちの狙いは少年たちだった。
「……俺を狙ってる?」
トモが気が付くのは早かった。
少年たちは散り散りになって逃げようとした。魔物たちは他の少年たちではなく、トモを追ってきた。
「な、なんで?」
「おい、魔物はトモを狙ってるぞ!」
「トモから離れろ!」
気が付いたのは彼だけではなく、少年たちもだ。
初めては戸惑っていた騎士たちだが、やはり己の命が惜しい、トモは勇者の子だ。女騎士以外は勇者に対して複雑な思いを抱いているものが多く、多くの人がトモから離れた。
「畜生!」
どうして自分が狙われいるか、彼にはわからなかった。
勇者である父は前の魔王を倒した。
その恨みとも考えられる。
トモは少し喧嘩が強いが普通の少年である。
そのまま魔物に倒されると思ったが、トモを庇うものがいた。
それはあの女騎士だった。
「私はタケル様に救われた。それならその子どもである君を救うのは恩返しだ!」
女騎士は必死に戦うが、なんせ敵が多い。
「おい、リリィ。やめろよ。そんなガキほっとけ!」
「できるわけがない!」
数時間前、女騎士リリィの肩をたたいた騎士が叫ぶ。
しかし彼女は怒声で返した。
「くそう!」
騎士はリリィに加勢し、トモをかばう形になる。
他の騎士たちも同様に助けに入り、傷ついていく。
「俺が、俺が死ねばいいんだ!やめてよ!」
勇者であった父のことが大好きだった。
しかしおそらく父のせいで魔王が早く復活してしまったのだろう。
トモはそう悟り、走り出す。
「俺をころせぇえ!」
引き留める女騎士リリィを振り切り、彼は魔物の前に立った。
すると、魔物の動きが止まった。
黒い塊がずるずると重い体を引きずって、彼の前に立つ。
「と、トモ」
「なんで、俺の名を」
「俺を殺せ。そしてこの悲惨な歴史を終わらせるんだ」
黒い塊の中から、トモの父であるタケルの顔が現れた。
「どういうことだ?!」
「魔王は倒されるわけではない。勇者に寄生して200年眠るだけだ。ずっとこれは繰り返されてきた。しかし、俺は終わらせたかった。俺が魔物を押さえる。だから、俺ごと、魔王を殺せ!」
「お、おやじ!」
十年ぶりに会った父は記憶のままだった。
苦痛に顔を歪め、トモを見ている。
「聖剣はここだ」
タケルは黒い塊の中から、剣を引き出して、トモに渡す。
「タケル様!」
「リリィ殿。トモを守ってくれてありがとう。さあ、トモ、殺せ。俺が抑えられてるのはほんの少しの時間だ。今やらなければ、俺は魔王と一体化して、世界を壊す」
「おやじ!母さん、母さんが会いたがっていたのに」
「すまん。母さんには話すな。俺は魔王を倒して死んだ勇者だ」
「おやじ!」
「さあ、やれ!」
トモは剣を握る。
すると聖剣は光を取り戻し、乳白色に輝く。
「おやじ!」
トモは泣きながら、剣で黒い塊を刺した。
「よ、よくやった」
タケルはそう言うと笑う。
そして黒い塊は灰に代わっていき、風に吹かれて飛んで行った。
集まった魔物たちも同様に空気に溶けるように灰になる。残骸は風に運ばれて空に舞い上がる。
その日、魔王は討伐され、世界に平和が戻った。
事実は伏せられ、勇者の子が聖剣を使い魔王を討伐したと記録に残された。
聖剣は、タケル、黒い塊が灰に変わったとき、一緒に消えてしまった。
もう世界に二度と魔王も、勇者も現れることはない。
人々の幸せのために、勇者はずっと犠牲になってきた。
それを知っているのは、最後の戦いに参加した少数の騎士と少年たちだった。
(おしまい)
1
お気に入りに追加
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
異世界に降り立った刀匠の孫─真打─
リゥル
ファンタジー
異世界に降り立った刀匠の孫─影打─が読みやすく修正され戻ってきました。ストーリーの続きも連載されます、是非お楽しみに!
主人公、帯刀奏。彼は刀鍛冶の人間国宝である、帯刀響の孫である。
亡くなった祖父の刀を握り泣いていると、突然異世界へと召喚されてしまう。
召喚されたものの、周囲の人々の期待とは裏腹に、彼の能力が期待していたものと違い、かけ離れて脆弱だったことを知る。
そして失敗と罵られ、彼の祖父が打った形見の刀まで侮辱された。
それに怒りを覚えたカナデは、形見の刀を抜刀。
過去に、勇者が使っていたと言われる聖剣に切りかかる。
――この物語は、冒険や物作り、によって成長していく少年たちを描く物語。
カナデは、人々と触れ合い、世界を知り、祖父を超える一振りを打つことが出来るのだろうか……。
[完]異世界銭湯
三園 七詩
ファンタジー
下町で昔ながらの薪で沸かす銭湯を経営する一家が住んでいた。
しかし近くにスーパー銭湯が出来てから客足が激減…このままでは店を畳むしかない、そう思っていた。
暗い気持ちで目覚め、いつもの習慣のように準備をしようと外に出ると…そこは見慣れた下町ではなく見たことも無い場所に銭湯は建っていた…
女子高生は卒業間近の先輩に告白する。全裸で。
矢木羽研
恋愛
図書委員の女子高生(小柄ちっぱい眼鏡)が、卒業間近の先輩男子に告白します。全裸で。
女の子が裸になるだけの話。それ以上の行為はありません。
取って付けたようなバレンタインネタあり。
カクヨムでも同内容で公開しています。
【R18】スライムにマッサージされて絶頂しまくる女の話
白木 白亜
ファンタジー
突如として異世界転移した日本の大学生、タツシ。
世界にとって致命的な抜け穴を見つけ、召喚士としてあっけなく魔王を倒してしまう。
その後、一緒に旅をしたスライムと共に、マッサージ店を開くことにした。卑猥な目的で。
裏があるとも知れず、王都一番の人気になるマッサージ店「スライム・リフレ」。スライムを巧みに操って体のツボを押し、角質を取り、リフレッシュもできる。
だがそこは三度の飯よりも少女が絶頂している瞬間を見るのが大好きなタツシが経営する店。
そんな店では、膣に媚薬100%の粘液を注入され、美少女たちが「気持ちよくなって」いる!!!
感想大歓迎です!
※1グロは一切ありません。登場人物が圧倒的な不幸になることも(たぶん)ありません。今日も王都は平和です。異種姦というよりは、スライムは主人公の補助ツールとして扱われます。そっち方面を期待していた方はすみません。
巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
【完結】婚活に疲れた救急医まだ見ぬ未来の嫁ちゃんを求めて異世界へ行く
川原源明
ファンタジー
伊東誠明(いとうまさあき)35歳
都内の大学病院で救命救急センターで医師として働いていた。仕事は順風満帆だが、プライベートを満たすために始めた婚活も運命の女性を見つけることが出来ないまま5年の月日が流れた。
そんな時、久しぶりに命の恩人であり、医師としての師匠でもある秋津先生を見かけ「良い人を紹介してください」と伝えたが、良い答えは貰えなかった。
自分が居る救命救急センターの看護主任をしている萩原さんに相談してみてはと言われ、職場に戻った誠明はすぐに萩原さんに相談すると、仕事後によく当たるという占いに行くことになった。
終業後、萩原さんと共に占いの館を目指していると、萩原さんから不思議な事を聞いた。「何か深い悩みを抱えてない限りたどり着けないとい」という、不安な気持ちになりつつも、占いの館にたどり着いた。
占い師の老婆から、運命の相手は日本に居ないと告げられ、国際結婚!?とワクワクするような答えが返ってきた。色々旅支度をしたうえで、3日後再度占いの館に来るように指示された。
誠明は、どんな辺境の地に行っても困らないように、キャンプ道具などの道具から、食材、手術道具、薬等買える物をすべてそろえてた。
3日後占いの館を訪れると。占い師の老婆から思わぬことを言われた。国際結婚ではなく、異世界結婚だと判明し、行かなければ生涯独身が約束されると聞いて、迷わず行くという選択肢を取った。
異世界転移から始まる運命の嫁ちゃん探し、誠明は無事理想の嫁ちゃんを迎えることが出来るのか!?
異世界で、医師として活動しながら婚活する物語!
全90話+幕間予定 90話まで作成済み。
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる