［完結済み］男女比１対９９の貞操観念が逆転した世界での日常が狂いまくっている件

第四章

第四十三話

　
　それから数日が経ったある日の事、俺は沙織に呼び出されて公園に来ていた

「それで、今日はどうしたんだ？何か話でもあるのか？」

「ええ、少しね。流石にそろそろ、具体的な作戦を立てた方がいいと思ったから」

　沙織はそう言うと、俺の隣に腰掛ける


「なるほど、確かにそうだな。それで具体的にはどんな作戦を考えているんだ？」

「それはね……まずは……」

　そして沙織は俺に対して自分の考えを説明し始めた 

　その内容は一人ずつ学校にいる女子を、徹底的に落としていって少しづつでも確実にハーレムを広げていくというものだった


「なるほどなぁ……時間的はかかりそうだが、それなら確実にいけるかもしれないな」

「でしょ？私もこの方法が一番上手くいくと思う」

「よし、それじゃあ早速明日から行動を開始しよう」


「わかったわ、私もできる限り協力する。でも、その前に一つだけ貴方に聞いておきたい事があるんだけど……」

「なんだ？」

「あのさ、緒方くんは……私の事どう思ってるの？」

「どうって……普通に協力してるれるいい奴だとは思ってるけど」

「そっか……」

　沙織は少し寂しげな表情を浮かべる 


　そして少しの間を置いてから口を開いた

「……じゃあまた明日、さようなら」

「ああ……またな」


　俺は手を振りながら去っていく沙織を見送った後、目と鼻の先にある自分の家に向かって歩き始めたのだった




　◆◆◆

　翌朝、俺は早速行動を開始した


「あ、悟くん！美羽ちゃん達も、おはようっ！」

　そして俺が最初に俺がターゲットに選んだのはクラスメイトの宮本美奈子だ

　彼女はとても明るく元気で、クラスの中心人物のような存在だ


「ああ、おはよう。それで、学校に行く前に……ちょっと良いか？」

「えっ！？う、うん……用事があるから、ちょっとだけなら大丈夫だけど……」

　始めて俺から話しかけてきた事に対し、宮本は少し戸惑うような様子を見せた 


「単刀直入に聞くが、お前はいま誰か好きな人とかはいるのか？」

「えっ？好きな相手……？うーん……私はそういうの、あんまりわかんないかな……」

　宮本は困ったような表情を浮かべながら答える


「じゃあ……いま恋人はいないって事でいいんだな？」

「うん、まあ……そうだけど」

「そうか、なら良かった」

　俺はニヤリと笑うと、彼女に近づいていく 


　そしてそのまま彼女の手を掴んで強引に引き寄せた


「きゃっ！？ちょ、ちょっと悟くん！？」

「三人とも、見張りは任せた」


　美羽たちに見張りを任せた俺は宮本を近くにあった多目的トイレの中に連れ込むと、壁に手を付いて強引にキスをした