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2回目
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私はドアの前に行き、
「もうやらない?」と言った。
しばらく間があってから、
「もうやらない」と返ってきた。
「それならいいよ。私も忘れるから」
また、しばらく間があってから、
「ねぇ、何もしないから開けて。ちゃんと話したい」
私は悩んだ。しかし、あの寂しそうな目が頭から離れない。
私はドアを開けた。
「ありがとう」と言って、楓が入ってきた。買ってきた服に気がついたらしく、楓は少し見つめた。
床に座ってから、しばらく沈黙が流れた。
「ねぇ、明日、その服を着ていくの?」と楓が指を指した。
「うん、早苗と会うから」
「ホントに、早苗さんなの?!早苗は何度か家に泊まったことがあるので、楓も知っている。
「えっ。そうだよ」
「今まで出かけるとき、そんな服を着てるのを見たことがない。誰と会うの?」
楓の言っていることが正しいので、正直に言うことにした。
「私が好きな人と会う」
「昨日も、その人と一緒だったの?」
「そうよ」
「今まで帰らなかった時も、その人と?」
「それは違う。昨日が初めて」
「姉ちゃんは、本当にその人が好きなの?」
私は即答できなかった。
「騙されてない?体だけの関係なんじゃない?」
「違う!」と言って、その後が続かなかった。一番私が疑っているからだ。
「姉ちゃん、僕は姉ちゃんに褒められると、本当に嬉しい。他の人じゃダメなんだよ。姉ちゃんじゃなきゃダメなんだ」
「えっ!」私は驚いた。それって、どういうこと?と聞き返す勇気がなかった。
「今、僕が抱いてる気持ちが何なのか、僕にも分からない。だけど、誰にも姉ちゃんのことを渡したくない。ずっと僕のそばにいて欲しい。姉ちゃんのこと、ずっと大切にするから。ねっ、お願い、明日行かないで」
楓はまっすぐに私を見つめた。
いつまでも子供だ思っていた。体がどんなに大きくなっても、私にとっては、可愛い弟。
ダメだよ。私達は兄弟なんだよ。口から声が出てこない。何を言ってあげれば、傷つけずに諦めてもらえるのだろうか。
「それだけ言いたかったんだ。さっきは本当にごめんね」
楓は立ち上がろうとした。
ダメだ、このまま帰しては。
楓との楽しい思い出が頭に蘇る。楓を見ると、目を逸らすことはしたくない。
「ちょっと待って」やっと言葉が出てきた。
楓は振り返った。
「僕の気は済んだから、もういいよ」
「イヤ。楓にもちゃんとお祝いして欲しいの!私の結婚式では」
「結構?本当に騙されてない?」」
「多分、大丈夫」
「多分って何だよ」楓は私の両腕を掴んだ。
「私も信じられないの。相手のことが。でも、今回を逃したら、こんな機会来ないかもしれない」
「ちょっと待って、好きでもない相手と一晩過ごしたの?」
「私のこと綺麗だっていってくれたの。顔も裸も」
「そんなこと僕だって言える。姉ちゃん、本当に止めよう。僕がずっと一緒にいるから」
「ダメだよ。私達、兄弟なんだよ。楓はカッコいいから、すぐに見つかるよ」
「すっと姉ちゃんのことだけ見てきたんだ。これからもずっと姉ちゃんのことだけ見ていたいんだ」
「ごめんね。楓の気持ちには応えられないよ」
「分かった。僕のことはいい。だけど、明日は止めよう。ねっ」
「ううん。明日行くよ」
楓は両手を離し、抱きしめてきた。
「姉ちゃん、イヤだ。僕だけの姉ちゃんなんだ」
「フフフッ、誰と付き合っても、楓のお姉ちゃんであることは、変わんないよ」私は優しく背中を撫でた。
「僕だけのものでいて」
「母さんも言ってたでしょ。孫が見たいって」
「僕と作ろう。ねっ、そうしよっ」楓は上のスエットの中に手を入れてきて、胸を揉んだ。
私は抵抗しなった。楓の手が止まった。
「いいの?姉ちゃん」
「楓の気が済むならいいよ」
「姉ちゃん!僕」
「うん」私は上のスエットを脱いで、ブラを外した。
楓も上のジャージを脱いだ。
「姉ちゃんのオッパイ」
「楓。好きだもんね。オッパイ」
「オッパイが好きなんじゃない。姉ちゃんのオッパイが好きなんだ」
「フフフッ」
「姉ちゃん」
楓はむしゃぶりついてきた。
「あん」私は声を出した、
しばらくすると、楓は私の下のスエットに手をかけた。
私はその手を押さえて、頭を振った。
「お願い、ちゃんと責任はとる」
「ダメだよ。これ以上は」
楓は立ち上がって、自分の下のスエットとパンツを一枚に下ろした。
私の人生2度目、固くなったものを見てしまった。
「姉ちゃん、僕の全部を見て」
私は目を逸らせた。
「楓、何をしても、私は明日行くよ。ホテルにも行く」
「それでもいい。僕が全部上書きする」
「それでも私は、その人と結婚するかもしれない」
「姉ちゃんがそれで幸せになるなら、僕は身を引く。幸せの邪魔はしない」
「うん、分かった。でも、ちゃんと避妊して」
「うん、分かった。ちょっと待ってて」
楓は下のスエットだけを履いて、ドアを開け。キョロキョロとしてから、部屋を出ていった。
そして、すぐに戻ってきた。
「姉ちゃん、これ」と銀色のものを渡してきた。
