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真田さんが金土と泊まりで出張に行くことになった。

だから、前日の木曜日にホテルに来ることにした。
一通り愛し合った後、私は真田さんに腕枕されている。
「はぁ、行きたくない」

「何言ってるの?仕事でしょ」

「それは分かってるんだけど。花音、心配でしょ?」

「大丈夫よ。真司のこと信じてるもん」

「花音は、何するの?」

「渚さんと游ぶ予定」

「えっ!聞いてないよ」

「もう大丈夫よ。渚さん」

「渚姉さんが大丈夫でも、男の方が寄って来る」

「なんかセイヤさん?も来るって言ってたわ」

「あぁ、そうなんだ。じゃあ大丈夫だ。安心した」

「えっ!どんな人なの?」

「僕もそんなに会ったことないけど、気弱なボディガードと言ったところかな」

「それって、なんか矛盾してない?」

「会えば分かるよ。あっ、そろそろ帰らないと」

「そうね」

私達はシャワーを浴びてから、それぞれの家に帰った。





そして、金曜の夜になった。
更衣室で持ってきた服に着替える。

店に行く前に、渚さんにメイクをしてもらう事になっていた。

約束のヘアーサロンに来た。敷居の高そうな店の入口でモゴモゴしていると、
「花音ちゃん」と渚さんが来た。

渚さんは髪が黒くなって、短めのボブになっていた。
「可愛い!とっても似合ってます」

「そう?ありがと。早速だけど始めようか?」

「はい」

「まずは髪少しだけ切ろうか?」

「えっ、渚さん、できるんですか?」

「さすがに無理よ。私と仲良くしてくれてるケンジさんよ」

「どうも、ケンジですぅ。渚ちゃんもさっき私がやったのよ」

「素敵ですよねぇ。私、とっても気に入りました」

「あら?嬉しいわ。頑張っちゃおうかしら」

「ケンジさん、普通の会社員なんだから、切りすぎないでよ」

「もう!分かってるわよ」
すると、鏡越しに私を見て、
「安心して、全体的に髪を軽くするだけだから」

「はい、お願いします」私はワクワクしていた。こんなこと初めてかもしれない。

ケンジさんは、踊るようにクシとハサミを駆使した。

「はい、どう?」

私は鏡に写っている自分が、信じられなかった。
「凄い!嬉しい!」

「うんうん、そうでしょ」

鏡に渚さんが写る。
「うん、超いい感じだよ。花音ちゃん」

「はい、ありがとうございます」

「それじゃ、メイクしよっか」

「はい」

「ケンジさん、メイク室借りるわよ」

「はいはい、どうぞ」


私達はメイク室に来た。思ったよりも中は広かった。

「そこ、座って」

たくさんの鏡の前に、椅子が並べられている。

私は座って、振り返る。
「渚さん、さっきのケンジさんって、私なんかがやってもらえる人じゃないですよね?」

「まぁ、普通に予約したら、2、3年待ちかな」

「えっ!そんなに?」

「芸能人とかやってる人だから、自分のこの店には、ほとんど顔出さないし。私も無理してやってもらってるの」

「凄い世界」

「たかが髪型、されど髪型ってところかな?」

「フフフッ、面白いですね」

「じゃあ、一回化城落とすね」

「はい」

私は、人に化粧をしてもらったのは、デパートの化粧品売り場くらいだ。
余り慣れないからドキドキする。これは信頼関係以外の何物でもない。

でも、渚さんの手つきは慣れたものだった。安心感が広がっていく。

「はい、できたわよ」

私は鏡を見た。
「嘘!これが私?」

「やっぱりアマチュアが努力しても、プロには中々敵わないのものよ」

「凄い!眼も大きいし、鼻筋もグッきりしてる。でも、とても自然。私がやると、どんどんケバくなるだけなのに」

「まぁ、おいおい教えてあげるわ」

「はい、楽しみにしてます。すいません、私は何もお返しできない」

「何言ってるの。花音ちゃんがいなかったら、ヤケクソで仕事続けてたかもしれないのよ。本当に感謝してるんだから」

「そんな、私」

「いいのよ。私がしたいだけだから。さっ、店に行こう」

「はい」


