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第一章 王の生まれ変わり
28 次なる試練
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「これは、これはユータ様とヘルベン卿。こんなところで何をされているんでしょうか?」
「それは私こそが聞きたい。宰相閣下」
悠々と質問したフロランに、真正面から聞き返したのはタリダスだった。
ユウタは、どう答えるのがよいか悩んでいた。
ふと、フロランの傍にいたケイスと視線が合いそうになり、慌てて逸らす。
アルローの、ケイスの父ウィルへの想いは深く、吞まれそうになるのだ。気が付くと彼はタリダスのローブの端をつかんでしまっていた。
タリダスは驚いたようにユウタを振り返る。
「ユータ様。何か怯えさせてしまったようですね。申し訳ありません」
フロランはそんな二人の様子を興味深けに眺めてながら、仰々しく話した。
「宰相閣下。僕とタリダスはこの辺を散歩していただけです。なのに騎士たちに囲まれ驚いてしまいました」
ユウタはタリダスのローブの裾を掴みながら、視線を落として言葉を口にする。アルローとしてフロランと会話するつもりはなかった。彼がそれを望んでいたしても。
「そうですか。それは失礼いたしました。こんな廃墟で散歩とはおかしなものですね」
「……異世界からなので珍しいものばかりなのです」
「なるほど」
フロランがそう言い、ユウタはほっと胸を撫でおろした。
しかしそう簡単にいくわけがない。
「アルロー様。私は不思議なのですよ。なぜ、あなたが生まれ変わる必要があったのか?歴代で生まれ変わった王はいないでしょう?なぜなのでしょうね」
「さあ、僕は知りません」
「陛下が、王としてふさわしくないからでしょうか?」
「何を!」
ユウタは自身の出自に悩み傷ついたロイを先ほど見た。なので、フロランのこの言葉にとっさに反応してしまう。
「ははは。やはり、記憶はあるのですね。アルロー様。そんな少年の仮面などは剝ぎ取ってしまえばいいのに」
「僕は、ユウタだ。アルロー様の記憶はある。だけど、僕はユウタだ。僕が偽物のように話すのはやめてください」
「あなたは、アルロー様だ。無垢で、美しくて、残酷な王」
「宰相閣下!それはアルロー様に対して礼を欠く言葉ではないか?」
タリダスはフロランの言葉に我慢できず、とうとう口火を切った。
「怖い怖い。タリダスの忠誠心はさすがですね。さすが異世界までアルロー様の生まれ変わりを探しにいっただけだけあります」
「フロラン。お前は何が言いたいのだ。私はお前の邪魔をする気はない。放っておいてくれないか?」
フロランののらりくらりとした言い方に、ユウタはもう隠すのをやめることにした。そうしないといつまでもこのバカげたやりとりを続けるのがわかっていたからだ。
「やっと、やっと話してくれますか。アルロー様。私はあなたが戻ってくるのを待っていました。私の邪魔?どういう意味でしょう?私はあなたが王位に就くのに反対してませんよ。だって陛下は、」
「フロラン。黙れ。お前は、お前という男は!」
「アルロー様。怒りましたね。ははは」
フロランは狂ったように笑い、彼の騎士に動揺が広がる。
ユウタはアルローの記憶から、フロランの常軌を逸した行動を知っているので、驚くことはなかった。タリダスはユウタの傍で呆然としていた。
「冗談ですよ。冗談。陛下は立派な王ですとも。私が仰ぐべく王です。アルロー様」
ユウタはフロランに対して心底怒りを覚えた。しかし、アルローである意識の一部は彼に対して別の感情を持っていた。同情、罪悪感、そんな感情だ。
正統な皇太子の子でありながら、王になれなかった。
病弱な皇太子は執務に耐えらず、皇太子を退いた。
王になったのは弟であったアルローの父。聖剣の導きもあり、アルローの父から、アルローに王位は継承され、フロランが表の場に出ることはなかった。
優秀なフロランは、アルローに直談して宰相の位へ上り詰めた。
