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後日談
安らぎの時間7
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「え?!母さんが?」
翌朝、携帯電話の着信音で叩き起こされた。それは昨日会った未佳さんで、勇のお母さんがぎっくり腰で倒れたから、早く来てというものだった。
私達は荷物をまとめるとすぐに勇の実家に戻った。
しかし、実家に戻るとぎっくり腰などまったく嘘であることがわかった。
「どういうことだよ。未佳姉!」
「……いやあ、やっぱりこういうのって話合いだと思うの。だから嘘ついちゃった」
悪びれなく未佳さんは笑う。
こういうところは憎めないけど、選択は間違っていたと思う。
勇のお父さんは昨日と同じ、憎しみの瞳で私を見ていた。
「俺帰る。話しても無駄なのはわかってるから」
「そうだな。もう戻ってくる必要はない。まあ、その中国人と別れれば別だが」
「それはあり得ないから」
勇はそう言い捨てると私の腕を掴む。
「勇!」
「お父さん、私はシュウシュンを受け入れてもいいと思っているの」
「初美?お前何を言って!」
「まあ、孫はいた方がいいけど、勇が好きだというならしょうがないじゃないの。一人息子を失うよりはいいでしょ?」
「!俺は反対だ。もしお前がその中国人を受け入れるなら、俺が家を出て行く」
「そう。じゃあ、そうすればいいよ。私は息子たちとお正月を過ごすつもりだから」
「!」
お母さんの言葉にお父さんは目を剥く。しかし、それ以上言葉を発することなく、立ちあがると居間から出て行った。
「父さん、夜には帰ってきてね。今日はすき焼きだから」
しかしお母さんはあまり驚いた様子もみせず、彼の遠のく足音に向かってそう言った。
「じゃあ、私はここで」
未佳さんは無責任にも早々と勇の家を退散した。
昨日彼女を高く買っていたが、今日のことで私はかなり落胆した。
状況が悪くなっただけだ。
「勇。さて、今日はちょっと働いてもらうよ。お歳暮をまだ全部届けてないから。芽衣子さんのとこと、糸ばあのところに挨拶も兼ねて届けてね」
「え、あ」
「シュウシュンさんは、私のおせち作りに協力してもらうから」
お母さんに仕切られ、勇は否応なしにお歳暮という品物を配達に、私は彼女の手伝いをすうることになった。
どういうつもりなんだろう。
お母さんに言われ、ごぼうやレンコンなど野菜を切っていた。
「シュウシュンさん、包丁の扱いうまいねぇ。そんな大きな包丁でよく切れたもんだね」
私は基本的に日本で使われる先の細くなった包丁を使うのが苦手だ。だから皮をむくのにも中華包丁を使う。
「普段はシュウシュンさんが料理作ってるの?」
「はい。でも毎日ではないです」
じっと観察するように見られ、私は緊張しながら野菜を切る。
「料理うまいんだろうね」
「そんなことはないです」
基本的に中華しか作れないので、勇に満足してもらっているかはわからない。ただ、彼の為に料理を作るのは好きだった。
「昨日、勇から聞かされた時ははっきり言ってショックだった。どうして、よりにもよって男の人と付き合ってるのかと何度も考えてみたよ。でも、あんな風にはっきり主張する勇を見たのは初めてだったから、これは本気だと思ったんだ。だから、私はシュウシュンさんを受け入れる気になった。そういうことだから、勇のこと宜しく頼むね」
「……お母さん」
「はは、お母さんだなんて。照れるね。しっかし、本当あなたは別嬪さんだね。そうだ。お正月、私は若いころ来ていた振袖は着ないかね。似合いそうだけど」
「振袖?」
なんだろう?それは?
