いじめから助けた後輩を数合わせで部活に入れただけなのに異常に懐いてきてもはや怖いんだが

森 拓也

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お家デート

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 今日は俺の家で白と二回目のデートをしている

 いわゆる、お家デートだ


 隣に座る白はカットソーに甘めのふんわりとしたスカートを合わせたコーデをしている

 そして、これがまたよく似合っている


「先輩、のど渇きませんか?」

「少し乾いたな」

「お飲み物をお持ちしますね、何がいいですか?」

「麦茶を頼む」

「かしこまりました、すぐにお持ちしますね」


 程なくして飲み物を持ってきた白は、俺が座るソファーのすぐ隣に座った


 さっきよりも距離が近い、女性特有の甘い香りが俺の鼻を刺激する――


 白の魅力に魅了されそうだ……いや、もうとっくに魅了されているか


「どうぞ、お持ちしました」

「ありがとう」

「そんな、お礼を言っていただく必要なんてありません……既に私は先輩に一生をかけても返せないくらいにお世話になっているんですから」


「世話になっているのはお互い様だろ」

「絶対、私の方が先輩に助けて戴いていると思いますが……」

「だとしても礼ぐらい言わせろ」


 俺は白の頭の上に手を置いて頭を撫で始める


 すると白は嬉しそうに顔をほころばせて、上目遣いで頬を紅潮させながらこちらを見つめ始めた……


「ん……、先輩の手、大好きです……頭を撫でられるたびに、先輩の温もりが感じられて……すごく、心地いいです」


「ならもっと撫でてやる」

「えへへ……先輩の手、あったかくて……安心します」

「お、……特にここの反応がいいな」

「あっ、あ……気持ち良すぎてダメになりそうです……頭とけちゃいます……いえ、もう、ダメになっていますね……」


「そんなにいいのか?」

「はい、良すぎます……幸せすぎておかしくなります……」

「だが、この辺で終わりだな」

「あ……もっと、」

「今日はこれから出かけるだろ?」

「そうでしたね、すみません……私の方で用事があって出かけるのに」

「それに今日は泊りのお家デートだ、帰ってきてからでも時間は十分にあるしな」

「ですねっ、帰ってきたらとことんイチャイチャしましょう!」

「そうだな」

「……あ、コップは私が片付けますよ」

「悪いな、助かる」


 白は既に俺の家に来た時点で外出の準備を済ませていたので、俺の準備が終わり次第二人で目的地に向かった
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