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運命の出会い
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今日は土曜日だが、真田さんが用があると言うので家にいた。
楓も、今日はオフのようだ。何故か私の部屋にいる。
「姉ちゃん、腰痛そうだけど、大丈夫?」
「少し痛い」
「ほら、そこ寝て」
私はベッドにうつ伏せになった。
楓がお尻の上に乗ってくる。
そして、私の腰の上部分を押してきた。
「イタタタッ。でも気持ちいい」
「ガッチガチだよ」
「座りっぱなしだから」
腰周り全体を楓は押す。
「うおっ、あ~気持ちいい」
お尻に固いものが当たってくる。
「楓!」
「分かった。止めるよ」
「う~ん。分かった。お願い。続けて」
「後でしていい?」
「家じゃダメだって言ったでしょ」
「それなら外行こうよ」
「2人で出かけたら不自然でしょ」
「運動しにいくってことにすればいいじゃん」
「分かったわよ。でも、腰が痛くなくなったらね」
「うん」楓は何処で習ったのか?本格的にやり始めた。
「僕達もたまに、やってもらってるから。プロのトレーナーに」
「そうなの?」楓は腰だけじゃなくて、肩や背中もほぐし始めた。力があるから、気持ちいい。
しばらくして、
「どう?やり足りない所あるなら、まだ、やるよ」
私は立ち上がった。嘘のように体が軽い。
「大丈夫そう」
「よし!」楓はガッツポーズをした。
しかし、「姉ちゃん、運動不足だよ」
「耳が痛い。あれ?何も聞こえない」
「フフフッ、誰も話してないよ。それじゃ、また、すぐに固くなるよ」
「どうしろって言うの?」
「外行こうよ。本当に運動する」
「え~、面倒くさい」
「彼氏に嫌われるよ。僕はその方がいいけど」
「分かったわよ」
私は運動できそうな服を出した。長いレギンスにハーブパンツ、タンクトップにティシャツ。
「これでいい?」
「うん」
「僕も着替えてくる。あっ、汗かくから着替えもね」
「はいはい」
着替えて、リビングに行った。
「楓と公園で運動してくる。車使っていい?」
「それなら、夕飯買ってきて」
「分かった」
私達は一番近い大きな公園に来た。
楓は厚めのレジャーシートのような物を持っている。
「まずはウォーキング。本当は軽く走りたいけど。今日は歩く」
「はい。先生、頑張ります」
公園の外周を歩き始める。
「姉ちゃん、それじゃ散歩だよ。もう少し、大股で。腰を捻じるように」
「はい」私は大股で歩いた。
「そうそう、踵から足をつけて、つま先で蹴る。そして腕も腰を捻じるように振る。ただ歩くより全身の運動になる」
「はい」
楓はじっと見ている。
「何?やりづらいんだけど』
「ごめん。オッパイが」
「ちゃんとやって、私も気になってるんだから」
「悪かった。でも、今の感じでいいよ」
「けっこう疲れるんですけど」
「だから、運動不足なんだよ」
「はいはい」
30分くらい歩き、私は限界を迎えた。
「休ませて」
「分かった。休んでる途中。ストレッチやるから」
「それじゃ休まらないよ」
「姉ちゃんは寝転がってるだけだよ。動くのは僕」
「それならいいわ」
厚手のレジャーシートに仰向けに寝転んだ。フカフカして気持ちいい。
楓は私の腕を取って、胸の前で交差させる。そして。膝を立てさせて、捻じるように押した。
「あぁ、気持ちいい」
いろんな体勢で、私の体を捻って圧をかけていく。
一通り終わると、うつ伏せになり、後ろから楓が私の胸の前で手を組んだ。
「ちょっと、楓!」
「柔らかい。じゃなかった。誰も見てないから」
背中を反らせる。
「ううっ、気持ちいい」
片腕を自分の首の後ろに置き、体を捻る。
「楓、オッパイ満喫してない?」
「少しくらいいいだろ。ふざけてるわけじゃないんだ」
「分かったよ」