「ゴム?」
「うん、部活で研修があったんだ。性病とか避妊とかの。その時に配られた」
「使い方は分かるの?」
「えっ?・・・分かんないよ。使ったことないし」
「それじゃ意味ないでしょ」
「僕のスマホ、置いてきちゃったから、調べてよ」
「私が?もう、しょうがないわね、これじゃ、私がしたいみたいじゃない」
「いいじゃん。速く」楓はニコニコしている。
「はぁ、本当に素直ね。嫌味なくらい」
「僕とじゃイヤ?」
「そうじゃないけど、私にもよく分かんいの。勉強とかみたいに、教えられることじゃないの」
「僕は、姉ゃんが初めてで嬉しいし、動画とか見てるから」
「ゴムの付けかたは、動画で見てないの?」
「見たことない。そんなのあるのかな?」
「はぁ?私は何を探せばいいの?』
「分かったよ。貸して」
私はロックを解除して、スマホを渡した。
「ふむふむ。なるほど。分かったよ」
「良かった。なんかそんな雰囲気じゃなくなっちゃった」
「イヤだ。全然、収まってないのに』
確かにずっと固いままだ。
「分かったわよ。立って』
これで気が済んてくれればいいと思っていた。
楓は立ち上がった。私は膝立ちになった。
目の前にあるものを掴んだ。
「あぁ、姉ちゃん」
「声、我慢してよ」
楓は頷いた。
私は手を動かした。まさか朝、初めてしたことを弟にすることになるとは。ずっと私には縁のないものだと思っていたのに。
「姉ちゃん、気持ちいい」
「そう?出そう?」
「うん。でも、口でしてくれる?」
「それで終わりでいい?」
「ゴム持ってきた意味ないじゃん」
「そうね。でもいい?私がいいって言う時以外は、しつこく言わないこと。それと、私が帰ってこなくても騒がないこと。約束できる?」
「嫌だけど、分かった。約束する」
「約束破ったら、2度としないからね」
「分かったから」
私は咥えた。楓は、ビクッと体を震わせた。
「姉ちゃんが僕のを。嬉しい」
なんか朝聞いたな、と思いながら、舌と頭を動かした。
楓が私で気持ちよくなって、口の中に精子を出してる。昔あんなに可愛かったのに。
それに真田さんよりも少し大きい。
私は興奮してしまった。
「あぁ、姉ちゃん、そんなにされたら、出ちゃう」
あっ、ここは風呂場じゃないし、ゴムは1つしかない。どうすればいいの?私は悩んだ。
「姉ちゃん、出る。このまま出していい?」
しょうがない。口の中で受け止める。私は覚悟を決めて、頷いた。
「あぁぁ」楓が情けない声を出すと同時に、口の中に精子が広がった。
いつまでも止まらない。
まだなの?
やっと止まり、口を離して、上を向いた。
どこかしら吐き出せる場所は?トイレ?裸だし、服を着る余裕はない。
困っていると、楓が、ここにと言った。ティッシュの山を掴んでいた。私は受け取って、吐き出した。
あぁ、こうすればよかったんだ。と思った。
んっ?楓は射精の時はこうすることを知っていたから、わざわざ、このまま出していい?と聞いたのだ。変なことを覚えさせてしまった。次はティッシュをそばに置いておこう。
それでも口の中に残っている。口の中をゆすぎたかったが、何度かツバを飲み込んで、我慢した。
疲れたので、ベッドに寄りかかり、膝を立てて座った。
「姐ちゃん、ありがとう。気持ちよかったよ」
「そう?収まったんなら、もういい?」
「姉ちゃんこそ、止めていいの?』と楓は私の股間を見ている。
私も見てみると、染みができていた。
「嘘!」私は手を入れてみたいだ。下着も濡れていた。股間部分はビショビショになっていた。
「ダメ、今日は終わり」私は足を閉じた。顔が熱かった。
「ねぇ、しようよ。ちゃんと姉ちゃんを気持ちよくさせるから、それから挿れる」
「やだよ。こんなになってるの。見られたくない」
「僕だってこんなになってるのみられてるんだ。恥ずかしいのは変わんないよ」
確かに、出したはずなのに、そんなことなかったかのように固くなったままだ。
私も、これを中に挿れたら、どうなるのか、考えただけで染みが広がってしまいそうだ。
「分かった。気持ちよくさせてくれたら、挿れていいよ」
私はスエットと下着を脱ぎ、ベッドに寝た。
いつまで経っても楓は立ったままだった。
「恥ずかしいから、早くして」
「姉ちゃん、綺麗だ。やっぱり誰にも見せたくない』
「止めるよ」
「わっ、分かったよ。もう言わないから」
楓もベッドに横になった。ベッドが狭い。
「姉ちゃん、キスしていい?」
「うん。いいわよ」
楓の顔が近づく。唇が重なる。一昨日までだったら、これで満足していただろう。しかし、この先を知ってしまった。
私は楓の首の後ろに腕を回して、舌を入れた。反射的に楓が逃げようとした。それを腕で押さえた。
楓の舌を舐めた。楓も舐め返してきた。
ヤバい、また溢れてきた。早く挿れて欲しい。なんて淫乱な女なんだ、私は。
でも、楓にはちゃんと覚えてほしい。挿れればいいという、きっとあの日あいつがやったようなセックスを覚えさせるわけにはいかない。
私は、体をずらして、楓を下にした。
「いい?これから私がやるように、楓も私にして。分かった?」
楓は頷いた。
私は真田さんがしてくれたように、楓の体を愛撫した。
楓の筋肉に覆われた体は、触っていて固かった。真田さんの体も引き締まっていたが、全然違う。
