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第13話 苦手なもの 2
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担任が慌てて事態を収拾しようとした。
「すまん、少しだけ話させてくれ。ちゃんと、すぐ帰れるようにするから」
そう言って、瞬だけを置いて、少しだけ教師達が協議した。
もちろん、元々が本人の了承で撮っただけのことにすぎない。目的を話したし実際の動画を見せた。おまけに撮影された本人からも事情を聞いて、コーチングのためだと証言もした。
今回の動画の件は、完全に無罪が立証されている。
これ以上事情を聞き出す名目が立たないとなって、ようやく解放されたわけだ。
職員室から出てくると陽菜は平謝りだ。
「先輩! ごめんなさい! 私のせいです」
「菅野さんは悪くないよ。へんなことを考えて噂するヤツらが悪いだけさ」
責任を感じて瞬を待っていてくれた陽菜は泣かんばかりだ。もちろん天音も心配して待っていた。
並んで立つと後輩は天音よりも少しだけ細身で背が高い。チラッと胸も比べてしまったのは、瞬も高校生の男の子ということだろう。
もちろん、彼女の大きな胸を見て満足してしまう瞬である。
「先輩、お詫びにジュースでも驕らせてください」
「いや、別にいいって。君は何にも悪くないんだから」
「でも~ 私のせいですから!」
部活ジャージの二の腕を後輩の手が抱え込みかけた瞬間だった。
「そうよ。ヘンなことを言う人が悪いんだから。陽菜は悪くないからね」
横から天音が割り込んできた。
そこでハッと気付いて「ごめんなさい。そんなつもりじゃ」と慌てて謝る後輩の陽菜。
もちろん、天音は「え? なんのこと?」ととぼけてみせた。瞬は立場を無くして、ちょっと狼狽えている。
陽菜は一歩下がって「あの、でも、ありがとうございます。アドバイスのおかげで記録が伸びました」とお礼を言いながら頭を下げたのだ。
「すまん、少しだけ話させてくれ。ちゃんと、すぐ帰れるようにするから」
そう言って、瞬だけを置いて、少しだけ教師達が協議した。
もちろん、元々が本人の了承で撮っただけのことにすぎない。目的を話したし実際の動画を見せた。おまけに撮影された本人からも事情を聞いて、コーチングのためだと証言もした。
今回の動画の件は、完全に無罪が立証されている。
これ以上事情を聞き出す名目が立たないとなって、ようやく解放されたわけだ。
職員室から出てくると陽菜は平謝りだ。
「先輩! ごめんなさい! 私のせいです」
「菅野さんは悪くないよ。へんなことを考えて噂するヤツらが悪いだけさ」
責任を感じて瞬を待っていてくれた陽菜は泣かんばかりだ。もちろん天音も心配して待っていた。
並んで立つと後輩は天音よりも少しだけ細身で背が高い。チラッと胸も比べてしまったのは、瞬も高校生の男の子ということだろう。
もちろん、彼女の大きな胸を見て満足してしまう瞬である。
「先輩、お詫びにジュースでも驕らせてください」
「いや、別にいいって。君は何にも悪くないんだから」
「でも~ 私のせいですから!」
部活ジャージの二の腕を後輩の手が抱え込みかけた瞬間だった。
「そうよ。ヘンなことを言う人が悪いんだから。陽菜は悪くないからね」
横から天音が割り込んできた。
そこでハッと気付いて「ごめんなさい。そんなつもりじゃ」と慌てて謝る後輩の陽菜。
もちろん、天音は「え? なんのこと?」ととぼけてみせた。瞬は立場を無くして、ちょっと狼狽えている。
陽菜は一歩下がって「あの、でも、ありがとうございます。アドバイスのおかげで記録が伸びました」とお礼を言いながら頭を下げたのだ。
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