そして、また仰向けになった。
楓が唇を押し付けてきた。
私は下から持ち上げて離した。
「こら!」
「ごめん、我慢できなくなった」
「罰走よ」
「はい!」
楓は走って行った。あっという間に見えなくなる。
「もう、元気なんだから」昔を思い出す。すぐに駆け出して、私が追いかけてくるのをじっと待つ。その繰り返しだった。
私が疲れて背中を向けると、すぐに戻って来て、足にしがみつき、心配そうな顔をする。
私は「大丈夫、置いてかないから」と頭を撫でる。
今も変わらない。見えないと心配になって、しがみついてくる。
「花音?」
私はビックリして振り返る。真田さんだった。女性と一緒にいた。
「真司、どうしたの?」私はチラリと女性を見た。女性は余裕そうな顔をしている。
「そっちこそ、どうしたんだよ。そんなカッコで」
「えっ!恥ずかしいから見ないでよ」
「運動?」
「うん。運動不足だから、弟と」
「弟さん来てるんだ?どこにいるの?」
「ちょっと走りに行ってる」
「そうなんだ」
私は、真田さんをじっと見た。
「あっ、彼女は、僕の一番上の姉、小百合」
「お姉さん!」私は立ち上がり、
「始めまして、山上花音です」と頭を下げた。
やっと自分の番がやってきたとばかりに
「ふ~ん、あなたが真司の彼女なのね?」
小百合さんはボン・キュッ・ボンを実体化させたみたいにスタイルが良かった。真田さんの姉だけあって、美人だ。
私は真田さんを見た。
「え~っと、小百合姉さんの会社が近くなんだ。今日は、会社に導入するシステムについて意見を聞かせてくれって。全く休みだってのに。こき使われてる」
「ごめんね、花音ちゃん。本当ならデートだったのに」
「いえ、真司さんとは会社でも会えるので」
「あら?のろけられちゃったかしら。フフフッ」
「そっ、そんなつもりじゃ』
そこに楓が帰ってきた。
あちゃぁ、なんて状況だ。八方塞がりだ。
「こんにちは」楓はスポーツマンらしく爽やかに挨拶した。
「こんにちは。弟さん?」
楓は全て理解したようだ。一気に顔が曇った。
「え~、弟の楓です。こちらは会社の先輩の真司さんと、お姉さんの小百合さん」
「真司さん?」楓はそう呟くと、分かりやすくムッとした。
「あれ?なんか怒ってる?」真田さんは狼狽えた。
「いえ、姉がお世話になってます」とぶっきらぼうに言った。
「やっぱり怒ってるよね?」
「そんなことありません」
「あっ、山上楓、東南大学2年生」いきなり、小百合さんが叫んだ。
「えっ!」いきなり名前を呼ばれて、今度は楓が狼狽えた。
「ん~、この腰回り、実物のほうがいいわね」小百合さんは近寄って、楓の腰回りを触った。楓は何が起こっているか、分からずに棒立ちになっている。
「姉さん、初対面なんだから、止めてよ」
真田さんが叫んだ。
小百合さんは無視をして、腕や胸を触っている。
「ふむふむ。内角のベルト辺りから高めが苦手でしょ?」
「えっ!なんでそれを」楓は更に狼狽えた。
「やっぱりね。外角は得意。内角も低めなら、バットが素直に振り抜ける。しかし、それより上は腕が回らない」
「はぃ、その通りです」
「少しベースから離れてみれば?そのリーチなら届くでしょ?」
「それだと力負けしちゃうんです」
「引っ張ろうとするからでしょ。外角は流すイメージよ。手首を返すんじゃなくて、インパクトの瞬間、バットを押し込む。そうすれば、レフト線も切れない打球が打てるようになるわ」
「分かりました。試してみます」
「時間があるなら、私がつきっきりで教えるけど」
「姉さん。いい加減にしてくれ」
「お姉さん、何してるんですか?」
「社会人野球のスカウトだよ」
「えっ?女性なのに?」
「女性がそういうこと言うから、世の中変わらないのよ」
「姉さん、話しだろ。花音は、男に混じってプログラマーやってるって」
「あっ、そうだったわね。ごめんなさい」