最後にまた咥えて愛撫した。でも出させるわけにはいかない。
「はい、分かった?ちゃんとやるのよ」
「もう姉ちゃんの中に入りたい」
「ダメ、どんなにしたくても、我慢してやって。ちゃんと挿れさせてあげるから」
「姉ちゃん」また楓は舌を絡めてきた。
そして、私の体を愛撫し始めた。何度も私は大声を出しそうになったが、我慢した。
そして最後に、私の股間に顔を埋めた。
ここばかりは、さっき教えられない。しかし、楓は舌で舐めながら、指を入れて動かした。
私は体を仰け反らせた。
楓は溢れてくるものを舐めている。
「姉ちゃん、どんどん溢れてくる」
「うん、もういいよ。挿れて」
「姉ちゃん、大好きだよ。ずっと大切にする」
私は頷いた。
楓は銀の袋を破り、自分のものに当てると、ぐるぐると下ろした。
「姉ちゃん、挿れるよ」
「うん」
楓は顔をしかめながら、腰を押し出した。
「はぁぁん。楓が入ってくる」やっぱり大きい。すぐにいってしまいそうだ。
どんどん中を進んでくる。
「あぁぁん。いっちゃう」私は小さくいって体を仰け反らせた。
私の浮いた体を掴んで、楓は引き寄せた。
「姉ちゃん、全部入った。嬉しい。姉ちゃんと一つになった」
「楓で中がいっぱいになってる」
ヤバい、これから動くのだ。耐えられるのだろうか?
「姉ちゃん、動くよ」楓は動き始めた。
あぁ、気持ち良すぎる、おかしくなってしまいそうだ。でも声を出すわけにはいかない。
「姉ちゃん、そんなにギュッとしないで。すぐ出ちゃう」
ダメだ、体が言うことを聞かない。返事をしたら、大きな声が出てしまう。
そうだ、枕だ。私は体を捩って、顔に枕を押し付けた。
「んん~」と篭った声が部屋に響いた。
「姉ちゃん、顔が見たい。隠さないで」動きを止めた。
私は一通り声を出して。なんとか話せるようになった。
枕を外して
「無理、それくらい我慢して」また枕を押し付けた。
「分かったよ」また動き始めた。
「んん~」
「ねえちゃん、気持ちいいよ」段々と早くなってきた。
「んん~、んん~」ビクビクっと体を震わせた。何回いっただろうか、分からなかった。
「姉ちゃん、もう出ちゃう」
最後にまた早くなった。
そして、楓の動きが止まった。
枕を外すと、楓の体が震えていた。私もビクンビクンと体を震わせた。
「はぁ、はぁ」呼吸音だけが部屋に響いた。
「姉ちゃん、このまま、もう一回していい?」
ダメだ、楓の体力に合わせていたら、壊れてしまう。
私は頭を大きく左右に振った。
「残念。でも、姉ちゃんが僕の初めての人になった。とっても嬉しいよ」
楓は体を倒してきて、舌を絡めてきた。
私はそれだけで、またいってしまった。
私はやっと落ち着いて、
「もういいでしょ。早く抜いて」
「もう少しだけ」
「何で2回も出したのに、小さくならないの?」
「あと2回くらいしたら、小さくなるよ」
「あなたの体力に私が付き合えるわけないでしょ。そういう相手が欲しいなら、他に探して。探さないなら、その力は野球にぶつけなさい」
「分かったよ。野球頑張るよ。ねぇ、もし僕がプロになったら、一緒に暮らしてくれる?そして休みの日は、ずっとしよう」
「ちょっと、何で私が結婚しないことになってるのよ」
「あぁ、そうだね。約束は守る。姉ちゃんが結婚したら、邪魔はしないよ」
「約束よ。破ったら」
「分かってる。しつこくしてって言わないから。でも僕が頑張ったらいいでしょ?」
「それで楓が頑張れるなら、考えとくわ。でも、家はダメ。声我慢してたら、窒息しそう」
「分かった。次はホテル行こ」
「そうして。はぁ、お風呂行ってくる」
私はゆっくりと立ち上がった。まだ入ってるような気がする。
下着を履こうとした。あぁ
新しいの出さないと。ノーパンノーブラでスエットを着た。新しい下着を出した。
振り返ると、楓は裸のまま、ベッドに横になっていた。
「何してるの?」
「えっ、出てくるの、待ってるよ」
「裸で?」
楓は頷いた。
私はクッションを投げつけた。
「ストライ~ク」
「楓、怒るよ」
「はい」楓はパンツとスエットを着た。
「一緒に入っていい?」
私は拳を振り上げた。
「冗談だよ」楓はドアを開けっ放しにして、出ていった。
「全く、もう」私は部屋を出て、ドアを閉めた。
風呂場に入り、髪と体を洗った。
そして下着を洗った。
洗濯物が楓のせいで増えた。なんで、こんなことに。
そもそも真田さんが変なことを言い出したからだ。それから、私の人生が変わってしまった。
下着を洗い終わり、湯船に入った。
楓は、膝枕をした時には、おかしかった。今まで平気だったのに。
あっ、楓は服を見て、私がこんな服を買ってまで会う相手。しかも昨日は帰ってこなかった。
確かに怪しく思っても、仕方がないな。
それにしても、楓の育て方をどこで間違ってしまったのだろう。
優しく、一生懸命に取り組むいい子に育てたはずだ。自信を持てるように、いっぱい褒めた。私の代わりに、私ができないことをやって欲しかった。
あっ!私は自覚のないまま、私の夢を押し付けていたのだろうか?普通に頑張れば認められることを。顔さえ普通だったら、こんな惨めな人生を過ごさないで済んだと証明したかったのか?
