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第一章
第四話
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リビングに着くと丁度姉さんが晩御飯を準備し終えたところだった
「お、弟くん。タイミングがいいね、今できた所だよ」
「美味しそう、姉さんご苦労様、テーブルに運ぶね」
「ありがと!助かるよ」
食器を運んで、家族みんな揃っての食事が始まり全員で談笑しながら団らんする
「お兄ちゃん、明日からついに転校してからの初登校だけど……大丈夫?」
「ああ……って、俺転校してるのか」
「美羽ちゃんがね、淑女学校にいた方が弟くんの貞操の為にも安全だって動いてくれたんだよ」
「そっか、美羽が……彼女とはいえ、俺のことそこまで考えて」
「「彼女??」」
「う、うん、、」
何だか急に二人からとてつもない圧を感じるんだが、、
「「ねぇ」」
「お兄ちゃん……いつの間に美羽さんと恋人になったのかなぁ?」
「弟くん……何でお姉さんに教えてくれなかったの……???」
「「私、聞いてないんだけど……!!」」
「い、いやぁ……俺も美羽から家族公認で前から付き合ってるって聞いてて、それで……」
「そんな事あるわけない!だってお兄ちゃんが記憶をなくす前の関係的に……」
「弟くんの事をずっと見ていたお姉さんなら断言できる……」
何やら二人は突然深く考えて黙りだした、その結果先程まで感じていた圧も俺には向けられなくなった
「弟くん、落ち着いて聞いてね……」
「あ、ああ……」
「弟くんは美羽ちゃんに騙されています」
「う~ん、お兄ちゃん?その顔は気づいてたみたいだね、噓だって気づいていたのに付き合ってる事、認めてたの?……つまり、お兄ちゃんも同罪??」
「いや仮に知っていて付き合っていたとして、何で罪になるんだよ。それに……正直噓だっていう確証があった訳じゃないしな……まあ、明日一緒に登校する予定だからその時にでも聞いてみるよ」
美羽があんな堂々とこんなにすぐばれる嘘をつくわけがない、きっと何か理由があるんだろう
「大丈夫?弟くんの貞操のためならお姉さん……」
「私、お兄ちゃん為なら……」
「「何でも殺っちゃうよ???」」
「ふ、二人共……お、大げさだな、、美羽もきっと話せば説明してくれるよ」
そんなこんなで食事の後、俺の向かいに座った姉さんが
「弟くん、お風呂はもうできてるから先に入りなよ。ああ、明日から学校に通う上で色々と知らないといけない事があるから……後でお姉さんの部屋に来てね」
「分かった、後で行くよ」
色々って、勉強の内容とか学校生活について詳しく教えてくれるんだろうか……俺は忘れていて知らない事ばかりだから、正直かなり助かるな
◆◆
「失礼しまーす!」
「お、おい由梨……」
風呂に入っていると由梨が乱入してきた。タオルを巻いているとはいえ逆に体のラインがでてて……
「えへへ~、お兄ちゃんの背中流してあげるよ~」
「ちょ、ちょっと待って……」
「大丈夫だよ、お兄ちゃんは座ってるだけでいいから」
「流石に自分で洗うから」
「遠慮しなくてもいいんだよ……ほらっ、」
「だから自分で洗うって」
「そ、そっかあ……やっぱり、お兄ちゃんは私のこと……嫌い?」
「嫌なわけない。けど、これは好き嫌いの問題じゃない……俺たちは小さな子供じゃないんだから」
「ダメ……かな?」
可愛くおねだりしてくる由梨に俺は強く出られない
まあ、由梨はタオルを巻いてるし背中ぐらいならいいか
「……背中だけだよ」
「やったぁ!頑張っていっぱいゴシゴシするね!!」
由梨はそう言いながら嬉しそうにシャワーを手にとると俺の身体を洗い出した
由梨は背中だけと言いながらも、過剰に俺に密着してくる。由梨の柔らかい身体が背中に押し当てられ胸などが当たる感触がする。
さらには耳元に息がかかったりもして――
「おい、背中だけだからな?」
「わかってるよ……ああ、お兄ちゃんと初めて一緒にお風呂にいるぅ~……なんか凄く嬉しい」
「一緒に湯船までは入らないぞ、背中を洗うまでだ」
「勿論!今日の所はそのつもりだよ!」
色々と限界な俺はとにかくさっさと由梨を追い出そうと考えていたが――
「えへへ、お兄ちゃんって結構筋肉あるんだね~……私、男の人の筋肉好き~」
「お前……そんな身体を密着させながら耳元で囁くな」
「えぇーいいじゃん!私、本当のお兄ちゃんに会えてすっごく嬉しかったんだから!」
そう言って由梨が更に胸を強く押し当ててきた
「ほ、本当の俺……?」
「由梨、今のお兄ちゃんにだったら……お兄ちゃん♥背中だけじゃなくて前も洗ってあげよっか?」
「前を洗うのは絶対にダメだ」
「あれ?……ん?もしかして、私が身体を密着させてるから興奮したのかな?」
由梨はそう言って意地悪な笑みを浮かべると、右手を俺の下半身に伸ばしてきた
「止めろ、それ以上は本当に……」
「お兄ちゃん、口では止めて欲しいって言ってるけど……体は正直みたいだねっ」
「いい加減にしろ!由梨……お前、もう本気で怒るぞ?」