「いえ、私こそ、すいません。女子野球があるのは知ってるんですが、小百合さんは男性の野球のスカウトなんですよね?」
「そうよ」
「姉さんは、女子野球で、女イチローって呼ばれた時期もあるんだ」
「へぇ~、それは凄いですね」私はこの体で野球がてきるのか?と思った。
その心が伝わったのか、
「姉さん、昔は細くて、筋肉質だったんだけど、引退したら、こんな体になったんだ」
「ホント、太っちゃって、嫌だわ」
あぁ、確かに真田さんは、誰かさんと違って、そんなに私の胸に執着しない。こんなものを見ていたら、そうなるのかも。
「楓くん、うちのチームに来ない?けっこう買ってるのよ。あなたのこと」
「それは、とても有り難いです。これからも頑張ります」と頭を下げた。
すっかりスカウトの前の野球選手だ。
「邪魔して悪かったね。姉さん、行くよ」
「せめて連絡先くらい。2人でトレーニングを」
「ダメだよ。ほら、行くよ」真田さんは。小百合さんの腕を引っ張っていった。
「姉ちゃん。あれが彼氏?」
隠してもしょうがない。
「そうよ」
「ふ~ん」
「何よ」
「いい人そうだ。でも、かっこいいし、姉ちゃんのこと騙してるかもしれない」
「そんなことないよ」
「僕は姉ちゃんを守る」
「はぁ、なんでそうなる」
「何回も言っただろ。僕には姉ちゃんが必要なんだ」
「はいはい、そうだったわね」
「ねぇ、約束したんだから、行こうよ」
「あぁ、うん」どうしよう?今行ったら、完全に裏切ることになりそうな気がした。
「今更?裏切ってることには変わらないだろ。何回目だよ」
「簡単に言わないで!」わたしはムッとした。
「ごめん。言い過ぎた。でも、お願い」
「はぁ。しょうがないわね。長い間我慢させたから、いいわよ」
「やった!」
「ほら、行くわよ」
楓はレジャーシートを巻いた。
ホテルに来て、まずシャワーを浴びた。運動の後は気持ちいい。
楓が体を洗ってくる。
毎回手つきかやらしくて、感じてしまう。
私も負けずに体を洗うが、楓は素直に反応してくる。
それは、ベッドの上でも変わらない。ゴツゴツした豆だらけの手なのに、優しく私の体を触ってくる。大切にされてる感じが伝わってくる。
そして、私が攻めると、楓は子供のように素直に喜び、感じてくれる。
それに加えて、中に挿れられると、何回もいってしまう。
真田さんとは違う感覚に。抵抗できなくなる。これを毎日されたら、これなしでは生きていけなくなってしまいそうだ。
楓はゴムを付けて、腰を動かした。
私はいつものように大声を出してしまう。楓は私と違って、久しぶりなのだ。一回一回、私の中を確認す?ように突いてくる。私は、何度目か分からないくらいいって、楓はやっと射精した
しかし、楓はこれで終わらない。
「すぐいい?」
ダメだ。中が擦られ過ぎて、敏感になり過ぎている。
私は、ゴムを外して口を縛り、手でしごく。
「少し休憩させて」
「うん、あぁぁ、手も気持ちいい。でも、口で」
「分かってるわよ」髪をかきあげて、咥える。
「姉ちゃん、気持ちいい」優しく頭を撫でてくる。
こんなに体が大きくなったのに、いい加減、姉離れできないのかな。あぁ、まだ一回目のように、熱くて固い。私は玉を掌で転がした。
少し精子が口の中に発射された。
「姉ちゃん、僕だけのものになってよ」
「止めるよ」
「わっ、分かった。もう言わない」
楓が腰を浮かす。
「はぁぁ、出る、出ちゃっう」あっ、ティッシュ忘れた、まぁ、いいか。
私は頭の動きを早くした。
「あぁ、姉ちゃん」精子が口の中に広がる。
また、いっぱい出た。私は満足した。顔がニヤけてしまったかもしれない。
楓は体を伸ばし、ティッシュを取ってくれた。
それを受け取ろとして、バランスを崩し、片肘をついた。
「ゴクン!あっ、飲んじゃった!」
「大丈夫!姉ちゃん」
「まぁ、子供ができるんだから大丈夫でしょ」
「姉ちゃんが僕の精子を飲んだ・・・」