父さんは野球の夢を押し付けなかったのに。
なんてことだ。自業自得じゃないか。私は真田さんの相手として相応しくない。すくに別れて、楓の責任を取らなければ。
んっ?楓を、こんな私と一緒にいさせていいのか?いつかは楓も分かるだろう。乳離れするように、私を必要としなくなるだろう。
楓が気の済むまで付き合ってあげよう。そして、要らないと言われたらわ素直に目の前から消えよう。それが私のするべきこと。
真田さんとは、明日、最後にしよう。
私なんかに別れを切り出されたら、ショックだから、嫌われるようにしよう。
はぁ、なんか気が楽になった。
んっ、ちょっと待て。
楓は一度や二度くらい告白されたことはないのか?もしそれでも私に固執しているなら、どうなる?
私がそばにいると安心してしまったら、私の代わりを探そうとするのか?
顔で選ぶなら、とっくに私は脱落しているはずだ。
となると、楓のことを考えたら、真田さんと結婚して、早く諦めさせた方がいいんじゃないのか?
あぁ、どうしよう?ベストな答えが見つからない。
相談するにも、さすがに複雑すぎて困らせるだけだ。こんなの神様くらいしか答えは出せないよ。
もしかしたら、真田さんはすぐに飽きるかもしれない。あれだけ人気があるんだ。他の人に目が行くだろう。
うん、そうしよう。急に白黒つける必要はない。少し様子を見よう。
とりあえず先送りというよくある結論に達し、浴槽から立ち上がった。
すると、楓が裸で入ってきた。
「バカ!何してるのよ」
「父さん達、2人で買い物に行ったから」
「あぁ、そう」私はホッとした。
また湯船に浸かろうとしたが、
「はぁ?それとこれとは別でしょ。入ってこないで」
「ドサクサに紛れようとしたのに。いいじゃん。少しだけ。僕も体洗いたいし」
「じゃあ、私は出るから」
私が出口に向かうと、楓は腕を掴んで、私を振り向かせた。
そして唇を重ねた。当たり前のように舌を入れてきた。さっきは、ビックリしていたくせに。私も舌を出して絡めた。
そして楓は、胸を揉み、股間を触ってきた。
「もうダメ、せっかくスッキリしたのに」
すると、楓の下は固くなっていた。
「こっちもダメよ。いい?私はもうずっとできるほど、若くはないの。したいだけなら、他を探して。別に嫉妬とかしないから、好きにしなさい」
「イヤだ。僕は姉さんだけだよ」
「私は違うから、また頑張ったら、させてあげる。でも、それはご褒美。性欲処理のためじゃない」
「分かったよ」
「はい、もの分かりのいい子には、ご褒美よ。体洗ってあげる」
首から順番に足まで洗った。
最後は、楓の手を私の胸において、固くなったものを手でしごいた。
「あぁ、姉ちゃん、気持ちいいよぉ」
「本当に何回出せるの?」
「分かんないよ。そんなの」
私は口でするのは止めた。してもらうのが、当たり前と思われても、私の顎が持たない。
「姉ちゃん、口で』
「十分気持ちいいでしょ。さっきしたから、今日はもうしないよ』
「えっ、分かったよ。でも、下の方もさわって』
「下って?』
「玉だよ。ぶらぶらしてるやつ。でも掴んじゃダメだよ。掌で触って』
私は覗き込んだ。あぁ、これか?もう片方の掌で転がすように触った。
楓がビクンとした。
「あぁ、気持ちいい」
楓が私の肩に手を置いた。立っていられないらしい。
「あぁ、出る」
楓の精子が私の胸にかかる。
楓を見上げると、胸に付いた精子をじっと見ている。ゴクンとつばを飲み込んだのか、喉仏が上下に動いた。
はぁ、男って、精子で汚したいのね、真田さんの慌てぶりを思い出した。
「姉ちゃん、挿れたい」
「今日はダメ』私はシャワーで精子を流し、ボディーシャンプーで、胸の辺りを洗い、また流した。
「もう出るから」
楓が恨めしそうに私を見る。
「頑張ったら、させてあげるから。少しは私の体も考えてよ」
「分かったよ」
でも、ご褒美はもうない。私は脱衣所に出た。
楓は浴槽に入ったらしい。すりガラスから影が消えた。
洗濯機に下着とスエットを入れて、スイッチを入れた。
私は部屋に戻ると、買ってきた服と靴を着てみた、
鏡を覗き込む。うん、悪くない。真田さんも喜んでくるだろう。
私は服を新しいスエットに着替え、ペディキュアを出して、爪に塗り始めた
「もうやらない?」と言った。
しばらく間があってから、
「もうやらない」と返ってきた。
「それならいいよ。私も忘れるから」
また、しばらく間があってから、
「ねぇ、何もしないから開けて。ちゃんと話したい」
私は悩んだ。しかし、あの寂しそうな目が頭から離れない。
私はドアを開けた。
「ありがとう」と言って、楓が入ってきた。買ってきた服に気がついたらしく、楓は少し見つめた。
床に座ってから、しばらく沈黙が流れた。
「ねぇ、明日、その服を着ていくの?」と楓が指を指した。
「うん、早苗と会うから」
「ホントに、早苗さんなの?!早苗は何度か家に泊まったことがあるので、楓も知っている。
