辛かったけど真の彼女ができました

新川 さとし

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第35話 綻び 8 【R-18】

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「あぁ、あん、んっ、んっ」

 絶えず、欲しくない快感が生み出されている。そのくせ、焦れったいほどにゆっくりとした腰遣いで、たまりかねて腰がビクンと合わせて動いてしまう。

「あぁ! んっ、あぁあ」

 既に、何度も行かされた身体は、天音の意志を裏切り続けて、容赦なく、快楽をむさぼりたがっている。

 もちろん、男にとって、その「おねだり」の動きこそが、望んでいること。

「あぁあん!」

 時には、目一杯奥に入れ込んで、クリトリスを互いの身体で挟み込むようにして、ピタリと止まる。

 途端に、堪えきれない細い腰がうねってしまう。

「ずいぶんと、感じてるじゃないか。ホントは身体が疼いていたんだろ?」

 感じてしまうのは事実だ。しかし、疼くなどと言う感覚はなかった。だから、クナクナと頭を振りつつ、またしてもビクンと腰を突き上げる動きをしてしまう。

 悔しかった。

「二週間も間が空いたら寂しいだろ?」
「こんなところに、んっ、来なくてもぉ、あああん、寂しくぅ、ないです」
「そんなに冷たくするなよ。昔はあんなにパパッ子だったのに」

 ニヤつく顔は、天音の焦れる動きを正確に読み取っている。

『オレが全てを教え込んできたんだ』

 この少女の性感を全て支配しているという自信が、男の心を絶頂に押し上げている。

 至上の快楽だった。

 男の「得意」が、さらに饒舌にさせていく。

「な? 昔の通り、パパッ子になりなよ。もっと気持ち良くしてあげるからさ。ほら、何でも言うことを聞くって、言ってごらん」
「昔はそうだったかもしれないけど、それでママをオカシクさせたんだから」
「違う違う。ママとは、やっぱり、いろいろと合わなかっただけだよ。君がいたから、結婚生活が伸びたんだ、その意味で、すごく感謝しているって、何度も言っただろ? 本気なんだよ」
「だからって、こんなことを、また」

 セックスなんてしないはずなのに。

「でも、こうしてくれるだけで、パパは、ずっと家族を忘れずにいられるんだよ。他の女に浮気もしてない。それは、全部君のおかげだ」

 なだめつつも、男の手は着々と乳首からも快感を送り込み、小さな腰の動きで天音を追い込んでいく。

 突然、男に見下ろされながら、しなやかな身体は、ベッドの上でのけ反る。

「あぁあ! ひぃいぃい! いくぅうう!」

 上に乗った大きな身体を跳ね上げるようにビクンビクンとケイレンするのは、少女の肉体に備わった筋肉ゆえだろう。

「よしよし、天音は良い子だ。もっともっと、感じていいんだからね」

 短い間隔で立て続けにイキ始めた娘を見て、男も我慢ができなくなる。

 男は動きを一気に早めた。

「天音ぇえ、行くぞ、行くぞ、出すからね! 天音の中で、出す!」

 あっと言う間に、射精が訪れたのは、膣全体がオトコを搾り取る動きをしたせいだろう。

「ほら、言って、言うんだよ!」
「あぁ、あっ、あっ」

 イヤイヤをしたはずだった。

 しかし、狂気じみた顔に見つめられ、胎内に使われている怒張が、射精直前の膨らむ感触を伝えてくると、少女は仕込まれてきたとおりのセリフを言うしかないのだ。

「パパ、出して、天音の中に、出してぇえ!」
「よぉし、イクよ! 天音ぇええええ!」
「パパぁあ! いくぅううう!」

 薄い皮膜越しに、ドクンと塊のような射精を感知した少女の身体は、まるで本当に子宮に注ぎ込まれてしまったかのように、大きく、大きく爆ぜたのだった。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
作者よりご案内
今話は、あまりにもディープすぎるため
夏休みの終わりに削除の予定です。
ご了承ください。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
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