「今のは事故だからね。もう飲まないわよ」
「分かってるよ。でも、興奮して痛い」
「変態!」
「しょうがないだろ」
「お茶飲みたい」
楓はフットワーク軽く、取って戻って来た。
「はい、姉ちゃん」
「さすがセカンドの動きね」
「野球が役に立った」
「そんなわけないでしょ。フフフッ」
私は一口飲んだ。
「ふぅ~、もういいわよ」
「やった!ねぇ、後ろからしていい?」
「えっ?うん、いいわよ」
私は四つん這いになり、お尻を突き出した。
楓はすっかり慣れた手つきでゴムを付け、固いものが私の中に入ってきた。
「はぁぁん」
楓は腰を動かし始めた。
「あぁぁ、違うところが擦れてるぅ」
「姉ちゃん、こっちも気持ちいい」
ダメだ、さっきよりも奥に入ってくる。すぐにいってしまう。
「あっ!」私は体を震わせた。何回いくことになるんだろう。
そして、楓は射精した。
私は、また何回もいってしまった。
楓が抜くと、私はうつ伏せに倒れ込んだ。
楓が私の顔が見えるように横になった。
「姉ちゃん、ありがと。気持ちよかった」
楓は私の頭を撫でた。
「私も気持ちよかったよ」
楓が腕を伸ばしてきたので、私は横になり、頭を乗せた。
「姉ちゃん、・・・あぁ、もう言わない。姉ちゃんが幸せなら」
「うん。幸せだから安心して」私も楓の頭を撫でた。
いつまで楓とこんな関係を続けるのだろうか?もう止めると言ったら、楓はどんな寂しい顔をするのだろう。
もう少しだけ。だから真田さん、赦して。
私は運動のせいもあってか、眠ってしまった。
目を覚ますと、楓と目があった。
「ごめん、寝ちゃった」
「いいよ。姉ちゃんの寝顔見てたから」
「ずっと見てたの?」
「うん。でも、そんなに寝てないよ」
私は時計を見た。
「そろそろ帰らないと。夕飯買って帰んなきゃ」
「そうだね、最後にキスしていい?」
「いいよ」
楓が顔を上げたので、私は腕を首の後ろに回した。
少しの間、見つめ合う。楓の目は、何か言いたげだ。
唇を重ね、舌を絡めあった。
そして、ホテルを後にした。
楓も、今日はオフのようだ。何故か私の部屋にいる。
「姉ちゃん、腰痛そうだけど、大丈夫?」
「少し痛い」
「ほら、そこ寝て」
私はベッドにうつ伏せになった。
楓がお尻の上に乗ってくる。
そして、私の腰の上部分を押してきた。
「イタタタッ。でも気持ちいい」
「ガッチガチだよ」
「座りっぱなしだから」
腰周り全体を楓は押す。
「うおっ、あ~気持ちいい」
お尻に固いものが当たってくる。
「楓!」
「分かった。止めるよ」
「う~ん。分かった。お願い。続けて」
「後でしていい?」
「家じゃダメだって言ったでしょ」
「それなら外行こうよ」
「2人で出かけたら不自然でしょ」
「運動しにいくってことにすればいいじゃん」
「分かったわよ。でも、腰が痛くなくなったらね」
「うん」楓は何処で習ったのか?本格的にやり始めた。
「僕達もたまに、やってもらってるから。プロのトレーナーに」
「そうなの?」楓は腰だけじゃなくて、肩や背中もほぐし始めた。力があるから、気持ちいい。
しばらくして、
「どう?やり足りない所あるなら、まだ、やるよ」
私は立ち上がった。嘘のように体が軽い。
「大丈夫そう」
「よし!」楓はガッツポーズをした。
しかし、「姉ちゃん、運動不足だよ」
「耳が痛い。あれ?何も聞こえない」
「フフフッ、誰も話してないよ。それじゃ、また、すぐに固くなるよ」
「どうしろって言うの?」
「外行こうよ。本当に運動する」
「え~、面倒くさい」
「彼氏に嫌われるよ。僕はその方がいいけど」
「分かったわよ」
私は運動できそうな服を出した。長いレギンスにハーブパンツ、タンクトップにティシャツ。
「これでいい?」
「うん」
「僕も着替えてくる。あっ、汗かくから着替えもね」
「はいはい」
着替えて、リビングに行った。
「楓と公園で運動してくる。車使っていい?」
