いじめから助けた学校一のS級美少女を数合わせで部活に入れただけなのに

森 拓也

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第???話

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 ――数年後

「旦那様、お帰りなさいっ、」

 仕事から帰ってきて扉を開けたら玄関に白がいた

 どうやら俺が帰ってくるのをずっと玄関で待っていたようだ


「ただいま、白」

「今日はいつもより三十三分もお帰りが遅かったですね」

「これを買ってきただけだ」

「何ですか?この箱……こ、これって……」

「ああ、まだ指輪を渡していなかったからな」

「だんな、さま……私のために……」

「サイズはこの前、それとなく測ったが……どうだ?」

 白は受け取った指輪が指にピッタリとはまると「このフィット感はまるで私達の愛のように隙間が一切感じられません……!!」

 と言って嬉しそうな笑顔で抱きついてきた


「旦那様はいつも、私が欲しいものをくださいます……温もりも、好きって気持ちも……これからも一生一緒にいてくださいね……?」

「ああ……勿論だ」

 俺は強く抱きしめ返す もう二度と離さないと誓うように

 俺達はその後、手を繋いで部屋に戻りソファーに座ってイチャイチャしながら、テレビを見たりゲームをしたりした


 その間、白はずっと俺の腕を抱き締めていた、その柔らかい胸を押しつけながら

 白の柔らかさを感じつつ、白と他愛もない話をして過ごした

 それから、ご飯を食べて風呂に入りベッドに入って眠りについた


 白は俺の隣でスヤスヤ眠っている、寝顔はとても可愛くて見ているだけで幸せな気分になる

 白の頭を撫でると、くすぐったかったのか寝返りを打った

 俺達の生活はこれからも続いていくだろう



 白は俺の横で幸せそうな表情を浮かべている

 そんな白を眺めるのもまた楽しいものだ



 ◆◆

 それはとある夏の日のこと

 俺達は海に遊びに来ていた、今年初めての海だった


「わぁー凄く綺麗です!」

「そうだな」

「あっ!見てください旦那様!貝殻が落ちていますよ!」

 そう言って拾った貝殻を見せてくる白、その手の中にはハート型のピンク色の貝殻があった


「良かったな」

「はい!大切にしますね!」

 白は本当に幸せそうな顔をしていた

 それから俺達二人は砂浜で色々なことをして遊んだ。砂のお城を作ったり、ビーチバレーをしてから海の中に入って泳いだりもした


 そして今は浜辺で休憩をしているところだ

「疲れましたね~」

「お前はずっと走り回ってたもんな」

「でも、すごく楽しかったですよ」

 白は両手を広げて言った

「こうして見ると、世界中がキラキラして見えます」

「そうだな……」

 俺達は手を繋ぎながら、夕焼けに染まる海岸を歩いていた


「来年の夏もまた、こうやって二人で旅行に行きたいですね」

「うん」


 俺と白は微笑み合う 俺達が過ごす夏はこれからも続く
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