[完結済み]男女比1対99の貞操観念が逆転した世界での日常が狂いまくっている件

森 拓也

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第四章

第三十八話

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 俺は美羽と一緒に映画館のある階にやってきた

 
 美羽は目を輝かせながら映画のポスターを見ている

「うわ~……楽しみだなぁ……ねぇ、悟。今日は何の映画みる?」


「そうだなぁ……これなんてどうだ?面白そうじゃないか?」

「いいね!それ最近話題になってる恋愛映画だよね……!!私もかなり気になってたんだぁ……じゃあ、早速見に行こっ」


 そして俺たちはチケットを買ってから、シアターの中に入った




 ◆◆◆


 隣の座席に座る美羽は、期待に満ちた表情で俺の腕をぎゅっと握ってくる

「楽しみだね、悟……」

「ああ、そうだな」



 それから数分後、上映が始まった

 物語が始まるとすぐに画面には大きなベッドが現れて、ベッドシーンが始まった


「わぁっ……」

 美羽は少し興奮した様子で画面を見つめている


 しばらくすると美羽は俺の服の中に手を入れて脇腹を優しく撫でてきた

「ねえ、悟……私たちも……」


「お、おい……美羽?」

「ねぇ、いいでしょ?」

 美羽は妖艶ようえんな雰囲気を漂わせながら、俺の首筋に舌を這わせる 


 そしてそのまま俺の耳元まで口を近づけて囁いた

「あんまり声出しちゃ、ダメだからね?もし見つかったら、大変な事になっちゃうから……」

「いや、お前なんでそんなにノリノリなんだよ……」


「だって……二人きりでデート、してるんだもん。いつもと違う感じでするのってきっと、楽しいよ?」


 (最近の美羽は、一回こう言いだすと割と強引にしてくるからなぁ……まあ、スリルのある状況でするのも楽しそうだしいいか)


「はいはい、分かったよ」

「やったぁ……じゃあ、まずは……キスしよ?悟」

「ああ、いいぞ」


 俺は首に手を回してきた、美羽を受けいれる形で唇を重ねた

「んちゅっ、……ふふっ、悟とのキスって気持ちいいぃ……」


 美羽は舌を絡めながらさらに強く抱きついてくる

「ぷはぁ……ふふっ、悟ったら可愛い声出しちゃって……」


 美羽はくすりと微笑んでから再び唇を重ねてきた


 そしてそのまましばらくキスを続けた後、美羽はようやく口を離してくれた


「はぁはぁ……悟、好きぃ……」


 美羽は俺の胸に顔を埋めながら幸せそうな表情を浮かべている 


 俺はそんな彼女の頭を優しく撫でてから、再び映画へと視線を戻した
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