「それなら、夕飯買ってきて」
「分かった」
私達は一番近い大きな公園に来た。
楓は厚めのレジャーシートのような物を持っている。
「まずはウォーキング。本当は軽く走りたいけど。今日は歩く」
「はい。先生、頑張ります」
公園の外周を歩き始める。
「姉ちゃん、それじゃ散歩だよ。もう少し、大股で。腰を捻じるように」
「はい」私は大股で歩いた。
「そうそう、踵から足をつけて、つま先で蹴る。そして腕も腰を捻じるように振る。ただ歩くより全身の運動になる」
「はい」
楓はじっと見ている。
「何?やりづらいんだけど』
「ごめん。オッパイが」
「ちゃんとやって、私も気になってるんだから」
「悪かった。でも、今の感じでいいよ」
「けっこう疲れるんですけど」
「だから、運動不足なんだよ」
「はいはい」
30分くらい歩き、私は限界を迎えた。
「休ませて」
「分かった。休んでる途中。ストレッチやるから」
「それじゃ休まらないよ」
「姉ちゃんは寝転がってるだけだよ。動くのは僕」
「それならいいわ」
厚手のレジャーシートに仰向けに寝転んだ。フカフカして気持ちいい。
楓は私の腕を取って、胸の前で交差させる。そして。膝を立てさせて、捻じるように押した。
「あぁ、気持ちいい」
いろんな体勢で、私の体を捻って圧をかけていく。
一通り終わると、うつ伏せになり、後ろから楓が私の胸の前で手を組んだ。
「ちょっと、楓!」
「柔らかい。じゃなかった。誰も見てないから」
背中を反らせる。
「ううっ、気持ちいい」
片腕を自分の首の後ろに置き、体を捻る。
「楓、オッパイ満喫してない?」
「少しくらいいいだろ。ふざけてるわけじゃないんだ」
「分かったよ」
そして、また仰向けになった。
楓が唇を押し付けてきた。
私は下から持ち上げて離した。
「こら!」
「ごめん、我慢できなくなった」
「罰走よ」
「はい!」
楓は走って行った。あっという間に見えなくなる。
「もう、元気なんだから」昔を思い出す。すぐに駆け出して、私が追いかけてくるのをじっと待つ。その繰り返しだった。
私が疲れて背中を向けると、すぐに戻って来て、足にしがみつき、心配そうな顔をする。
私は「大丈夫、置いてかないから」と頭を撫でる。
今も変わらない。見えないと心配になって、しがみついてくる。
「花音?」
私はビックリして振り返る。真田さんだった。女性と一緒にいた。
「真司、どうしたの?」私はチラリと女性を見た。女性は余裕そうな顔をしている。
「そっちこそ、どうしたんだよ。そんなカッコで」
「えっ!恥ずかしいから見ないでよ」
「運動?」
「うん。運動不足だから、弟と」
「弟さん来てるんだ?どこにいるの?」
「ちょっと走りに行ってる」
「そうなんだ」
私は、真田さんをじっと見た。
「あっ、彼女は、僕の一番上の姉、小百合」
「お姉さん!」私は立ち上がり、
「始めまして、山上花音です」と頭を下げた。
やっと自分の番がやってきたとばかりに
「ふ~ん、あなたが真司の彼女なのね?」
小百合さんはボン・キュッ・ボンを実体化させたみたいにスタイルが良かった。真田さんの姉だけあって、美人だ。
私は真田さんを見た。
「え~っと、小百合姉さんの会社が近くなんだ。今日は、会社に導入するシステムについて意見を聞かせてくれって。全く休みだってのに。こき使われてる」
「ごめんね、花音ちゃん。本当ならデートだったのに」
「いえ、真司さんとは会社でも会えるので」
「あら?のろけられちゃったかしら。フフフッ」
「そっ、そんなつもりじゃ』
そこに楓が帰ってきた。
あちゃぁ、なんて状況だ。八方塞がりだ。
「こんにちは」楓はスポーツマンらしく爽やかに挨拶した。
「こんにちは。弟さん?」
楓は全て理解したようだ。一気に顔が曇った。
「え~、弟の楓です。こちらは会社の先輩の真司さんと、お姉さんの小百合さん」
