落ちこぼれオメガとエリートアルファの魔王討伐

第455話

「うぐ、ぐぐぐぐぐ…」
　ブライトの口にペニス型の鼻がめり込んでいく。
　それだけでなく、ブエルは首を前後に動かし、ブライトの口腔内でピストン運動を開始した。
「あう、あうううううう…」
　無理やりフェラチオさせられるようなものだった。
　苦痛に歪むブライトの顔。
　”ペニス”を咥え込んだ口の端から涎が垂れる。
　白いウジのような触手の群れがブライトの乳首を嬲り、ツルスベの腋の下を愛撫する。
　その間にも、吸盤のついた手のひらがブライトの肥大亀頭を包み込み、ぐにゅぐにゅこねて触りまくる。
　空いたほうの手が股の下から現れたかと思うと、今度は垂れ下がった睾丸を握りしめた。
　ブエルの多角的な攻めがよほど気持ちいいのか、ブライトの平らな下腹がヒクヒク波打っている。
　内腿の腱がくっきり浮き上がり、足の指までピンとさせているのは、全身が快感で痺れている証拠である。
　じゅうぶじゅぶじゅぶじゅぶ…。
　ブライトが自分から首を上下させ、積極的に口淫を始めたことからも彼が性欲の虜になっていることがわかった。
　半ばつま先立ちの姿勢で痙攣する、全裸にむかれたアルファの美青年。
　そのあまりといえばあまりに淫らな立ち姿に、魔族の股間で変化が起こった。
　萎えて垂れ下がっていたあの器官が、竜が目を覚ましたかのように、むくりとこうべを持ち上げたのだ。
　ブライトが腰を動かし、形の良い尻でその器官を撫でさする。
　その効果は敵面で、見る間に魔族の生殖器官が膨張を開始した。
「すごい…」
　その威容に、思わず感嘆の声が漏れてしまった。
　ブエルの勃起した男根のサイズは、最初僕が予想していたよりも更に大きかった。
　まるで丸太である。
　成人男子のちょうど脚一本分の長さと太さとでも言えばいいだろうか。
　とにかく、長い。
　そして、太いのだ。
　その先端で膨らんだ赤紫色に充血した亀頭は、大人の握りこぶしを優に超える大きさだ。
　ブエルがブライトのペニスと睾丸から離した手で両の太腿の付け根を持ち、その躰を持ち上げにかかった。
　両足を180度開かされ、一直線になったブライトの下半身の中心は、睾丸の裏に開いたアナルである。
　その赤くただれ、いまだ愛液で濡れそぼつ秘孔に向かって、魔族の凶悪そのものの陰茎が伸びていく。
「だめだ、ブライト！」
　耐えきれず、僕は叫んだ。
「そんなもので犯されたら、ブライトのあの恥ずかしい”穴”が、いっぺんに裂けちゃうよ！」