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第二章
第十二話
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四時間目の授業が終わり、昼休みになった
周りを見渡すとクラスの女子達は、ちらほらと昼食を食べ始めている
「悟のお弁当作ってきたよ、私があーんってして食べさせてあげるから……ほら、口開けて」
隣に座る美羽はそう言うと卵焼きを箸で取って、俺の口に運んでくる
「……ん、美味しいよ。美羽、ありがとう」
「ちゃんと栄養バランスとかも考えて作ってるから、いっぱい食べてね!」
美羽は嬉しそうな笑顔で、俺の口に次々と食べ物を運んでくれる
「はい、あーんっ、」
「……ん、ウインナーもジューシーでいい味付けだね」
「あ、やっぱり気づいた?……私、悟のそういう細かい所に気づいてくれるところ、大好きだよ!はいっ、あーん」
「でも、流石にそろそろ自分で食べるよ。身体はもう元気だし……あと、さっきから皆にめっちゃ見られてるし」
「えー、悟がそんなこと気にしなくていいのに。体が元気だろうと男性は大切に扱われるべきだし……それに、周りはただ、私に嫉妬してるだけだと思うよ?」
そうなのか?自己紹介の時はあまりにも反応がなかったし、正直……他のクラスメートから自分がどう思われてるのかは全く分からないが……
「ほ、ほらっ、……あ、あーん」
すると今度は結衣が自分のハンバーグを箸で取り、俺の口元に運んできた
色鮮やかであまりにも美味しそうだったので、俺はそれをパクッと食べた
「このハンバーグ、旨すぎ……!!これ、結衣が自分で作ったの?」
「ま、まあね!」
「凄いな、プロが作ったみたいなクオリティの味だ」
「べ、別に、これくらい全然大したことじゃないし……あ、あなたのためなら、これくらい毎日だって作ってあげるし……というか、作らせてほしい……し」
結衣が顔を赤くしながらそう言うと、美羽が不満そうな顔でこちらを見てきた
「むぅ……ねぇ、悟、あーん、ってして私に食べさせて」
「いいよ、はい」
「……んっ、うん。やっぱり、悟に食べさせて貰った方が、数倍美味しく感じる……ね、もう一口ちょうだい?」
「美羽ちゃんだけずるい!私にも、あーんってして欲しい……!!」
結衣もおねだりしてきたので、俺は彼女の口にも箸で食べ物を持っていってあげた
「んっ、はぁ……美味しい」
結衣は恍惚こうこつとした表情でそう呟いたあと、この弁当に媚薬でも入ってるのかと疑いたくなる勢いで俺の目を熱く見つめてきた
「ちょっと、結衣ちゃん。私の悟をそんなに興奮した目で見ないでくれる?悟は私のものなんだけど」
美羽は不機嫌そうに言う
「はぁ!?ち、違うし、興奮なんかしてないからっ、……私はただ、護衛生徒として、悟くんを監視していただけよ!」
結衣も負けじと言い返す
「私の悟をそんな変態的な目で見ておいてよく言うよ」
「私の私のって、悟くんはまだ誰のものでもないでしょ?」
二人はバチバチと火花を散らしながら睨み合っている
収拾がつかなくなってきた為、美月はため息を吐きながら二人の間に割って入った
「護衛生徒が二人で喧嘩してたら不味いでしょ」
美月がそう言うと、二人は渋々、といった様子で引き下がった
「分かったよ、たしかに護衛生徒同士が争うのが一番危険だもんね……でも、私は美月ちゃんにも負けないからね」
美羽は闘志を剥き出しにしてそう言った
「私も当然、誰にも譲る気はないわ!私こそが一番相応しいって証明してみせるんだから!」
結衣も対抗心を燃やしているようだ
「私は別に狙ってる訳じゃないんだけど……とりあえず、授業も始まるから早く食べて準備しなよ」
