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第一章 無知な少女の成長記
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「燃えろ燃えろ~」
ゴウウッ!!!!!!
ハハハ師匠の丸焼きの完成です~
先日魔力浸食率100%になりようやくこの痛みから解放されました。あぁなんの痛みも苦しみもない生活、なんて素晴らしいのでしょう。今ならなんだって出来そうです。
「この三日間本当によく耐えたのぉ…。じゃがその殺気を抑えてくれんか?あと攻撃も…「えいっ!」
わしが悪かった。激痛に耐え苦しむ弟子をドッキリで笑わせてやろうという師匠心…「問答無用」っと!
これ話は最後まで…「許さんっ!うりゃっ!」手合せの時と比べ随分と機敏な動きにっなっ、あぶなっ」
昨日の朝寝起きに抜け毛ドッキリを仕掛けられブチ切れたルクレツィアは、一度も目を合わせず口を利かなかった。その日の修行を終え入浴後は干し肉とパン、水を片手に図書室に籠り、翌日の昼からの修行まで出てこなかった。
そして今、修行前なのに血と泥まみれで鬼気迫る雰囲気のルクレツィアはゴルバチョフの顔を合わせたとたん、昨日までの動きが嘘のように俊敏な動きで襲い掛かった。
実は図書室に籠ったあと一晩中格闘系の本を読み漁り別空間で一人独学で動きの練習をしていたのだった。本来なら二日かけて行う魔力浸食訓練を一日に詰め込み、立てないほどの激痛に襲われているはず。魔法を使っていないとしてもこれ程激しい動きは並みの精神力では到底耐えられないが、この時のルクレツィアは師への怒りに燃えていた。
常人なら収まる怒りも【絶対記憶】を持つ彼女にとってつい先ほどのように思い出せ怒りが続くことや、乙女心が壊滅的に理解できないゴルバチョフの言葉で何度も怒り心頭に達した結果だった。
「なんじゃ反抗期か?」
「実際に髪が抜けたわけじゃあるまいし」
「可愛い顔が台無しじゃぞ~」
「いい加減機嫌を直してはくれんか」
「謝っとるじゃろう?何が不服なんじゃ」、etc.
これらが激痛で意識が飛びそうなルクレツィアを怒りで奮い立たせたのだった。
「あはは燃えろ燃えろ~」
アドバイスをちゃんと覚えていたルクレツィアは可愛らしい笑顔でキャッキャッとゴルバチョフの首に足を絡め締め、自身ごと魔法で燃やした。
「ぬおぉ…ちゃんと魔法の使い方を分かっておるな!?」
魔法は自身の魔力を変化させるため術者に被害はなく、その効果を利用していたのだ。もちろんゴルバチョフには何ともない威力だが、それでも以前ルクレツィアを丸呑みにした地竜を一瞬で炭にさせるくらいの威力を放っていた。
「えいっ!やあ!」
先ほどから可愛らしい声でこうげきしているが、現実は魔力浸食率100%になり身体能力が人の範疇を超えた動きと威力で執拗なまでに頭部へ攻撃を仕掛けていた。おまけに防御力と回復力もすさまじく攻撃が空回り地面に勢いよく突っ込んでも無傷が大半で、怪我をしてもゴルバチョフが心配する暇もなく回復していた。
ドガンッ!
