上 下
19 / 26

第十八話

しおりを挟む
 今日は俺の家で白と二回目のデートをしている

 いわゆる、お家デートだ

 隣に座る白はカットソーに甘めのふんわりとしたスカートを合わせたコーデをしていて、これがまたよく似合っている


「先輩、のど渇きませんか?」

「少し渇いた」

「お飲み物をお持ちしますね、何がいいですか?」

「麦茶を頼む」

「かしこまりました、すぐにお持ちしますね」

 程なくして飲み物を持ってきた白は、俺が座るソファーのすぐ隣に座った

 さっきよりも距離が近い、女性特有の甘い香りが俺の鼻を刺激する――

 白の魅力に魅了されそうだ……いや、もうとっくに魅了されているか


「……どうぞ、お持ちしました」

「ありがとう」

「そんな、お礼を言っていただく必要なんてありません……既に私は先輩に一生をかけても返せないくらいにお世話になっているんですから」

「世話になっているのはお互い様だろ」

「絶対、私の方が先輩に助けて戴いていると思いますが……」

「だとしても礼ぐらい言わせろ」

 俺は白の頭の上に手を置いて頭を撫で始める

 すると白は嬉しそうに顔をほころばせて、上目遣いで頬を紅潮させながらこちらを見つめ始めた……


「ん……、先輩の手、大好きです……頭を撫でられるたびに、先輩の温もりが感じられて……すごく、心地いいです」

「ならもっと撫でてやる」

「えへへ……先輩の手、あったかくて……安心します」

「お、……特にここの反応がいいな」

「あっ、あ……頭溶けちゃいます……気持ち良すぎてダメになりそうです……いえ、もう、ダメになっていますね……」

「そんなにいいのか?」

「はい、良すぎます……幸せすぎておかしくなります……」

「この辺で終わりだな」

「あ……もっと、」

「今日はこれから出かけるだろ?」

「そうでしたね、すみません……私の方で用事があって出かけるのに」

「それに今日は泊りのお家デートだ、帰ってきてからでも時間は十分にあるしな」

「ですねっ、帰ってきたらとことんイチャイチャしましょう!」

「そうだな」

「……あ、コップは私が片付けますよ」

「悪いな、助かる」


 白は既に俺の家に来た時点で外出の準備を済ませていたので、俺の準備が終わり次第二人で目的地に向かった
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

女子高生は卒業間近の先輩に告白する。全裸で。

矢木羽研
恋愛
図書委員の女子高生(小柄ちっぱい眼鏡)が、卒業間近の先輩男子に告白します。全裸で。 女の子が裸になるだけの話。それ以上の行為はありません。 取って付けたようなバレンタインネタあり。 カクヨムでも同内容で公開しています。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

[完結済み]男女比1対99の貞操観念が逆転した世界での日常が狂いまくっている件

森 拓也
キャラ文芸
俺、緒方 悟(おがた さとる)は意識を取り戻したら男女比1対99の貞操観念が逆転した世界にいた。そこでは男が稀少であり、何よりも尊重されていて、俺も例外ではなかった。 学校の中も、男子生徒が数人しかいないからまるで雰囲気が違う。廊下を歩いてても、女子たちの声だけが聞こえてくる。まるで別の世界みたいに。 そんな中でも俺の周りには優しいな女子たちがたくさんいる。特に、幼馴染の美羽はずっと俺のことを気にかけてくれているみたいで……

小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話

矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」 「あら、いいのかしら」 夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……? 微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。 ※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。 ※小説家になろうでも同内容で投稿しています。 ※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。

男女比1:10000の貞操逆転世界に転生したんだが、俺だけ前の世界のインターネットにアクセスできるようなので美少女配信者グループを作る

電脳ピエロ
恋愛
男女比1:10000の世界で生きる主人公、新田 純。 女性に襲われる恐怖から引きこもっていた彼はあるとき思い出す。自分が転生者であり、ここが貞操の逆転した世界だということを。 「そうだ……俺は女神様からもらったチートで前にいた世界のネットにアクセスできるはず」 純は彼が元いた世界のインターネットにアクセスできる能力を授かったことを思い出す。そのとき純はあることを閃いた。 「もしも、この世界の美少女たちで配信者グループを作って、俺が元いた世界のネットで配信をしたら……」

13歳女子は男友達のためヌードモデルになる

矢木羽研
青春
写真が趣味の男の子への「プレゼント」として、自らを被写体にする女の子の決意。「脱ぐ」までの過程の描写に力を入れました。裸体描写を含むのでR15にしましたが、性的な接触はありません。

蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる

フルーツパフェ
大衆娯楽
 転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。  一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。  そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!  寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。 ――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです  そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。  大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。  相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。      

朝起きたら女体化してました

たいが
恋愛
主人公の早乙女駿、朝起きると体が... ⚠誤字脱字等、めちゃくちゃあります

処理中です...