私達はメイク室を出た。

「ケンジさん、今日のお礼に、いい男紹介するからね」

「期待しないで待ってるわ。でも、急いでね」

「うん、分かってる」

私達は店を出た。

「男って?」

「あぁ、AVの人、男も好きって人いるから」

「そうなんですか?」

「私は紹介するだけよ。後は本人同士の問題。ただケンジさん、お金持ってるからね。貧乏な男優には良い稼ぎになるのよね」

「はぁ」

「まぁ、花音ちゃんは知らなくていい世界よ」

「はい、理解が追いつきません」

「フフフッ、ここよ。落ち着いて飲めるから」

「うっ、高そうな店ですね」

「私もたまにしか来ないから。お金の心配はしなくていいからね」

「でも、少しくらい」

「大丈夫、大丈夫。私が払うわけじゃないから」

私達は店に入った。
渚さんはバーテンダーに手を振った。

席はほとんど埋まっていた。

RESERVEDと書かれた札の置いてある席に渚さんは座った。

私も続いて座る。

「なぎちゃん、久しぶり」
とミニスカートの制服を着た綺麗な店員が来た。

「ユッキー、またスタイル良くなった?旦那とし過ぎじゃない?」

「私も若くないし、ほどほどにしてるわよ。注文は?」

「私は、スクリュードック、花音ちゃんは?」

「え~っと、ライムサワーで」

「料理は、海藻サラダと、サーモンのサンドフライ、あとは、ナッツ盛りお願い」

「はい、かしこまりました」

「綺麗な人ですね?」

「元同業者で、1年前くらいに引退した」

「えっ!旦那さんいるんですよね?」

「あそこのバーテンが旦那よ」

「そうなんですか」

「あの子は旦那と出会ったから、引退できた。まぁ、先のことは分からないけど。考えてもしょうがない」

飲み物とナッツが来た。私達は乾杯した。

飲み物をお代わりし、料理も来た。「うん、美味しい」

「そうなのよね。雰囲気だけかと思ったら、ちゃんとしてる。だから、ちょっと高いけど、結構繁盛してる」

しばらくガールズトークで盛り上がっていると、
「ねぇ、2人で飲んでるの?」とスーツを着た3人組がやって来た。

「今はね。もうすぐ、もうひとり来るから」渚さんは、面倒くさそうに言った。

「えっ、ちょうどいいじゃん。こっちも3人だし。一緒に飲もうよ」

渚さんは呆れた顔をした。
「なんで3人目が女だと思うのよ。頭大丈夫?」

「いや、そういう流れかと思って」

「それよりも早く席戻った方がいいわよ。死にたくなかったら」

「おい、戻ろう」と後ろの2人が、話している男の腕を引っ張る。

「もう少しだから」

その男の肩に、ずっしりと重みがかかる。

「もうちょっと待てって」と肩を振り上げた。

「俺の連れに何かようか?」低い声が響く。

私達に話しかけてきた男は、ゆっくりと顔を向ける。

オールバックに黒いサングラス。黒いスーツの中は、タンクトップなのだろうか?胸筋が盛り上がっているのが見えていた。

「いや、今日これから雨降るかなぁって聞いていたんです」

「今日は雨は降らない。もういいか?」

「はい、ありがとうございます」スーツの男達は消えていった。



サングラスの男は席についた。
「守、遅いよ」

「ごめんよ。渚。次の試合の話が長引いちゃって」

「この子は花音ちゃん。真司の婚約者」

「あぁ、はっ、初めまして」守と呼ばれた男はサングラスを外した。

「斎藤守てす。渚とは中学校の時の同級生で、仲良くしてもらってます」

私はポッカリと口を開けていた。
何が起こっているのか、理解できなかった。

「フフフッ、そうなるよね」渚さんはにニヤニヤしていた。

「どっ、どういうことですか?さっきはあんなに怖かったのに」

「あれはキャラよね?守」

「キャラって言うなよ。僕は怖いから、あぁしてるんだ」

「本当に中学から変わんないわね。守は」

「そんなこと言うの。渚だけだよ」

「えっ!今が本当の守さんなんですか?」

「そうよね?守」

「そうだけど。僕も飲み物頼んでいい?」

「ウーロン茶でいい?それともコーラ?」

「試合あるから、ウーロン茶」