「えっ。そうだよ」
「今まで出かけるとき、そんな服を着てるのを見たことがない。誰と会うの?」
楓の言っていることが正しいので、正直に言うことにした。
「私が好きな人と会う」
「昨日も、その人と一緒だったの?」
「そうよ」
「今まで帰らなかった時も、その人と?」
「それは違う。昨日が初めて」
「姉ちゃんは、本当にその人が好きなの?」
私は即答できなかった。
「騙されてない?体だけの関係なんじゃない?」
「違う!」と言って、その後が続かなかった。一番私が疑っているからだ。
「姉ちゃん、僕は姉ちゃんに褒められると、本当に嬉しい。他の人じゃダメなんだよ。姉ちゃんじゃなきゃダメなんだ」
「えっ!」私は驚いた。それって、どういうこと?と聞き返す勇気がなかった。
「今、僕が抱いてる気持ちが何なのか、僕にも分からない。だけど、誰にも姉ちゃんのことを渡したくない。ずっと僕のそばにいて欲しい。姉ちゃんのこと、ずっと大切にするから。ねっ、お願い、明日行かないで」
楓はまっすぐに私を見つめた。
いつまでも子供だ思っていた。体がどんなに大きくなっても、私にとっては、可愛い弟。
ダメだよ。私達は兄弟なんだよ。口から声が出てこない。何を言ってあげれば、傷つけずに諦めてもらえるのだろうか。
「それだけ言いたかったんだ。さっきは本当にごめんね」
楓は立ち上がろうとした。
ダメだ、このまま帰しては。
楓との楽しい思い出が頭に蘇る。楓を見ると、目を逸らすことはしたくない。
「ちょっと待って」やっと言葉が出てきた。
楓は振り返った。
「僕の気は済んだから、もういいよ」
「イヤ。楓にもちゃんとお祝いして欲しいの!私の結婚式では」
「結構?本当に騙されてない?」」
「多分、大丈夫」
「多分って何だよ」楓は私の両腕を掴んだ。
「私も信じられないの。相手のことが。でも、今回を逃したら、こんな機会来ないかもしれない」
「ちょっと待って、好きでもない相手と一晩過ごしたの?」
「私のこと綺麗だっていってくれたの。顔も裸も」
「そんなこと僕だって言える。姉ちゃん、本当に止めよう。僕がずっと一緒にいるから」
「ダメだよ。私達、兄弟なんだよ。楓はカッコいいから、すぐに見つかるよ」
「すっと姉ちゃんのことだけ見てきたんだ。これからもずっと姉ちゃんのことだけ見ていたいんだ」
「ごめんね。楓の気持ちには応えられないよ」
「分かった。僕のことはいい。だけど、明日は止めよう。ねっ」
「ううん。明日行くよ」
楓は両手を離し、抱きしめてきた。
「姉ちゃん、イヤだ。僕だけの姉ちゃんなんだ」
「フフフッ、誰と付き合っても、楓のお姉ちゃんであることは、変わんないよ」私は優しく背中を撫でた。
「僕だけのものでいて」
「母さんも言ってたでしょ。孫が見たいって」
「僕と作ろう。ねっ、そうしよっ」楓は上のスエットの中に手を入れてきて、胸を揉んだ。
私は抵抗しなった。楓の手が止まった。
「いいの?姉ちゃん」
「楓の気が済むならいいよ」
「姉ちゃん!僕」
「うん」私は上のスエットを脱いで、ブラを外した。
楓も上のジャージを脱いだ。
「姉ちゃんのオッパイ」
「楓。好きだもんね。オッパイ」
「オッパイが好きなんじゃない。姉ちゃんのオッパイが好きなんだ」
「フフフッ」
「姉ちゃん」
楓はむしゃぶりついてきた。
「あん」私は声を出した、
しばらくすると、楓は私の下のスエットに手をかけた。
私はその手を押さえて、頭を振った。
「お願い、ちゃんと責任はとる」
「ダメだよ。これ以上は」
楓は立ち上がって、自分の下のスエットとパンツを一枚に下ろした。
私の人生2度目、固くなったものを見てしまった。
「姉ちゃん、僕の全部を見て」
私は目を逸らせた。
「楓、何をしても、私は明日行くよ。ホテルにも行く」
「それでもいい。僕が全部上書きする」
「それでも私は、その人と結婚するかもしれない」
「姉ちゃんがそれで幸せになるなら、僕は身を引く。幸せの邪魔はしない」
「うん、分かった。でも、ちゃんと避妊して」
「うん、分かった。ちょっと待ってて」
楓は下のスエットだけを履いて、ドアを開け。キョロキョロとしてから、部屋を出ていった。
そして、すぐに戻ってきた。
「姉ちゃん、これ」と銀色のものを渡してきた。
「ゴム?」
「うん、部活で研修があったんだ。性病とか避妊とかの。その時に配られた」
「使い方は分かるの?」
「えっ?・・・分かんないよ。使ったことないし」
「それじゃ意味ないでしょ」
「僕のスマホ、置いてきちゃったから、調べてよ」
「私が?もう、しょうがないわね、これじゃ、私がしたいみたいじゃない」
「いいじゃん。速く」楓はニコニコしている。
「はぁ、本当に素直ね。嫌味なくらい」
「僕とじゃイヤ?」
「そうじゃないけど、私にもよく分かんいの。勉強とかみたいに、教えられることじゃないの」
「僕は、姉ゃんが初めてで嬉しいし、動画とか見てるから」