「真司さん?」楓はそう呟くと、分かりやすくムッとした。
「あれ?なんか怒ってる?」真田さんは狼狽えた。
「いえ、姉がお世話になってます」とぶっきらぼうに言った。
「やっぱり怒ってるよね?」
「そんなことありません」
「あっ、山上楓、東南大学2年生」いきなり、小百合さんが叫んだ。
「えっ!」いきなり名前を呼ばれて、今度は楓が狼狽えた。
「ん~、この腰回り、実物のほうがいいわね」小百合さんは近寄って、楓の腰回りを触った。楓は何が起こっているか、分からずに棒立ちになっている。
「姉さん、初対面なんだから、止めてよ」
真田さんが叫んだ。
小百合さんは無視をして、腕や胸を触っている。
「ふむふむ。内角のベルト辺りから高めが苦手でしょ?」
「えっ!なんでそれを」楓は更に狼狽えた。
「やっぱりね。外角は得意。内角も低めなら、バットが素直に振り抜ける。しかし、それより上は腕が回らない」
「はぃ、その通りです」
「少しベースから離れてみれば?そのリーチなら届くでしょ?」
「それだと力負けしちゃうんです」
「引っ張ろうとするからでしょ。外角は流すイメージよ。手首を返すんじゃなくて、インパクトの瞬間、バットを押し込む。そうすれば、レフト線も切れない打球が打てるようになるわ」
「分かりました。試してみます」
「時間があるなら、私がつきっきりで教えるけど」
「姉さん。いい加減にしてくれ」
「お姉さん、何してるんですか?」
「社会人野球のスカウトだよ」
「えっ?女性なのに?」
「女性がそういうこと言うから、世の中変わらないのよ」
「姉さん、話しだろ。花音は、男に混じってプログラマーやってるって」
「あっ、そうだったわね。ごめんなさい」
「いえ、私こそ、すいません。女子野球があるのは知ってるんですが、小百合さんは男性の野球のスカウトなんですよね?」
「そうよ」
「姉さんは、女子野球で、女イチローって呼ばれた時期もあるんだ」
「へぇ~、それは凄いですね」私はこの体で野球がてきるのか?と思った。
その心が伝わったのか、
「姉さん、昔は細くて、筋肉質だったんだけど、引退したら、こんな体になったんだ」
「ホント、太っちゃって、嫌だわ」
あぁ、確かに真田さんは、誰かさんと違って、そんなに私の胸に執着しない。こんなものを見ていたら、そうなるのかも。
「楓くん、うちのチームに来ない?けっこう買ってるのよ。あなたのこと」
「それは、とても有り難いです。これからも頑張ります」と頭を下げた。
すっかりスカウトの前の野球選手だ。
「邪魔して悪かったね。姉さん、行くよ」
「せめて連絡先くらい。2人でトレーニングを」
「ダメだよ。ほら、行くよ」真田さんは。小百合さんの腕を引っ張っていった。
「姉ちゃん。あれが彼氏?」
隠してもしょうがない。
「そうよ」
「ふ~ん」
「何よ」
「いい人そうだ。でも、かっこいいし、姉ちゃんのこと騙してるかもしれない」
「そんなことないよ」
「僕は姉ちゃんを守る」
「はぁ、なんでそうなる」
「何回も言っただろ。僕には姉ちゃんが必要なんだ」
「はいはい、そうだったわね」
「ねぇ、約束したんだから、行こうよ」
「あぁ、うん」どうしよう?今行ったら、完全に裏切ることになりそうな気がした。
「今更?裏切ってることには変わらないだろ。何回目だよ」
「簡単に言わないで!」わたしはムッとした。
「ごめん。言い過ぎた。でも、お願い」
「はぁ。しょうがないわね。長い間我慢させたから、いいわよ」
「やった!」
「ほら、行くわよ」
楓はレジャーシートを巻いた。
ホテルに来て、まずシャワーを浴びた。運動の後は気持ちいい。
楓が体を洗ってくる。
毎回手つきかやらしくて、感じてしまう。
私も負けずに体を洗うが、楓は素直に反応してくる。
それは、ベッドの上でも変わらない。ゴツゴツした豆だらけの手なのに、優しく私の体を触ってくる。大切にされてる感じが伝わってくる。
