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第435話

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 快感が波状に広がるとともに、躰に変化が起き始めた。

 陰嚢を引きちぎられ、血だまりと化した会陰部の傷。

 そこに、内側から、肉の隆起が現れたのだ。

 傷口をふさぐようにして形成されたそれは、ほどなく二つのアーモンド形を象り、おびただしい数の神経組織の糸を生やし始めた。

 神経の糸が繭みたいに一対のアーモンドを包み込むと、その周囲に広がった薄い皮が全体を覆い隠す。

 新たな睾丸の誕生だった。

 信じがたいことだけど、性のリピドーをエネルギーとして、僕の体組織が再生を始めたのである。

 精巣と睾丸ができると、あとは早かった。
 
 切株みたいなペニスの断面に空いた尿道の穴から、ちゅぷうとミルクが溢れ出す。

 今度は、ラファエルに嬲りものにされ、悶え狂うブライトの喘ぎ声が、原動力になった。

 ちゅぷちゅぷちゅぷちゅぷ…。

 にじみ出る生温かく白いミルクが切り株をドロドロに覆いつくすと、すぐに生殖器官の再生が始まったのだ。

 根元のところで断ち切った腸詰みたいな形の僕のペニス。

 その切り株状の切断面が、蠢いている。

 まず、円周を囲むように筋肉の外輪山が立ち上がり、次に内側の平坦な部分に起伏が生じた。

 起伏は見る間に大きくなり、筋肉の瘤と瘤が次々に融合して、ドーム型に膨張していった。

 先端が兜のフォルムに膨らみ、茎と亀頭が分離する。

 短いながらもペニスの形に成長した自身の一部を、こらえきれず僕は握りしめた。

 おそるおそる、扱いてみる。

 くちゅっ、くちゅくちゅっ。

 手淫に合わせて包皮が亀頭を包んでは擦り包んでは擦りを繰り返すと、ジーンとおなじみの愉悦がやってきた。

 ヴァギナとアナルからしとどに愛液が溢れ出し、ラファエルが残した二本の刃が摩擦を失い、抜け落ちる。

「ブライト…」

 僕は二人に向かって思い切りM字開脚すると、魔族に嬲られるブライトの裸体を見ながら早速自慰を開始した。

 

 
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