19 / 43
第一章 王の生まれ変わり
19 使者の訪問
しおりを挟む
ソレーネとフロランの再訪から、二週間がたった。
ユウタがこの世界ハルグリアにやってきてから一か月以上である。日本にいた時より健康状態はかなりよくなっていた。
痩せ気味だった体はかなり肉付けがよくなり、少年というか少女のような可憐さを持つようになってしまった。
そんなある日、王宮から使者がやってくる。
それは、フロランの使いで、ケイス・パーラーだった。
「……誰かきているのですか?」
屋敷の周りは外壁に囲まれている。
その上、鍛錬所は玄関から離れた場所にあった。
それでは、家の慌ただしさ、ジニーの様子から誰かが来ているとアルローは予想していた。
日中はタリダスは王宮である。
急ぎの用事であれば王宮内のタリダスに伝えるだろう。
しかし、誰かが屋敷へ来た。
それはフロランからの使者ではないか。
アルローは彼のお道化(どけ)たような笑みを思い出し、そう予想していた。
「本当に変わらないな。あの人は」
「ユータ様?」
思わず素でぼやいてしまって、ジニーに聞き返された。
どうにか誤魔化そうとしていると、屋敷から鍛錬場に侍女長のマルサがやってきた。彼女らしくなく、小走りで、髪も少し乱れている。
「ジニー。あなたがどうにかできない?」
ユウタに聞かせたくないのだろう、要領が得ない言葉だった。
しかしジニーはわかったようだった。
「マルサ。ユータ様も頼む。ここから動かないように。俺が行く」
「ありがとう。よろしく頼むわね」
明らかにマルサはほっと胸を撫でおろす。
「ユータ様。用事ができました。しばらくこちらで自主鍛錬をなさってください」
「わかりました」
納得いかない、何があったか知りたいという気持ちを押さえて、ユウタは返事した。
ジニーは踵を返すと、速足で屋敷に戻っていった。
「マルサさん。何があったのか。教えてもらえませんか?お客様ですよね?」
「いえ、あの」
「王宮からの使者でしょう?宰相閣下ですか?そして使者はケイス様ではありませんか?」
「どうしてそれを!」
アルローの予想はすべて当たりだった。
フロランならこのような人の嫌がることを平然とやる。楽しみながら。
「ジニーさんには荷が重くはないのですか?」
「ジニーは、ケイス様の先輩だったようなのです。だから」
「そうですか」
マルサはあきらめたらしく、素直に説明する。
「やはりジニーには難しいでしょう」
「難しい?」
「宰相の命令を覆すことはできないでしょう。僕が行きます」
「ユータ様!」
「大丈夫です。行かせてください。タリダスの役に立ちたいのです。彼を不快にもさせてくありません」
アルローの言葉が効き、マルサは静かに答えた。
「わかりました。もし何かがあれば、私がユータ様をこの身に代えても守ります」
「大丈夫だよ。宰相閣下はそこまで考えてないから」
フロランが考えていることは、アルローに意地悪することだけだ。
彼を不快にさせることがフロランは好きだった。
☆
「これは、ユータ様!」
ジニーが部屋に入ったきたユウタを見て、その後ろのマルサに鋭い視線を投げる。
「これは僕の意志だよ。ジニーさん」
記憶が戻っていることを悟られてはいけない。
あくまでもユウタの振りをしながら、アルローはジニーに声をかける。
「これは、これはユータ様。お元気そうですね」
「ケイス様。ありがとうございます。今日は何の御用ですか?タリダスは王宮にいるはずです」
「私は宰相閣下から、あなた宛てに手紙を預かりました。ご本人に渡すように言いつかっております」
「そうですか」
フロランらしい命令だと冷笑を浮かべたくなかったが、アルローは堪える。
「僕が受け取ります。手紙をお渡しください」
感情を読まれないように、できるだけ淡々とケイスへ話しかけた。
「アルロー様」
ケイスは突然アルローをそう呼んだ。
その瞬間、彼の心はあの時に戻った。
ケイスの目の色も顔の形も、髪の色もすべて彼と同じだった。
タリダスを襲った罪で断罪したアルローを、ウィルは嬉しそうに見上げていた。
『アルロー様。ありがとうございます。これでやっと俺は死ねる』
片膝を立て、剣を床に置き、平服していた彼は処罰を下した瞬間、顔を上げた。
「……ユータ様!」
