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第二章

第十四話

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 家の中に連れてこられた俺は、椅子に両腕を後ろ手に縛られて目隠までされて拘束された




「おい……美羽に何かしたのか?」




「他の護衛生徒がいなかったのは嬉しい誤算でした」



「質問に答えろ」




「今、お茶をご用意しますね。しばらくお待ちください」



「くっ……」



 俺は必死に拘束を解こうとしたが、抵抗すればするほど電流が流れるせいで体に力が入らず、拘束を解くことができない




「ああ……そんなに抵抗しないで下さい、悟様……私、悲しくなってしまいます」




 そして女は俺の頬を優しく撫でながら耳元で囁くように言った



「大人しくして下さったら……その後はたっぷりと可愛がって差し上げますよ、ウフフ」



「お……お前、まさか美羽のことも攫ったのか?」




「いいえ、あの女は護衛生徒ということもあり……少々手ごわいので、私の手のもの達に足止めの相手をしてもらっています」



「手のもの……?」



「ええ、私の部下です。まあ、足止めと言ってもこちらは集団の上に武器まであります……今頃はきっと、流石のあの女も……ウフフ」



(くそ……美羽、無事でいてくれよ……!)



 俺は心の中でそう祈りながら、ただじっとしているしかなかった




「そうです悟様、おとなしくしていて下さい……貴方が動けば動くほどその椅子から流れる電流は強くなります……強力な催淫作用がある特殊な電流なので、あまり浴びすぎると……廃人になってしまわれるかもしれないですね……」



「そんな危険な電流、今すぐ止めてくれないか?」



「無理です。ところで悟様、私たちが初めて出会った日のことを覚えていらっしゃいますか?」



 ミホが不意にそんなことを聞いてきた




「さあな、俺にはあんたがどこの馬の骨かも分からないな」



「そうですか……非常に残念です。私は今でも貴女様と初めてお会いしたあの日のことを、鮮明に思い出しますよ。そう、まるで昨日のことのように……」



「あんたと俺が、初めて会った日……?」



「ええ、その日に私は貴方様に一目惚れしてしまったんです」



「俺に一目惚れだって?」



「はい……運命の出会いというのはまさしくあの事をいうのだと、そう確信致しました」



「い、一体いつの話だ?」




「さあ、いつの事なんでしょうね……そんなことより、おしゃべりはここまでにしてそろそろ始めましょうか……どうせ抵抗しても無駄ですしね」



「ぐっ、んぐうう……!」



 ミホはどこからか取り出したロープで、俺の上半身を完全に椅子に縛り付けるようにして拘束した



 そして今度は下半身にもロープを巻き付けて固定して、足を閉じることも出来なくされてしまった



 そのせいで俺は完全に身動きが取れなくなってしまった




「さて、始めましょうか」



「ん、んんぐ……っ……んぐっ!」



 俺は必死に体を揺すって何とか拘束から逃れようとするが、当然解けるはずもなく、電流がさらに強まる




「合意も得ずにこんなことして、ただで済むと思うなよ。立派な犯罪行為だぞ!」




「強引にでも貴方様を堕として性行為をすれば……私は晴れて妻になることができ、罪に問われることもありませんよ」



「そんなはずはないだろ……!!」



「それがあるんですよ、この国には……さてと……まずは何をしましょうか……そうです、久しぶりにこうして会ったんですから、まずはスキンシップを取りましょう……それでは悟様、ちょっと失礼致しますね……」