「ゴムの付けかたは、動画で見てないの?」
「見たことない。そんなのあるのかな?」
「はぁ?私は何を探せばいいの?』
「分かったよ。貸して」
私はロックを解除して、スマホを渡した。
「ふむふむ。なるほど。分かったよ」
「良かった。なんかそんな雰囲気じゃなくなっちゃった」
「イヤだ。全然、収まってないのに』
確かにずっと固いままだ。
「分かったわよ。立って』
これで気が済んてくれればいいと思っていた。
楓は立ち上がった。私は膝立ちになった。
目の前にあるものを掴んだ。
「あぁ、姉ちゃん」
「声、我慢してよ」
楓は頷いた。
私は手を動かした。まさか朝、初めてしたことを弟にすることになるとは。ずっと私には縁のないものだと思っていたのに。
「姉ちゃん、気持ちいい」
「そう?出そう?」
「うん。でも、口でしてくれる?」
「それで終わりでいい?」
「ゴム持ってきた意味ないじゃん」
「そうね。でもいい?私がいいって言う時以外は、しつこく言わないこと。それと、私が帰ってこなくても騒がないこと。約束できる?」
「嫌だけど、分かった。約束する」
「約束破ったら、2度としないからね」
「分かったから」
私は咥えた。楓は、ビクッと体を震わせた。
「姉ちゃんが僕のを。嬉しい」
なんか朝聞いたな、と思いながら、舌と頭を動かした。
楓が私で気持ちよくなって、口の中に精子を出してる。昔あんなに可愛かったのに。
それに真田さんよりも少し大きい。
私は興奮してしまった。
「あぁ、姉ちゃん、そんなにされたら、出ちゃう」
あっ、ここは風呂場じゃないし、ゴムは1つしかない。どうすればいいの?私は悩んだ。
「姉ちゃん、出る。このまま出していい?」
しょうがない。口の中で受け止める。私は覚悟を決めて、頷いた。
「あぁぁ」楓が情けない声を出すと同時に、口の中に精子が広がった。
いつまでも止まらない。
まだなの?
やっと止まり、口を離して、上を向いた。
どこかしら吐き出せる場所は?トイレ?裸だし、服を着る余裕はない。
困っていると、楓が、ここにと言った。ティッシュの山を掴んでいた。私は受け取って、吐き出した。
あぁ、こうすればよかったんだ。と思った。
んっ?楓は射精の時はこうすることを知っていたから、わざわざ、このまま出していい?と聞いたのだ。変なことを覚えさせてしまった。次はティッシュをそばに置いておこう。
それでも口の中に残っている。口の中をゆすぎたかったが、何度かツバを飲み込んで、我慢した。
疲れたので、ベッドに寄りかかり、膝を立てて座った。
「姐ちゃん、ありがとう。気持ちよかったよ」
「そう?収まったんなら、もういい?」
「姉ちゃんこそ、止めていいの?』と楓は私の股間を見ている。
私も見てみると、染みができていた。
「嘘!」私は手を入れてみたいだ。下着も濡れていた。股間部分はビショビショになっていた。
「ダメ、今日は終わり」私は足を閉じた。顔が熱かった。
「ねぇ、しようよ。ちゃんと姉ちゃんを気持ちよくさせるから、それから挿れる」
「やだよ。こんなになってるの。見られたくない」
「僕だってこんなになってるのみられてるんだ。恥ずかしいのは変わんないよ」
確かに、出したはずなのに、そんなことなかったかのように固くなったままだ。
私も、これを中に挿れたら、どうなるのか、考えただけで染みが広がってしまいそうだ。
「分かった。気持ちよくさせてくれたら、挿れていいよ」
私はスエットと下着を脱ぎ、ベッドに寝た。
いつまで経っても楓は立ったままだった。
「恥ずかしいから、早くして」
「姉ちゃん、綺麗だ。やっぱり誰にも見せたくない』
「止めるよ」
「わっ、分かったよ。もう言わないから」
楓もベッドに横になった。ベッドが狭い。
「姉ちゃん、キスしていい?」
「うん。いいわよ」
楓の顔が近づく。唇が重なる。一昨日までだったら、これで満足していただろう。しかし、この先を知ってしまった。
私は楓の首の後ろに腕を回して、舌を入れた。反射的に楓が逃げようとした。それを腕で押さえた。
楓の舌を舐めた。楓も舐め返してきた。
ヤバい、また溢れてきた。早く挿れて欲しい。なんて淫乱な女なんだ、私は。
でも、楓にはちゃんと覚えてほしい。挿れればいいという、きっとあの日あいつがやったようなセックスを覚えさせるわけにはいかない。
私は、体をずらして、楓を下にした。
「いい?これから私がやるように、楓も私にして。分かった?」
楓は頷いた。
私は真田さんがしてくれたように、楓の体を愛撫した。
楓の筋肉に覆われた体は、触っていて固かった。真田さんの体も引き締まっていたが、全然違う。
最後にまた咥えて愛撫した。でも出させるわけにはいかない。
「はい、分かった?ちゃんとやるのよ」
「もう姉ちゃんの中に入りたい」
「ダメ、どんなにしたくても、我慢してやって。ちゃんと挿れさせてあげるから」
「姉ちゃん」また楓は舌を絡めてきた。
