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第20話 ウソ告返し(心愛視点) 3
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こんなヤツにはもったいない、とっておきの「可愛い声」を出してみる。
「あのね、信じてもらえないかもしれないけど。私、石田君が前から好きだったの」
「え~っと、それってウソ告でしょ?」
「そ、そんなっ」
今まで、そんなこと言ったこと無いじゃん! みんなウソ告だってわかっててOKしたんでしょ! なんなのよ、いったい! こっちは竜久に言われてるんだよ! ヤバいじゃん。
引き攣りそうな顔を頑張って笑顔に変える。
「ね? 信じて欲しいなぁ」
ほら、お前が聞いたことの無い、女の子の甘い声だよ、早くメロメロになりなさいってば。
「え~っと。オレさ、本気でコクってくれる人なら、自分がどうしても受け入れられない人以外、OKするって決めてたんだ」
「私、本気だよ! 本気で告白してるから。そ、その証拠に、キスだってできる! ね? OKしてくれたら、キスして良いんだよ!」
「え? ホント? オレとキスしたいの?」
掛かった! よし、これで、釣れた。
「うん。だって、石田君が大好きだから」
あぁ、こんなヤツとのファーストキス。コイツ、口、臭くないだろうな? あっ、わ、私は、大丈夫だよね? 給食の後、歯を磨いてないじゃん! どうしよ…… って、こんなヤツに気にする必要ないか。
それにしても、私から「キスしていいい」とか言わせるなんて。クソッ、覚えてろ。この屈辱は、絶対に晴らしてやるんだから!
また一歩近づいてきた。手を伸ばせば届く距離。よし、この位置なら、マットの影からちょうど撮れるはず。
「石田君、私、あなたが大好きです」
目を閉じて、少し上を向く。ああ! それにしても、キス顔をこんな奴に見せるなんて、最悪。
あれ? 気配が来ない。早くしろよ、グズ!
そっと薄目を開ける。
「ひっ!」
ニヤニヤ笑いの石田がこっちを見ていやがった。
キス顔を見られた!
「あのさ、言ったよね? 自分がどうしても受け入れられない人以外、OKするって決めてたって」
「そ、それがどうしたのよ!」
早くしなさいよ。サッサと終わらせて、歯を磨くんだから!
「あのね、信じてもらえないかもしれないけど。私、石田君が前から好きだったの」
「え~っと、それってウソ告でしょ?」
「そ、そんなっ」
今まで、そんなこと言ったこと無いじゃん! みんなウソ告だってわかっててOKしたんでしょ! なんなのよ、いったい! こっちは竜久に言われてるんだよ! ヤバいじゃん。
引き攣りそうな顔を頑張って笑顔に変える。
「ね? 信じて欲しいなぁ」
ほら、お前が聞いたことの無い、女の子の甘い声だよ、早くメロメロになりなさいってば。
「え~っと。オレさ、本気でコクってくれる人なら、自分がどうしても受け入れられない人以外、OKするって決めてたんだ」
「私、本気だよ! 本気で告白してるから。そ、その証拠に、キスだってできる! ね? OKしてくれたら、キスして良いんだよ!」
「え? ホント? オレとキスしたいの?」
掛かった! よし、これで、釣れた。
「うん。だって、石田君が大好きだから」
あぁ、こんなヤツとのファーストキス。コイツ、口、臭くないだろうな? あっ、わ、私は、大丈夫だよね? 給食の後、歯を磨いてないじゃん! どうしよ…… って、こんなヤツに気にする必要ないか。
それにしても、私から「キスしていいい」とか言わせるなんて。クソッ、覚えてろ。この屈辱は、絶対に晴らしてやるんだから!
また一歩近づいてきた。手を伸ばせば届く距離。よし、この位置なら、マットの影からちょうど撮れるはず。
「石田君、私、あなたが大好きです」
目を閉じて、少し上を向く。ああ! それにしても、キス顔をこんな奴に見せるなんて、最悪。
あれ? 気配が来ない。早くしろよ、グズ!
そっと薄目を開ける。
「ひっ!」
ニヤニヤ笑いの石田がこっちを見ていやがった。
キス顔を見られた!
「あのさ、言ったよね? 自分がどうしても受け入れられない人以外、OKするって決めてたって」
「そ、それがどうしたのよ!」
早くしなさいよ。サッサと終わらせて、歯を磨くんだから!
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