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第21話 受諾 〜天音〜 3【R-18】
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健は、あっさりと肯いた。
「当たり前だ。天音を困らせるつもりなんてないんだから。ただ、半分だけ優しくしてもらえるってだけで、天にも昇る感じだよ」
「なんか、オーバーな、んっ、んっ」
言っていることと、していることが違う。
たっぷりと舌を絡めたキスと、胸への愛撫が濃厚に続いて、塞がれた唇から何度も何度も、くぐもった声が出てしまう。
それはハッキリとした快楽の声だ。
ニュルッと舌が抜けると、今度は耳に唇がつけられて「スキだ」と囁いてくる。
情熱的な囁き声というよりも、耳に吹き込まれる息に、背中をゾクゾクさせられてしまう。
ハア、ハァ、ハァ、ハァ
「だけど、キスはダメだよぉ」
小さな声で抗議する。けれども、嫌がってない分だけ抗議には説得力がない。
むしろ照れ隠しに近かったのかもしれない。
「ごめんごめん。だけど、大竹がいないときだけだから、ね? ほら、こうして」
「んっ~」
またしてもヌルッと舌が入って来た。反射的に受け入れてしまう自分が恨めしい。
ずっと前から仕込まれてきたせいだろう。身体に刻まれてしまった反射だ。
そして、たっぷりとならされた女の身体は、濃厚なキスをしてしまえば、官能が避けられない。
『ダメ、濡れちゃう』
ハッキリと意識してしまった。身体の奥にトロッと流れ出てしまう蜜。
絡めてしまう舌と舌から続々とした官能が湧き上がっている。ただでさえ、さっきから撫でられている手からゾクゾクとした感覚が刻まれた身体に、会館は避けられないのだ。
キュゥーッと、子宮が収縮する反応。それは天音の身体に刻み込まれた「オンナ」としての反応だった。
膣が勝手に、キュン、キュンと締まってしまう。それは、かつてされてきたように、押し広げる「オトコ」に蹂躙されたがっていた。
天音が覚えているよりも、その欲望はずっと、ずっと強かったのに驚くほど。
『瞬とした時は、もっと自然に欲しくなったのに』
天音の気持ちを無視した愛撫によって引き出される官能は、恋人とするモノよりも、かつて刻み込まれてきた感覚に近すぎた。
無理やり刻み込まれた快感は天音の「意志」を破壊しようとしている。
『ダメ、何とかしなくちゃ。私は瞬が良いの、瞬とだけなの。健を傷付けずに、これを何とかしないと』
もちろん、それを立て直す余裕など健は与えてくれない。
「天音は安心して良いんだ。何も変わらないから」
囁き声だ。しかし、そこに必死さが籠もっている。
「ホントに?」
だからこそ、言葉にすがりつきたくなる天音だ。
「大竹が彼氏だってことはわかってる。死ぬほどわかってるから、天音は心配しなくて良い。代わりに大竹が苦手なことを引き受けるんで、安心して何でも言ってくれ」
「う~ん。でも、いいのかなぁ」
何とかこの場を逃げないとという必死な思いは、天音の理性を確実に殺している。
「大丈夫だ。決して大竹を裏切るようなマネはさせない。だから半分ずつなんだ。安心して」
「だけど、キスはダメな気がするんだけどぉ」
エッチはダメと言ってしまえば「もう、してるだろ」と白々しく感じて、キスという言葉に集約している天音だ。
「え?」
しかし「恋人ではないからキスはダメ」という、至極当然の言葉に、健は仰天して見せたのだ。
自分は、何かヘンなことを言ってしまったのだろうか?
「当たり前だ。天音を困らせるつもりなんてないんだから。ただ、半分だけ優しくしてもらえるってだけで、天にも昇る感じだよ」
「なんか、オーバーな、んっ、んっ」
言っていることと、していることが違う。
たっぷりと舌を絡めたキスと、胸への愛撫が濃厚に続いて、塞がれた唇から何度も何度も、くぐもった声が出てしまう。
それはハッキリとした快楽の声だ。
ニュルッと舌が抜けると、今度は耳に唇がつけられて「スキだ」と囁いてくる。
情熱的な囁き声というよりも、耳に吹き込まれる息に、背中をゾクゾクさせられてしまう。
ハア、ハァ、ハァ、ハァ
「だけど、キスはダメだよぉ」
小さな声で抗議する。けれども、嫌がってない分だけ抗議には説得力がない。
むしろ照れ隠しに近かったのかもしれない。
「ごめんごめん。だけど、大竹がいないときだけだから、ね? ほら、こうして」
「んっ~」
またしてもヌルッと舌が入って来た。反射的に受け入れてしまう自分が恨めしい。
ずっと前から仕込まれてきたせいだろう。身体に刻まれてしまった反射だ。
そして、たっぷりとならされた女の身体は、濃厚なキスをしてしまえば、官能が避けられない。
『ダメ、濡れちゃう』
ハッキリと意識してしまった。身体の奥にトロッと流れ出てしまう蜜。
絡めてしまう舌と舌から続々とした官能が湧き上がっている。ただでさえ、さっきから撫でられている手からゾクゾクとした感覚が刻まれた身体に、会館は避けられないのだ。
キュゥーッと、子宮が収縮する反応。それは天音の身体に刻み込まれた「オンナ」としての反応だった。
膣が勝手に、キュン、キュンと締まってしまう。それは、かつてされてきたように、押し広げる「オトコ」に蹂躙されたがっていた。
天音が覚えているよりも、その欲望はずっと、ずっと強かったのに驚くほど。
『瞬とした時は、もっと自然に欲しくなったのに』
天音の気持ちを無視した愛撫によって引き出される官能は、恋人とするモノよりも、かつて刻み込まれてきた感覚に近すぎた。
無理やり刻み込まれた快感は天音の「意志」を破壊しようとしている。
『ダメ、何とかしなくちゃ。私は瞬が良いの、瞬とだけなの。健を傷付けずに、これを何とかしないと』
もちろん、それを立て直す余裕など健は与えてくれない。
「天音は安心して良いんだ。何も変わらないから」
囁き声だ。しかし、そこに必死さが籠もっている。
「ホントに?」
だからこそ、言葉にすがりつきたくなる天音だ。
「大竹が彼氏だってことはわかってる。死ぬほどわかってるから、天音は心配しなくて良い。代わりに大竹が苦手なことを引き受けるんで、安心して何でも言ってくれ」
「う~ん。でも、いいのかなぁ」
何とかこの場を逃げないとという必死な思いは、天音の理性を確実に殺している。
「大丈夫だ。決して大竹を裏切るようなマネはさせない。だから半分ずつなんだ。安心して」
「だけど、キスはダメな気がするんだけどぉ」
エッチはダメと言ってしまえば「もう、してるだろ」と白々しく感じて、キスという言葉に集約している天音だ。
「え?」
しかし「恋人ではないからキスはダメ」という、至極当然の言葉に、健は仰天して見せたのだ。
自分は、何かヘンなことを言ってしまったのだろうか?
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