殴りかかったルクレツィアを避けると、轟音を立て地面にクレーターを作り土煙から現れた弟子は笑顔で「えへへっ勢い余っちゃいましたね!次は削ぎますよぉ!」と愛らしい声と暗い瞳と口元を三日月形に歪んだ笑顔で地面を蹴り飛び出した。
ゴルバチョフはルクレツィアが本気で怒っていることをようやく理解し己のすべての行動を後悔し叫んだ。
「ワシが悪かったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
その後ゴルバチョフは可愛い弟子の恐ろしい笑顔が夢に出てきたと、可愛い弟子に泣きついたとか…
「もう師匠これに懲りたらあんなドッキリやめてくださいね!心臓が止まるほどビックリしましたし絶望でグレちゃうところだったんですからね!」
「いや半分グレとったじゃろ。ワシ顔合わす度に舌打ちされたもん」という言葉は口に出さなかった。ゴルバチョフはアホではあるが学習しないバカではないのだ。
「ゴ…ゴホンッどうじゃ体に魔力が完全に馴染んだ感覚は。」
「今までと全然違います!体は軽いですし力やスピードも!」
「そうじゃろう先ほどの動きからもわかる通り今までとは格段に体の動き、防御力、回復力や動体視力、五感が違うじゃろ?本来ならこの域に達するのはもっと大きくなってからなんじゃがのぉ。これ確実にアイツに怒られる(ボソッ」
「アイツ?」
「いや気にせんでいい。しかし若いからかもの凄い聴力じゃな。煩かったり目が回ったりはせんか?」
ルクレツィアは腕を組んで考え始めた。その姿は実に可愛らしく今までにない仕草で彼女にとって日常のすべてが訓練なのかもしれない。
「何というかそういわれて初めてよく感じすぎるってわかりました。でも意識してやろうと思わない限り特に問題ないですね。そう言えばさっきなんだか魔法の威力が上がっていたような?」
「気のせいではなく、体内の魔力回路や魔力を作る機関が強化され魔力伝導率が上がった結果じゃろうな。じゃがいいことばかりじゃないぞ。これによって魔力コントロールが格段に難しくなり、これからの修行が過酷なものになるじゃろうよ。」
「が…頑張ります!!」
ゴルバチョフはフッと笑い意気込む小さな頭を撫でた。
「まぁその分この修行を終えた頃にはワシを超えるほどの最強魔法士になるじゃろうがな。」
「はい!師匠なんてデコピンで倒しちゃえるくらい強くなってみせますからね!」
ニカッと歯を見せ無邪気に笑うルクレツィアを優しいまなざしで見つめ頬を撫でた。
「ワシらのように魔力浸食率100%の魔力を極限まで引き出せる者の事を《魔人》というんじゃ。種族の上位種じゃよ。」
皺くちゃの大きな手が土で汚れた少女の汚れを拭い、魔法でお互いをきれいにすると抱きかかえ家に戻っていった。
ーーーーーーーーーー
大きな手で撫でられるのって安心します。
次回 人の規格
ゴウウッ!!!!!!
ハハハ師匠の丸焼きの完成です~
先日魔力浸食率100%になりようやくこの痛みから解放されました。あぁなんの痛みも苦しみもない生活、なんて素晴らしいのでしょう。今ならなんだって出来そうです。
「この三日間本当によく耐えたのぉ…。じゃがその殺気を抑えてくれんか?あと攻撃も…「えいっ!」
わしが悪かった。激痛に耐え苦しむ弟子をドッキリで笑わせてやろうという師匠心…「問答無用」っと!
これ話は最後まで…「許さんっ!うりゃっ!」手合せの時と比べ随分と機敏な動きにっなっ、あぶなっ」
昨日の朝寝起きに抜け毛ドッキリを仕掛けられブチ切れたルクレツィアは、一度も目を合わせず口を利かなかった。その日の修行を終え入浴後は干し肉とパン、水を片手に図書室に籠り、翌日の昼からの修行まで出てこなかった。
そして今、修行前なのに血と泥まみれで鬼気迫る雰囲気のルクレツィアはゴルバチョフの顔を合わせたとたん、昨日までの動きが嘘のように俊敏な動きで襲い掛かった。
実は図書室に籠ったあと一晩中格闘系の本を読み漁り別空間で一人独学で動きの練習をしていたのだった。本来なら二日かけて行う魔力浸食訓練を一日に詰め込み、立てないほどの激痛に襲われているはず。魔法を使っていないとしてもこれ程激しい動きは並みの精神力では到底耐えられないが、この時のルクレツィアは師への怒りに燃えていた。
常人なら収まる怒りも【絶対記憶】を持つ彼女にとってつい先ほどのように思い出せ怒りが続くことや、乙女心が壊滅的に理解できないゴルバチョフの言葉で何度も怒り心頭に達した結果だった。
「なんじゃ反抗期か?」
「実際に髪が抜けたわけじゃあるまいし」
「可愛い顔が台無しじゃぞ~」
「いい加減機嫌を直してはくれんか」
「謝っとるじゃろう?何が不服なんじゃ」、etc.