「えっ?ウーロン杯じゃなくて?」

「あぁ、この子、全くアルコール飲めないから。一口でも飲んだら、ぶっ倒れるわ」

渚さんは飲み物を頼んだ。

「あぁ、そうなんですか」

「しょうがないだろ。体質なんだから」

「別にダメって言ってないでしょ!」

「えっ!怒んないでよ」

「あのぉ、試合って何の試合ですか?」

「あぁ、総合格闘技」

「んっ?総合格闘技って、何ですか?」

「う~ん、ボクシングとか柔道とか、いろんな格闘技が合わさったヤツで、基本的に何でもやってオーケーで戦うの」

「えっ!痛くないんですか?」

「もちろん痛いよ」

「守は痛いのが嫌だから、相手を先に倒しちゃうのよね?」

「殴られたら嫌だから、先に殴るんだよ。それで倒れてくれれば終わりにすることができる」

「あのぉ、そもそも、そういうことをやらないって選択肢はないんですか?」

守さんは渚さんを見た。

「守は私を守るためにやってるのよ」

「えっ!」

「それなのに、AVなんかに出るから」

「悪かったと思ってるわよ。でも、どうしてもやってみたかったの」

「分かってるよ。だから、何も言わなかったじゃないか」

「そうね。ありがとう。守」

「えっ、お2人って付き合ってるんですか?」

「昔はね。でも、守が有名になったら、ネットに出ちゃって、AV女優と付き合ってるって。そうしたら、守のジムの人が怒っちゃって、無理矢理別れさせられたの」

「僕がちゃんとしてれば、そうならなかったんだ。ごめん」

「まぁ、表向きは別れたことにして、隠れて会ってるけどね」

「まぁ、そうだね」

「これからも隠れて会うんですか?」

「守が引退するまでは無理かな?それまではこっそり会う。フフフッ」

「嬉しいよ。僕なんかと会ってくれて」

「守のこと、もう裏切らないから」

「うん、分かってる」

「そう言えば、セイヤさんって、いつくるんですか?」

「フフフッ。目の前にいるわよ」

「えっ、守さんがセイヤさん?」

「セイヤってリングネームなのよ。負けても何度でも立ち上がるセイヤ」

「バカにしてるだろ、もう!」

「漫画か何かですか?」

「そう、元々わね。守も負けても何度でも立ち上がる。だから、結構人気あるのよね?狂犬セイヤ」

「あっ!それ言うなって言ったじゃん」

「だって事実でしょ」

「きょっ、狂犬?」

「負けたら、大泣きして、弱い、弱いってリングで叫んで、次こそは絶対に勝つって。それまでお前を逃さないからなって叫ぶの。
まぁ、結局勝てずに相手が引退しちゃったんだけどね」

「エキジビションで勝ったよ」守さんは下を向いた。

「守が言ったんでしょ。相手が勝手に倒れたって。後は任せたって言われた後に」

「そうだよ。こっちは溜まったもんじゃないよ」

「はいはい、後で慰めてあげるから」

「うん、ありがとう」

「あれ?そう言えば、渚さん、ご両親には、結婚は無理だけどって言ってませんでした?」

「守は別よ」

「僕は違わない。引退したら、渚と店やる」

「怖くて誰も来ないって」

「プウさんみたいに太る」

「止めて、そんな人いらない。店には立たないで」

「裏方やるよ。経理とか発注とか」

「全然イメージ湧かないですけど」

「守、途中で辞めちゃったけど、★■大学行ってたのよ」

「えっ!超一流大学じゃないですか!」

「格闘技を本格的にやりだして、大学どころでなくなって。親も大変だったわね」

「今だに勘当されてるよ。だから、渚との子供連れて帰れば、孫だし、喜ぶよ」

「私のこと、ちゃんと話すの?」

「もう引退したんだからいいじゃないか」

「世間はそうはいかないの。また両親を苦しめることになるわよ」

「そうかもしれないけど」

「世間って、そんなに気にすることですか?」私は言った。

「関係ないとは言いません。でも、顔が見えない相手と戦ってもしょうがないと思うんです。
だから、自分が幸せなら、それでいいと思います。
もし、表立って会えないなら、こっそり会えばいい。それでお互いに幸せになれば、いいと思います」

「さすが花音ちゃんね。だってさ、守」

「うん、渚、僕と結婚してください」

「答えは、引退した後でね」

「僕に引退して欲しいの?」

「ううん。燃え尽きるまでやって欲しいよ。ちゃんと待ってるから」

「うん、分かった」

「守さんも結婚式に来てほしいな」

「絶対にダメ。私までバレるから」

「しょうがないかな。顔を売る仕事でもあるから」

「残念」

「でも、嬉しいね。守」

「うん、花音さん、これからも渚共々よろしくお願いします」

「こちらこそ」

「ふ~ん」と渚は言った。

「どうしたんですか?」

「守が初対面でこんなに話すの、初めて見たかも」

「えっ!そうなんですか?」

「実は、けっこう人見知りだったりして」

「ギャップが凄いですね。フフフッ」

「体質だから、しょうがないんだよ」

「でも、私もどちらかというと、引きこもってた方だから」

「そうなの?」

「真司さんが、私を変えてくれた。とっても感謝してる」

「まぁ、花音ちゃんに眠ってた力が目覚めたのよ」

「そうなんですかね?」

「守も、格闘技やるなんて思いもしなかった」

「そう言えば、さっき、私を守るためって言ってましたよね?」

「私は、あの家では異端なのよ。どうしても大人しくしていられない。小学校までは、私立のお嬢様の学校に行っていたんだけど、つまらなくてね。

それで中学からは公立の学校に行ったの。やっぱり目立つじゃない。ほとんどは同じ小学校から来てるわけだし。

そんな中、守だけは違ったの。まぁ、私に一目惚れしたのが理由だけどね」

「しょうがないだろ。好きになっちゃったんだから」

「守さんって、自分の思ったこと実行に移すタイプなんですね」

「自分だけだから。自分を一番理解できるのは。だから、自分に嘘はつきたくないんだ」

「あんなにヒョロヒョロだったのに」

「昔は細かったんですか?」

「背は高かったけど、目立たない勉強ができる子って感じね」

「渚さんって、可愛かったんですか?」私も少し酔いがあったのか、聞いてみたくなった。

「まぁ、そうだね。可愛かった」守さんは、遠くを見る目になった。

「止めてよ。恥ずかしい」渚さんは少し赤くなった。

「いいなぁ、私も好きな人いたんだけど」

「ダメだったの?」

「お前はずっと親友だって言われました」

「なんか花音ちゃんっぽい。それからは?」

「その次が真司さんです」

「あら?真司が喜びそう。知ってるの?」

「初めての彼氏だって言ってあります。でも、中学からずっとなんて、素敵ですね?」

「どうなの?守」

「えっ!僕は渚以外、考えたことないよ」

「ファンの子達からファンレターとか来るんでしょ?」

「まぁ、来ないこともないけど。それはセイヤのファンだし、本当の僕を知って嫌いになられてもイヤだよ」

「でも、写真付きで、可愛い子とか」

「中にはいるよ。逆にこんな可愛い子が総合なんて好きなんだって思う」

「強い男はモテるのよ」

「渚だけでいいよ。何も隠さなくていいんだから」

「自分の全部を受け止めてくれる相手なんて、そうそう出会わないですよね?」

「渚は隠してないの?僕に」

「安心して。何も隠してないから」

「それなら、いいけど」

それからも話は盛り上がったが、お邪魔するのもなんなんで、私は終電前に帰ることにした。

「渚さん、守さん。今日は楽しかったです。ありがとうございました」

「ごめんね。この甘えん坊が」

「いえいえ、真司さんも心配するから、帰ります」


私は一人で帰路についた。途中で、真田さんに電話して、今日のことを話しながら歩いた。
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