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裏切り

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「ちょっと待ってて」と言い、スマホを取り出した。ホテルを調べないと。

「ここから15分くらいの所にある」と瑞希が言った。

「えっ?そのつもりだったの?」

「ごめんなさい。こんな相手、嫌だよね」と下を向いた。

「そんなことない。大丈夫、嫌いになったりしないから。じゃあ、行こうか」

 瑞希はまた頷いた。瑞希が靴を履いたら、立ち上がるのを手伝った。その後、レジャーシートを片付けて、リュックにしまった。

 そして、しゃがんだ。
「いいよ、歩いてく」

「僕が早く行きたいんだ」

 瑞希は背中から肩に手をおいた。僕は後ろに手を組んで、立ち上がった。

「まっすぐ行って」瑞希が言った。
 走り始める。もうリュックの中身を心配することはない。

「本当にいいの?世羅さんを裏切ることになるよ」

「分かってるけど、今は考えられない。瑞希のことだけ考えてる」

「うん、ありがとう」

 ダメなのは分かってる。
「これが最後になるかもしれないけど、いい?」

「うん、分かってる」

 今は考えるのは止めよう。ナビちゃん、ごめん。何も言わないで。




途中でコンビニが見えた。
「飲み物買ってこう」と言った。

 コンビニの前で下ろして、中に入る。

 飲み物の棚に行く。
 2人でペットボトルを手に取った。

 ん?何か買わないとならないような。「ちょっと待ってて」と言って、一人で店内を回る。

 セラフィとした時にあったものだよな。飲み物は手に持ってるし、タオルもホテルにあるだろう。後は?

 あっ、と分かったので、瑞希の所に行って、耳元で
「ゴム買うから、外で待ってて」と言った。

「ごめん、買っておこうと思ったんだけど、買えなかった」と瑞希は言った。
「任せて」と言い、飲み物を受け取った。出口付近まで支えて、瑞希は足を引きながら出ていった。

 2人で並んで買ったら、いかにもという感じだ。

 お菓子の棚は無視をして探すと見つかったので、手に取った。
 レジに行くと、若い女の子が一人いるだけだった。でも、躊躇している暇はない。品物を置いた。

 僕はレジの画面を見ていた。
 店員がバーコードを読み取る音がする。

「レジ袋はいりますか?」という声に、反射的に店員の顔を見たら、目が合った。
「はい」と答えた。

 レジの画面が変わり、スマホで払った。テーブルの上にはレジ袋が置かれていた。

品物と一緒に手に取り、出ようとしたら、
「いいなぁ」という声が聞こえたような気がした。

 当然無視をして、外に出た。

 瑞希の近くで、無言でレジ袋に品物を入れてから、リュックの中に入れた。
 そして瑞希を背負い、走り出す。
「買えたの?」

「うん、買えた」

「店員、女の子だったわよね」

「気まずかったよ。いいなぁって声が聞こえたような気がした」

「フフフッ、きっと本当に言ったのよ」

「そうかなぁ」

「私も世羅さん、いいなぁって思うもん」

「ごめん、もう名前出さないで」

「あっ、ごめんなさい」

「僕が悪いんだ。瑞希は謝る必要はないよ」

「うん」

 ホテルに着いた。いかにも怪しい看板が付いている。

 瑞希を下ろして中に入る。

 人がいない。暗い中に、部屋の写真が怪しく光っている。

 何をしたらいいのか、分からない。動揺していると、隣で瑞希は写真を眺めていた。
 そして、写真の下のボタンを押した。

 ガチャッと音がして、鍵が出てきた。

 瑞希がキョロキョロしてから、エレベーターに向かうのに任せた。

 3階のボタンを押す。エレベーターが動きだす。  

 1が消え、2が光り、消えて、3の文字が光り、扉は開いた。

 瑞希を抱えながら、歩き出す。

 鍵と同じ番号の前で、瑞希は止まり、鍵を差し込んだ。

 カチッと音がして、瑞希はドアノブを捻った。
 扉が開く。

 僕は開いた扉を押さえながら、中に入った。

 窓がないことと、風呂場がガラス張りなことを除けば、普通の部屋のようだった。十分、風呂場がガラス張りなのは異常だが。

 靴を脱ぎ、消毒済と書かれた紙が置かれたスリッパに履き替える。

 そして、瑞希をソファーに座らせた。

「まぁまぁな部屋ね」と瑞希が言ったので、
「えっ、来たことあるの?」と反射的に言ってしまった。

「うん、私、初めてじゃないから」と瑞希は言った。

「えっ!」驚いたが、確かに一度もそんなことは言ってない。

「誰と?」また反射的に言ってしまった。
 
「内緒よ、三浦先生」

「えっ!まさか!」僕は目を見開いた。

「フフフッ、冗談よ。ちゃんと血が出るから安心して」

「ビックリしたぁ」

「フフフッ」

 僕がドキドキしているのに、なんだ、この余裕は?
「随分、普通じゃない?」

「もちろんドキドキしてるけど、貴之が初めての相手になると思うと、嬉しくて溜まらないの」

「そんなもん?」

「そんなの分かんないよ。シャワー一緒に入る?見てられるのも恥ずかしいし」

「そうだね。じっくり見られるのは落ち着かないね」

「その前にキスして」

「うん」僕はソファーの前に膝をついて、顔を近づけた。

 唇を重ねる。すると、口の中に何かが入ってきた。

 僕はビックリして顔を離した。
「何?」

「えっ!動画で、唇を重ねた後に、舌を出して、お互いに舌を舐めあってたから」

「あぁ、そうなんだ」

「せ」と瑞希は言いかけて止めた。世羅さんとは唇を合わせてるだけなんだ、と思った。そして、私が初めてってことだ、と嬉しくなった。

「いい?お互いに舌を出して、舌を舐め合うの。分かった?」

「うん、やってみる」

 また唇を重ねてから、瑞希の舌が中に入ってきたので、僕も舌を出した。瑞希の舌が動いて、僕の舌を舐めている。僕も真似をしてみた。

「はぁん」瑞希が声を出した。

 なんだ!もっとしていたくなる。それに凄い興奮する。
 肉棒が固くなっていく。

 瑞希の手が僕の体を触る。そして、僕のベルトを外して、ズボンのボタンを外す。そしてファスナーを下ろした。パンツを押し出している肉棒を、パンツの上から手を上下させている。