背後から名を呼ばれ、アルローは我に返った。
すぐ近くまで近づいてきたケイスは、アルローの目の前で片膝を立て、平服している。
「ケイス様。顔を上げてください。今の僕はユウタです。手紙を渡していただけますか?」
彼が顔を見上げた瞬間、目が合わないようにアルローは逸らした。
そしてその手紙だけを受け取る。
「ありがとう。僕は少し疲れたから部屋に戻る。宰相閣下に僕が手紙を受け取ったことを伝えてください」
誰の返答も聞かないうちに、ユウタは部屋を出る。
すると廊下にいただろう使用人たちがそっと体を隠すのが見えた。
「ユータ様!お待ちください」
追いかけてきたのは侍女長のマルサだった。
その瞳には不安そうな、心配そうな色が浮かんでいる。
「大丈夫だよ。ちょっと疲れただけだから。湯あみしたい。準備お願いしてもいいですか?」
「もちろんです。その前にお部屋にご案内します」
「あ、ありがとう」
アルローは部屋に戻る道筋を覚えている。
しかし、他人を怖がるユウタを一人で部屋に返すのはマルサにはできなかったのだろう。
先頭を歩きながら、ちらりちらりとユウタを伺う。
マルサは心の底からユウタを案じており、それにアルローは嬉しくなった。
彼は過去の人間で、この人生はユウタのものだ。
彼の過ちにユウタを巻き込みたくなかった。
そう思い、アルローはずっと自身の過ちを告白する事を引き延ばしていた。
しかし今夜こそは、彼とウィルのことを、タリダスに話そうと決めた。
☆
屋敷に戻り、今日ケイスが来たことを知り、タリダスは着替えもせずに、ユウタへの部屋へ飛び込んだ。
「慌てすぎだぞ。タリダス」
呆れた様子で、アルローは答え、いつもと変わらぬ彼にタリダスは安堵した。
「ケイスのことで来たのだな」
「はい」
「話したことがある。着替えを先に済ませろ。夕食を食べた後に話そう」
「はい」
苦渋に満ちたアルローの表情、声にタリダスはそう返事をするしかなかった。
着替えをすまし、食事をとってお茶を飲み終わり、アルローは話し始めた。
聞き終わり、彼はあまりの衝撃に言葉を発することができなかった。
驚き、悲しみ、怒り、そのような感情は一気に押し寄せて、タリダスは言葉を失い、ただ茫然としていた。
「タリダス。すまない。だが、これは私の罪だ。ユウタは関係がない。だから、私のことを軽蔑しても、ユウタに対しては以前と同じ態度で接してくれ」
アルローはユウタを同じ顔で、憂を帯びた表情でタリダスに語り掛ける。
「ど、どうして」
タリダスがやっと発した言葉はそれだった。
「私は、知りたくなかった。そんなこと」
「……すまない。だが、私は黙っていられなかった」
「あなたは卑怯だ。とても」
タリダスは主アルローに対して初めて強い拒否を示した。
「ああ。私は卑怯だ。だが」
「……時間をください」
タリダスはアルローの顔をそれ以上見ることができなかった。
立ち上がり、どうにか部屋の外に出る。その場に座り込みたい気持ちを堪えて、彼は自室へ戻った。
ユウタがこの世界ハルグリアにやってきてから一か月以上である。日本にいた時より健康状態はかなりよくなっていた。
痩せ気味だった体はかなり肉付けがよくなり、少年というか少女のような可憐さを持つようになってしまった。
そんなある日、王宮から使者がやってくる。
それは、フロランの使いで、ケイス・パーラーだった。
「……誰かきているのですか?」
屋敷の周りは外壁に囲まれている。
その上、鍛錬所は玄関から離れた場所にあった。
それでは、家の慌ただしさ、ジニーの様子から誰かが来ているとアルローは予想していた。
日中はタリダスは王宮である。
急ぎの用事であれば王宮内のタリダスに伝えるだろう。
しかし、誰かが屋敷へ来た。
それはフロランからの使者ではないか。
アルローは彼のお道化(どけ)たような笑みを思い出し、そう予想していた。
「本当に変わらないな。あの人は」
「ユータ様?」
思わず素でぼやいてしまって、ジニーに聞き返された。
どうにか誤魔化そうとしていると、屋敷から鍛錬場に侍女長のマルサがやってきた。彼女らしくなく、小走りで、髪も少し乱れている。
「ジニー。あなたがどうにかできない?」
ユウタに聞かせたくないのだろう、要領が得ない言葉だった。
