[完結済み]男女比1対99の貞操観念が逆転した世界での日常が狂いまくっている件

森 拓也

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第四章

第四十話

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 美羽は俺の腕に抱きつくように身体を寄せてから、頬を赤らめて微笑む 


 そして、俺達は手を繋ぎながら再びショッピングモールの中を歩いていく

「ねえ、悟……次はどこに行く?」

「そうだな、とりあえず腹が減ったから、何か食べに行くか」

「うん、そうだね。私もけっこうお腹すいてきたかな……」

「よし、それじゃあ、食べに行こうか」


 俺たちは近くにあった様々な店が立ち並ぶフードコートへとやってきた
 
「わぁ~……ここもすごい人だねぇ……」

「そうだな、とりあえず何か食べたいものはあるか?」


「う~ん……あ!あのハンバーガーの店とか美味しそうじゃない?」
 
「たしかに、美味そうだな」

「ふふっ、でしょでしょ?じゃあ、注文しに行こ!」

「ああ」


 二人でカウンターまで行き、ハンバーガーを注文する 

 そして出来た商品を受け取ってから、俺たちは空いている席に座った

「熱々で美味しそうだね、さとるっ」

「ああ、だな」


「それじゃあ、いただきまーすっ……んっ、……うん!このハンバーガーすごく美味しいよ!」

「そうだな、美味いな……」

「ほら、さとるも食べてみてっ」

 美羽は身を乗り出して、俺の口元に食べかけのハンバーガーを差し出してくる


「いや、俺たちが食べてるハンバーガーは同じ味だろ」

「そんな事気にしなくていいじゃん、食べさせあう事じたいに意味があるんだよっ」

「違う味だったら意味があるとは思うが……」

「いいからっ、ほら、あーんっ」

「あ、あーん……ん、同じ味のはずなのに何か自分で食べるより美味しいな」

「ふふっ、良かった……じゃあ、次は私にあーんってして!」

「ああ、いいぞ」


 それから俺達は他愛もない話をしながら食事を終えて、ショッピングモールを後にした




 ◆◆◆

「悟、今日は楽しかったね!」

「ああ、そうだな」

「でも、まだ少しだけ……物足りない気がするんだけど……」


 美羽はおもむろに俺の手を握ると上目遣いで見つめてきた

「お、おい、美羽……」

 すると美羽はクスッと悪戯に微笑むと、俺の手を引いて人気のない路地裏へと連れて行く 


 そして周りに人がいないことを確認した後に、俺の耳元で甘く囁いた

「ねぇ……ここで、シよ?」
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