「あぁぁ」と僕も声を出す。

 僕は口を離して、瑞希の薄手のニットを脱がせた。

 キャミソール姿になって現れた瑞希の首元に舌を這わせた。

「はぁぁん、貴之」
 左手でキャミソールの上から胸を揉んだ。大きい胸を支えるためなのか、ブラが固く、柔らかい感じがしない。

 キャミソールの中に手を入れる。

 瑞希も僕の方に手を伸ばそうしているので、一度立ち上がりズボンだけを脱いだ。それからまた膝立ちになって、体を瑞希に近づけた。そしてまた、舌を絡めた。

 肉棒がパンツを押しのけて、お腹とパンツの間に隙間ができている。もうすぐ先が出てしまいそうだ。

 瑞希は、両手でパンツの上から擦っていたが、僕がブラを外そうと背中で悪戦苦闘しているのを見かねて、自分でブラを外した。

 僕がブラの中に手を入れると、
「はぁぁぁぁん」と体を仰け反らせた。

 思ったよりも固かった。ブラを外しても前に突き出ていて、垂れてこない。確かに揺れながら走るのは大変だろう。だから、鍛えているのかもしれない。

 もちろん手では揉める。揉みごたえがある。

 掌にツンと硬くなったものが当たる。
「あぁん、触り方がやらしいよぉ」

 瑞希は僕の目を見ながら、パンツの中に手を入れた。
「凄い固い、それにとっても熱くなってる」

「瑞希だから、こんなになってるんだ。瑞希の手、気持ちいいよ」

 僕はキャミソールごとブラを持ち上げて、乳首に舌を這わせた。

「いやあぁぁん」また仰け反る。

「やらしいよぉ」

「しょうがないだろ。こんなに魅力的なんだから。我慢できないよ」

「そのまま、ブラとキャミソールを脱がせる。

 僕もシャツごとティシャツを脱ぎ、パンツだけになる。

 そのパンツも瑞希は下ろした。

 僕をソファーに座らせて、パンツを全部脱がせた。

 そして、肉棒を手でしごいた。

「あぁっ!気持ちいいよ。瑞希」

「こんなに固くなってる。嬉しい」

 瑞希は顔を近づけた。
「ダメだよ。シャワー浴びないと、汚いよ」

 瑞希は無視をして、肉棒に舌を這わせた。
「ダメなのにぃ」僕は仰け反った。

「フフフッ、凄いドクドク言ってる。私も我慢できない」
 
 と口に咥えた。

「あぁぁぁ!気持ち良すぎる」

 下を向くと、瑞希と目が合った。

「本当に初めてなのかよ」

「貴之のこと気持ちよくさせてあげたくて、いっぱい勉強してきたの」

「十分気持ちいいよ」

「そう?私ならこんなこともできるわよ」
 胸の間に挟んで、出てきた先を咥えた。

「ダメだ、刺激が強すぎる。もう無理、出ちゃう」

「いいよ。お口に出して」

「そんな!あぁぁぁ!出る!」

 瑞希の口の中に射精した。

「うぅっ」と瑞希は言ったが、最後まで咥え続けた。

「大丈夫?」

 瑞希は風呂場に行き、吐き出した。

 僕は風呂場のドアを開けて、
「大丈夫?」とまた聞いた。

「ごめん、飲み込もうと思ったんだけど、無理だった」

「飲み込む方が変だから」

「でも、喜ぶって」

「別にそんなこと思わないから、安心して。ほら、服脱いできて」

「うん」瑞希は外に出て、服を脱いでいる。僕はシャワーを出して、体を洗い始めた。

「あっ!洗ってあげようと思ったのに」

 振り向くと、裸の瑞希がいた。
「綺麗だよ。瑞希の体」

「おっぱいだけでしょ」

「そんなことない。足も細いし、ウエストも細い。素敵な体だよ」

「筋肉質で嫌な体だよ」

「そんなことないって、だから、まだこんなになってるんだから」

 瑞希は握った。
「ホントに凄いね」

 僕は膝をついて、顔を近づけて、舌を絡めた。胸を揉む。
 瑞希が口を離した。
「ダメ、これ以上はベッドがいい」

「分かった」

 体を洗いあった。

 体を拭き終わって風呂場をでたら、お姫様抱っこをした。

 ベッドまで運び、掛け布団を寄せて、寝かせた。

「瑞希、大好きだよ」

「うん、貴之、私を愛して」

 舌を絡ませてから、首、胸と舌を這わせていく。胸は横に広がらす、上に突き出ている。

 他の部分も引き締まっていた。筋肉質という表現は間違いない。
 かと言って鈍感な訳では無い。少し触れるだけで、ビクッと体を震わせ、声を上げる。

 僕は顔を戻して、舌を絡めながら、股の間に手を入れた。

「はぁぁぁん」体を捩らせる。

 いきなり刺激が強くならないように、掌で擦った。
 徐々に割れ目を擦る中指に力を入れていく。

 瑞希はずっと体を捩らせて、声を上げている。

 膣から液が溢れてきた。

 僕は顔をゆっくりと股間に向かわせた。

 まずは足の付け根の部分に舌を這わせながら、瑞希の足を触った。徐々に力が抜けてくる。

 足を開き、どんどん下に向かった。
 割れ目に沿って舌を這わせる。

 クリトリスの部分で割れ目に舌をねじ込んで、舐めた。
「あぁぁぁぁぁん」

 両足が持ち上がって、瑞希の手が頭を掴む。

 僕は何度か舐めた後に、指で広げてから、舌で舐めた。

「あぁっ!」と大きな声がして、
 大きくビクッと跳ねた。

 それでも舐め続けた。ビクビクッと体が震えている。

 膣を触ると、液が溢れていた。僕は舌を中に入れた。次々と溢れてくる。

 指を入れて、中を擦った。またビクッと震えた。

 2本、3本と増やしていく。

 そして、舌でクリトリスを舐めた。
 
「あっ!ダメぇぇぇ、いくっ!いっちゃう」

 僕は続けた。

「あぁぁぁ、いっくぅ」と身体を仰け反らせて、震わせた。

 もう一度、舌を絡めて、
「瑞希、挿れるよ」

「うん、私とひとつになって」

「うん。あっ!」

 僕は急いでソファーに置きっぱなしのレジ袋にゴムを取りに行って、中を出した。

「ごめん、すぐ付けるから」

 瑞希は起き上がって、
「貸して、やってみたいことがあるの」ゴムを取って、口に咥えた。

 肉棒を奥に咥えていく。口を離すと、ゴムが装着されていた。

「あっ、本当にできた」無邪気に喜んでいる。

「僕以外にはしない方がいいよ」

「でも、喜ぶって」

「そんなことはないから」

「そんなの分かんないじゃん。他の人は喜ぶかもしれないじゃん」
 
「変態の僕が言うのもなんだけど、そういう人は変態だと思うよ」

「もういい、他の人にやってみるから」

「うっ!」何も言えない。止めてくれと言う権利は僕にはない。

「いいの?他の人にしても」

「僕には止める権利はない」

「嫌なら嫌って言えばいいじゃん」

「もちろん嫌だけど」

「うん、しないよ。貴之が嫌なら、もうしない」

「うん、そうして」

 瑞希はまた寝て、足を広げた。
 胸の前で手を組んでいる。

「痛かったら言ってね」

 不安そうな顔で頷く。

「いくよ」肉帽を膣に当てて、ゆっくりと押し込む。

「あぁ、貴之が入ってくるのが分かる」

 セラフィより狭いと思った。本当に入るのだろうか。

 更に腰を押し出す。

「あぁっ!!中が広げられてる」瑞希はシーツを掴んだ。

 こんなに違うのか。

 すると、
「痛い!」と叫んだ。

 僕が抜こうとすると、後ろで足を組まれた。

「イヤ、全部挿れて」

「でも」

「大丈夫、足の痛みに比べれば。キスして」

 僕は身体を倒し、舌を絡めた。

 口を離すと、瑞希は僕の体を抱き寄せた。
「早く挿れて」耳元で言われた。

 僕はまた腰を押し出す。

「うぅっ」と声を上げて、背中の手に力が入った。背中に食い込んてくる。

 それでも腰を進めた。ますます食い込む。
「全部入ったよ。瑞希と繋がってる」

「うん、嬉しい」背中の指の力が緩む。僕もホッとした。

「動いて」と言われて、動かしたら、また指が食い込んできた。

 それでも腰を動かした。狭い、ずっと力を入れて握られている気分だ。気持ち良すぎる。
「瑞希の中、気持ちいいよ」

「はぁん、貴之」

 徐々に背中の指の力が弱まっってくる。

「貴之が中を擦ってる」
 瑞希も余裕が出てきたようだ。

 腰が動かしやすくなる。それでも握られている状態だ。 
「気持ちいいよ、瑞希。とっても気持ちいい」
 腰が早まっていく。

「あぁぁぁぁぁん、気持ちいいよぉ、貴之のオチンチン、気持ちいいよぉ」

 瑞希の体がビクビクッと震える。

 その度に中で締め付けられる。比べては悪いが、セラフィより何倍も気持ちいい。

「凄い、凄いよ、瑞希、腰が止まらない」

「激しいよぉ、中がいっぱい擦られてるぅ」

「ごめん、我慢できない。一回出すよ」

「うん、私はいいから、出して。いっぱい出して」

「ごめん」腰が早まる。

「出る!」ゴムの中に射精した。

「いっぱい出た?」

「うん。瑞希もいって」

 僕は上体を起こして腰を動かし始めた。
「はぁん、こんなにすぐしても大丈夫なの?」

「でも、我慢できないんだ。もっと、もっと瑞希としたい」

「ああぁぁん。まだ固いよぉ。奥の方まで擦られてるぅ」

 僕は瑞希の腰を掴みながら、腰を押し出す。

「はぁぁぁん、奥に、奥に当たるぅ、いっちゃうよぉ」 

 瑞希の腰を引き寄せる。

「あっ!ダメぇぇぇ、いっちゃう、いく、いくぅ」仰け反って、体をガクンガクンと震わせた.