しかしジニーはわかったようだった。
「マルサ。ユータ様も頼む。ここから動かないように。俺が行く」
「ありがとう。よろしく頼むわね」
明らかにマルサはほっと胸を撫でおろす。
「ユータ様。用事ができました。しばらくこちらで自主鍛錬をなさってください」
「わかりました」
納得いかない、何があったか知りたいという気持ちを押さえて、ユウタは返事した。
ジニーは踵を返すと、速足で屋敷に戻っていった。
「マルサさん。何があったのか。教えてもらえませんか?お客様ですよね?」
「いえ、あの」
「王宮からの使者でしょう?宰相閣下ですか?そして使者はケイス様ではありませんか?」
「どうしてそれを!」
アルローの予想はすべて当たりだった。
フロランならこのような人の嫌がることを平然とやる。楽しみながら。
「ジニーさんには荷が重くはないのですか?」
「ジニーは、ケイス様の先輩だったようなのです。だから」
「そうですか」
マルサはあきらめたらしく、素直に説明する。
「やはりジニーには難しいでしょう」
「難しい?」
「宰相の命令を覆すことはできないでしょう。僕が行きます」
「ユータ様!」
「大丈夫です。行かせてください。タリダスの役に立ちたいのです。彼を不快にもさせてくありません」
アルローの言葉が効き、マルサは静かに答えた。
「わかりました。もし何かがあれば、私がユータ様をこの身に代えても守ります」
「大丈夫だよ。宰相閣下はそこまで考えてないから」
フロランが考えていることは、アルローに意地悪することだけだ。
彼を不快にさせることがフロランは好きだった。
☆
「これは、ユータ様!」
ジニーが部屋に入ったきたユウタを見て、その後ろのマルサに鋭い視線を投げる。
「これは僕の意志だよ。ジニーさん」
記憶が戻っていることを悟られてはいけない。
あくまでもユウタの振りをしながら、アルローはジニーに声をかける。
「これは、これはユータ様。お元気そうですね」
「ケイス様。ありがとうございます。今日は何の御用ですか?タリダスは王宮にいるはずです」
「私は宰相閣下から、あなた宛てに手紙を預かりました。ご本人に渡すように言いつかっております」
「そうですか」
フロランらしい命令だと冷笑を浮かべたくなかったが、アルローは堪える。
「僕が受け取ります。手紙をお渡しください」
感情を読まれないように、できるだけ淡々とケイスへ話しかけた。
「アルロー様」
ケイスは突然アルローをそう呼んだ。
その瞬間、彼の心はあの時に戻った。
ケイスの目の色も顔の形も、髪の色もすべて彼と同じだった。
タリダスを襲った罪で断罪したアルローを、ウィルは嬉しそうに見上げていた。
『アルロー様。ありがとうございます。これでやっと俺は死ねる』
片膝を立て、剣を床に置き、平服していた彼は処罰を下した瞬間、顔を上げた。
「……ユータ様!」
背後から名を呼ばれ、アルローは我に返った。
すぐ近くまで近づいてきたケイスは、アルローの目の前で片膝を立て、平服している。
「ケイス様。顔を上げてください。今の僕はユウタです。手紙を渡していただけますか?」
彼が顔を見上げた瞬間、目が合わないようにアルローは逸らした。
そしてその手紙だけを受け取る。
「ありがとう。僕は少し疲れたから部屋に戻る。宰相閣下に僕が手紙を受け取ったことを伝えてください」
誰の返答も聞かないうちに、ユウタは部屋を出る。
すると廊下にいただろう使用人たちがそっと体を隠すのが見えた。
「ユータ様!お待ちください」
追いかけてきたのは侍女長のマルサだった。
その瞳には不安そうな、心配そうな色が浮かんでいる。
「大丈夫だよ。ちょっと疲れただけだから。湯あみしたい。準備お願いしてもいいですか?」
「もちろんです。その前にお部屋にご案内します」
「あ、ありがとう」
アルローは部屋に戻る道筋を覚えている。
しかし、他人を怖がるユウタを一人で部屋に返すのはマルサにはできなかったのだろう。
先頭を歩きながら、ちらりちらりとユウタを伺う。
マルサは心の底からユウタを案じており、それにアルローは嬉しくなった。
彼は過去の人間で、この人生はユウタのものだ。
彼の過ちにユウタを巻き込みたくなかった。
そう思い、アルローはずっと自身の過ちを告白する事を引き延ばしていた。