予鈴を告げる音が鳴ったので、美月は二人の気持ちをなだめつつ、準備をして席に着くよう促した
周りを見渡すとクラスの女子達は、ちらほらと昼食を食べ始めている
「悟のお弁当作ってきたよ、私があーんってして食べさせてあげるから……ほら、口開けて」
隣に座る美羽はそう言うと卵焼きを箸で取って、俺の口に運んでくる
「……ん、美味しいよ。美羽、ありがとう」
「ちゃんと栄養バランスとかも考えて作ってるから、いっぱい食べてね!」
美羽は嬉しそうな笑顔で、俺の口に次々と食べ物を運んでくれる
「はい、あーんっ、」
「……ん、ウインナーもジューシーでいい味付けだね」
「あ、やっぱり気づいた?……私、悟のそういう細かい所に気づいてくれるところ、大好きだよ!はいっ、あーん」
「でも、流石にそろそろ自分で食べるよ。身体はもう元気だし……あと、さっきから皆にめっちゃ見られてるし」
「えー、悟がそんなこと気にしなくていいのに。体が元気だろうと男性は大切に扱われるべきだし……それに、周りはただ、私に嫉妬してるだけだと思うよ?」
そうなのか?自己紹介の時はあまりにも反応がなかったし、正直……他のクラスメートから自分がどう思われてるのかは全く分からないが……
「ほ、ほらっ、……あ、あーん」
すると今度は結衣が自分のハンバーグを箸で取り、俺の口元に運んできた
色鮮やかであまりにも美味しそうだったので、俺はそれをパクッと食べた
「このハンバーグ、旨すぎ……!!これ、結衣が自分で作ったの?」
「ま、まあね!」
「凄いな、プロが作ったみたいなクオリティの味だ」
「べ、別に、これくらい全然大したことじゃないし……あ、あなたのためなら、これくらい毎日だって作ってあげるし……というか、作らせてほしい……し」
結衣が顔を赤くしながらそう言うと、美羽が不満そうな顔でこちらを見てきた
「むぅ……ねぇ、悟、あーん、ってして私に食べさせて」
「いいよ、はい」
「……んっ、うん。やっぱり、悟に食べさせて貰った方が、数倍美味しく感じる……ね、もう一口ちょうだい?」
「美羽ちゃんだけずるい!私にも、あーんってして欲しい……!!」
結衣もおねだりしてきたので、俺は彼女の口にも箸で食べ物を持っていってあげた
「んっ、はぁ……美味しい」
結衣は恍惚こうこつとした表情でそう呟いたあと、この弁当に媚薬でも入ってるのかと疑いたくなる勢いで俺の目を熱く見つめてきた
「ちょっと、結衣ちゃん。私の悟をそんなに興奮した目で見ないでくれる?悟は私のものなんだけど」
美羽は不機嫌そうに言う
「はぁ!?ち、違うし、興奮なんかしてないからっ、……私はただ、護衛生徒として、悟くんを監視していただけよ!」
結衣も負けじと言い返す
「私の悟をそんな変態的な目で見ておいてよく言うよ」
「私の私のって、悟くんはまだ誰のものでもないでしょ?」
二人はバチバチと火花を散らしながら睨み合っている
収拾がつかなくなってきた為、美月はため息を吐きながら二人の間に割って入った
「護衛生徒が二人で喧嘩してたら不味いでしょ」
美月がそう言うと、二人は渋々、といった様子で引き下がった
「分かったよ、たしかに護衛生徒同士が争うのが一番危険だもんね……でも、私は美月ちゃんにも負けないからね」
美羽は闘志を剥き出しにしてそう言った
「私も当然、誰にも譲る気はないわ!私こそが一番相応しいって証明してみせるんだから!」
結衣も対抗心を燃やしているようだ
「私は別に狙ってる訳じゃないんだけど……とりあえず、授業も始まるから早く食べて準備しなよ」
予鈴を告げる音が鳴ったので、美月は二人の気持ちをなだめつつ、準備をして席に着くよう促した
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