辛かったけど真の彼女ができました

新川 さとし

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第35話 綻び 9 【R-18】

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 最後の一滴まで出し切ると、そそくさと抜いてしまう。パパッとゴムを外してゴミ箱に放り込む。

 万が一にも中で外れて妊娠させないようにする。

 男は、そうやって娘を大切にしているつもりだ。

『ふぅ~ ずいぶんと感じるようになったな。だいぶ完成に近づいたか』

 もっともっと淫乱にする。自分専用の女体を、理想に近づけるのは、男としての夢だ。

 まだ胸が膨らむ前から抱いてきた理想が、また一歩、実現に向かう気がして、男のニヤニヤは止まらない。

 手帳に、またしても「正」の字を完成させて「いち、にー、さん、うーんと、ぜんぶで四個か。以前よりも全然ペースが速いな。上々、上々」と声に出す。

 いかに、身体が自分にピタリとしてきたかを、あらゆる機会を通じて分からせる。

 それが男の考えだった。こうして、イッた回数も、イク時のタイミングの早さも、キッチリと自覚させるつもりだった。

『次あたりからは、自分でおねだりしてここに来るのは無理としても、素直について来る程度にはなってもらわないとな』

 今回も、包丁を自分の腕に突きつけて「来てくれないと、パパは死ぬしかないんだ」と脅さなければならなかった。

 けっして、それはお芝居ではないだけに、できればやりたくない。

『毎回、毎回、死ぬ覚悟でラブホに連れ込むってのは、健全とは言えないからな』

 娘をラブホに連れ込もうという、究極の不健全を狙っている男は、そんな風に思いつつ、スマホを取り出した。

 ベッドの上に見事な裸身が横たわっている。

 スマホを向けられているのは半ば気付いているはず。しかし身体を隠す仕草はない。ひょっとしたら、目は開けていても、手脚を投げだしたままの身体に意識が戻ってないのかもしれない。

 光を失った瞳は、ただ天井を見上げていた。

 シャカ、シャカ、シャカ

 何度もシャッターを切りながらも、男は少々不満だ。毎回、大量にたまっていく、娘の裸だが、恥ずかしがらないところをとっても今ひとつ、ピンとこない。

『理想を言えば、恥ずかしくて、真っ赤になりながら、言うことを聞くのが良いんだがなぁ』

 勝手なことを考えながら、娘の意識を確かめたくなった。

「なんだ。ずいぶんとだらしなくなったな。そんなに良かったのか?」

 挑発してみた。

 ぐったりと力なく寝そべったままの女を見下ろし、まるで戦利品だと言わんばかりの我が物顔は、確かに、たっぷりとオーガズムを搾り取った自信に満ちあふれていた。

 撮影を続けながら男は嬉しそうに言った。

「やっぱり馴染んだ身体は良いに決まってるって言っただろ。パパの言ったとおりだったじゃないか」

 撮影に飽きたのか、ベッドに腰掛けて娘の両頬を右手でグッと掴んだ。

「ほら、返事くらいしなさい。そんな失礼な娘に育てた覚えはないぞ。悪い子には悪いことが起きるって教えてきただろ?」
「わ、るぃ、こ?」

 初めて少女が反応した。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
作者よりご案内
今話は、あまりにもディープすぎるため
夏休みの終わりに削除の予定です。
ご了承ください。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
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