 僕ももうすぐ出そうだったが、抜いて瑞希の脇に寝転んだ。

「お疲れ様」と瑞希が僕の頭を撫でた。

 僕は腕を伸ばして、瑞希の頭の下に入れた。

「腕枕、嬉しい!」

「僕こそ、筋肉ガチガチだから、気持ちよくないでしょ」

「そんなことないよ」

 瑞希が指で僕の体を撫でる。

「でも、凄い身体だよね?」

「瑞希もね」

「私は女の子っぽいぷよぷよの身体がいいな」

 僕と同じ筋肉質の身体。もしかしてと思ったが、チートを使っている形跡はない。こんなに近くに同じ転生者がいるわけもないか。ゲームが好きそうな感じもないし。

 でも、どこかにはいるのかな。僕だけ特別に選ばれたとは思えない。ナビちゃんに聞いても、答えはないだろう。

「どうしたの?」

「瑞希の魔法にかかっちゃったなって思ってね」

「そんなことしてないとは言えないわね。必死に考えたんだよ」

「瑞希は彼氏いた事ないの?」

「できそうなことはあったわよ。中学の時、何回か」

「やっぱりそうだよね」 

「でも、私の性格だと、みんな逃げちゃうのよね」

「そうなの?不思議だ」

「フフフッ、そんなこと言うの。貴之だけだよ。私がワッと言うと、みんな落ち込んじゃう」

「僕も、ずっと自分こと、とやかく言われるのが嫌だった。自分に自信がなかったから。でも、みんなと話してて、それじゃダメだと分かった。ダメなところを隠してても、無くなるわけじゃない。それを知ることから始めないとダメだったんだ」

「自分に自信が持てたのは、なんでなの?」

「それは内緒かな。いつか話せる時が来たら、話すよ」この時が巻き戻って欲しくない。そう思っていた。

「うん、待ってる」

「もう一回したいけど、痛くない?」

「少しジンジンしてるけど、気持ちよくなっちゃえば大丈夫」

「辛かったら言ってね」

「うん」

 僕は付いているゴムを見たら、血がついていた。新しいゴムに付け直した。手で愛撫してから、また中に入った。

 それから2回射精した。

「もう無理」

「初めてなのに、こんなにしちゃった」

「僕も初めてこんなにした」

「気持ちよかったの?」

「うん、気持ちよかった」

「だったら、またしてくれる?」不安そうな目で僕を見つめている。

「うん、必ず。でも、足を治すのが先だよ」

「それなら、足が治った記念にしてくれる?」

「うん、分かった。そうしよう」

 僕はまたお姫様抱っこをして、風呂場に行った。

 浴槽にお湯を張りながら、お互いの身体を洗った。

「フニャフニャだね」

「瑞希のせいだよ」

 浴槽の中で瑞希は僕の腕の中にいる。
「それにしても、凄いおっぱいだ」

「この前、お母さんのも見てたでしょ」

「えっ、そんなことは・・・」

「もう、本当に変態なんだから」

「念のため言っておくけど、おっぱいが小さくても、瑞希のことは好きになってたよ」

「ホントに?」

「そうだよ。おっぱいで人を好きになったりしません」

「まぁ、そういうことにしておきましょって、ずっと触ってるじゃん」

「あるに越したことはない」

「私がオチンチンずっと触ってたら、嫌でしょ」

「それはそうだけど。今くらい触りたいな。もうすぐ帰るんだし」

「分かったわよ。服着たらダメだからね」

「うん、分かってる」

 電話が鳴った。
「あっ、時間かも。出なくちゃ」

「残念」

 僕は濡れたまま電話に出て、帰ると告げた。

 体を拭いて、服を着た。

 瑞希が入口にある変な機械の前で財布を持っていたので、慌てて行き、揉めた末に、僕が払うことで納得した。

 服を着終わり、お金を入れると、鍵が空いた。

 忘れ物がないか確認して、ホテルを出た。

 外は暗くなりかけてた。部屋に窓が無いせいで時間の感覚がおかしくなる。

 瑞希を背負い、駅へと急いだ。

 時間帯のせいなのか、電車が混んでいたので、いつもの体勢になる。

瑞希は遠慮なく僕にしがみついている。明日の電車で今日のことを思い出さないように気をつけなければ。

そして瑞希の家に近づいてきた。

来週は、瑞希達の駅伝の予選会だ。男子部員もサポートで駆り出される。

「ここで下ろして」

「えっ?もうすぐだよ」

「家に近いと明るいから」

「分かった」

瑞希を下ろして、体を屈め、顔を近づけた。舌を絡める。

そして、身体を支えて家まで行った。

「また明日」リュックを渡す。

「また明日ね」

僕はきりがないので、背を向けて走り出した。

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