「ははは、冗談だよ。さあ、野菜の下ごしらえは終わったね。今度は魚だね」
お母さんは、ばしばしっと私の肩を叩くと笑いながら魚をバケツから取り出す。
お父さんは私を憎んでる。
でもお母さんは認めてくれた。
私はその事実が嬉しくて、緊張で堅くなっていた気持ちが少し和らぐのわかった。
午後に入り、勇が帰ってきた。そして私達は少し遅めの昼食をとる。お父さんがやりかけていた門松と呼ばれる門への飾り、玄関の上に飾る注連縄(しめなわ)を勇が仕上げ、私とお母さんが料理の準備を終わらせると時間はすっかり6時過ぎだった。
「あらら、すっかり暗くなっちゃったわね。お父さんに電話しようかしら」
お母さんはそう言うと立ちあがり、部屋の隅にある電話の受話器を取る。
「やっぱり。スミコさん、悪いわねぇ。今から迎えを寄こすから」
受話器越しに頭をさげ、彼女は電話を切る。
「勇、悪いけど。角にあるスミコさんの店に行ってくれる?父さん、そこで酔い潰れているらしいの」
「いいよ」
「あ、私も行きます」
「そう、悪いわね」
私を見て気を悪くする可能性もあるが、酔い潰れているなら、勇一人でお父さんを連れ戻すのは無理だった。だから、私も行った方がいいと思った。
「ごめんなさい。止めたんだけど、一人で出て行ったのよ」
10分後、店に到着すると店の主のスミコさんがそう言った。
「どこに行ったんだろう?」
店を出て、勇は心配そうに顔を曇らせる。
泥酔しているから、遠くには行けそうもなかった。
「その辺を探してみましょう」
私と勇は二手に別れ、店の近くを見て回ることにした。
大晦日と呼ばれる今年最後の日、住民は皆家に戻っているのが人通りはなかった。
カサッツ
そんな音がした。
猫?
音は小さな川からした。
まさか?
川は小さかったが、氾濫を避けるためか整備されており、水は少ししか流れていないのに深かった。
私は腰をかがめて、暗い川を覗きこむ。
「うぃっく」
しゃっくりの声が聞こえ、人がいるのがわかった。
「お父さん?!」
それは勇のお父さんで、私は慌てて下に降りる。
「大丈夫ですか?」
水の量がないためか、溺れる心配はない。でも落ちたのであれば怪我をしてるはずだった。
案の定、足を傷つけており、ズボンにうっすら血が滲んでいた。しかし折れている様子がなかった。
軽症か、手当は後だ。
先にここから出した方がいい。
私は勇に電話して現在地を知らせる。そして座り込むお父さんに声をかけた。
「お父さん、立てますか?」
「お父さん?お前か?触るな!なんでここに」
酒は回っていたが顔の識別はできるらしい。お父さんは私の顔を見ると怒鳴りつける。
「川に落ちたのです。怒鳴るのは後にしてください。怪我もしてますから」
私は強引に彼に肩を貸すと体を起させる。
「秀雄(シュウシュン)?父さん!」
駆け付けた勇は私達を見ると降りてこようとした。
「勇(ヨン)そこにいてください。お父さん。行きますよ」
自分が置かれている現状が理解できたのか、それともどうなのか、抵抗しなくなったお父さんを連れ、私は勇が待っている場所へ彼の体を押し上げる。
「もう少し」
そう言われ、私は精一杯彼の体を押し上げる。
「OK.もう大丈夫」
勇がお父さんの体を掴み、どうにか持ち上げ、私はほっと息を吐く。私は自力で上がり、お父さんを立ちあがらせようとしている彼に近づく。
「よかった。擦り傷だけですね」
血が滲んでいたズボンをまくりあげるとうっすらと傷が見えた。隣で見ていた勇が安堵の息を吐く。
「ごめん。秀雄(シュウシュン)」
「早くつれて帰りましょう。風邪を引いてしまうかもしれない」
私達はお父さんの左右脇下に回り込み、支える形で歩き出す。
「本当に見つかってよかったですね。朝方まだあそこにいればどうなったかわかりませんから」
気温はかなり下がっていた。川に降りたときに濡れた靴が凍りつきそうなくらいだった。
「そうだな。本当よかった。秀雄(シュウシュン)。見つけてくれてありがとう」
「そんな、たいしたことしてませんから」
見つけたのは偶然だった。彼にお礼を言われるほどのことではなかった。
「まったく、父さん。秀雄(シュウシュン)は命の恩人なんだぞ」
勇がそう言うが、返って来たのはイビキのみで、私は苦笑する。
起きててもお礼なんて言ってくれないことはわかっていた。怒鳴られるだけだろう。
「家に帰ったら、風呂浴びようぜ。あ、その前に父さんの手当てか。あーあ、父さんのせいでなんだが散々な年越しだなあ」
「そうですか?私はこうしてあなたの家に来られて良かったです。お母さんもいい人ですし」
「そう?それならいいけど」
勇は肩をすくめて笑う。
静かな夜に私達の足音と声だけが響いていた。
翌朝、携帯電話の着信音で叩き起こされた。それは昨日会った未佳さんで、勇のお母さんがぎっくり腰で倒れたから、早く来てというものだった。
私達は荷物をまとめるとすぐに勇の実家に戻った。
しかし、実家に戻るとぎっくり腰などまったく嘘であることがわかった。
「どういうことだよ。未佳姉!」
「……いやあ、やっぱりこういうのって話合いだと思うの。だから嘘ついちゃった」
悪びれなく未佳さんは笑う。
こういうところは憎めないけど、選択は間違っていたと思う。
勇のお父さんは昨日と同じ、憎しみの瞳で私を見ていた。
「俺帰る。話しても無駄なのはわかってるから」
「そうだな。もう戻ってくる必要はない。まあ、その中国人と別れれば別だが」
「それはあり得ないから」
勇はそう言い捨てると私の腕を掴む。
「勇!」
「お父さん、私はシュウシュンを受け入れてもいいと思っているの」
「初美?お前何を言って!」
「まあ、孫はいた方がいいけど、勇が好きだというならしょうがないじゃないの。一人息子を失うよりはいいでしょ?」
「!俺は反対だ。もしお前がその中国人を受け入れるなら、俺が家を出て行く」
「そう。じゃあ、そうすればいいよ。私は息子たちとお正月を過ごすつもりだから」
「!」
お母さんの言葉にお父さんは目を剥く。しかし、それ以上言葉を発することなく、立ちあがると居間から出て行った。
「父さん、夜には帰ってきてね。今日はすき焼きだから」
しかしお母さんはあまり驚いた様子もみせず、彼の遠のく足音に向かってそう言った。
「じゃあ、私はここで」
未佳さんは無責任にも早々と勇の家を退散した。
昨日彼女を高く買っていたが、今日のことで私はかなり落胆した。
状況が悪くなっただけだ。
「勇。さて、今日はちょっと働いてもらうよ。お歳暮をまだ全部届けてないから。芽衣子さんのとこと、糸ばあのところに挨拶も兼ねて届けてね」
「え、あ」
「シュウシュンさんは、私のおせち作りに協力してもらうから」
お母さんに仕切られ、勇は否応なしにお歳暮という品物を配達に、私は彼女の手伝いをすうることになった。
どういうつもりなんだろう。
お母さんに言われ、ごぼうやレンコンなど野菜を切っていた。
「シュウシュンさん、包丁の扱いうまいねぇ。そんな大きな包丁でよく切れたもんだね」
私は基本的に日本で使われる先の細くなった包丁を使うのが苦手だ。だから皮をむくのにも中華包丁を使う。
「普段はシュウシュンさんが料理作ってるの?」
「はい。でも毎日ではないです」
じっと観察するように見られ、私は緊張しながら野菜を切る。
「料理うまいんだろうね」
「そんなことはないです」
基本的に中華しか作れないので、勇に満足してもらっているかはわからない。ただ、彼の為に料理を作るのは好きだった。
「昨日、勇から聞かされた時ははっきり言ってショックだった。どうして、よりにもよって男の人と付き合ってるのかと何度も考えてみたよ。でも、あんな風にはっきり主張する勇を見たのは初めてだったから、これは本気だと思ったんだ。だから、私はシュウシュンさんを受け入れる気になった。そういうことだから、勇のこと宜しく頼むね」
「……お母さん」
「はは、お母さんだなんて。照れるね。しっかし、本当あなたは別嬪さんだね。そうだ。お正月、私は若いころ来ていた振袖は着ないかね。似合いそうだけど」
「振袖?」
なんだろう?それは?