そして、私が攻めると、楓は子供のように素直に喜び、感じてくれる。
それに加えて、中に挿れられると、何回もいってしまう。
真田さんとは違う感覚に。抵抗できなくなる。これを毎日されたら、これなしでは生きていけなくなってしまいそうだ。
楓はゴムを付けて、腰を動かした。
私はいつものように大声を出してしまう。楓は私と違って、久しぶりなのだ。一回一回、私の中を確認す?ように突いてくる。私は、何度目か分からないくらいいって、楓はやっと射精した
しかし、楓はこれで終わらない。
「すぐいい?」
ダメだ。中が擦られ過ぎて、敏感になり過ぎている。
私は、ゴムを外して口を縛り、手でしごく。
「少し休憩させて」
「うん、あぁぁ、手も気持ちいい。でも、口で」
「分かってるわよ」髪をかきあげて、咥える。
「姉ちゃん、気持ちいい」優しく頭を撫でてくる。
こんなに体が大きくなったのに、いい加減、姉離れできないのかな。あぁ、まだ一回目のように、熱くて固い。私は玉を掌で転がした。
少し精子が口の中に発射された。
「姉ちゃん、僕だけのものになってよ」
「止めるよ」
「わっ、分かった。もう言わない」
楓が腰を浮かす。
「はぁぁ、出る、出ちゃっう」あっ、ティッシュ忘れた、まぁ、いいか。
私は頭の動きを早くした。
「あぁ、姉ちゃん」精子が口の中に広がる。
また、いっぱい出た。私は満足した。顔がニヤけてしまったかもしれない。
楓は体を伸ばし、ティッシュを取ってくれた。
それを受け取ろとして、バランスを崩し、片肘をついた。
「ゴクン!あっ、飲んじゃった!」
「大丈夫!姉ちゃん」
「まぁ、子供ができるんだから大丈夫でしょ」
「姉ちゃんが僕の精子を飲んだ・・・」
「今のは事故だからね。もう飲まないわよ」
「分かってるよ。でも、興奮して痛い」
「変態!」
「しょうがないだろ」
「お茶飲みたい」
楓はフットワーク軽く、取って戻って来た。
「はい、姉ちゃん」
「さすがセカンドの動きね」
「野球が役に立った」
「そんなわけないでしょ。フフフッ」
私は一口飲んだ。
「ふぅ~、もういいわよ」
「やった!ねぇ、後ろからしていい?」
「えっ?うん、いいわよ」
私は四つん這いになり、お尻を突き出した。
楓はすっかり慣れた手つきでゴムを付け、固いものが私の中に入ってきた。
「はぁぁん」
楓は腰を動かし始めた。
「あぁぁ、違うところが擦れてるぅ」
「姉ちゃん、こっちも気持ちいい」
ダメだ、さっきよりも奥に入ってくる。すぐにいってしまう。
「あっ!」私は体を震わせた。何回いくことになるんだろう。
そして、楓は射精した。
私は、また何回もいってしまった。
楓が抜くと、私はうつ伏せに倒れ込んだ。
楓が私の顔が見えるように横になった。
「姉ちゃん、ありがと。気持ちよかった」
楓は私の頭を撫でた。
「私も気持ちよかったよ」
楓が腕を伸ばしてきたので、私は横になり、頭を乗せた。
「姉ちゃん、・・・あぁ、もう言わない。姉ちゃんが幸せなら」
「うん。幸せだから安心して」私も楓の頭を撫でた。
いつまで楓とこんな関係を続けるのだろうか?もう止めると言ったら、楓はどんな寂しい顔をするのだろう。
もう少しだけ。だから真田さん、赦して。
私は運動のせいもあってか、眠ってしまった。
目を覚ますと、楓と目があった。
「ごめん、寝ちゃった」
「いいよ。姉ちゃんの寝顔見てたから」
「ずっと見てたの?」
「うん。でも、そんなに寝てないよ」
私は時計を見た。
「そろそろ帰らないと。夕飯買って帰んなきゃ」
「そうだね、最後にキスしていい?」
「いいよ」
楓が顔を上げたので、私は腕を首の後ろに回した。
少しの間、見つめ合う。楓の目は、何か言いたげだ。
唇を重ね、舌を絡めあった。
そして、ホテルを後にした。
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