 そう言って、ミホは俺の上半身に顔を近づけてスンスンと匂いを嗅ぎ始めた




「スンスン……んんぅ、ああ、良い匂いですわぁ……。こんなに近くで悟様を堪能出来るなんて、私、夢のようです……でも、これからですよね……」



 ミホはそう言うと今度は俺の体を弄り始めた。




 まず最初に、服の中に手を入れて素肌に触れてくる



「ひっ……や、やめろ……!」



 俺は身体をひねったり曲げたりしながら抵抗するが、ミホはそんなことお構いなしといった様子で触れてくる




「悟様、悟様……ああ、ずっとこうして貴方様にまた、触ってみたかったんです……」



 ミホは俺の太ももや下腹部などをいやらしく必要以上に撫で回してくる




 催淫作用のある電流を流され続けているせいだろう、俺は嫌悪感と同時に決して少なくない興奮もしてしまっていた




「ふふ……悟様ったら、本当は私に触られたくてたまらなかったんじゃないですか?」



「馬鹿なこと言うな……そんな事は、絶対にない」




「ウフフ、別に強がらなくてもいいんですよ……ほら、ここがこんなふうになっちゃってますし……興奮しているの、バレバレですよ?」



「俺は好きでもないお前に何をされようが、絶対にお前を受け入れない……!!」



「お前、じゃなくてミホですよ、ちゃんと名前で呼んでください……おやおや、その目、ずいぶんと反抗的ですね……これは、少々お仕置きが必要でしょうか」



 ミホが俺に顔を近づけて言う



「やめ、ろ……」



 俺はミホの顔が近いので、思わず顔を背けようとしてしまう。だが、拘束された体ではそれを簡単に避けることはできなかった。




 そして、その次の瞬間だった。生温かい何かが俺の唇を塞いできたのだ。




「んんっ……!?」



 突然の事に驚きながらも抵抗しようとするが、拘束された体ではそれすらも叶わない。



 その間にもミホは舌で唇を割って口内に侵入してきた。



 くちゅくちゅという唾液の音が脳を刺激する。




「んっ……んむ……」




 俺は必死に口を閉じようとするが、ミホの舌がどんどん、それをこじ開けようとしてくる。




 そしてついに、俺の舌に絡みついてきた



「ん……んんっ!んぐ、んっ……」




 俺は呼吸困難に陥ってしまい、くぐもった声を洩らすことしかできない。



 だが、それでもなお、ミホの攻めは終わらない。




 そしてしばらくした後、ミホがようやく満足したのか口を離した。その時には、俺の口元から唾液が溢れ出ていた。



 それを見たミホは満足げに微笑むと、ゆっくりと舌なめずりをしてから言った。



「あら、申し訳ありません。少々やりすぎてしまいましたか?」



「はぁ、はぁ……」



 俺は荒い息遣いでミホを睨みつけることしかできなかった。しかし彼女はそんな俺の様子を愉しげに見ていた。




「まだまだこんなものじゃありませんから……覚悟してくださいね?」



 そしてミホは俺の耳元に口を近づけると甘く囁いた。



「私、悟様が壊れるまで沢山可愛がって差し上げますからね……」



「くっ……!」



 俺は歯を食いしばりながらも必死に耐えようとするが、ミホはそんな俺の様子を楽しむかのように愛撫を始める。



 まず最初に首筋に舌を這わせてきた。それから徐々に耳の方に向かっていき、やがて耳の穴に舌が入ってきた。



 ピチャピチャという音が脳に直接響くような感覚に陥る。さらに、もう片方の耳には彼女の手が伸びてきて、優しく撫で回すように愛撫される。




 その度に体にゾワゾワッとしたものが走るが、拘束されている状態ではまともに動くこともできない。




「悟様、どうですか?気持ち良いですか?気持ちいいんですよね?」



「く、くそ……、気持ち良くなんかねえよ……」



 俺は精一杯強がった。だがそれは逆効果だったようだ。



「あら、そうですか?では、これはどうかしら?」



 すると、ミホは俺の上半身の服を脱がし始めた。



 抵抗しようにも自由を奪われている状態では何もできない。



 ただ、何も出来ない俺を見てミホは満足そうに微笑むと、彼女は俺の後ろに回り込んだ。




 一体何をされるのかと思っていると、突然背中に悪寒が走った。



 ミホは、俺の背中の肌に人差し指を這わしてきたのである。



「おい……な、何を……」



「ウフフ、ただ単に悟様のお背中を楽しんでいるだけですよぉ」



 そう言うとミホは俺の背中をなぞる様に指を滑らせ始めた。



 最初は指先でなぞっているだけだったが、その動きが徐々に激しくなっていく。



 そしてついには爪を立ててガリっと引っ掻くようにしてきた。




「んっ、んんッ……!!」



 俺は歯を食いしばって耐えようとした。だが、ミホの手の動きが止まる気配はない。それどころかどんどん強くなっていく一方だ。




「どうです?気持ち良いですか?」



「き、気持ちよくなんか……ない」



「あらあら、それは良かった。この程度で屈する貴女様ではありませんよね……じゃあもっと激しくしちゃいましょうね」



 そして今度は爪を立ててカリカリと引っ掻き始めた。



 鋭い痛みを感じるが、催淫作用がある電流の影響でそれすらも快感へと変わっていく。



 俺はもう限界寸前だった。



「んぐっ……んんんんーー!!」



 俺は必死に抗議するが言葉にならない叫びしか出てこない。



 