「ははは、冗談だよ。さあ、野菜の下ごしらえは終わったね。今度は魚だね」
お母さんは、ばしばしっと私の肩を叩くと笑いながら魚をバケツから取り出す。
お父さんは私を憎んでる。
でもお母さんは認めてくれた。
私はその事実が嬉しくて、緊張で堅くなっていた気持ちが少し和らぐのわかった。
午後に入り、勇が帰ってきた。そして私達は少し遅めの昼食をとる。お父さんがやりかけていた門松と呼ばれる門への飾り、玄関の上に飾る注連縄(しめなわ)を勇が仕上げ、私とお母さんが料理の準備を終わらせると時間はすっかり6時過ぎだった。
「あらら、すっかり暗くなっちゃったわね。お父さんに電話しようかしら」
お母さんはそう言うと立ちあがり、部屋の隅にある電話の受話器を取る。
「やっぱり。スミコさん、悪いわねぇ。今から迎えを寄こすから」
受話器越しに頭をさげ、彼女は電話を切る。
「勇、悪いけど。角にあるスミコさんの店に行ってくれる?父さん、そこで酔い潰れているらしいの」
「いいよ」
「あ、私も行きます」
「そう、悪いわね」
私を見て気を悪くする可能性もあるが、酔い潰れているなら、勇一人でお父さんを連れ戻すのは無理だった。だから、私も行った方がいいと思った。
「ごめんなさい。止めたんだけど、一人で出て行ったのよ」
10分後、店に到着すると店の主のスミコさんがそう言った。
「どこに行ったんだろう?」
店を出て、勇は心配そうに顔を曇らせる。
泥酔しているから、遠くには行けそうもなかった。
「その辺を探してみましょう」
私と勇は二手に別れ、店の近くを見て回ることにした。
大晦日と呼ばれる今年最後の日、住民は皆家に戻っているのが人通りはなかった。
カサッツ
そんな音がした。
猫?
音は小さな川からした。
まさか?
川は小さかったが、氾濫を避けるためか整備されており、水は少ししか流れていないのに深かった。
私は腰をかがめて、暗い川を覗きこむ。
「うぃっく」
しゃっくりの声が聞こえ、人がいるのがわかった。
「お父さん?!」
それは勇のお父さんで、私は慌てて下に降りる。
「大丈夫ですか?」
水の量がないためか、溺れる心配はない。でも落ちたのであれば怪我をしてるはずだった。
案の定、足を傷つけており、ズボンにうっすら血が滲んでいた。しかし折れている様子がなかった。
軽症か、手当は後だ。
先にここから出した方がいい。
私は勇に電話して現在地を知らせる。そして座り込むお父さんに声をかけた。
「お父さん、立てますか?」
「お父さん?お前か?触るな!なんでここに」
酒は回っていたが顔の識別はできるらしい。お父さんは私の顔を見ると怒鳴りつける。
「川に落ちたのです。怒鳴るのは後にしてください。怪我もしてますから」
私は強引に彼に肩を貸すと体を起させる。
「秀雄(シュウシュン)?父さん!」
駆け付けた勇は私達を見ると降りてこようとした。
「勇(ヨン)そこにいてください。お父さん。行きますよ」
自分が置かれている現状が理解できたのか、それともどうなのか、抵抗しなくなったお父さんを連れ、私は勇が待っている場所へ彼の体を押し上げる。
「もう少し」
そう言われ、私は精一杯彼の体を押し上げる。
「OK.もう大丈夫」
勇がお父さんの体を掴み、どうにか持ち上げ、私はほっと息を吐く。私は自力で上がり、お父さんを立ちあがらせようとしている彼に近づく。
「よかった。擦り傷だけですね」
血が滲んでいたズボンをまくりあげるとうっすらと傷が見えた。隣で見ていた勇が安堵の息を吐く。
「ごめん。秀雄(シュウシュン)」
「早くつれて帰りましょう。風邪を引いてしまうかもしれない」
私達はお父さんの左右脇下に回り込み、支える形で歩き出す。
「本当に見つかってよかったですね。朝方まだあそこにいればどうなったかわかりませんから」
気温はかなり下がっていた。川に降りたときに濡れた靴が凍りつきそうなくらいだった。
「そうだな。本当よかった。秀雄(シュウシュン)。見つけてくれてありがとう」
「そんな、たいしたことしてませんから」
見つけたのは偶然だった。彼にお礼を言われるほどのことではなかった。
「まったく、父さん。秀雄(シュウシュン)は命の恩人なんだぞ」
勇がそう言うが、返って来たのはイビキのみで、私は苦笑する。
起きててもお礼なんて言ってくれないことはわかっていた。怒鳴られるだけだろう。
「家に帰ったら、風呂浴びようぜ。あ、その前に父さんの手当てか。あーあ、父さんのせいでなんだが散々な年越しだなあ」
「そうですか?私はこうしてあなたの家に来られて良かったです。お母さんもいい人ですし」
「そう?それならいいけど」
勇は肩をすくめて笑う。
静かな夜に私達の足音と声だけが響いていた。
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