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第428話

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「まあ、この程度なら、大丈夫だろう」

 ラファエルが最後に手袋を取り去った。

 指でブライトの性器の先に触れ、精液を掬う。

 鼻先に持って行って臭いを嗅ぎ、先が二股に分かれた舌を出してぺろりと舐めた。

「苦いな」

 眉根を寄せたが、それ以外、何も起こらない。

 さすが上級魔族というべきか。

 あるいは、原液である僕のと違って、ブライトのエキスの濃度が薄いからなのか。

 先程の魔獣には効いたものの、この美青年には、少なくともブライトの聖なる体液、ネクタルは効かないらしい。

 ブライトはまだ四肢を蔦に絡め取られ、宙に浮かんだままだ。

 全裸で両手両足を左右に広げ、完全に陰部を白日の下に晒している。

 それでいて抵抗しようともしないのは、ついさっきラファエルが指摘したように、ひとつには肛門に蔦がめり込んで、性感刺激中枢を操っているからに違いない。

 すなわちメスイキ状態に追い込まれたブライトは、怠惰な快楽にすっかり身を委ねてしまっているのである。

「しかし、いい躰をしているな」

 ラファエルが、磔にされたブライトの裸体に顔を近づけた。

 匂いを嗅ぐように胸板に鼻を接近させると、また例の舌を出す。

 魔王の眷属特有のものなのだろうか。

 蛇のように先が二つに分かれた舌である。

 クネクネと動くその舌で、味わうようにブライトの裸の胸を舐め出した。

「アアッ!」

 被りを振るブライト。

「や、やめろ・・・」

 乳首をつつかれ、掠れ声で抗議する。

「こうされると、また、おかしくなるのかい?」

 にたりと笑ったラファエルが、本格的な攻勢に移った。

「はうあっ」

 巧妙な舌技に、ブライトがのけぞり、身悶えする。

 股間でペニスが狂ったように首を振る。

 急角度で突き立った肉棒の先、真っ赤に充血した兜型の亀頭から、にゅるりと白い液が出た。

「ここが、いいのか?」

 今やカチンコチンになり、元の倍ほどの長さに尖ったふたつの乳首。

 それを交互に舐め、つつき、弾きながら、ラファエルがブライトを翻弄する・・・。
 

 
 
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