そして、私の体を愛撫し始めた。何度も私は大声を出しそうになったが、我慢した。
そして最後に、私の股間に顔を埋めた。
ここばかりは、さっき教えられない。しかし、楓は舌で舐めながら、指を入れて動かした。
私は体を仰け反らせた。
楓は溢れてくるものを舐めている。
「姉ちゃん、どんどん溢れてくる」
「うん、もういいよ。挿れて」
「姉ちゃん、大好きだよ。ずっと大切にする」
私は頷いた。
楓は銀の袋を破り、自分のものに当てると、ぐるぐると下ろした。
「姉ちゃん、挿れるよ」
「うん」
楓は顔をしかめながら、腰を押し出した。
「はぁぁん。楓が入ってくる」やっぱり大きい。すぐにいってしまいそうだ。
どんどん中を進んでくる。
「あぁぁん。いっちゃう」私は小さくいって体を仰け反らせた。
私の浮いた体を掴んで、楓は引き寄せた。
「姉ちゃん、全部入った。嬉しい。姉ちゃんと一つになった」
「楓で中がいっぱいになってる」
ヤバい、これから動くのだ。耐えられるのだろうか?
「姉ちゃん、動くよ」楓は動き始めた。
あぁ、気持ち良すぎる、おかしくなってしまいそうだ。でも声を出すわけにはいかない。
「姉ちゃん、そんなにギュッとしないで。すぐ出ちゃう」
ダメだ、体が言うことを聞かない。返事をしたら、大きな声が出てしまう。
そうだ、枕だ。私は体を捩って、顔に枕を押し付けた。
「んん~」と篭った声が部屋に響いた。
「姉ちゃん、顔が見たい。隠さないで」動きを止めた。
私は一通り声を出して。なんとか話せるようになった。
枕を外して
「無理、それくらい我慢して」また枕を押し付けた。
「分かったよ」また動き始めた。
「んん~」
「ねえちゃん、気持ちいいよ」段々と早くなってきた。
「んん~、んん~」ビクビクっと体を震わせた。何回いっただろうか、分からなかった。
「姉ちゃん、もう出ちゃう」
最後にまた早くなった。
そして、楓の動きが止まった。
枕を外すと、楓の体が震えていた。私もビクンビクンと体を震わせた。
「はぁ、はぁ」呼吸音だけが部屋に響いた。
「姉ちゃん、このまま、もう一回していい?」
ダメだ、楓の体力に合わせていたら、壊れてしまう。
私は頭を大きく左右に振った。
「残念。でも、姉ちゃんが僕の初めての人になった。とっても嬉しいよ」
楓は体を倒してきて、舌を絡めてきた。
私はそれだけで、またいってしまった。
私はやっと落ち着いて、
「もういいでしょ。早く抜いて」
「もう少しだけ」
「何で2回も出したのに、小さくならないの?」
「あと2回くらいしたら、小さくなるよ」
「あなたの体力に私が付き合えるわけないでしょ。そういう相手が欲しいなら、他に探して。探さないなら、その力は野球にぶつけなさい」
「分かったよ。野球頑張るよ。ねぇ、もし僕がプロになったら、一緒に暮らしてくれる?そして休みの日は、ずっとしよう」
「ちょっと、何で私が結婚しないことになってるのよ」
「あぁ、そうだね。約束は守る。姉ちゃんが結婚したら、邪魔はしないよ」
「約束よ。破ったら」
「分かってる。しつこくしてって言わないから。でも僕が頑張ったらいいでしょ?」
「それで楓が頑張れるなら、考えとくわ。でも、家はダメ。声我慢してたら、窒息しそう」
「分かった。次はホテル行こ」
「そうして。はぁ、お風呂行ってくる」
私はゆっくりと立ち上がった。まだ入ってるような気がする。
下着を履こうとした。あぁ
新しいの出さないと。ノーパンノーブラでスエットを着た。新しい下着を出した。
振り返ると、楓は裸のまま、ベッドに横になっていた。
「何してるの?」
「えっ、出てくるの、待ってるよ」
「裸で?」
楓は頷いた。
私はクッションを投げつけた。
「ストライ~ク」
「楓、怒るよ」
「はい」楓はパンツとスエットを着た。
「一緒に入っていい?」
私は拳を振り上げた。
「冗談だよ」楓はドアを開けっ放しにして、出ていった。
「全く、もう」私は部屋を出て、ドアを閉めた。
風呂場に入り、髪と体を洗った。
そして下着を洗った。
洗濯物が楓のせいで増えた。なんで、こんなことに。
そもそも真田さんが変なことを言い出したからだ。それから、私の人生が変わってしまった。
下着を洗い終わり、湯船に入った。
楓は、膝枕をした時には、おかしかった。今まで平気だったのに。
あっ、楓は服を見て、私がこんな服を買ってまで会う相手。しかも昨日は帰ってこなかった。
確かに怪しく思っても、仕方がないな。
それにしても、楓の育て方をどこで間違ってしまったのだろう。
優しく、一生懸命に取り組むいい子に育てたはずだ。自信を持てるように、いっぱい褒めた。私の代わりに、私ができないことをやって欲しかった。
あっ!私は自覚のないまま、私の夢を押し付けていたのだろうか?普通に頑張れば認められることを。顔さえ普通だったら、こんな惨めな人生を過ごさないで済んだと証明したかったのか?