しかし今夜こそは、彼とウィルのことを、タリダスに話そうと決めた。
☆
屋敷に戻り、今日ケイスが来たことを知り、タリダスは着替えもせずに、ユウタへの部屋へ飛び込んだ。
「慌てすぎだぞ。タリダス」
呆れた様子で、アルローは答え、いつもと変わらぬ彼にタリダスは安堵した。
「ケイスのことで来たのだな」
「はい」
「話したことがある。着替えを先に済ませろ。夕食を食べた後に話そう」
「はい」
苦渋に満ちたアルローの表情、声にタリダスはそう返事をするしかなかった。
着替えをすまし、食事をとってお茶を飲み終わり、アルローは話し始めた。
聞き終わり、彼はあまりの衝撃に言葉を発することができなかった。
驚き、悲しみ、怒り、そのような感情は一気に押し寄せて、タリダスは言葉を失い、ただ茫然としていた。
「タリダス。すまない。だが、これは私の罪だ。ユウタは関係がない。だから、私のことを軽蔑しても、ユウタに対しては以前と同じ態度で接してくれ」
アルローはユウタを同じ顔で、憂を帯びた表情でタリダスに語り掛ける。
「ど、どうして」
タリダスがやっと発した言葉はそれだった。
「私は、知りたくなかった。そんなこと」
「……すまない。だが、私は黙っていられなかった」
「あなたは卑怯だ。とても」
タリダスは主アルローに対して初めて強い拒否を示した。
「ああ。私は卑怯だ。だが」
「……時間をください」
タリダスはアルローの顔をそれ以上見ることができなかった。
立ち上がり、どうにか部屋の外に出る。その場に座り込みたい気持ちを堪えて、彼は自室へ戻った。
16
お気に入りに追加
59
あなたにおすすめの小説
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ
しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である
【完結】『ルカ』
瀬川香夜子
BL
―――目が覚めた時、自分の中は空っぽだった。
倒れていたところを一人の老人に拾われ、目覚めた時には記憶を無くしていた。
クロと名付けられ、親切な老人―ソニーの家に置いて貰うことに。しかし、記憶は一向に戻る気配を見せない。
そんなある日、クロを知る青年が現れ……?
貴族の青年×記憶喪失の青年です。
※自サイトでも掲載しています。
2021年6月28日 本編完結
この道を歩む~転生先で真剣に生きていたら、第二王子に真剣に愛された~
乃ぞみ
BL
※ムーンライトの方で500ブクマしたお礼で書いた物をこちらでも追加いたします。(全6話)BL要素少なめですが、よければよろしくお願いします。
【腹黒い他国の第二王子×負けず嫌いの転生者】
エドマンドは13歳の誕生日に日本人だったことを静かに思い出した。
転生先は【エドマンド・フィッツパトリック】で、二年後に死亡フラグが立っていた。
エドマンドに不満を持った隣国の第二王子である【ブライトル・ モルダー・ヴァルマ】と険悪な関係になるものの、いつの間にか友人や悪友のような関係に落ち着く二人。
死亡フラグを折ることで国が負けるのが怖いエドマンドと、必死に生かそうとするブライトル。
「僕は、生きなきゃ、いけないのか……?」
「当たり前だ。俺を残して逝く気だったのか? 恨むぞ」
全体的に結構シリアスですが、明確な死亡表現や主要キャラの退場は予定しておりません。
闘ったり、負傷したり、国同士の戦争描写があったります。
本編ド健全です。すみません。
※ 恋愛までが長いです。バトル小説にBLを添えて。
※ 攻めがまともに出てくるのは五話からです。
※ タイトル変更しております。旧【転生先がバトル漫画の死亡フラグが立っているライバルキャラだった件 ~本筋大幅改変なしでフラグを折りたいけど、何であんたがそこにいる~】
※ ムーンライトノベルズにも投稿しております。
恋の終わらせ方がわからない失恋続きの弟子としょうがないやつだなと見守る師匠
万年青二三歳
BL
どうやったら恋が終わるのかわからない。
「自分で決めるんだよ。こればっかりは正解がない。魔術と一緒かもな」
泣きべそをかく僕に、事も無げに師匠はそういうが、ちっとも参考にならない。
もう少し優しくしてくれてもいいと思うんだけど?