忘れられた王子と陰で呼ばれたこともある彼だが、その才覚で人の口を黙らせてきた。
「宰相閣下。お戯れはその辺で十分でしょう。僕は王位には興味ありません。それを理解していただけますか?」
「あなたの考えはわかりました。アルロー様」
「僕はユウタです」
ユウタはアルローとして答えないように、毅然と答えた。その側にはタリダスが守るように立つ。
ケイスが動き、フロランの前に立った。
それだけで、ユウタは思考が乱れそうになった。アルローの感情が剥き出しになりそうで、彼はタリダスの腕を掴んだ。するとユウタとしての自分の意志が保てるような気がした。
「おやおや。いじめすぎましたか。ケイス。大丈夫ですよ」
フロランが笑い、ケイスを下がらせる。
視界から彼の姿がきて、アルローの思いがやっと収まる。
「ユータ様?」
「うん。大丈夫だから」
「ユータ様。ぜひ今度は王宮でお茶をゆっくり飲みましょう。お待ちしております」
「うん。わかった」
そういえば、フロランは引く。
わかっているので、ユウタは茶会への参加を了承した。
隣のタリダスは何か言いたげだが、何も言わなかった。
「さあ、王宮に戻りましょうか」
フロランの言葉に、騎士たちが一斉に緊張を解く。そして王宮へ戻り始めようとした時、一人の兵士が飛び込んできた。
「宰相閣下!ああ、騎士団長もこちらへ」
兵士の息は乱れ、目は血走っていた。
「何かありましたか?」
フロランが問いかける。
「ま、魔物が出ました。西のシシスの村は壊滅です」
「魔物?それは確かなのですか?」
「動物でも、人でもない化け物が一斉に村を襲ったようです。命からがら逃げてきたものがそう言っております」
「確かめる必要があるな。宰相閣下は王宮へ、私は一度屋敷に戻ってから王宮へ行きます」
「タリダス。このまま王宮へ行こう。お願い。フロラン。いいよね?」
「勿論ですとも」
このような状況なのにフロランは嬉しそうに笑う。
「ユータ様」
「僕がやらなければならない。この為に再び生を得たのだから」
不安げなタリダスにユウタがはっきりと答える。
それをフロランは満足そうに、ケイスは眩しそうに見惚れていた。
(一章 完)
「それは私こそが聞きたい。宰相閣下」
悠々と質問したフロランに、真正面から聞き返したのはタリダスだった。
ユウタは、どう答えるのがよいか悩んでいた。
ふと、フロランの傍にいたケイスと視線が合いそうになり、慌てて逸らす。
アルローの、ケイスの父ウィルへの想いは深く、吞まれそうになるのだ。気が付くと彼はタリダスのローブの端をつかんでしまっていた。
タリダスは驚いたようにユウタを振り返る。
「ユータ様。何か怯えさせてしまったようですね。申し訳ありません」
フロランはそんな二人の様子を興味深けに眺めてながら、仰々しく話した。
「宰相閣下。僕とタリダスはこの辺を散歩していただけです。なのに騎士たちに囲まれ驚いてしまいました」
ユウタはタリダスのローブの裾を掴みながら、視線を落として言葉を口にする。アルローとしてフロランと会話するつもりはなかった。彼がそれを望んでいたしても。
「そうですか。それは失礼いたしました。こんな廃墟で散歩とはおかしなものですね」
「……異世界からなので珍しいものばかりなのです」
「なるほど」
フロランがそう言い、ユウタはほっと胸を撫でおろした。
しかしそう簡単にいくわけがない。
「アルロー様。私は不思議なのですよ。なぜ、あなたが生まれ変わる必要があったのか?歴代で生まれ変わった王はいないでしょう?なぜなのでしょうね」
「さあ、僕は知りません」
「陛下が、王としてふさわしくないからでしょうか?」
「何を!」
ユウタは自身の出自に悩み傷ついたロイを先ほど見た。なので、フロランのこの言葉にとっさに反応してしまう。
「ははは。やはり、記憶はあるのですね。アルロー様。そんな少年の仮面などは剝ぎ取ってしまえばいいのに」
「僕は、ユウタだ。アルロー様の記憶はある。だけど、僕はユウタだ。僕が偽物のように話すのはやめてください」
「あなたは、アルロー様だ。無垢で、美しくて、残酷な王」
「宰相閣下!それはアルロー様に対して礼を欠く言葉ではないか?」
タリダスはフロランの言葉に我慢できず、とうとう口火を切った。
「怖い怖い。タリダスの忠誠心はさすがですね。さすが異世界までアルロー様の生まれ変わりを探しにいっただけだけあります」
「フロラン。お前は何が言いたいのだ。私はお前の邪魔をする気はない。放っておいてくれないか?」
フロランののらりくらりとした言い方に、ユウタはもう隠すのをやめることにした。そうしないといつまでもこのバカげたやりとりを続けるのがわかっていたからだ。
「やっと、やっと話してくれますか。アルロー様。私はあなたが戻ってくるのを待っていました。私の邪魔?どういう意味でしょう?私はあなたが王位に就くのに反対してませんよ。だって陛下は、」
「フロラン。黙れ。お前は、お前という男は!」
「アルロー様。怒りましたね。ははは」
フロランは狂ったように笑い、彼の騎士に動揺が広がる。
ユウタはアルローの記憶から、フロランの常軌を逸した行動を知っているので、驚くことはなかった。タリダスはユウタの傍で呆然としていた。
「冗談ですよ。冗談。陛下は立派な王ですとも。私が仰ぐべく王です。アルロー様」
ユウタはフロランに対して心底怒りを覚えた。しかし、アルローである意識の一部は彼に対して別の感情を持っていた。同情、罪悪感、そんな感情だ。
正統な皇太子の子でありながら、王になれなかった。
病弱な皇太子は執務に耐えらず、皇太子を退いた。
王になったのは弟であったアルローの父。聖剣の導きもあり、アルローの父から、アルローに王位は継承され、フロランが表の場に出ることはなかった。
優秀なフロランは、アルローに直談して宰相の位へ上り詰めた。
忘れられた王子と陰で呼ばれたこともある彼だが、その才覚で人の口を黙らせてきた。
「宰相閣下。お戯れはその辺で十分でしょう。僕は王位には興味ありません。それを理解していただけますか?」
「あなたの考えはわかりました。アルロー様」
「僕はユウタです」
ユウタはアルローとして答えないように、毅然と答えた。その側にはタリダスが守るように立つ。
ケイスが動き、フロランの前に立った。
それだけで、ユウタは思考が乱れそうになった。アルローの感情が剥き出しになりそうで、彼はタリダスの腕を掴んだ。するとユウタとしての自分の意志が保てるような気がした。
「おやおや。いじめすぎましたか。ケイス。大丈夫ですよ」
フロランが笑い、ケイスを下がらせる。
視界から彼の姿がきて、アルローの思いがやっと収まる。
「ユータ様?」
「うん。大丈夫だから」
「ユータ様。ぜひ今度は王宮でお茶をゆっくり飲みましょう。お待ちしております」
「うん。わかった」
そういえば、フロランは引く。
わかっているので、ユウタは茶会への参加を了承した。
隣のタリダスは何か言いたげだが、何も言わなかった。
「さあ、王宮に戻りましょうか」
フロランの言葉に、騎士たちが一斉に緊張を解く。そして王宮へ戻り始めようとした時、一人の兵士が飛び込んできた。
「宰相閣下!ああ、騎士団長もこちらへ」
兵士の息は乱れ、目は血走っていた。
「何かありましたか?」
フロランが問いかける。
「ま、魔物が出ました。西のシシスの村は壊滅です」
「魔物?それは確かなのですか?」
「動物でも、人でもない化け物が一斉に村を襲ったようです。命からがら逃げてきたものがそう言っております」
「確かめる必要があるな。宰相閣下は王宮へ、私は一度屋敷に戻ってから王宮へ行きます」
「タリダス。このまま王宮へ行こう。お願い。フロラン。いいよね?」
「勿論ですとも」
このような状況なのにフロランは嬉しそうに笑う。
「ユータ様」
「僕がやらなければならない。この為に再び生を得たのだから」
不安げなタリダスにユウタがはっきりと答える。
それをフロランは満足そうに、ケイスは眩しそうに見惚れていた。
(一章 完)
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