父さんは野球の夢を押し付けなかったのに。
なんてことだ。自業自得じゃないか。私は真田さんの相手として相応しくない。すくに別れて、楓の責任を取らなければ。
んっ?楓を、こんな私と一緒にいさせていいのか?いつかは楓も分かるだろう。乳離れするように、私を必要としなくなるだろう。
楓が気の済むまで付き合ってあげよう。そして、要らないと言われたらわ素直に目の前から消えよう。それが私のするべきこと。
真田さんとは、明日、最後にしよう。
私なんかに別れを切り出されたら、ショックだから、嫌われるようにしよう。
はぁ、なんか気が楽になった。
んっ、ちょっと待て。
楓は一度や二度くらい告白されたことはないのか?もしそれでも私に固執しているなら、どうなる?
私がそばにいると安心してしまったら、私の代わりを探そうとするのか?
顔で選ぶなら、とっくに私は脱落しているはずだ。
となると、楓のことを考えたら、真田さんと結婚して、早く諦めさせた方がいいんじゃないのか?
あぁ、どうしよう?ベストな答えが見つからない。
相談するにも、さすがに複雑すぎて困らせるだけだ。こんなの神様くらいしか答えは出せないよ。
もしかしたら、真田さんはすぐに飽きるかもしれない。あれだけ人気があるんだ。他の人に目が行くだろう。
うん、そうしよう。急に白黒つける必要はない。少し様子を見よう。
とりあえず先送りというよくある結論に達し、浴槽から立ち上がった。
すると、楓が裸で入ってきた。
「バカ!何してるのよ」
「父さん達、2人で買い物に行ったから」
「あぁ、そう」私はホッとした。
また湯船に浸かろうとしたが、
「はぁ?それとこれとは別でしょ。入ってこないで」
「ドサクサに紛れようとしたのに。いいじゃん。少しだけ。僕も体洗いたいし」
「じゃあ、私は出るから」
私が出口に向かうと、楓は腕を掴んで、私を振り向かせた。
そして唇を重ねた。当たり前のように舌を入れてきた。さっきは、ビックリしていたくせに。私も舌を出して絡めた。
そして楓は、胸を揉み、股間を触ってきた。
「もうダメ、せっかくスッキリしたのに」
すると、楓の下は固くなっていた。
「こっちもダメよ。いい?私はもうずっとできるほど、若くはないの。したいだけなら、他を探して。別に嫉妬とかしないから、好きにしなさい」
「イヤだ。僕は姉さんだけだよ」
「私は違うから、また頑張ったら、させてあげる。でも、それはご褒美。性欲処理のためじゃない」
「分かったよ」
「はい、もの分かりのいい子には、ご褒美よ。体洗ってあげる」
首から順番に足まで洗った。
最後は、楓の手を私の胸において、固くなったものを手でしごいた。
「あぁ、姉ちゃん、気持ちいいよぉ」
「本当に何回出せるの?」
「分かんないよ。そんなの」
私は口でするのは止めた。してもらうのが、当たり前と思われても、私の顎が持たない。
「姉ちゃん、口で』
「十分気持ちいいでしょ。さっきしたから、今日はもうしないよ』
「えっ、分かったよ。でも、下の方もさわって』
「下って?』
「玉だよ。ぶらぶらしてるやつ。でも掴んじゃダメだよ。掌で触って』
私は覗き込んだ。あぁ、これか?もう片方の掌で転がすように触った。
楓がビクンとした。
「あぁ、気持ちいい」
楓が私の肩に手を置いた。立っていられないらしい。
「あぁ、出る」
楓の精子が私の胸にかかる。
楓を見上げると、胸に付いた精子をじっと見ている。ゴクンとつばを飲み込んだのか、喉仏が上下に動いた。
はぁ、男って、精子で汚したいのね、真田さんの慌てぶりを思い出した。
「姉ちゃん、挿れたい」
「今日はダメ』私はシャワーで精子を流し、ボディーシャンプーで、胸の辺りを洗い、また流した。
「もう出るから」
楓が恨めしそうに私を見る。
「頑張ったら、させてあげるから。少しは私の体も考えてよ」
「分かったよ」
でも、ご褒美はもうない。私は脱衣所に出た。
楓は浴槽に入ったらしい。すりガラスから影が消えた。
洗濯機に下着とスエットを入れて、スイッチを入れた。
私は部屋に戻ると、買ってきた服と靴を着てみた、
鏡を覗き込む。うん、悪くない。真田さんも喜んでくるだろう。
私は服を新しいスエットに着替え、ペディキュアを出して、爪に塗り始めた
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