「冗談だよ冗談……ふふふっ、反応が面白いからちょっと調子に乗っちゃった」
「ちょっと所じゃないだろ、はぁ……」
「妹に弄ばれるのも悪くはないでしょ?」
「お、弟くん。タイミングがいいね、今できた所だよ」
「美味しそう、姉さんご苦労様、テーブルに運ぶね」
「ありがと!助かるよ」
食器を運んで、家族みんな揃っての食事が始まり全員で談笑しながら団らんする
「お兄ちゃん、明日からついに転校してからの初登校だけど……大丈夫?」
「ああ……って、俺転校してるのか」
「美羽ちゃんがね、淑女学校にいた方が弟くんの貞操の為にも安全だって動いてくれたんだよ」
「そっか、美羽が……彼女とはいえ、俺のことそこまで考えて」
「「彼女??」」
「う、うん、、」
何だか急に二人からとてつもない圧を感じるんだが、、
「「ねぇ」」
「お兄ちゃん……いつの間に美羽さんと恋人になったのかなぁ?」
「弟くん……何でお姉さんに教えてくれなかったの……???」
「「私、聞いてないんだけど……!!」」
「い、いやぁ……俺も美羽から家族公認で前から付き合ってるって聞いてて、それで……」
「そんな事あるわけない!だってお兄ちゃんが記憶をなくす前の関係的に……」
「弟くんの事をずっと見ていたお姉さんなら断言できる……」
何やら二人は突然深く考えて黙りだした、その結果先程まで感じていた圧も俺には向けられなくなった
「弟くん、落ち着いて聞いてね……」
「あ、ああ……」
「弟くんは美羽ちゃんに騙されています」
「う~ん、お兄ちゃん?その顔は気づいてたみたいだね、噓だって気づいていたのに付き合ってる事、認めてたの?……つまり、お兄ちゃんも同罪??」
「いや仮に知っていて付き合っていたとして、何で罪になるんだよ。それに……正直噓だっていう確証があった訳じゃないしな……まあ、明日一緒に登校する予定だからその時にでも聞いてみるよ」
美羽があんな堂々とこんなにすぐばれる嘘をつくわけがない、きっと何か理由があるんだろう
「大丈夫?弟くんの貞操のためならお姉さん……」
「私、お兄ちゃん為なら……」
「「何でも殺っちゃうよ???」」
「ふ、二人共……お、大げさだな、、美羽もきっと話せば説明してくれるよ」
そんなこんなで食事の後、俺の向かいに座った姉さんが
「弟くん、お風呂はもうできてるから先に入りなよ。ああ、明日から学校に通う上で色々と知らないといけない事があるから……後でお姉さんの部屋に来てね」
「分かった、後で行くよ」
色々って、勉強の内容とか学校生活について詳しく教えてくれるんだろうか……俺は忘れていて知らない事ばかりだから、正直かなり助かるな
◆◆
「失礼しまーす!」
「お、おい由梨……」
風呂に入っていると由梨が乱入してきた。タオルを巻いているとはいえ逆に体のラインがでてて……
「えへへ~、お兄ちゃんの背中流してあげるよ~」
「ちょ、ちょっと待って……」
「大丈夫だよ、お兄ちゃんは座ってるだけでいいから」
「流石に自分で洗うから」
「遠慮しなくてもいいんだよ……ほらっ、」
「だから自分で洗うって」
「そ、そっかあ……やっぱり、お兄ちゃんは私のこと……嫌い?」
「嫌なわけない。けど、これは好き嫌いの問題じゃない……俺たちは小さな子供じゃないんだから」
「ダメ……かな?」
可愛くおねだりしてくる由梨に俺は強く出られない
まあ、由梨はタオルを巻いてるし背中ぐらいならいいか
「……背中だけだよ」
「やったぁ!頑張っていっぱいゴシゴシするね!!」
由梨はそう言いながら嬉しそうにシャワーを手にとると俺の身体を洗い出した
由梨は背中だけと言いながらも、過剰に俺に密着してくる。由梨の柔らかい身体が背中に押し当てられ胸などが当たる感触がする。
さらには耳元に息がかかったりもして――
「おい、背中だけだからな?」
「わかってるよ……ああ、お兄ちゃんと初めて一緒にお風呂にいるぅ~……なんか凄く嬉しい」
「一緒に湯船までは入らないぞ、背中を洗うまでだ」
「勿論!今日の所はそのつもりだよ!」
色々と限界な俺はとにかくさっさと由梨を追い出そうと考えていたが――
「えへへ、お兄ちゃんって結構筋肉あるんだね~……私、男の人の筋肉好き~」
「お前……そんな身体を密着させながら耳元で囁くな」
「えぇーいいじゃん!私、本当のお兄ちゃんに会えてすっごく嬉しかったんだから!」
そう言って由梨が更に胸を強く押し当ててきた
「ほ、本当の俺……?」
「由梨、今のお兄ちゃんにだったら……お兄ちゃん♥背中だけじゃなくて前も洗ってあげよっか?」
「前を洗うのは絶対にダメだ」
「あれ?……ん?もしかして、私が身体を密着させてるから興奮したのかな?」
由梨はそう言って意地悪な笑みを浮かべると、右手を俺の下半身に伸ばしてきた
「止めろ、それ以上は本当に……」
「お兄ちゃん、口では止めて欲しいって言ってるけど……体は正直みたいだねっ」
「いい加減にしろ!由梨……お前、もう本気で怒るぞ?」
「冗談だよ冗談……ふふふっ、反応が面白いからちょっと調子に乗っちゃった」
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