これらが激痛で意識が飛びそうなルクレツィアを怒りで奮い立たせたのだった。
「あはは燃えろ燃えろ~」
アドバイスをちゃんと覚えていたルクレツィアは可愛らしい笑顔でキャッキャッとゴルバチョフの首に足を絡め締め、自身ごと魔法で燃やした。
「ぬおぉ…ちゃんと魔法の使い方を分かっておるな!?」
魔法は自身の魔力を変化させるため術者に被害はなく、その効果を利用していたのだ。もちろんゴルバチョフには何ともない威力だが、それでも以前ルクレツィアを丸呑みにした地竜を一瞬で炭にさせるくらいの威力を放っていた。
「えいっ!やあ!」
先ほどから可愛らしい声でこうげきしているが、現実は魔力浸食率100%になり身体能力が人の範疇を超えた動きと威力で執拗なまでに頭部へ攻撃を仕掛けていた。おまけに防御力と回復力もすさまじく攻撃が空回り地面に勢いよく突っ込んでも無傷が大半で、怪我をしてもゴルバチョフが心配する暇もなく回復していた。
ドガンッ!
殴りかかったルクレツィアを避けると、轟音を立て地面にクレーターを作り土煙から現れた弟子は笑顔で「えへへっ勢い余っちゃいましたね!次は削ぎますよぉ!」と愛らしい声と暗い瞳と口元を三日月形に歪んだ笑顔で地面を蹴り飛び出した。
ゴルバチョフはルクレツィアが本気で怒っていることをようやく理解し己のすべての行動を後悔し叫んだ。
「ワシが悪かったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
その後ゴルバチョフは可愛い弟子の恐ろしい笑顔が夢に出てきたと、可愛い弟子に泣きついたとか…
「もう師匠これに懲りたらあんなドッキリやめてくださいね!心臓が止まるほどビックリしましたし絶望でグレちゃうところだったんですからね!」
「いや半分グレとったじゃろ。ワシ顔合わす度に舌打ちされたもん」という言葉は口に出さなかった。ゴルバチョフはアホではあるが学習しないバカではないのだ。
「ゴ…ゴホンッどうじゃ体に魔力が完全に馴染んだ感覚は。」
「今までと全然違います!体は軽いですし力やスピードも!」
「そうじゃろう先ほどの動きからもわかる通り今までとは格段に体の動き、防御力、回復力や動体視力、五感が違うじゃろ?本来ならこの域に達するのはもっと大きくなってからなんじゃがのぉ。これ確実にアイツに怒られる(ボソッ」
「アイツ?」
「いや気にせんでいい。しかし若いからかもの凄い聴力じゃな。煩かったり目が回ったりはせんか?」
ルクレツィアは腕を組んで考え始めた。その姿は実に可愛らしく今までにない仕草で彼女にとって日常のすべてが訓練なのかもしれない。
「何というかそういわれて初めてよく感じすぎるってわかりました。でも意識してやろうと思わない限り特に問題ないですね。そう言えばさっきなんだか魔法の威力が上がっていたような?」
「気のせいではなく、体内の魔力回路や魔力を作る機関が強化され魔力伝導率が上がった結果じゃろうな。じゃがいいことばかりじゃないぞ。これによって魔力コントロールが格段に難しくなり、これからの修行が過酷なものになるじゃろうよ。」
「が…頑張ります!!」
ゴルバチョフはフッと笑い意気込む小さな頭を撫でた。
「まぁその分この修行を終えた頃にはワシを超えるほどの最強魔法士になるじゃろうがな。」
「はい!師匠なんてデコピンで倒しちゃえるくらい強くなってみせますからね!」
ニカッと歯を見せ無邪気に笑うルクレツィアを優しいまなざしで見つめ頬を撫でた。
「ワシらのように魔力浸食率100%の魔力を極限まで引き出せる者の事を《魔人》というんじゃ。種族の上位種じゃよ。」
皺くちゃの大きな手が土で汚れた少女の汚れを拭い、魔法でお互いをきれいにすると抱きかかえ家に戻っていった。
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大きな手で撫でられるのって安心します。
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