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第24話 だが、遅い! 5
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杉山さんが、不安そうにオレを見てるけど、考える必要なんてあるわけない。
「確かに、最初の告白をしてくれたのは杉山さんだよ。そして、それがウソ告だってことになってた。その場では、ヤツらがいて、それどころじゃなかったとしてもだよ? たとえばクラスのグループRINEに、オレの馬鹿面がいっぱい貼られてたときに『あれは本当だ』って言ってくれれば良かっただけだよね?」
そう。そもそも、杉山さんの一言があれば、その後のことはなかったんだ。
「で、でも、本当に私、石田君が好きなの!」
「だが、遅い! 断る」
「えええ! そんな!」
「みんなに笑われていた時も知らんぷりしてたし、ウソ告したいヤツはオレんとこに来いってニセモノが言ってる時も、杉山さんは、あれを本当にオレが言ったと思ってたんだろ?」
ひなちゃんとみずほちゃんは、後からだけど、ちゃんと気付いてくれた。おかしいって思ってくれてたんだもん。少なくともオレのことが好きだって言うのなら、その程度は気付かない方がおかしいでしょ。
「それは、ほら、流れ的に…… 私がそんなことを言ったら空気が悪くなっちゃうし」
言葉がどんどんゴニョゴニョしてきた。
ま、小仏先生が言ってた意味がやっとわかったのはスッキリしたけどさ。杉山さんの告白が実は、本気だったってことを知った今も、オレの心はピクリとも反応しなかったのが事実なんだよ。
だから、オレは胸を張って答えた。
「もう、遅いんだ。今さら何を言われても、断る!」
ガクンと崩れ落ちた杉山さん。
両手の花は、アウンの呼吸でオレから離れて彼女の世話を焼いてくれる。うん、お任せして大丈夫だよね。
二人は「任せて」と言わんばかりに、小さなウィンク。
あぁ、マジで可愛いよぉ。
今日は、最高の日でした。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
作者より
今回までのザマアにすっきりされた方は
ぜひとも「お気に入り」に入れてください。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「確かに、最初の告白をしてくれたのは杉山さんだよ。そして、それがウソ告だってことになってた。その場では、ヤツらがいて、それどころじゃなかったとしてもだよ? たとえばクラスのグループRINEに、オレの馬鹿面がいっぱい貼られてたときに『あれは本当だ』って言ってくれれば良かっただけだよね?」
そう。そもそも、杉山さんの一言があれば、その後のことはなかったんだ。
「で、でも、本当に私、石田君が好きなの!」
「だが、遅い! 断る」
「えええ! そんな!」
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ひなちゃんとみずほちゃんは、後からだけど、ちゃんと気付いてくれた。おかしいって思ってくれてたんだもん。少なくともオレのことが好きだって言うのなら、その程度は気付かない方がおかしいでしょ。
「それは、ほら、流れ的に…… 私がそんなことを言ったら空気が悪くなっちゃうし」
言葉がどんどんゴニョゴニョしてきた。
ま、小仏先生が言ってた意味がやっとわかったのはスッキリしたけどさ。杉山さんの告白が実は、本気だったってことを知った今も、オレの心はピクリとも反応しなかったのが事実なんだよ。
だから、オレは胸を張って答えた。
「もう、遅いんだ。今さら何を言われても、断る!」
ガクンと崩れ落ちた杉山さん。
両手の花は、アウンの呼吸でオレから離れて彼女の世話を焼いてくれる。うん、お任せして大丈夫だよね。
二人は「任せて」と言わんばかりに、小さなウィンク。
あぁ、マジで可愛いよぉ。
今日は、最高の日でした。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
作者より
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