耳が出たら破門だというのに、魔術師にとって大切な髪を切ったらしい弟子の不器用さに呆れる。
首が傾ぐほど強く手櫛を入れれば、痛いと涙目になって睨みつけた。
俺相手にはこんなに強気になれるくせに。
俺のことなどどうでも良いからだろうよ。
魔術師の弟子と師匠。近すぎてお互いの存在が当たり前になった二人が特別な気持ちを伝えるまでの物語。
表紙はpome bro. sukii@kmt_srさんに描いていただきました!
弟子が乳幼児期の「師匠の育児奮闘記」を不定期で更新しますので、引き続き二人をお楽しみになりたい方はどうぞ。
今夜のご飯も一緒に食べよう~ある日突然やってきたヒゲの熊男はまさかのスパダリでした~
松本尚生
BL
瞬は失恋して職と住み処を失い、小さなワンルームから弁当屋のバイトに通っている。
ある日瞬が帰ると、「誠~~~!」と背後からヒゲの熊男が襲いかかる。「誠って誰!?」上がりこんだ熊は大量の食材を持っていた。瞬は困り果てながら調理する。瞬が「『誠さん』って恋人?」と尋ねると、彼はふふっと笑って瞬を抱きしめ――。
恋なんてコリゴリの瞬と、正体不明のスパダリ熊男=伸幸のお部屋グルメの顛末。
伸幸の持ちこむ謎の食材と、それらをテキパキとさばいていく瞬のかけ合いもお楽しみください。
秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
めぐみ
BL
☆俺はお前を何度も抱き、俺なしではいられぬ淫らな身体にする。宿命という名の数奇な運命に翻弄される王子達☆
―俺はそなたを玩具だと思ったことはなかった。ただ、そなたの身体は俺のものだ。俺はそなたを何度でも抱き、俺なしではいられないような淫らな身体にする。抱き潰すくらいに抱けば、そなたもあの宦官のことなど思い出しもしなくなる。―
モンゴル大帝国の皇帝を祖父に持ちモンゴル帝国直系の皇女を生母として生まれた彼は、生まれながらの高麗の王太子だった。
だが、そんな王太子の運命を激変させる出来事が起こった。
そう、あの「秘密」が表に出るまでは。
【完結・BL】DT騎士団員は、騎士団長様に告白したい!【騎士団員×騎士団長】
彩華
BL
とある平和な国。「ある日」を境に、この国を守る騎士団へ入団することを夢見ていたトーマは、無事にその夢を叶えた。それもこれも、あの日の初恋。騎士団長・アランに一目惚れしたため。年若いトーマの恋心は、日々募っていくばかり。自身の気持ちを、アランに伝えるべきか? そんな悶々とする騎士団員の話。
「好きだって言えるなら、言いたい。いや、でもやっぱ、言わなくても良いな……。ああ゛―!でも、アラン様が好きだって言いてぇよー!!」
魔術師の卵は憧れの騎士に告白したい
朏猫(ミカヅキネコ)
BL
魔術学院に通うクーノは小さい頃助けてくれた騎士ザイハムに恋をしている。毎年バレンタインの日にチョコを渡しているものの、ザイハムは「いまだにお礼なんて律儀な子だな」としか思っていない。ザイハムの弟で重度のブラコンでもあるファルスの邪魔を躱しながら、今年は別の想いも胸にチョコを渡そうと考えるクーノだが……。
[名家の騎士×魔術師の卵 / BL]
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる