いじめから助けた学校一のS級美少女を数合わせで部活に入れただけなのに

森 拓也

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第八話

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「ん……今、何時だ?……って、もうこんな時間かよ!?」

 起床後、スマホを見るとそこには白からの不在着信が届いていた為、俺はすぐに電話をかけた


『おはよう白、通知があったからかけた』

『おはようございます……こほっ、……すみません、先輩……』

『どうした?』

『熱が出てしまって、けほっ、今日は……登校出来ないです』

『大丈夫か?何度位の熱なんだ?』

『……三十八度五分です』

『高熱じゃねえか!……前に言ってた、祖父母は頼れそうか?』

『いえ、頼らなくても……けほっ、大丈夫――こほっ、』

『全然大丈夫じゃないだろ』

『私一人で……これくらい治せますよ……けほっ、前に熱が出た時だって一人で、けほけほっ、……だから、先輩は……私のことは気にせずに、けほっ、登校してください、けほ……っ、』

 明らかに限界で誰かの支えが必要な状態なのに、なんで肝心な時に白は俺を頼ってくれないんだ?


『……おい!』

『けほっ、何ですか?』

『どうして肝心な時に俺を頼ってくれないんだよ、いつもの強引さはどうした!?』

『ひ……一人で、治せますから……大丈夫ですよ……はぁ、はぁ、……先輩にこれ以上、迷惑はかけられません……けほけほっ、』

『迷惑……?いまさら何言ってんだよ!……俺達は結婚を前提に付き合ってるんじゃなかったのかよっ、』

『でも、これ以上先輩に優しくされたら、私、本当に……返せない……から……』

『もういい、今から行く!』

『ごほんっ、来ちゃっダメです……今だって全然返せていないのに……ここでまた先輩を頼ってしまったら……私……』

『寝て待ってろ!すぐに看病してやる!』

『せ、――ピッ


 電話を切った俺は学校に仮病の電話を入れてから白の家に向かった
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