「あらあら、もう限界ですか?……でも、まだまだこれからですよ……ようやく会えたんですから、もっともっと……たっぷりと、可愛がって差し上げますからね」




「そ、そんな……も、もう勘弁して、くれ……」



 俺は息も絶え絶えになりながら懇願したがミホは全く聞く耳を持たない。



 それどころか俺の言葉を聞いてますます興奮している様子だ




「ウフフ、可愛いですね悟様。そんなに興奮させないで下さいよ、それとも……私を誘っているんですか?全く、いけない子ですねぇ……」



「ち、違う!俺は別に、そんな事は思っていない!」



「そうですか?そこまでハッキリと否定されると流石の私も傷つきますね……まあ、いいでしょう……時期にその考えも変わります。いえ、変えて見せます……さて、次はどういたしましょうか……そうです、次は少し趣向を変えてみることにしましょうか……」




 すると、ミホは俺の耳元に口を近づけて、吐息を吹きかけるようにしながら甘く囁いた。



「悟様、もっと気持ちよくなりたくないですか?例えば……」



 そう言うと、ミホは俺の耳元に息を吹きかけた。



 ゾクゾクとした感覚が耳から全身へと広がっていく。



 さらに彼女は俺の首筋をぺろりとひと舐めしてから続けた。



「こういう事とかぁ……こんな事か!」



 次の瞬間、ミホは両手を使いながら俺の首筋を両手で優しく包み込んできた。



 そしてゆっくりと力を入れ始める。すると、首全体に圧迫感が生まれた。




 俺は首を絞められることに必死に抗おうとするが、ミホはそれを許さない。



 大きく歪んだ笑顔を作り、さらにその力を強めていく。



「うぅ……」



 俺の声を聴くたびにミホが息を荒げるので、俺は必死に声を漏らさないようにする



 だが、苦しみに耐えられずにどうしても声が漏れてしまう。




「ほらほら、もっと声を出してもいいんですよ?そして、私を楽しませて下さい」



 ミホはそう言いながらもどんどん力を強めていった。



 そしてついに限界を迎えた時、俺は本気で懇願する



「う、あっ……これ、以上は……も、う、げ……げんか……あ!?」



 その声を聞いたミホは嬉しそうに微笑むと、更に両手を強く使って俺の首を左右から包み込んできた。



「あ……あがっ……」



 首を圧迫される苦しさから逃れようと必死に身体を動かすが、拘束されているせいで全く動けない。




「苦しいですか?でもまだまだこんなものじゃありませんよ?」



 ミホはさらに両手に力を込めていく。




 欲望のままに責め立ててくるミホに対して俺は、最後の力を振り絞って再び懇願した。



「うぅ……も、もうやめて下さい……」



「無理です」



 しかし、そんな言葉など聞かずにミホは手に込める力を強めていった。



 首をガッチリと絞めつけられて固定されてしまい、俺は身動きすら取れずにただ苦しみに悶えるしかなかった。




 そしてしばらく時間が経った頃、ようやく彼女は俺の首から手を離した。



 俺は大きく息を吸って呼吸を整えようとしたが、ミホはそれも許さなかった。




「おや?あなたに休んでいる暇なんてありませんよ?」



「うぐっ、があっ、ぐおっ、」



 呼吸を整える暇もなくミホの拳が何度も何度も俺の腹に叩き込まれた。




「ぐっ、がっ、おえっ……げほっごほっ!」



 あまりの激しい衝撃に吐きそうになったが、それでもミホは容赦なく攻撃を続ける。




「うぐっ、ぐえっ……がはっ!」



「ほらほら、もっと頑張って下さい!男でしょう!?、ほらほらほらぁ!」



 そう言ってミホは俺の腹を何度も何度も殴り続ける。



「ぐっ!ううっ」



 俺は痛みに耐えながら必死に歯を食いしばるが、それが彼女を余計に興奮させてしまうと頭では分かっていても、うめき声をあげてしまう。

 

 だがミホは容赦しない。それどころか、さらに勢いを増して俺の腹に攻撃を加えていく。




 そして十数秒が経過した頃だろうか、突然手が止まったかと思えば、彼女は満面の笑みで俺にこう言いだしたのだ。



「アッハッハッハ!見てください!そのお腹!もう!真っ赤になってますよ!イェーイ!ハッハッハーア!」



 ミホは俺の腹に痛々しく残る傷跡を見て興奮したのか、狂喜的な笑い声を上げながら俺を攻め続けた。




「グヘェッ……ゲホォッ……」



「おっと、まだ壊れるには早すぎますよ?お楽しみはまだまだこれからなんですからぁ……あぁ、本当に、悟様のお腹……最高ですぅ……」



 ミホは俺の腹を撫でながらうっとりとした表情を浮かべている。




「そうだ、次はどうやって遊んであげましょうかねぇ?……うーん、そうですねぇ、こんなのとかどうでしょうかぁ?」



 そう言うとミホは自分の指を俺の口の中に入れて来た。

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