131 / 153
第一章
束の間の遊戯-25-
しおりを挟む
それは基本的に良いことだ。
人の命が尊重され、一人の人間の不慮の死にみなが悲しみ憤る……そんな社会の方が良いに決まっている。
問題は、俺がそのことに違和感を覚えてしまっていることだ。
俺は人が不意に死ぬことに慣れきってしまっていて、それが当たり前だと未だに思っている。
「——二見さん? 大丈夫ですか?」
その声で俺は我にかえる。
美月さんが俺の方を心配そうな顔を浮かべて、覗き込んでいる。
どうやら俺はずっと上の空だったようだ。
「安心してください。わたしも、もう一度彼らに抗議します。それに花蓮さんや鈴羽さんに知らせればお二人も全力で反対してくれるはずですし。綾音さんだってきっと……うん絶対そうですよ。やっぱり綾音さんに会う前にもう一度しっかりと母に文句を言ってやらないと」
美月さんはどうやら俺がダンジョンに行くことを不安に思っていると誤解しているらしい。
美月さんは励ましの言葉をかけてくれながら、一人何か考えをまとめ、決意を固めているようだった。
そして、美月さんは
「申し訳ないのですが、一度引き返してください」
と、前かがみになりながら、運転手の人に声をかける。
「美月さん。ご心配はありがたいのですが、自分は大丈夫です」
「え? でも……二見さん。先ほどもお伝えしたように新たなダンジョンの探索は——」
「問題ないです。自分でも言うのもなんですが、ダンジョン探索は慣れていますので」
「で、でも……」
「大丈夫ですよ。自分以外の人たち……綾音さんにもそれにキャシーさんか……彼女たちも危険な目には合わせませんから」
「え……いや……」
美月さんは驚きと戸惑いの表情を浮かべている。
自分には似合わないなと思いながらも、俺は思わず強気な発言をしていた。
俺は自分の違和感を美月さんに気づかれたくなかった。
そして、俺自身あまりそのことについて考えたくなかった。
これ以上、彼女と話していると、俺は否が応でも事実を突きつけられることになる。
美月さんがおかしいのではない……俺の感覚がただ異常なだけだ……と。
だけど、ダンジョンの中に潜っていれば……探索中は余計なことを考えなくてすむ。
この数日間、色々なことを考えてしまうのも、要は必要以上に人と接しているからだ。
美月さんや花蓮さんたちに会う前の生活に戻ればきっと……元に戻れるだろう。
ダンジョンに潜って、男一人生きられるだけの糧を稼いで、一人で暮らしていければそれでよい。
勘が鋭い美月さんは、俺の態度の変化に違和感を覚えているようだった。
美月さんはまだ納得し難い表情を浮かべている。
だが、その時、美月さんは不意に俺のポケットに目を向ける。
彼女の視線の先は、先ほど麻耶さんからもらったお御守りがあった。
「二見さん……それは母の……」
と、美月さんは目を大きく見開いて、驚いている。
「え……ああ、先ほど麻耶さんいえお母様から頂いたのですが……」
「……そうなんですか。そっか……そうなんだ。母はそこまで二見さんのこと本気なんだ……」
美月さんはそう言うと、何かが腑に落ちたのかウンウンとうなずいている。
やがて、美月さんは、
「……わかりました。あの母がそこまで考えていて、二見さんが納得しているというのなら、わたしはもう何も言いません」
と、俺の目を真剣な眼差しで見ながら、力強くそう言う。
そしてやや間を開けて、
「二見さん、すぐに戻ってきてくださいね。色々あったせいで、わたしまだ二見さんに全然お礼ができていませんから。初めて会った時に、わたしと花蓮さんを助けてくれたこと、それに母を助けてくれたこと……こんなに恩を受けているのに、何もしなかったら、母に怒られちゃいます。『受けた礼にはそれ以上の礼を持って返す。それが二条院家の流儀よ』っていつも口酸っぱく母に言われていますので」
美月さんはそう言うと、ややおどけた感じで、微笑む。
その美月さんの朗らかな顔はとても自然なものであり、その眩しい笑顔に思わず目を奪われてしまった。
きっとこれが美月さんの素の姿なのだろう。
俺は美月さんのその顔を見ながら、若干の罪悪感を覚えていた。
俺は自分の後ろためさや過去を隠しているのに、美月さんはそんな俺のことをこうまで心配してくれているのだから……。
「わかりました。努力は……します」
と、俺はそう言葉を濁すしかなかった。
「駐屯地にはこの時間だと……少し渋滞するでしょうから、ここから小一時間くらいかかります。その間はゆっくりしていてください。着いたら色々と準備で大変だと思いますので」
美月さんはそう言うと、運転手の人に何やら指示をしている。
ひとり手持ちぶさたになった俺は外の景色をぼんやりと見る。
ちょうど車はオフィス街に差し掛かったのか、整然と立ち並ぶ高層ビル群を背景に同じく整然と歩く数えきれないほどの人々の姿が俺の視界に飛び込んできた。
よく見る都心の日常の光景だ。
だけど、俺の心は美月さんの話しと同じくらいこの光景にも違和感を覚えてしまう。
戻る……か。
俺はこの世界に確かに戻ってきた。
だけど、いつまでたっても俺の心はあちらに縛られたままなのかもしれない。
いずれ慣れる……そう思っていたが、時間の経過ととともに、逆に違和感ばかりが大きくなっている気がする。
まあいい……。
ダンジョンの中に潜っていれば……闘いの中に身をおけば、面倒なことも忘れられる。
ずっとそうしてきたじゃないか。
きっと今回だって、忘れさせてくれるはずだ。
都心のビル群の合間から見える空はいつの間にか曇天に変わっていた。
車はいつの間にか渋滞に巻き込まれたらしく、窓を行く風景はいっこうに変わらなくなった。
俺は小さなため息をつきながら、いつまでたっても脳裏をかすめる異世界の記憶を消そうとしばしゆっくりと目を閉じる。
人の命が尊重され、一人の人間の不慮の死にみなが悲しみ憤る……そんな社会の方が良いに決まっている。
問題は、俺がそのことに違和感を覚えてしまっていることだ。
俺は人が不意に死ぬことに慣れきってしまっていて、それが当たり前だと未だに思っている。
「——二見さん? 大丈夫ですか?」
その声で俺は我にかえる。
美月さんが俺の方を心配そうな顔を浮かべて、覗き込んでいる。
どうやら俺はずっと上の空だったようだ。
「安心してください。わたしも、もう一度彼らに抗議します。それに花蓮さんや鈴羽さんに知らせればお二人も全力で反対してくれるはずですし。綾音さんだってきっと……うん絶対そうですよ。やっぱり綾音さんに会う前にもう一度しっかりと母に文句を言ってやらないと」
美月さんはどうやら俺がダンジョンに行くことを不安に思っていると誤解しているらしい。
美月さんは励ましの言葉をかけてくれながら、一人何か考えをまとめ、決意を固めているようだった。
そして、美月さんは
「申し訳ないのですが、一度引き返してください」
と、前かがみになりながら、運転手の人に声をかける。
「美月さん。ご心配はありがたいのですが、自分は大丈夫です」
「え? でも……二見さん。先ほどもお伝えしたように新たなダンジョンの探索は——」
「問題ないです。自分でも言うのもなんですが、ダンジョン探索は慣れていますので」
「で、でも……」
「大丈夫ですよ。自分以外の人たち……綾音さんにもそれにキャシーさんか……彼女たちも危険な目には合わせませんから」
「え……いや……」
美月さんは驚きと戸惑いの表情を浮かべている。
自分には似合わないなと思いながらも、俺は思わず強気な発言をしていた。
俺は自分の違和感を美月さんに気づかれたくなかった。
そして、俺自身あまりそのことについて考えたくなかった。
これ以上、彼女と話していると、俺は否が応でも事実を突きつけられることになる。
美月さんがおかしいのではない……俺の感覚がただ異常なだけだ……と。
だけど、ダンジョンの中に潜っていれば……探索中は余計なことを考えなくてすむ。
この数日間、色々なことを考えてしまうのも、要は必要以上に人と接しているからだ。
美月さんや花蓮さんたちに会う前の生活に戻ればきっと……元に戻れるだろう。
ダンジョンに潜って、男一人生きられるだけの糧を稼いで、一人で暮らしていければそれでよい。
勘が鋭い美月さんは、俺の態度の変化に違和感を覚えているようだった。
美月さんはまだ納得し難い表情を浮かべている。
だが、その時、美月さんは不意に俺のポケットに目を向ける。
彼女の視線の先は、先ほど麻耶さんからもらったお御守りがあった。
「二見さん……それは母の……」
と、美月さんは目を大きく見開いて、驚いている。
「え……ああ、先ほど麻耶さんいえお母様から頂いたのですが……」
「……そうなんですか。そっか……そうなんだ。母はそこまで二見さんのこと本気なんだ……」
美月さんはそう言うと、何かが腑に落ちたのかウンウンとうなずいている。
やがて、美月さんは、
「……わかりました。あの母がそこまで考えていて、二見さんが納得しているというのなら、わたしはもう何も言いません」
と、俺の目を真剣な眼差しで見ながら、力強くそう言う。
そしてやや間を開けて、
「二見さん、すぐに戻ってきてくださいね。色々あったせいで、わたしまだ二見さんに全然お礼ができていませんから。初めて会った時に、わたしと花蓮さんを助けてくれたこと、それに母を助けてくれたこと……こんなに恩を受けているのに、何もしなかったら、母に怒られちゃいます。『受けた礼にはそれ以上の礼を持って返す。それが二条院家の流儀よ』っていつも口酸っぱく母に言われていますので」
美月さんはそう言うと、ややおどけた感じで、微笑む。
その美月さんの朗らかな顔はとても自然なものであり、その眩しい笑顔に思わず目を奪われてしまった。
きっとこれが美月さんの素の姿なのだろう。
俺は美月さんのその顔を見ながら、若干の罪悪感を覚えていた。
俺は自分の後ろためさや過去を隠しているのに、美月さんはそんな俺のことをこうまで心配してくれているのだから……。
「わかりました。努力は……します」
と、俺はそう言葉を濁すしかなかった。
「駐屯地にはこの時間だと……少し渋滞するでしょうから、ここから小一時間くらいかかります。その間はゆっくりしていてください。着いたら色々と準備で大変だと思いますので」
美月さんはそう言うと、運転手の人に何やら指示をしている。
ひとり手持ちぶさたになった俺は外の景色をぼんやりと見る。
ちょうど車はオフィス街に差し掛かったのか、整然と立ち並ぶ高層ビル群を背景に同じく整然と歩く数えきれないほどの人々の姿が俺の視界に飛び込んできた。
よく見る都心の日常の光景だ。
だけど、俺の心は美月さんの話しと同じくらいこの光景にも違和感を覚えてしまう。
戻る……か。
俺はこの世界に確かに戻ってきた。
だけど、いつまでたっても俺の心はあちらに縛られたままなのかもしれない。
いずれ慣れる……そう思っていたが、時間の経過ととともに、逆に違和感ばかりが大きくなっている気がする。
まあいい……。
ダンジョンの中に潜っていれば……闘いの中に身をおけば、面倒なことも忘れられる。
ずっとそうしてきたじゃないか。
きっと今回だって、忘れさせてくれるはずだ。
都心のビル群の合間から見える空はいつの間にか曇天に変わっていた。
車はいつの間にか渋滞に巻き込まれたらしく、窓を行く風景はいっこうに変わらなくなった。
俺は小さなため息をつきながら、いつまでたっても脳裏をかすめる異世界の記憶を消そうとしばしゆっくりと目を閉じる。
52
お気に入りに追加
1,340
あなたにおすすめの小説
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
勇者現代へ帰る。でも、国ごと付いてきちゃいました。
Azanasi
ファンタジー
突然召喚された卒業間近の中学生、直人
召喚の途中で女神の元へ……女神から魔神の討伐を頼まれる。
断ればそのまま召喚されて帰るすべはないと女神は言い、討伐さえすれば元の世界の元の時間軸へ帰してくれると言う言葉を信じて異世界へ。
直人は魔神を討伐するが帰れない。実は魔神は元々そんなに力があるわけでもなくただのハリボテだった。そう、魔法で強く見せていただけだったのだが、女神ともなればそれくらい簡単に見抜けるはずなおだが見抜けなかった。女神としては責任問題だここでも女神は隠蔽を施す。
帰るまで数年かかると直人に伝える、直人は仕方なくも受け入れて現代の知識とお買い物スキルで国を発展させていく
ある時、何の前触れもなく待望していた帰還が突然がかなってしまう。
それには10年の歳月がかかっていた。おまけにあろうことか国ごと付いてきてしまったのだ。
現代社会に中世チックな羽毛の国が現れた。各国ともいろんな手を使って取り込もうとするが直人は抵抗しアルスタン王国の将来を模索して行くのだった。
■小説家になろうにも掲載
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。
異世界召喚されたら無能と言われ追い出されました。~この世界は俺にとってイージーモードでした~
WING/空埼 裕@書籍発売中
ファンタジー
1~8巻好評発売中です!
※2022年7月12日に本編は完結しました。
◇ ◇ ◇
ある日突然、クラスまるごと異世界に勇者召喚された高校生、結城晴人。
ステータスを確認したところ、勇者に与えられる特典のギフトどころか、勇者の称号すらも無いことが判明する。
晴人たちを召喚した王女は「無能がいては足手纏いになる」と、彼のことを追い出してしまった。
しかも街を出て早々、王女が差し向けた騎士によって、晴人は殺されかける。
胸を刺され意識を失った彼は、気がつくと神様の前にいた。
そしてギフトを与え忘れたお詫びとして、望むスキルを作れるスキルをはじめとしたチート能力を手に入れるのであった──
ハードモードな異世界生活も、やりすぎなくらいスキルを作って一発逆転イージーモード!?
前代未聞の難易度激甘ファンタジー、開幕!
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
うちの冷蔵庫がダンジョンになった
空志戸レミ
ファンタジー
一二三大賞3:コミカライズ賞受賞
ある日の事、突然世界中にモンスターの跋扈するダンジョンが現れたことで人々は戦慄。
そんななかしがないサラリーマンの住むアパートに置かれた古びた2ドア冷蔵庫もまた、なぜかダンジョンと繋がってしまう。部屋の借主である男は酷く困惑しつつもその魔性に惹かれ、このひとりしか知らないダンジョンの攻略に乗り出すのだった…。

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる